ネット上(SNS、ブログetc...)を見ていると、今回のジャニーズ事務所の記者会見に伴う「NGリスト」に賛同や肯定している旨の意見が散見されます。
いったい人間としてどういう感覚をお持ちなのだろうか?と思ってしまいます。
あれだけの自分の権力を利用して性加害をし長年にわたり多くの被害者を生みだした重大な事件に伴う記者会見で事実隠蔽を図るような「NGリスト」作成の事実。
これを否定せずに世の中の何を否定するのでしょう。
そもそも記者会見というものは報道機関を呼ぶわけですから広く世の中に知ってもらいたいことがあるからやるわけです。そして質疑応答をして知ってもらいたいことに理解を深め記事を書くので正確に世の中に伝わるわけです。
その際に質問させない記者を指定するのであれば、最初から記者会見なんてしないほうが良いです。今の時代であれば、広く伝えたいことをWEB上に公開すれば事足りるでしょう。
今回、ジャニーズ事務所が記者会見をする主旨は、重大な性加害事件に伴う社会的責任を当事者企業としてどのようにして果たすのか?です。
そこには必然的にその内容を深く理解してもらうことが必要です。
それには当然、質疑応答が不可欠です。
前記事にも書きましたが、今回の記者会見にはいろいろと突っ込みどころ満載です。ほかにも問題になるところが多くあります。「NGリスト」の件が明らかにならなかったとしても問題のある記者会見です。
言ってしまえば、企業防衛の点では結果的にやらないほうが良かった記者会見でしょう。
そして、何よりもジャニーズ事務所は未だちゃんとした反省もしていないし隠蔽の体質が残っているということです。その膿を出し切らない限り企業としても生き残っていけないわけですから企業防衛や企業存続としても問題があります。
さらにそうした企業を存在させておく社会にも問題があるわけで、僕らは未だにジャニーズ事務所に残る反省しない態度・隠蔽体質を否定しなければならないわけです。なので、当然のこととして「NGリスト」は否定しなければならないのです。
もちろん、今の「NGリスト」の件に対するマスコミ・メディアの騒ぎ方についても問題があると思います。
今回のコンサルティングを行ったFTI社が勝手に作成したとしても事務所も関わっていたとしても、どちらにしてもジャニーズ事務所の間違っていることには変わりがないからです。「NGリスト」から問題の本質に迫らないといけません。
その本質に迫る上においても事件が前提にある記者会見での「NGリスト」を賛同することは遠回しにでも社会悪に加担するということです。もしかすると知らないふりをしているより悪いことかもしれない。被害者の皆さんがどのように思われるか。
またそういう意見を平気で言えるという感覚があるのであれば、これまでの人生を振り返って、自分で直接手を下さずに弱者に搾取や虐待をしていないか?よく思い出してみてください。あれば強く反省を促させていただきます。
そして、最後に今回の口火を切ったと言える、BBCのモビーン・アザー氏のレポートをよく観てよく理解してください。
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