Joe's Labo

城繁幸公式。
というか避難所。移行か?
なんか使いづらいな・・・

雑感@投票日

2009-08-30 11:44:51 | その他
いよいよ投票日だ。

今回、周囲の人間と話していて、一つ気づいた点がある。
05年の総選挙と、とても雰囲気が似ているのだ。

(たいていの2、30代はそうだと思うが)僕自身も含めて、周囲にはノンポリ
ばかり、少なくともごりごりの党員は一人もいない。
つまり、典型的な都市部の無党派層というやつだ。
当然、そんなに熱心に投票にはいかない。欠かさず投票しているという奴でも
「とりあえず行かないともったいない」とか、そういうレベルだ。

あの時、なぜだかそういった無色な連中がゾロゾロと、揃って投票所に足を運んで
いた。ふと、選挙の話になると、驚いたものだ。
「え?おまえ投票したの?どこ?」「いやあ、自民にね」
みたいな会話を飲みに行くたびにしていた気がする。

なぜ、支持政党もない彼らが投票所に足を運んだのだろうか。
社説に泥を塗られた形の毎日新聞などは、発狂したかのごとく
「劇場型選挙の弊害だ!」
と言っていたが、それは違うと思う。
はっきりいうが、新聞やワイドショー見るほど彼らは暇じゃないから。

今回も、その時のような一種の熱気を感じている。
ただし、今回、その熱が行き着く先は民主党だ。
たぶん、お先真っ暗な老人新聞は
「ゆき過ぎた市場主義の反動、共生社会を求める有権者の選択」
なんて頭の悪い社説を書きそうだが、もちろんそんなチープな理由ではない。

少なくとも僕自身は、その“共生社会”とやらを
ぶち壊してくれることを期待している。

変化と言うべきなのかもしれないが、心情的には破壊という語感が近い。
同じような感覚の人は少なくないのではないか。
少なくとも、社民党や国民新党の言うように「ぜんぶ90年代に戻してください」
なんて人には会ったことがない。
それは、若者が現在感じている閉塞感を固定化するということだ。

小泉改革はもちろん評価すべきだが、少々壊しっぷりが物足りなかった。
そういう意味では、鳩山さんの見事なKYぶりは逆に期待している。※
ああいうピュアさには、一種の宗教的狂気に通じるものすら感じてしまう。
小さくまとまらずに、太く短く、突っ走っていただきたい。

というわけで、昼飯がてら行ってくるか。



※VOICE9月号の「私の政治哲学」が何べん読んでも意味がよくわからない。
 昨年、岡田さんが文藝春秋や中央公論に寄稿したものと比べると実に対照的。

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13 コメント

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Unknown (S)
2009-08-30 12:44:19
Twitterのハッシュタグ#senkyoが熱いですね。
Unknown (白魔女さん)
2009-08-30 16:32:48
鳩山サン、さすが夫人がスピリチュアル江原と一緒に旅行だけのことはあって、かなりオカルトじみてます。国内ならともかく、外国向けにそーゆーのを垂れ流されると、いい予感がしませんね。

ボクのまわりには、「今回は民主に入れたが来年の参院選は別」みたいな態度の人が多いですよ。

参院選で鳩山政権が潰れて岡田政権になるのが良いかも。
共生社会だって? (yasu)
2009-08-30 17:43:52
>少なくとも僕自身は、その“共生社会”とやらを
ぶち壊してくれることを期待している。

「共生社会」じゃなくて、既得権益者どもがそれぞれの利権を主張して譲らず、改革がいっこうに進まない「寄生虫天国社会」でしょ。

民主党に雇用改革は期待できないけど、せめて、官僚機構に大胆にメスを入れて、官僚・公務員の既得権を突き崩して欲しいです。
劇場型選挙 (tksuzuka)
2009-08-30 17:44:22
4年前は「郵政民営化」でしたけど、
今回は「政権交代」の劇場型選挙と思いますが、皆さんはどうでしょうか。

鳩山さんにスイッチしてから、ずっと「政権交代」を言い続けてきたのって、4年前の敗北をそっくりそのままお返しするつもりだったのでしょうか。

と思ったのですが、
>鳩山さんの見事なKYぶり
という事は本人は意識していないのかなぁ?
理性的な選択としての極右 (井戸)
2009-08-30 17:59:49
平和でしずかな時代には、それらふたつの原理は、一般に一致し、同一の行動にみちびく。
われわれの同胞市民達の安全で尊重すべき幸福な境遇を維持するためには、既成の統治を支持することが、この統治がほんとうに彼らをその境遇に維持していることをわれわれが見る場合には、明らかに最善の方策だと思われる。
しかし、公共的な不満と党争と無秩序の時代には、それらふたつの異なる原理は、べつべつの道を生み出しうるのであって、賢明な人でさえも、そのじっさいの状態においては、あきらかに公共の平静を維持できないようにみえる、統治の基本構造または形態の中で、ある変更が必要だと考えたい気持ちになるかもしれない。
しかしながら、そういう場合には、真の愛国者がいつ、旧体系の権威を支持し、再建に努力しなければならないか、そして、かれはいつ、もっと果敢な、しかししばしば危険な、革新の精神に道をゆずらねばならないかということを決定するのに、おそらく、政治的な英知の最高の努力を必要とすることがしばしばである。

『道徳感情論』アダム・スミス

私は今回の選挙では可能な限り極右に近いとおぼしき方に入れてきましたよ。国や政府が吹き飛んでも「日本」を続ける人物・勢力にね。
何かすごいことに (スズメ)
2009-08-30 21:25:14
「改革は棚上げです、郵政選挙の票はもう一票もいりません」
「勝手に国債乱発で目一杯ばらまいて、景気が回復したらきっちり増税します」
では誰の票ももらえないだろうと予想はしていましたが、選挙番組ではえらい状態です。自民党まさかの二桁予想。
老人新聞も退場すべきだ (SH)
2009-08-30 23:24:41
今回の選挙では有権者の多数は構造改革路線の復活を求めたと見るべきだ。
有権者が「市場原理と決別する共生社会」を求めるならば、社民・共産や国民新党に入れることができたのだから、それらの政党が民意の受け皿にならなかったのは有権者が構造改革路線の復活を求めている証拠といえるだろう。
民主党を支持した有権者もバラマキのマニフェストを評価しているわけではなく、「政権交代が必要だから」というものが多数である。

老人新聞がこの期に及んでまだ「ゆき過ぎた市場主義の反動、共生社会を求める有権者の選択」などという欺瞞を続けるのであれば、自民党と一緒に老人新聞も退場すべきだろう。
ちなみに老人新聞を退場させる方法としてはは、欧米にあるような無料新聞を誕生させればよい。これは記者クラブを廃止すれば簡単に実現してしまうかもしれない。
官僚主義・主権国家からの卒業! (パラダイムシフトだ!)
2009-08-31 02:07:51
もし、民主党が本当に公務員(地方も含めて)の人員と給与を2割づつカットできれば!この国は、本当に変わるかもしれない!!
Unknown (井戸)
2009-08-31 11:56:13
『民主党が約束する99の政策で日本はどう変わるか?』著:神保哲生 を読むといいですよ。
民主党内の若手改革派議員はこういう改革に酔ってる人たちじゃないですか?
付き合いがないので知らないですけどね。
まぁ、どの改革も民主党員構成員の利益構造に従う形でしか為されないと思いますが。

党派の騒動と無秩序の中で、一定の体系の精神が、人類への愛にもとづき、われわれの同胞市民のうちのある人びとがさらされているかもしれない不便と困苦へのほんとうの同胞感情に基づく公共精神と、まざりあいがちである。
この体系の精神は、もっと温和なそういう公共精神を支配するのがふつうであって、つねにそれを活気づけ、しばしばそれを狂信という狂気にまでもえあがらせる。
不満をもつ党派の指導者たちが、何かもっともらしい改革案を提供しないことはめったにないのであって、かれらが称するところで、その改革案は、直接に不平が言われている諸不便を除去し諸困苦を救済するだろうというだけでなく、きたるべきすべての時に、同様な同様な諸不便と諸困苦のいかなる復活も予防するだろうというのである。
この理由で、かれらはしばしば、国家の基本構造をつくりなおし、統治体系をそのもっとも本質的な諸部分のいくつかにおいて変更することを、提案する。
その統治体系のもとでは、大帝国の臣民たちが、数世紀にわたってずっと、おそらく、平和と安全保障と、栄光さえも、享受してきたのであった。
その党派の大部分は、この理想的な体系の想像上の美しさに酔わされるのがふつうであって、かれらはその体系についてはなにの経験もなく、それはかれらにたいして、かれらの指導者雄弁がえがきえたかぎりの、あらゆるもっとも目がくらむ色彩でえがきだされたのである。
それらの指導者自身でさえ、もともとかれらは自分たちを増強することのほかになにも意図しなかっただろうにせよ、かれらのおおくはそのうちにかれら自身の詭弁のとりこになって、かれらの追随者のうちのもっとも弱力愚妹な人びととおなじく熱心に、この偉大な改革をおいもとめる。
たとえ指導者たちが、かれら自身の頭を、たしかにかれらがよくそうするように、この狂信にとらわれぬようにしておいたにしても、そのばあいでさえ、かれらはやはり、かならずしもつねにかれらの追随者たちの期待をあえて裏切ろうとはしないのであって、しばしば、かれらの原理、かれらの良心に反してではあれ、まるでかれらが一般的な妄想のもとにあるかのように、行為せざるをえないのである。
党派のはげしさは、あらゆる酌量、あらゆる節制、あらゆる妥当な順応を拒否するので、過大に要求することによって、しばしばなにもえないのであり、それで、わずかの抑制によってかなりの程度除去され救済されえたであろう諸不便と諸困苦は、まったく匡正の望みなしに残されるのである。

『道徳感情論』 アダム・スミス

民主党の改革案には素晴しいものが多い。しかしながらそれは小さな改革のよせ集めであって
落ちていく日本そのものの方向性を変えることはなく、全体を救済しない。
民主党は改革をしようがしまいが次のSTAGEへの準備をする役回りに終始するでしょう。
Unknown (女子大生)
2009-08-31 13:27:57

> もし、民主党が本当に公務員(地方も含めて)の人員と給与を2割づつカットできれば!この国は、本当に変わるかもしれない!!

この国が終わるかもしれないの間違いでは??
教育公務員などはむしろ、人員・給与を2割ずつ増やすことが必要だと思います。