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日々の暮らしをここに記録して未来に役立てよう。

2002年9月 湘南ねぶたから秋の発表会まで

2002-09-30 17:17:51 | 津軽三味線
2002年09月01日(日)
20020901
湘南ねぶた祭りメモ その1
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6:30出発、10:00着。
圏央道 青梅・福生方面 青梅IC
岩蔵街道、16号出たら八王子方面へ。
129号入り口は立体交差手前。
42号使わない方が早いかも知れない。

あどはだり1
黒リンゴ甚句奴
津軽タント節
十三の砂山
じょんがら新節
あどはだり1 1段~ソロ~4段 でーっ。
あどはだり2

すべて8寸。

音合わせ中に1の糸が切れる。
さらに駒が砕ける。


・調子をすぐ合わせられること
・糸を素早く張り替えられること
・安定した糸の張りができること
・「よろしくお願いします。ありがとうございました」
・豚シャブ定食、ハンバーグセット
・湘南第一ホテル @6,800- 駐車場@500-
・警察署入り口を左折。ガードくぐって最初の信号を左折
・北の家族
・静岡のお茶は緑

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2002年09月02日(月)
20020902
湘南ねぶた祭りメモ その2
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1曲目 あどはだり1の途中であっこさんの1の糸がいきなり切れる。
さわきさんとあすやさんが十三の砂山をやってる時に予備の糸を探すが、手持ちなし。あー持ってくりゃあ良かった。
結局ソロの時にあっこさんが2の糸で代用してあど2へ。
やっぱり本番は何が起こるかわからない。
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2002年09月03日(火)
20020903
湘南ねぶた祭りメモ その3
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じょんがら新節で前弾きが終わった直後に駒が砕けた。
あすやさんとさわきさんも弾いてるし、1の糸がなんとか鳴るのでかまわず引き続ける。
本当に何が起こるかわからんもんだ。
三味線って全体が消耗品なんだな。
人に頼らずに自分の責任で弾く、という気持ちが大事なんだと思った。
自分が弾くんだ、って思っていれば、ちゃんと替えの駒も手元に用意してただろうし。
誰かに頼っているといつまでたっても一人で弾けないんだろうなあ。
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2002年09月04日(水)
20020904
湘南ねぶた祭りメモ その4
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弘前から夜行バスに乗って来て、段取り決めて、素人の伴奏で唄うたって、MCもやって・・・。
あっこさんは相当消耗していた。
自分は下手だけど、今の自分でできるところを一生懸命やろうと思った。
人前で真剣にやる、というのは、どんなことであってもすごいエネルギーを使うもんなんだ、というのがわかった。

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2002年09月06日(金)
20020906
子音と母音を詰めて
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あとは伸ばすか振るか。
詰めないとこぶしが入らない。
さんさ時雨、黒田節であがり。
半音のある曲が難しい。
大きな声を出していないようでも、半音は力がいる。
***
歌い込むことは『自信』に繋がりますが大
きい声を出すことが最高ではありません。
(エへ~ン...)いかに自分自身も心地良い
声を出せて、楽しめるゆとりを持てるかが
『問題です!』偉そうに書いてごめん...!
(笑)自分も楽しめて聴く人も楽しめる..
そんな歌手を私も目指しているんですよ。
金沢明子

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2002年09月07日(土)
20020907
7、5、3
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長瀞にある中田三弦工房に駒を買いに行く。
「2分5~6厘の駒ありますか?」
で、出てきたのが紅木製の駒だった。
「ちょっと太い音が出るよ」
そういうもんか。試してみよう。
2000円なり。

あと、糸も買った。
30、16、15の組み合わせにしたいと思って頼んだら、「3の糸そんなに太くする人あんまりいないよ」と言われた。
標準は7、5、3、つまり27、15、13らしい。
何をもって標準とするかは別にして。
でもやっぱり1の糸は30がいいな。唸りやすい気がするし。
ということで、30、15、13という組み合わせでしばらく弾いてみることにする。
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2002年09月08日(日)
20020908
町民カラオケ大会
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町の文化ホールで町民大カラオケ大会があった。
しっかし、こんな立派なホールでこんな事やっていいのか。
主催者の孫が先生から民謡の唄を習っている関係上、伴奏をやることになった。

舞台に出るときは...
・光り物禁止。腕時計、結婚指輪も外す。
・天神カバー外す。「舞台に出るときに外さなかったらいつ外すんだ(先生談)」

前橋から関口さんが来て尺八をつけた。
すごく上手だ、と素人にもわかる。
なんというか、音が束になって抜ける感じ、とでも言うんでしょうか。

やっぱり他の楽器とやると調弦の善し悪しがはっきりわかる。
竹の音を聞いて自分の三味線を調弦できる事、演奏中でも音が下がってきたら上げられることが大事なんだなあ、と思った。
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2002年09月09日(月)
20020909
自分の三味線が
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どれだけ人がきけるようなものかは、人の前でひけばいちばんよくわかる。
客は上手下手はわかっている。そうしたところでひくのが一番の勉強になる。
ところが舞台で弾くのはまだ下手だから恥ずかしいというものがある。下手だ、恥ずかしいというのは、おらのように何十年もやっていて下手だったら、恥ずかしいということもあるが、1年や2年では下手も上手もない。
それをきいて笑うのも馬鹿だし、下手だから恥ずかしいといって弾かないのも馬鹿だ。
習いに来て勉強しているんだもの、まだ下手なのはあたりまえだ。上手に弾ければ不思議だよ。それがそうでない。恥ずかしいという。何に対して恥ずかしいのか。恥ずかしければうんと勉強して上手になればいい。1年勉強してこれだけ、それで当たり前だ。1年勉強して、2年勉強した人より上手な人もいるんだから、そこでうまんもんだなあということになるけれども。
20年も30年もやっていて、自分ながら恥ずかしくて、人に気の毒でやれないということはわかるが、1年、2年やってひとにきかせるの恥ずかしいとく気持ちがわからない。
それよりも、1年しか習ってなくてまだなにもひけないけど、1年習ったところをきいてもらいますというのだったら、なんと1年でこれだけやれるのはたいしたもんだ、ということになるんだが。
この間から勉強したばかりなのに、おらとくらべて恥ずかしくて弾けないというのはどういう気持ちなんだかわからない。いい気なもんだ。
何年やったって、完璧にやれるということはない。やれることを一生懸命やって、やれないことはやれないとはっきり自覚すればいいんだ。
やれないといったところで罰金とられるわけではない。やれる人にやってもらえばいい。ところがなにもやれないくせに、はっきりやれないというのが好きでない人がいる。そういうのに限って自分の仕事でも無責任きわまる、勉強もしない。それほど自分を見る眼がないんだ。
自分はやれないと思えばこそ、勉強もするんだ。恥ずかしいといいながら、あまり本気で勉強もしない。だから上達しない。

(「津軽三味線ひとり旅」 高橋竹山 中公文庫)

...がーん。




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2002年09月11日(水)
20020911
秋田船方節
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通勤の行き帰りで繰り返し聞いてます。
もともと譜面は見ない派、耳コピー派です。

MDのスピード落として、少しずつ音を拾って行く。
うーん、難しい。
でもいい曲だ。
早く弾けるようになりたい。
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2002年09月13日(金)
20020913
分岐点
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ある人から聞いたんだけど、新田親子の息子さん、片時も三味線手放さないんだって。話をしていても、三味線抱えながら話をしていたり、置いたかと思うとすぐまた抱えてなんか弾いてるんだって。
結局のところ、本当に好きかどうか、根っから好きかどうかで決まるんじゃないかな。
何が決まるかは別として。
どっちが幸せなのかも別にして。
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2002年09月14日(土)
20020914
秋田船方節
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連休中に覚えてしまおうと思って秋田船方節を何回も聞いてコピーしようとした。
CDと一緒に弾けばなんとかアレだけど、ひとりで弾くとどこが間奏でどこが唄なのかわからなくなる。

夕方からは、あどⅡ4段と3枚撥の練習をした。

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2002年09月15日(日)
20020915

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いつもの運動公園のベンチで曲弾きの練習をした。
途中で雨が降ってきた。
***
最近、サーチエンジンによくひっかけられる。
キーワードは「三味線 入門」か「津軽三味線」。
やっぱりブームなんですな。
オレがやるぐらいだもんな。
で、ここの他に、三味線入門セットを39,800で売っているサイトも引っかかるらしいんですけど、「どうなんでしょうか、買った方がいいですか?」というような質問メールがたまに来ます。
はっきり言ってお薦めしません。
理由は音が変だから。
なんでなのかはよくわからないけど。
やっぱり三味線を始めようと思ったら20万ぐらいはかかると思います。

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2002年09月16日(月)
20020916
本庄追分
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こなまはげさんの本庄追分と秋田荷方節を見る。
いやあすごいですな。
自分もあんな風に弾けるようになりたいっす。
ところで唄を唄ってた人は誰?
ただもんじゃないなきっと。

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2002年09月18日(水)
20020918
だんだん寒くなってきた
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いつもの公園で秋田船方節と曲弾きを練習する。
だんだん寒くなってきたなあ。
月がきれいだった。
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2002年09月20日(金)
20020920
船方節
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今日はいつもより早めに帰ってこれた(といっても10時近く)けど、外に出る気なく、サイレンサー+忍駒で稽古する。
秋田船方節。
だいたい手は覚えたけど、やっぱり唄と一緒じゃないとなんだかわからなくなる。
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2002年09月21日(土)
20020921
大宮ストリート
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「すっげえ、すっげえな」
じょんがらの新節を弾いてたら、目の前でしきりにすんげえなを連発してる若者がいた。
「ハンマリング、プリングびしばしですねえ。すっげえな。ギターとかもやるんですか?」
「三味線やる前はギターやってたんだけど」
「ああそうっすかあ、やっぱりねえ。すんげえっすね。超絶テクニックっすね」
ぜんぜんそんな事ないと思うんだけど...。
「ギターやってるの?」
「ああオレすか?ええ。ギターと、最近はシタールっす」
「へ?」
「シタール。あの、インドの。弦が7本あって、6本目から先が届かないんっすよね」
「そんな楽器どこで習ってんの?」
「知り合いの楽器屋さんに教則本取り寄せてもらって、それで自己学習してるんです。難しいっすよー」

....オレよりあんたの方がよっぽどすげえよ。

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2002年09月22日(日)
20020922
どうしてツボを外すのか
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今日は一日雨だった。
家の中で、三味線をつま弾きしながら、どうしてツボを外すのか、まじめに考えてみた。

理由は3つあると思う。

理由その1:ツボの位置をちゃんと覚えていない。
そもそもツボの位置をちゃんと覚えていない。目でも体でも覚えていないツボはゆっくり弾いても外す。

その2:耳が正確なツボにこだわっていない。
だから多少音程を外しても問題にしようとしない。

その3:ツボの位置は動く。
調子を変えれば糸は不安定になる。だからツボの位置は変わる。なのに棹の位置だけでツボを押さえて、何となく合った気でいる。

ということで、雨をながめながらずっと家の中で三味線をつま弾きしていた。
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2002年09月23日(月)
20020923
河川敷で稽古してみる
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夕方、利根川の土手で風に吹かれながら三味線を弾いていたら、犬を連れたおっさんがやってきて、隣に腰を下ろした。
「聴かせてもらうよ」
そう言われてもあまり緊張しなくなったのは、やっぱり人前で弾くことにだんだん慣れてきたからだと思う。知っている曲、弾ける曲を順に弾いていった。

八戸小唄を弾いている途中でちらっとおっさんの方をみたら、犬がおっさんのひざを抱え、腰をカクカク動かしていた。

そういうのにも動じないで弾けるようになった。
すばらしい。

遠くの山から上ってきた月がとても大きかった。

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2002年09月25日(水)
20020925
大宮駅で出会った人 その1
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ちょっと離れたところで聴いている人がいた。

糸が切れたので張り替えていたら、つつっと寄ってきて、
「なんか、辺りに遠慮しながら弾いてるみたいだけど、もっと自信持って堂々と弾きなよ。それぐらい弾ければ大丈夫だから。それと椅子、低すぎるんじゃない?窮屈そうに見えるよ。」
とアドバイスくれ、
「がんばれよ」
と、お金まで入れてくれた。

こういう人は経験者なんだろうなあ。
と思ったけど、お礼だけして、あえて色々聞かなかった。

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2002年09月28日(土)
20020928
サイレント三味線
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どうしても実物が見てみたい!
という事で、車を飛ばして三味線かとうに行ってきた。
下町の風情が残る都電沿いに、HPでおなじみの提灯を見つけた。
「あ、あそこだ」
さっそく店内で実物を触らせてもらう。
ご主人が丁寧に仕組みや操作、中のピックアップやサイレント機構の仕組みを教えてくれた。
ふーむ、なるほど。たぶんこれは企業秘密だろうから内緒にしておこう。
サイレント状態にしてヘッドホンから聞いた音は、ギターのエレアコの直つなぎと同じで、くせのない素直な音がした。
ふーむ。これはいい。
録音するにもいいんじゃないか。

試作第1号も見せてもらった。
色んな試行錯誤があったそうで、話の中に、ご主人の音へのこだわりや、三味線のこれからの使われ方、価格を押さえるための工夫とか、思いが感じられてとてもいいなあ、と思った。

うーむ、欲しい!


という事で、注文してしまいました。
あっはっはー。
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2002年09月29日(日)
20020929
秋の発表会
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しっかし我ながらイベントが続くよな。

今日は恒例、秋の発表会の本番だった。
「ただ漫然と舞台に立つんじゃなくて、何かひとつ、『こういうところ勉強してみよう』と、テーマを持って本番に臨みなさい」
という事だったので、色々考えた。
「あっ、はまじ。お前のテーマは口伴奏だ」
「くちばんそう?」
「そう。いきなり三味線を弾こうと思わずに、マイクに拾われない程度に口で伴奏して、それをそのまま三味線でなぞっていくんだよ」
これはリズムを安定させて、唄とつかず離れず演奏するためのコツなんだそうだ。
「とっても大事な事だよ」

やってみたけど、自分の三味線は聞こえないし、テンポは早いし、音は下がってくるしで、それどころじゃなかった。

演奏後、「先生、できませんでした」と言ったらあっはっはそうだよなー、と笑われた。

この他にも色んな事を教わった。
他の会の先生も、教えてくれた。
やっぱり自分はまだまだ撥打ちがダメらしい。
「もっと下を打て。ツルハシみたいに振りかぶるな。スコップみたいに糸をすくうな。力じゃないんだよ。速さなんだよ」
...ううう。つらいっす。

でも、ためになった一日だった。
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