鏡海亭 Kagami-Tei  ウェブ小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

生成AIのHolara、ChatGPTと画像を合作しています。

第59話「北方の王者」(その1)更新! 2024/08/29

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第59)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

エピグラフに秘められたもの―『アルフェリオン』第51話

昨晩、連載小説『アルフェリオン』第51話(その1)をアップしました。

失われた廃村ワールトーア、その実態は明らかになるのでしょうか。この村が、ルキアンとどういう関係にあるのでしょうか。

第50話のラストを経て、続く第51話では重苦しい展開や戦慄の展開になるのかと想像する読者様もおられたかと思うのですが。始まってみたら、意外にそうでもなくて(?)。

旅は道連れと申しましょうか、孤独の極地にある今のルキアンに、思わぬ出会いをからませてみました。詳しくは本編をみてのお楽しみ。

で、いまのところ、なんだか昔の2時間サスペンスドラマの中盤付近を彷彿とさせるような(違います)、あるいは低予算深夜オカルトドラマ(笑)みたいなノリもちょっと感じなくもありません。

「13年前、ワールトーアで何があったんですか!?」って、ルキアン君。ベタですな。

 ◇

第51話の中身はともかく、同じく第51話の始まりの部分、エピグラフの箇所に注目です。

今回は、これまで本編に出てきたセリフが3人分並んでいます。第50話までの各話では、誰か一人のセリフだけがエピグラフに引用されていることが多かったのですが……これは異例ですね。

3人のセリフに込められた真意は、現時点で本編に出ている情報からは、まだ読み取ることができません。しかし、ずっと後になって見返したとき、実は物語の核心に迫る問題が色々とちりばめられているんです。

もちろん今の時点でも色々と推測することはできます。
思わせぶりな伏線やら、断片的な情報から、「脳内補完」を楽しむのが、『アルフェリオン』の醍醐味でもあります。

あ、それが結局、思わせぶりなだけで謎が回収されずじまいの「伏線」で、実は単なる雰囲気作りの材料に過ぎなかった……なんていうことにはなりませんので、そこはご安心を。

 ◇

ちなみに、あの3人のセリフの他に、まだ本編には出てきていない以下の2つのセリフも引用しようかと当初は考えていたんです。

意味や文脈が不明すぎるため、ネタバレにはならないと思います。


【1】

 それが本当なら、《札》が揃うことは永久にあり得ない。
 最初からイカサマみたいなゲームだったというわけか。
 とはいえ、こんなに良い《札》が手元に集まっているからには、
 賭けない手もないよな、ルカ。

 (旧世界以前の一世界 某代の風の御子 レバン・タリューシン)

解説: 

《札(ふだ)》というのが何を意味しているのか。
そして、これがノクティルカ・コードや闇の御子とどういう関係にあるのか。

ちなみに「ルカ」というのは、あのルカ・イーヴィックのことです。彼と一緒に戦った御子の一人、当時の風の御子タリューシンのセリフ。

以前にリューヌが本編で語っていたように、ルカは、まだアルマ・ヴィオもなければパラディーヴァもいなかった時代の御子だったのですよね。旧世界よりも遙か以前、無数に生まれては消えていったいずれかの世界に生まれ、歴代の闇の御子の中でも一二を争う実力の持ち主。「あれ」に対して一矢報いることに、最も近づいた御子のひとり。


【2】

 プログラムで《すら》ない。


このセリフについては何とも言えません。
何が、なぜ、どう、何の、プログラムでないのか。それについてはノーコメントです。
だったら出すなよといわれそうですが、はい、その通りです。あまりにも、まだ何とも言えないので、引用するのを止めました(^^;)。
これを誰が口にすることになるのかも言えません(汗)。

でも、このセリフが、いずれ本編において、具体的な文脈の中で本来の意味をともなって語られたとき、それはとにかく重たい……。重すぎて目眩がしそう…。

 ◇

エピグラフに引用されたセリフの3人が、イプシュスマ、レア、コズマスというのも、通な(?)組み合わせです。この3人については、また後日、気が向いたらもう少し書きます。

今宵はここらで。

鏡海
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