東洋経済今週号。扉ページの『経済を見る眼』で、一橋大の齊藤誠先生が
とても素晴らしいコラムを書いておられる。
なんでも一橋大学教員の再雇用制度による定年延長について、氏は一人で
「再雇用制度断固反対」のビラをたててハンストまでやったらしい。
氏が、自らも関係するであろう教員の再雇用制度の導入に反対した理由はこうだ。
しかし、国からの交付金が年々減らされている国立大学法人に
あって、高齢教員を大学組織に残すという決定は、若い研究者の
雇用を抑制することに即座につながる。 (中略)
研究の第一線に残ることが難しい60代の研究者が国立大学に
本当に必要なのか真剣に考えるべきだろう。
氏は同様に、GMや日本航空を例に出し、ベテランへの厚遇は若い人間から機会を
奪い、組織を活力を削ぐことにつながると説く。
まったく同感である。
連合や“自称”労働者政党の人間は、氏の爪の垢でもせんじて飲むべきだ。
ところで、中高年のノンワーキングリッチが既得権を正当化する時は、
必ず“階級闘争”という旗印を(知りもしないくせに)借りてくるが、大学の先生方は
どういう旗を掲げているのだろう。
まさか「学長は資本階級」なんてバカなことは言わないだろうし。
という点が長く疑問だったのだが、某国立大では、ベテラン教授のポストを守る
ために、学内で実施したアンケート調査を参考にしたという。
各学部に「何歳くらいが一番良い研究をしているか」というアンケートを自分達に
行い、「50歳以降」という回答がもっとも多かったのだそうだ。
こういうのを本当のお手盛りというのだろう。
とても素晴らしいコラムを書いておられる。
なんでも一橋大学教員の再雇用制度による定年延長について、氏は一人で
「再雇用制度断固反対」のビラをたててハンストまでやったらしい。
氏が、自らも関係するであろう教員の再雇用制度の導入に反対した理由はこうだ。
しかし、国からの交付金が年々減らされている国立大学法人に
あって、高齢教員を大学組織に残すという決定は、若い研究者の
雇用を抑制することに即座につながる。 (中略)
研究の第一線に残ることが難しい60代の研究者が国立大学に
本当に必要なのか真剣に考えるべきだろう。
氏は同様に、GMや日本航空を例に出し、ベテランへの厚遇は若い人間から機会を
奪い、組織を活力を削ぐことにつながると説く。
まったく同感である。
連合や“自称”労働者政党の人間は、氏の爪の垢でもせんじて飲むべきだ。
ところで、中高年のノンワーキングリッチが既得権を正当化する時は、
必ず“階級闘争”という旗印を(知りもしないくせに)借りてくるが、大学の先生方は
どういう旗を掲げているのだろう。
まさか「学長は資本階級」なんてバカなことは言わないだろうし。
という点が長く疑問だったのだが、某国立大では、ベテラン教授のポストを守る
ために、学内で実施したアンケート調査を参考にしたという。
各学部に「何歳くらいが一番良い研究をしているか」というアンケートを自分達に
行い、「50歳以降」という回答がもっとも多かったのだそうだ。
こういうのを本当のお手盛りというのだろう。
>組織を活力を削ぐことにつながると説く。
本当のベテランならいいんですけどね。
少なくとも日本のIT業界では、厚遇されるのは「中高年」や「レベル7プログラマ」であって、「ベテラン」や「ソフトウエアエンジニア」では無い所がミソ。
○プログラマレベル: http://www.geekpage.jp/blog/?id=2007/7/9
○ソフトウェアエンジニア:http://yshibata.blog.so-net.ne.jp/2009-07-18
「ソフトウェアエンジニア集団としての開発組織のトップは、トップ自身がソフトウェアエンジニアとして経験がないと、その組織のメンバーを正しく評価できないと思います。もし、作業が細分化されて単なるコーダーがいるだけのようなソフトウェア開発しかトップが知らないとすると、開発業務の一部としてプログラミングを行っているソフトウェアエンジニアを正しく評価できず、「コーディングなんか新人にやらせろ!」というような不用意な発言をして、メンバーのモチベーションを下げてしまったりすることになります。
このような認識の違いによる悲劇が日本全体で多く発生していないと良いのですが・・・・・ 」
いったい何度中央線で計画的人身事故を起こそうと思ったことか。。。日本のIT業界では、ソフトウエアエンジニアの評価が詐欺師以下だと知った時の虚無感と絶望感は、筆舌に尽くしがたいものがあります。「オレは今まで、いったいなんのために必死で勉強してきたんだろう?」とね。その後は日本脱出が最後の希望でしたが、その儚い希望さえもリーマンショックと共に消えました。
そういえば不治痛は離職者だけでなく、自殺者も多いんでしたっけ?
そのときの給与は、
[受け持っている授業のコマ数]×[生徒の評価]の歩合制。
優秀な研究者ではあるが、授業が下手な教員は授業などやらずに得意な研究に没頭すべきだ。
そういう人は、大学院や博士課程の学生を鍛えればいい。
私も研究者として有名は人の授業を受けたことがあるが、さっぱり分からなかった。(私だけでなくその授業に出た多数の人も)
そういう状況は授業をする方も聞かされる方も不幸だ。
まずは、研究者と教育者を分離することが重要。
定年後の進路
・教育者:生徒からの評価が高い間は教員として雇われる。
・研究者:研究者としてのスキルを厳密に評価できるのであれば、再雇用も可能。多分、身内で甘い評価しかできないだろうから、退職して、研究者としてのスキルを買ってくれるところに再就職。
また、現在の大学が抱える問題について総合誌に記事を書いたりもされていたのですが、それについてはここのブログのコメント欄にて紹介されています。(ちょっと長いですが、ページの真ん中あたりです)
http://shinka3.exblog.jp/7323261/
>氏は一人で「再雇用制度断固反対」のビラをたててハンストまでやったらしい。
(大学のようなところでこういうことをすると居心地が悪くなるから危険だと思いますが)大学教授の世界も私利私欲だけなんだから、大学へ行っても得にならないというコンセンサスが世間に広がるといいですね。
>ベテラン教授のポストを守るために、各学部に「何歳くらいが一番良い研究をしているか」というアンケートを自分達に行い、「50歳以降」という回答がもっとも多かったのだそうだ。こういうのを本当のお手盛りというのだろう。
希望が無さ過ぎて笑う気にもなれません。うろ覚えですが、米国は学生にアンケートして、「人気が下位7%の教授は首にする」とやっていた。日本でも大手の予備校は毎学期アンケート調査を行って(私もマークシートのアンケートに回答したが、話し方・声の大きさ・黒板の字の大きさまで、かなり詳細な講師の評価になっている)、人気がなければすぐに首を切っているからあれだけの教育力があるので、大学でも実行できれば理想的なのでしょうけど、
日本の生産性が低く、停滞し、向上できない理由がまさにそれですよね。
でも、一方で働きたい高齢者もいるわけで・・・彼らを強制的に社会から遮断するのも気の毒な気がします。
同一労働同一賃金を実現するためには年功序列、定年制を廃止し、生産性の高低によって雇用・解雇できるように全部セットでやらないとバランスが取れません。
すみません、何か高齢者を擁護するようなコメントを書いてしまいました。
ある程度リッチになったら、まともな方の方が、働きがいを求めて違う会社に行ったりして、
どんどん、ノンワーキングリッチの比率が上がって行った前の職場を思い出しました。
何の仕事もしないでおいて、解雇されたら突如理論武装するような中途半端に頭が良いバカ教授連中に、教授会から権限剥奪に血道をあげる理事会とそれに抵抗したり擦り寄ったりする教授会、大学に来てただお昼寝をしているだけの大学生。
先生も生徒も経営陣も終わっている大学が、日本にはたぶん500校くらいあります。
ある調査で、日本の25歳以上の大学生比率は2.7%、OECD加盟国の平均は20.6%ということです。
つまり日本の高等教育は大学に入るまでが勝負であり、それに伴って新卒偏向採用を行うから、大学でどんな授業を行おうがあまり関係なくなってしまっているのではないでしょうか。
一度社会に出てから大学に入り直す。
自らの力を磨き直す。
そんなキャリアパスがなければ、教育機関としても活性化されませんし、情報編集型の昨今の社会で生き残っていくのは難しいのではないでしょうか。