鏡海亭 Kagami-Tei  ネット小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

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・第58話「千古の商都とレマリアの道」(その5・完)更新! 2024/06/24

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第58)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

前新陽暦時代の謎

一昨日の深夜に、連載小説『アルフェリオン』第51話(その2)をアップしました。

13年前にワールトーア村で起こった「事件」のことが、徐々に明らかになって参ります。
果たしてその事件は、ルキアンの過去とどういう関係にあるのでしょうか。

事件の背後に秘められた「呪い」あるいは「伝説」のことも。
今回の冒頭、ワールトーアの「伝説」の一場面であろう回想シーンが、切々とした筆致で綴られてゆきます。何というか、小説『アルフェリオン』らしい雰囲気が感じられる場面です。もっとも、この思わせぶりな場面の意味するものは、現時点ではまだよく分からないんですが。

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その一方で、いわゆる「前新陽暦時代」のことについて語られる場面も出てきます。

「そもそも《前新陽暦時代》自体、どこまで現実の話なんだか」と、ブレンネルが言っているように、これまでの物語の中で実は意外に謎に包まれているのが、この前新陽暦時代のことなんですよね。

一応、前新陽暦時代というのは、歴史的にみると「旧世界」(旧陽暦)の時代ではなく、もっと新しい時代、つまりルキアンたちが現在生きている「現世界」に属しています。ただ、イリュシオーネの今の暦である「新陽暦」が始まるよりは前の時代にあたります。

要するに前新陽暦時代というのは、旧陽暦が終わった(旧世界が滅んだ)後、現世界が始まり、その後に新陽暦が始まるまでの間の時期のことなんです。

ここで問題となるのは、旧世界が滅んでから新陽暦が始まるまでにどのくらいの歳月がかかったのかということが、実はまったく分かっていないという点です。たった数年かもしれませんし、逆に数千年以上の時が流れたのかもしれません。そもそも、それが分からないということ自体、なんだか怪しいですね。

ちなみに、第50話に登場した光の御子アレウスと白の巫女の話は、前新陽暦時代の出来事です。また、以前にルキアンがパリスと戦ったミトーニアの円形闘技場――あれは前新陽暦時代に作られ、アルマ・ヴィオを使った闘技がそこで行われていた、という話でしたよね。

鏡海
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