まぁ、呆れる、というか、情けない、というか…。
先日もこちらの記事で書いた「文書通信交通滞在費」 の100万円問題。
その後、吉村洋文大阪府知事は100万円を日本維新の会の銀行口座に振り込んだことをツイッターで公開。
同じツイートで、維新の全議員が5年前に遡って日割りで返上することも書かれていますが、呑気に「副代表」ヅラしている場合ではないと思います。
なぜなら、吉村知事の衆議院議員辞職時の100万円の問題とそのほかの議員の100万円の問題とはその本質がまったく違うからです。
このあたりは先日の記事にも書きましたが、たまたま10月31日が投票日だったから支給された100万円と、自分の意志で意図的に決めた日付で辞め支給された100万円では、自ずとその問題性の大きな違いは明らかです。
なので、吉村知事はほかの議員と同じようにしていてはダメなのです。副代表が新人議員と同じことをしていてはダメなのです。ただ100万円を寄付しているだけではダメなのです。
なぜ、衆議院議員を辞める日を「2015年10月1日木曜日」という中途半端な日にしたのか?
それをちゃんと説明し、すべてではなくともほとんどの有権者が納得できる理由を説明し、説明責任を果たさないといけないのです。
この政治家としての倫理観を吉村知事は今問われているのです。
しかし、わかっているのかわかっていないのか、そういうことを微塵も感じていないようです。
わざとでわからないふりをしているのであれば悪質政治家。正味わからないのであれば、政治家の資質自体ありません。
どちらにしても、政治家として問題のある政治家です。
また、もう一つ思うのは、某消費者金融会社の訴訟代理人を務めていた過去があるのなら、吉村知事の衆議院議員辞職は約6年前ですから、その間の利子相当分も加算して寄付をする発想はなかったのでしょうか?
約6年前の100万円をそのまま100万円で寄付する…。
維新の副代表、大阪府知事をやっているような人間なのに…、小さい…、人間としての小ささを感じざるを得ません。
100万円を10倍にして、1000万円を寄付!!
などとやるのであれば、いくらパフォーマンスであっても、人間の器の大きさを感じた有権者は多いでしょう。それでも僕は吉村知事をそのようには感じませんが。
そして、維新はこのような小さい人達の集まりなのでしょう。
本日開かれた臨時党大会で代表選を実施せず、松井一郎代表の続投を決め、後継者不在を露呈させました。
このような小さい人達の集まりが本質的な後継者を育てることができるのか?僕は懐疑的です。
関連リンク。--------
【論文】維新政治の本質―その支持層についての一考察―(冨田 宏治) - 自治体問題研究所
6年以上たって利子相当分もつけずに額面そのままですか?そもそも今回の件がなければこの100万円はどうされてたんですか?どちらにしても許されるわけもなく意図的な日付に辞職した疑惑はその説明責任を果たされない限り永遠に残り続けます。その説明責任を果たされることが本当の反省です。 https://t.co/QKOm6VMnlN
— 寒川 淳次郎 (@junziro) November 25, 2021