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日々の暮らしをここに記録して未来に役立てよう。

2001年10月 発表会からグラウンドでの練習まで

2001-10-30 17:00:27 | 津軽三味線
2001年10月08日(月)
20011008
三味線だけ上手くてもダメ
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毎年恒例、地元の民謡連盟主催の発表会に参加した。
やっぱりライバルは、隣町の小林会か。
あそこは本当に津軽物しかやらないよな。お師匠は青森の出身らしい。
ちょっとうらやましいけど、ジャパ龍さんの方が断然うまいからいいや。
舞台そでで小林会の「俵つみ唄」を聴いていたら、背後で先生の声がした。
「三味線だけ上手でもダメなんだよな」
確かにそう思う。
一人で曲弾きするのならいいけど、唄付けとなったら、まずちゃんと唄える人が必要で、その人がメインだ。
三味線はあくまで伴奏で、ほかにもお囃子とか、尺八とか、太鼓とか、いわゆるバンド演奏だもんな。
みんながバランスとれてうまーく演奏しないと良くないよな。
で、ふと思う。
とりあえず自分は30代で三味線弾こうと思っているけど、同年代で他にも仲間がいないと、将来何もできなくなるんじゃないだろうか。
一生ひとりで曲弾きして暮らすならいいけどさ。そりゃ無理だ。
みんな、ギターだのドラムだの洋楽は一時お休みして、一緒に民謡やらないか。
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2001年10月09日(火)
20011009
苦手克服・100回チャレンジ
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最近、気分が落ち込みがちです。
意気込みほど上手に弾けない。
1曲も通しで弾けない。
この手が、この指がいきなりまごつく。
「自分の苦手なところはわかっているでしょ」
「できないからって逃げちゃまいね。壁に当たって乗り越えて、そうやってちょっとずつ上達していくもの」
ジャパ龍さんが以前言っていた言葉が一日に何度も頭の中で繰り返される。
"弾いている時より、実はしゃべっている事の方が大事なんだよ"って、この事なんだろうな、たぶん。

と、いうことで、しばらく苦手克服、100回チャレンジというのをやってみようと思う。
苦手なところだけ、とにかく100回連続でやってみよう!
...と、とりあえず連続20回からチャレンジしよう!
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2001年10月11日(木)
20011011
苦手克服100回チャレンジその1 「かきまわし」
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えー、練習し始めて既に2年経つあどはだり。
どうしても最後のかきまわしがスピードについていけない。
あと、テリレテリレからドガチャガドガチャガにスムーズに移れない。
だいたいあのドガチャガドガチャガってどうやってるんだ。
ジャパ龍さんのビデオスロー再生してもまだ速すぎてよくわからん。
ということで、今日のテーマは「かき回し100回」に挑戦。

まずジャパ龍さんの演奏の一部をMDにダビングし、繰り返し一緒に弾いてみる。
なんだ、もう既についていけないじゃないか。
ついていけるギリギリのところまで再生スピードを落として再挑戦する。
チリテレチリテレテリレテリレテリレテリレテリレテリレテリレテリレテリレテリレ、
チリテレチリテレテリレテリレテリレテリレテリレテリレテリレテリレテリレテリレ、
チリテレチリテレテリレテリレテリレテリレテリレテリレテリレテリレテリレテリレ、
.....

ピキッ。
26回目で左腕がつった。
左腕の根本鍛練が必要かも知れぬ。
うぬー。明日再チャレンジだ。

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2001年10月14日(日)
20011014
初ひとりストリート
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ひとりで路上で弾いてみようと思い立ち、夜、東武線の太田駅前に向かった。
駅前の銀行入り口の脇に腰かけ、知っている曲を順番に弾いていった。
以下、ひとりでやってみてわかったことは...。
- 目の前に立たれると平常心を保てなくなる
- 話し掛けられると弾き続けられない
- 練習で弾けないところは無意識に避けて弾かなくなる
- 今まで自分が間違えたことがないようなところでいきなり間違える
- 人が集まって緊張すると、弾いている今のツボがあってるのかさえもわからなくなる
こういう状況に慣れる事も含め、結局稽古不足なのだ。
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2001年10月16日(火)
20011016
稽古のやり方を変えてみる。
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1曲の中には、自分がうまく弾けるところとそうでないところがある。
今までは、1時間なら1時間、ただ漫然と弾いてたけど、これからは出来ないところを集中的に練習しようと思う。
前回テーマのかき回しは、4日目にしてやっとジャパ龍さんのビデオと同じテンポでできるようになった。
初日は腕がつり、2日目は腕に疲労が残っていて初日ほど稽古できなかった。
ところが3日目になると初日の倍の回数を練習できるようになり、4日目にはさらにビデオより早いテンポでも指がついてくるようになった。
そうか、そういう事か。なんだか明るいきざしを感じる。
よし、がんばるぞ。
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2001年10月21日(日)
20011021
TOC理論の応用
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「利益を最大にするには、ボトルネックとなっているところを見つけ出して、そこを集中的に改善する」んだそうだ。
これをTOC理論というらしい。この理論に基づいて経営改革を行った会社は、業績が著しく伸びている。
TOC理論によると、色んなことは鎖状につながっていて、その最も弱い部分、切れやすい部分が切れる。だから他のところをいくら強化しても、結局一番弱いところでその会社のレベルは決まってしまうのだそうだ。
仕事のことはさて置き、この理論は、三味線の稽古にも応用できるんじゃないかと思った。
撥打ち、勘どころ、間、メリハリ、その他色んなものが鎖状になっていて、その一番弱い所(苦手なところ)が切れる。逆にそこを集中して練習して上達すれば、最短の時間でうまくなれるんじゃないだろうか。問題は、どうやって自分の最も弱い部分を的確に見つけ出すかだな。
さっそくTOC理論の解説書を買って読むことにする。

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2001年10月23日(火)
20011023
初収入350円。
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長瀞の三味線工房に、駒と、あと太鼓の保護板を買いに出かけた。
8000円の手作り駒を見せてもらった。
すごく精巧な作りで驚く。値段にも驚いたけど。
結局2分8厘と3分の駒を買う。1個1500円。
桐の保護板は、サイズがふたつあった。
大きい方は胴掛けが邪魔になるので、小さい方を買った。
帰りに、西武秩父駅前で弾いてみる。
初めてお金をもらった。
350円。
100円をお守りに入れ、100円を記念にヨメはんにあげ、残り150円を貯金した。
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2001年10月25日(木)
20011025
今日から生保内節。
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長さが不均等なところがあってなかなか覚えられない。
「なーあのーおかあもおよーおおかあもおおお」というところ。
「はい、弾いてみて」
直前に他の人が稽古した「長者の山」と「お山こさんりん」が混ざって、不思議な曲になった。
「生保内の山さんりん」だ。やった。オリジナルだ。
「あー、曲、覚えてね」
すんません先生。
次回までになんとか...。
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2001年10月26日(金)
20011026
秩父に合宿所の下見に行く
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川沿いに建つ一軒家。けっこう快適そうだ。
暖炉もあった。
途中、「そば道場」という蕎麦屋でざる蕎麦を食べる。
いかにもこだわりの店のような構えだったのに、味は大したことなかった。
今のところ25番札所の近くにある「弁天茶屋」の鴨南蛮がいちばんうまいな。
「小鹿野クアパレス」で露天風呂に入った後、大広間で生ビールを飲む。
ちょっと目が潤む。
生きてて良かった思った。
武甲酒造で日本酒を買い、荒川村の「山宝」でバーベキュー定食(きのこご飯付き)を食べる。
良い一日だった。

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2001年10月27日(土)
20011027
中学校の文化祭に出る
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神奈川支部の稽古会場として使っている横浜支部の中学校で文化祭があり、それに出た。
5人で「あどはだり」をやるらしい。2段と3段の間に、さわきさんとsinnさんのソロを入れる事になった。
「今どきの中学生なんか、携帯でメールとかおしゃべりばっかりしていてどうせロクに聴いちゃくれんだろう」とタカをくくっていたけど、とんでもない誤解だった。
今まで経験した中で、一番まじめに聴いてくれた観客だった。地元の民謡発表会よりよっぽど態度いいぞ。
舞台そでで順番待ちをしている時に、進行役の先生から「はじめに簡単に三味線と曲について説明してください」と言われる。簡単に三味線について説明する、か。どうやってすりゃいいんだ。というか、そういう意味では三味線について何も知らないぞ。
やがて出番になり、舞台へと上がる。
「こんにちは。僕達はジャパネスク倶楽部といって、インターネットで知り合った三味線の仲間です。今、僕達が手にしているのは、三味線という日本の楽器です。これから青森県地方に伝わる、津軽じょんがら節の合奏曲『あどはだり』というのを弾きます。聴いてください」
さて、これは正しい解説なんだろうか。
演奏自体は順調に進む。なんせ全国レベルの人が二人もいるもんね。
安心あんしん。ということで元気良く弾き始める。
さわきさんの曲弾きの最中に拍手が沸き起こる。いいぞいいぞ。
Sinnさんの曲弾きに移る。会場が静かになって、真剣に聞き入っているのがわかる。
3段、4段と弾いて最後も決まった。
たくさん拍手をもらった。
いい経験をさせてもらったな。
何かを感じ取ってくれたらいいなあ。
そしてこのうちの一人でもいいから日本の音楽に興味をもってくれたらいいなと思った。

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2001年10月28日(日)
20011028
駒の高さについて
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駒の高さについて
神奈川支部の稽古会に出かける。
今回のテーマは駒の高さと糸の結び方だ。
「おい、今さらそんなこと聞くのかよ」と言われるかも知れないけど。
まず駒の高さは皆さん押しなべて2分5~6厘だった。3分だと弾きづらいらしい。
Sinnさんが、さわきさんの三味線を使って、駒を色々取り替える。すると音がどんどん変わっていった。
最初はこもった感じだったのが、鼈甲の駒に替え、位置を少し根緒の方にずらしたら、なんとも言えない、いい音になった。
そうか、こうやって調整するのか。
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2001年10月29日(月)
20011029
自主練習日
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地元の先生についてやっている稽古は月3回なので、通常は月末の最終週が休みになる。
でも場所だけはとってあるので、自主練習日ということになる。
新節とタント節と十三のあの部分を練習しよう、などど思うが、いずれも先生からは習っていない。
他のメンバーのいる前で練習してたら驚いていたようだ。
こういのはやっちゃいかん、と、初めて気付いた。
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2001年10月30日(火)
20011030
稽古は続く
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寒いけど、晴れの夜が多いので、相変わらず近所のグランドで稽古をする。
鯵ワイ十三小唄、タント節、じょんがら新節、あどはだり1と2の中から、苦手なところをピックアップしてそこだけ集中して練習する。
最近右の手首が痛い。ジャパ龍さんに相談したら、「たぶん筋肉痛だから、稽古前のウォームアップと、終わった後のマッサージを忘れずに」とアドバイスもらう。
手首も鍛えないといかんな。
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