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どってんこかせかた

2006-10-17 19:01:21 | 津軽三味線
「どってんこく」

とは

予想外の事に驚くことです。

例えば普通に話してるおばあちゃんの口から突然入れ歯が飛び出すと

見てるほうもご本人も

「...お~どってんこいたじゃ」

ということになります。

で、ここから本題ですけど、
津軽三味線でどってんこかせる、びっくりさせるには、どうするか。


神妙な顔でいきなり

「津軽海峡冬景色」

を弾く手もありますが、


まずやるのは、


最初の音出し1発目です。


大部分の素人のお客様は、三味線の生音聴くの初めてで、
三味線があんなに大きな音がするとは思っていないのです。

なので、いきなり1の糸どーんとやると、たいがいどってんこきます。

これを成功させるためには、事前にバレないように気をつけること。
つまり無駄な音出しを控え、三味線がどんな音するか隠しておく事です。

音出し1発目の前に、体操選手が助走前に精神統一する「間」を設けます。

で、どーんといきます。

さわりを合わせます。

さわりを合わせるしぐさ自体、一般の人には何をやっているかわからないし、
さわりの音がどこからどうやって出てくるかも知りません。

なので、
何やってるんだろう?
と思わせたところで

またどどーんといきます。

できる人はどどどーんでもいいでしょう。

場内がしーんとしてきたら勝ちです。

たとえその後の演奏がボロボロでも(自分の場合たいがいそうなんですけど)、
この最初の音出しでお客様は間違いなく感動し、わくわくしてくれる事でしょう。


とにかくちょっとでもそうできるようにがんばります。

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
どってんこきたい (tugaruya)
2006-10-18 10:43:45
感銘しました

そのはなし

その通りだとおもいました、が

ぼくは、だいたいスカ撥をします

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お、奇遇ですな。 (はまじ)
2006-10-18 11:59:38
私も同じです。



気負えば気負うほど、スカッとなったり、ボコっなったりしますよね。



でもそれにビビって縮まってしまってはかえってよくないと思います。



もうしょうがないから、前もって撥と糸確認しましょうよ。



(今日はこれからこの撥のここで、この糸のここの部分を打つんだよな)、



と心の中でしみじみ思ってから曲に入れば打率あがるはずです。



きっと聴衆の方々は番頭さんの三味線の音色に感動し涙する事でしょう。



さん、はいっ!
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