博文(ひろぶみ)通信

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H29.3月定例会行政報告 その1

2017-03-15 17:15:56 | 日記

今日は、久しぶりに休みの日でした。

とはいえ、ここ2か月間のうちに溜まりにたまった机の上の資料整理や名刺の原案作成をしました。気がつけば、あっという間に午後の3時に。その後、久しぶりの散歩を1時間半。そして、ブログ更新後は、1時間の半身浴をし、WBCに集中したいと思います。当然、をしながらですが。

 

さて今日から数回に分け、3月定例会初日に行われた町長からの行政報告をお知らせします。それでは、始めます。

 

おはようございます。

 本日ここに、平成29年浪江町議会3月定例会を招集しましたところ、議員各位におかれましては、ご多用の折にもかかわらず、ご参集を賜り誠にありがとうございます。

定例会の開会にあたり、行政報告に先立ちまして、改めてこの震災によりお亡くなりになられた方々、過酷な避難生活の中で命を落とされた方々の、ご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族に対し、深く哀悼の意を表します。

また、いまなお、県内外に避難を余儀なくされ、つらく厳しい生活を強いられている町民の皆様に対し、心からお見舞い申し上げます。

 

さて、先日の全員協議会でもお伝えいたしましたが、避難指示の解除にあたっては、議員各位をはじめ町民の皆様から様々なご意見を頂きました。もちろん、放射線や生活環境に対する不安などから時期尚早とのご意見も頂きましたが、何よりも「浪江町を残してほしい」、「いつか必ず町に戻りたい」という町民の皆様からの声に強く背中を押され、「町のこし」をし町を創建するという断固たる決意のもと判断いたしました。

解除容認にあたっては、3月3日に「浪江町の避難指示解除後の復興・再生に向けて」と題する合意文書を締結いたしました。これは、解除後の町の復興に向けた取り組みに対し、国・県が財政面及び実施体制面を含め、着実かつ誠実に履行するよう最大限の支援を行うことを書面にて確認したものであります。

議員各位におかれましては、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。 

 次に、平成29年度の当初予算について述べさせていただきます。

平成29年度は復興計画に掲げる「本格復興期」のスタートとなる年であり、これまで策定してきた各種計画を実現化していくため、特に町内での生活環境の充実と、新たな雇用の創出に向けた産業関連事業に重点を置いた予算の編成となっております。

このため、今期定例会に上程される平成29年度一般会計予算案は、前年度と比較して26.2%増となる、268億1,200万円で過去最大規模であった昨年度予算をはるかに上回る規模の予算となっております。

歳入においては、自主財源の確保が見込めない脆弱な財政基盤であるため、国の交付金等あらゆる復興財源を活用し、各種事業の財源確保に努めました。

歳出においては、新規事業として、町内での生活環境整備のため「住宅清掃費補助」、「住宅再建支援補助」、「サポートセンター設置」、「デマンドタクシーの運行」などを実施するほか、「帰還困難区域における復興拠点等整備計画」の策定にも着手いたします。

さらには、町の復興・創生の拠点となる「交流・情報発信拠点整備」や「産業団地整備」、「水産加工団地整備」などにも本格的に着手してまいります。

そのほかにも、全国各地で生活を送られている町民同士のつながりを維持するため、「タブレット端末の活用」、「町民交流会の開催」、「復興支援員の配置」などの取組みについても、引き続き実施してまいります。

町の復興そして「町のこし」に不退転の決意をもって全力を挙げて取り組んでまいりますので、議員各位の一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。


今日はここまで