独り合点(ひとりがてん)

きもの業界をステージとした、ビジネスと生活スタイル、および近況。

驚いた!

2006-11-27 | きもの

紅虎餃子など飲食店や、最近では京都に柚子屋旅館など「和」を取り入れた分野にも経営に乗り出している際コーポレーションが表参道に「きもの和処・東三季」という呉服店を経営しているとは知らなかった。今日、「旅と、着物と、和のしつらいー大人の和生活」を10月に企画・出版した主婦と生活社の方と昼食をご一緒したとき、お聞きして驚いた。このムック本は、「大人のきもの、青山スタイルで街に出よう!」というテーマで、この数年人気の青山・八木、スタイリストの森田空美さんなど、編集者に人気のモノトーンの洋服感覚のきものスタイルを特集した本で、いままでありそうでなかったコンセプトは、50代に人気で、来年4月には2号目を出す、手ごたえのよさだそうです。それにしても着物の人気は、すごく、新しい本を出しても、十分マーケットがあるとは、この編集役員のお話。

11月19日におこなわれた初めての「きもの文化検定」。東京は雨にもかかわらず2,609人、全国で7,236人(女性が89.1%、50代が27.5%、30代が23.6%、40代が21.4%)が受験したそうです。30代から50代の主婦や社会人が自分の着物の知識の腕試しに受けたという感じで、90分100問をマークシート方式で、4択で回答する方式に挑戦。アシェット婦人画報社で発行した検定教本は、この本から90%出題されるとあって、2,100円と比較的高額ながら初版から6版重ね、当初の予想、1万部を越える29,000部のヒットに。

前述の編集担当役員も「洋服では、着ているものを語るとどうしてもブランドのことが中心になってしまうが、きものは、着ているものの薀蓄から、コーディネートの物語など、ブランドではなく、自分のセンスや知性、着てゆく場や相手に対する思いやりや敬意などさえも伝え、語ることができる」。とその魅力の一端を語る。「大人の生活」1号で紹介した東三季のきものはすべて完売で「コーディネイトして、着て見せる、強さ。そして見るだけでなく、自分の目で確かめに行動して行く読者の多さに改めて驚いた!」と、青山スタイルをさらに進化させたいと次のテーマは「無地」だそうです。

アレコレでも今「無地」にスポットを当てようとしていますが、編集担当役員も同じで「縞、格子、無地」がいま注目され、反応がとてもいいそうです。