備前の古社を訪ねる(備前国内神名帳の研究)

備前の由緒ある神社を巡礼する

コラム52.室谷山金剛頂寺(真光院)

2008-09-16 20:47:26 | Weblog
室谷山金剛頂寺真光院(むろたにさん こんごうちょうじ しんこういん)。高野山真言宗の寺院で、本尊は千手観音(聖徳太子作と伝える。)。単に「真光院」ということが多いようだが、地元では「西寺」(にしでら)と称される。
場所:瀬戸内市牛窓町牛窓4032。県道39号線(備前牛窓線)から「牛窓オリーブ園」の案内板があるところを曲がり(東へ)、(オリーブ園には行かずに)山の中腹を走る道路(「オリーブロード」というらしい。)を約2km進むと到着。駐車場あり。
寺伝によれば、天平勝宝年間(749~757年)、報恩大師開基の備前48ヶ寺の1つで、当時11坊あったというが、その後の情報が殆どない。池田藩のいわゆる「寛文の寺社整理」により、寛文6年(1666年)に廃寺となり、僧坊は全て破却された。元禄9年(1696年)に高野山の「金剛頂院」の末寺として、本坊「高蔵院」を「真光院」と改称して再興、「室谷山金剛頂寺真光院」となった(なお、「高野山金剛頂院は明治12年(1879年)に焼失。)。
背後の山は「阿弥陀ヶ峰」または「阿弥陀山」といい、現在は「牛窓オリーブ園」になっているが、その北側、かつて「錦海湾」と讃えられた景勝(今は錦海塩田跡の荒野)を見下ろすところに「八間岩」という大岩があるという。天気がよければ霊山熊山も見えるということから、古くから山岳信仰があったかもしれない(下記ブログを参考にさせていただきました。)。
当寺の東約1.5kmのところに、国内神名帳所載の古社「牛窓神社」がある。鎌倉時代には当寺の住職が社僧として奉仕していたという。

「Young Ogin Club」さんのHPから(室谷山真光院):http://yasuogi.hp.infoseek.co.jp/temple5.html

「KINちゃんのひとりごと」さんのブログから(八間岩と室谷の項):http://kin-kin.blog.ocn.ne.jp/kin/2007/07/index.html

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