独り合点(ひとりがてん)

きもの業界をステージとした、ビジネスと生活スタイル、および近況。

それは嘘かもしれない③

2008-02-12 | きもの

このブログの中で一番コメントが多いのが日本和装について述べた「それは嘘かもしれない①」。2005年11月28日、もうすでに2年以上が経過しているのですが、時々コメントが入り、いま35のコメントが寄せられています。最新は昨日、2月11日。2回のセミナーで、しっこく販売を強要されて帰るに帰れず困っている人のことを、いくらなんでもやりすぎではないかとコメントしている。

1月末から「春は、日本和装から」と世界的なスター・渡辺謙がほほえみ、「キモノから、和の文化に触れてください」と美辞麗句を連ね、4ヶ月無料きもの着付教室の生徒募集を新聞、テレビ、チラシと大々的に広告しているている。新聞やチラシには小さな文字で「期間中2回のセミナーでは、協力企業から直接ご購入いただくことも可能です」とあるが、実際は多くの方がコメントに寄せているように、無料着付け教室の目的が、このきものと帯のセミナー=販売会にあるので、集まった生徒さんに「しっこく、買うことを強要」し、数年来社会問題化している。

 無料着付け教室の実体は、販売目的を隠して、無料を誘い文句に生徒募集という名目で集客しているが、きもの販売業となんら変わらない。実際に日本和装ホールディングス㈱は、文化PR事業=販売仲介業を含むと明記し、きもの、帯の円滑な流通を可能にする事業展開をする、とその事業目的を明記している。しかし世間には、あくまでもきもののPR、和の文化の紹介のために無料で着付け教室を開催しているとトリックにかけている。無料着付教室のカリキュラムの中にある2回のセミナーは、カリキュラムの一貫で、買う買わないはあなたの自由で、もし悪いとすればセミナーを担当した問屋やメーカーで、日本和装は関知していませんよ、というポーズをとっている。しかし日本和装の売上の中核は、、この2回のセミナーでの呉服販売仲介手数料が積み重なってのもので、19年度の売上はなんと約62億円、純利益約9.6億円。とてもとても、真っ当な商売とはいえないのではないでしょうか。せっかく着付教室を通して着物を着る楽しみを知った人たち、実際に日本和装で習ったことを感謝している人も多いのですが、同時に本来なら楽しいはずの授業や買い物が、売りつけられた、先生への義理に負けた、家計を圧迫するような分不相応な買い物、不適正な価格だったなど、苦い思いや後悔、嫌な思いをした人も多いのも事実。余りにも苦情や泣き寝入りが多くありませんか。これ以上せっかくきものに興味を持った多くの人たちに1人でも嫌な思いの人を出さないよう、日本和装には、ビジネスの透明性を高め、早く真っ当なビジネスに戻してほしいものです。


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1 コメント

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はじめまして (taeko)
2008-02-28 13:58:33
私もこの日本和装で帯を買わされました。2時間の予定のセミナーが4時間近くも延長され、買うつもりの無かった人達も次々とローンを組まされていきました。12人も生徒の内、着物と帯を購入された方も半数はいました。未だに残りのローンを支払っていますが、購入した帯は1回使用したのみです。
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