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シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

日本の電機・オーディオ産業の凋落

2024年02月12日 | オーディオの今は

MP3 や iPod 製品。

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日本のオーディオ産業のピークは1970~80年代だったと記憶しています。

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70年代から90年代までは世界の市場を制覇していた、一つの産業について、日本勢は総崩れ、つまり無条件降伏ということに … __『ついにオンキヨーも身売り。 なぜ日本のオーディオ産業は傾いたか』(2019年5月29日 冷泉彰彦/MAG2NEWS ※1)

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CD が世に出る前は、LP レコードが音楽メディアの代表でした。 各種のレコード・プレーヤーが発売され、付属品の中でも アームやカートリッジが各種発売され、マニアはカートリッジを取り替えてはその音色の違いを楽しんでいました。

 

そうしたアナログ時代は オーディオに掛ける資金が多いほど 音質も上がる傾向があり、各オーディオ・マニアはそれぞれの余裕資金の範囲内でオーディオ・ライフを楽しんでいたのです。

 

ところが 80年代前半に CD が登場すると、価格の違いによる CD プレーヤーの音質差が論じられなくなります。 また CD プレーヤーは完成品として発売され、カートリッジのようにマニアが取り替えて楽しむ余地が無くなりました。

 

音質差がなければ 当然 高級 CD プレーヤーは売れなくなります。 また 取り替える楽しみもなければ、面白みも無くなってしまいます。 そうした余地を CD プレーヤー・メーカーが考えなかったのは残念ですね。

 

一方で 1995年 Windows95 発売を契機として PC やインターネットが普及し、CD のコピーがほぼ音質劣化なく MP3 で簡単にできるようになりました。 2001年にはアップルから MP3 類似品の iPod も発売され、CD コピー品を持ち歩けるようになりました。

 

この時期 オーディオ・アンプは iPod 対応製品が多く、アンプ・メーカーへの iPod の影響の大きさが感じられます。 それほど iPod が売れる一方、従来型のオーディオ製品が売れなくなってきたのです。

 

並行して 楽曲のストリーミングも行われ、CD そのものを買うマニア層も減っていきました。 CD 売り上げも落ちていきます。

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また アンプにもデジタル化の波が押し寄せてきて、低価格アンプと高価格アンプの違いも薄れてきました。 特に 低価格アンプ群には無名中国製アンプが雲霞 (うんか) の如く溢れ、それらが普及し始めると、老舗の日本のオーディオ・メーカーの多くが太刀打ちできず、衰退していきました。

 

スピーカー分野では世界的に有名な日本メーカーが少なかったためか、影響は大きくなかったようですが、プレーヤーやアンプの衰退と運命を共にして行った感があります。 それやこれやで オーディオ製品としての存在意義が段々と無くなっていったのです。

 

2007年にはアップルから iPhone が発売され、類似品の普及と共に 多くの人にはスマホと通信料の支払いに負担が多くなり、逆にオーディオへの負担が減っていきます。

 

個性的なオーディオ製品は残っていますが、それらの多くは欧州のメーカーです。 けれど それらの製造は中国が殆どです。 アップル製品にもこう記されています __Designed in California. Made in China と。

 

日本メーカーの多くも、設計は日本だが製造は中国か東南アジアがもっぱらです。 個性的な製品よりは大衆向け製品群が多かった日本のメーカーは立ち位置が無くなった様相に陥りました。

 

大衆向けビデオカセットや CD は生み出せたものの、iPod ・ iPhone に代わるものを生み出せず、90年代にバブルが弾けると 日本のオーディオ産業を含む電機産業全体が衰退してしまったのです。 復活を願うばかりです。

 

今日はここまでです。


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