◆いやぁ、「現実は小説よりも奇なり。」と言いますが、こんなことってあるんですな。
◆ハミルトン(マクラーレン)とマッサ(フェラーリ)との間で争われていた、F1ワールドチャンピオンシップのタイトル争いは、最終戦・ブラジルGPまでもつれ込んでいた。
◆そのブラジルGP終盤。ラスト10周で降り出す雨。
◆このままの5位でゴールすれば、マッサがこのまま1位でも、1ポイント差でチャンピオンシップのタイトルが確定する、ハミルトン。
◆しかし、各車、ドライタイヤからレインタイヤへ。このピットインで、順位がめまぐるしく変わる。上位陣がレインタイヤに変える中、グロック(トヨタ)は、そのまま変えずに賭けに出る。
◆ピットから出て、コースに戻ると、グロック4位、ハミルトン5位。その、すぐ後ろには、ベッテル(トロ・ロッソ)。
◆ラスト2周。壮絶なドラマが待っていた。
◆なんと、ベッテルが、スピードがのらないハミルトンを抜いていった。ベッテル、5位、ハミルトン6位。このままでは、ハミルトンはチャンピオンになれない。
◆チャンピオンシップは、ハミルトンがベッテルを抜き返し、再び5位になれるかどうかになった。
◆マッサは、そのまま1位でチェッカーを受ける。
◆その後方、ハミルトンが、5位で、メインストレートに戻ってこなければ、チャンピオンシップは、マッサ。5位で戻ってくれば、ハミルトン。
◆今シーズンのタイトルは、最後の最後までわからなくなった。
◆その後方、ファイナルラップの最終コーナー!
◆ベッテルとハミルトンが、さらに強くなった雨でペースダウンした、グロックを追い抜かしてゆく…。
◆そのまま、チェッカー。この瞬間、1ポイント差でハミルトンが、ワールドチャンピオン!!!アロンソの記録を抜く、F1史上最年少王者の誕生だった。
◆それにしても、こんなにも、最後の最後、最終戦の最終ラップの最終コーナーまで、年間タイトルの行方がわからないなんて、これはいったい何なんだ。そんなに気にしていなかった僕でも、手が震えた。
◆そして、こんな時間まで起きてしまった。
◆こんなことってあるんですな。やっぱり、F1はおもしろい。
◆この最終戦に、スーパーアグリがいないことが、非常に残念ですが、第4戦までスーパーアグリがいた、今シーズンを忘れるとなく、再びF1に、スーパーアグリのような日本チームが現れることを願って、今シーズンの最後としたいと思います。