恐竜だいす記!

恐竜絵本作家の日々雑記帳

ニホンオオカミ

2012-09-13 07:47:44 | Weblog
先日、近所の映画館で、アニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」を見てきました。(画像は「滅びゆく日本
の動物たち」黒川光広作:ポプラ社1995年。)この映画は「サマーウォーズ」で知られる細田守監督の作
品です。女子大学生がオオカミ青年と恋に落ち、やがて雪と雨という姉弟が誕生。子どもたちは人間と
オオカミ両方の血を引くオオカミこどもとして、さまざまな障害に会いながらも、ひっそりと、しかしたくま
しく成長していくという物語です。自然豊かな四季の風景の美しさはすばらしいです。
少しだけ私見を言います。「オオカミこども」はニホンオオカミの血をひく子どもという設定です。この映
画ではオオカミは嫌われ者として描かれていました。でも日本ではニホンオオカミは江戸時代までは決
して嫌われ者ではなく、人々は彼らを、畑を荒らすイノシシやシカを追い払うありがたい存在と認め、
その神秘性や家族を大事にする性格から、神の使いとして信仰し敬いました。でも、この映画ではその
ような説明は一切ありませんでした。西洋のオオカミのイメージとニホンオオカミを混同せず、きちんとし
た説明がされていたならと、残念に思っています。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ステゴサウルス | トップ | 北海道講演 »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事