
写真は、6回裏 中島とのタッチプレーでイ・ヨンギュのヘルメットが壊れた場面と7回表 中島がスライディングでユニフォームをつかんだのではと指摘された場面。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
折角いい決勝ゲームが行われたのに、破れた韓国からウラミ節・負け惜しみのような報道が一部で出てきたのは残念です。
私は試合中継を見なかったので、何ともいえませんが、日本が点を取れば韓国がすかさず追いつくという好ゲームで、最後に韓国を振り切っての日本の勝利で いい試合だったと思います。 韓国チームも日本チームと互角のプレーをしたのではないでしょうか。
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「WBC “世界一の大会” へ課題 日韓戦5回/球数制限/米国中心」(3月26日 産経新聞) _※追加1へ
「韓国紙『イチローは高慢』 “ダーティーサムライ” と批判」(3月25日 産経新聞/ソウル) _ (※追加2へ続く)
「李大統領『韓国の WBC 準優勝、優勝以上の価値』」(3月25日 YONHAP NEWS/ソウル) _ ※追加3へ
「社説 韓国野球、本当によくやった」(3月25日 中央日報/ソウル) _ ※追加4へ
「朝鮮日報、中島の2プレーを “非紳士的” と非難」(3月24日 iza) _ ※追加5へ
「韓国ベンチはイチロー敬遠を指示 金監督が中央日報に語る」(3月24日 iza) _ ※追加6へ
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中央日報紙が、「イチローは試合後の記者会見場でいすのひじ掛けに片方の腕を乗せ、斜めにもたれかかるように座りながら、質問に答えた。 答える途中で一人で笑った。 勝者としての喜びや余裕と見るには見苦しい」と報じたとありますが (※追加2)、これはイチローの個性ですから、それを取り上げて色々と難くせを付けるのはいかがなものでしょうか。
それよりも、イチローは重圧をよく耐えましたね。 打ってヒット量産が当たり前の彼がスランプだったんですから。 でも最後に8球も粘って決勝打を放ったのは見事でした。 また原監督も我慢してイチローをスタメンから外さず、信じて起用し続けたのも褒めてあげたいですね。
………………………………………………………
「スシだけを食べて、食あたりした」との見出しで、「韓国が今大会で行った9試合中、5試合が日本と当たった」と書いた東亜日報 (※追加2) も、日本紙が「焼肉だけを食べて、食あたりした」と書いたら、韓国国民はどう感じるのか想像しなかったのでしょうか。
………………………………………………………
6回裏の日本の守備で、一塁走者のイ・ヨンギュが二盗でヘッドスライディングした際に、中島が「イ・ヨンギュの頭の方向に左足を向けた」と指摘した朝鮮日報の件 (※追加5) ですが、野球も一種の格闘技というか体を張ってするゲームの一面もあるので、タッチプレーで常に優しくタッチすることはできず、素早く補給してタッチすれば 激しく相手走者にグラブを当てることもあるでしょう。
また 7回の場面で、一死一、三塁で4番城島が三塁ゴロで併殺に倒れた場面で、一塁走者・中島が二塁に滑り込んだ際に、二塁手のコ・ヨンミンに体当たりするようにスライディングしたシーンを「国際大会ではあまり見られない非紳士的な守備妨害動作」と表現した件の朝鮮日報 (※追加5) ですが、写真の角度でそのように写っているのか、また接近した場面でのプレーなので相手選手ともつれてしまうこともあるでしょう。
………………………………………………………
いずれも重箱のスミを突つくような、ヤッカミというかヤジのような類いで、読んで気分がよくはなりませんね。
ゲームなんですから、もっと大らかに余裕を持って観戦、紙面作りをして欲しいものです。 北京五輪では、韓国チームは優勝したほどの強いチームだったじゃないですか。 国別対抗試合ですべて優勝するのは無理ですよ。 どうも東アジア勢は、国別対抗の試合ではカッカと頭に血を昇らせてしまう傾向が強いようですね。
………………………………………………………
李大統領の祝電 (※追加3) や、中央日報社説 (※追加4) はそんな嘆き節などはなく、ねぎらいとはげましに満ちているのはさすがです。
28日・ロサンゼルスでのフィギュアスケート・世界選手権では、ヨナが圧倒的強さで優勝しました。 韓国国民は溜飲が下がった思いでしょう。 良かったですね。
………………………………………………………
そして トーナメント戦でありながら、なぜ9試合中5試合も同じ相手とプレーしなくてはならないのか理解に苦しみます。 また、アジア勢の中で最強の日本・韓国を1次ラウンドで同じグループにするのはおかしいです。
おかしなことはまだあります。 松坂が所属するレッドソックスの指示で調整登板ができなかったのは、まるで日本チームでありながら 米メジャーリーグの手のひらで踊っているようなもので、運営方法も改善が望まれますね。
以上
※追加1_ 日本の連覇で幕を閉じた野球の国・地域別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック (WBC)。 延べ80万人以上の観衆を動員、主催者側は出場参加チームを今後、現在の16から24に拡大を検討している。
しかし、変則トーナメントの影響で、日本が韓国と決勝を含む5試合を戦ったほか、球数制限などの独自ルールや、各国の中心選手を派遣する米大リーグの各球団による代表選手への干渉もあり、運営にはまだまだ多くの課題が残されている。
「ラウンドごとに (各組1、2位を) クロスさせたり、甲子園みたいに抽選にすればいい。 ルールを変えないとね」。 日本代表のエース松坂投手 (レッドソックス) は大会の運営方式に批判的な見解を示した。
1次ラウンドの同組から勝ち上がった上位2チームが2次ラウンドでも同じ組に入ることに加え、敗者復活を含んだダブルエリミネーション方式が導入されるため、日本は決勝までの全9試合のうち半分以上の5試合が韓国戦に。 決勝は両者の対戦成績が2勝2敗だったために盛り上がったが、カードの新鮮さがすっかり失われてしまっていた。
次のラウンドに進むことが決まっている2チームによる順位決定戦は、代表関係者も「気が抜ける部分もある」と話すように、盛り上がりに欠ける。 日本が韓国を破った19日の1位決定戦も、試合開始当初はほとんど観客が入っていなかった。
さらに、松坂が WBC ルールではなく、所属するレッドソックスの指示で調整登板ができなかったほか、韓国でもひじに故障を抱える秋信守外野手が、所属のインディアンスから試合前の打撃練習のスイング数まで制限された。 金寅植監督は「思うように使えない。 韓国の選手だが、韓国の選手でない」と嘆いた。
一方、開催国の米国での認知度も低いまま。 マイアミで戦った2次ラウンドも観客席は空席が目立ち、対戦国のプエルトリコやベネズエラのファンのほうが多かった。 ジーター内野手 (ヤンキース) が「敵地の感じがした」と打ち明けたほどで、メディアの扱いも小さい。 ボストンのメディアは、原監督に「なぜ、この時期、ダイスケ (松坂) にこんなに必死で投げさせるんだ」と疑問をぶつけていたほどだ。
球場では対戦チームの両国国歌のあとに、必ず米国の国歌が流れたほか、球審はすべて米国人が務めるなど、相変わらず「米国中心主義」が前面に出た。
通常は、試合前日午後9時 (試合のある日は終了30分後) と決められている予告先発もチケットの売れ行きが悪かった準決勝の日本−米国は、急遽、前日から、2日前に早められた。 公正さの面からも「真の世界一」を決める国際大会とは言い難かった。
………………………………………………………
※追加2_ 日本が連覇を果たした第2回 WBC について、25日付の「中央日報」は WBC の特集ページで、「勝利したがマナーで負けた "ダーティーサムライ"」との見出しで日本チームを批判した。
同紙は日本について、「韓国との決勝戦で非紳士的なプレーが何回かあり、試合後の記者会見場では一部の選手が高慢な態度をみせまゆをひそめさせた。 優勝チームらしいマナーとはほど遠い」と伝えた。
非紳士的と問題にしたのは、中島遊撃手が6回の守備で二盗を試みた走者の顔にひざが当たったプレーと、7回の攻撃で一塁走者の中島が併殺を避けようと二塁手に体当たりしたプレー。 会見場での「高慢な態度」とはイチローを指し、同紙は「イチローは試合後の記者会見場でいすのひじ掛けに片方の腕を乗せ、斜めにもたれかかるように座りながら、質問に答えた。 答える途中で一人で笑った。 勝者としての喜びや余裕と見るには見苦しい」と報じた。
「中央日報」は社説でも WBC を取り上げ、「韓国野球、本当によくやった」と題して「(韓国代表チームは) 収入が法外に少ない "いちばん腹を空かせたチーム" だったが団結力と精神力で決勝にまで上がった」とし、「WBC で全世界に誇示した韓国人の底力をもう1度発揮して、当面の経済危機を克服しよう」と主張している。
「東亜日報」は「スシだけを食べて、食あたりした」との見出しで、「韓国が今大会で行った9試合中、5試合が日本と当たった」として、今回導入された敗者復活戦がある対戦方法に疑問を投げかけた。 同紙は「残念だが…あなたたちは我らのチャンピオン」と選手の健闘をたたえ、日刊スポーツも「偉大なる2位」と、金寅植監督の采配などをたたえていた。
………………………………………………………
※追加3_ 李明博 (イ・ミョンバク) 大統領は24日、第2回 WBC で準優勝した韓国代表に祝電を送り、 「国を愛する心で最善を尽くしたことをありがたく思う。 大会を通じ選手と国民が得た自信は、優勝より大きな価値がある」とたたえた。
李大統領は決勝戦直後、試合があった米ロサンゼルスにいるキム・インシク監督にも電話をかけた。 ねぎらいの言葉の後、「キム監督と選手が世界の強豪と堂々と戦ってくれ、ありがたく、うれしく考える」と述べた。
キム監督がどうせなら1等のニュースを知らせたかったのに申し訳ないと無念さを伝えると、「わたしは優勝以上の値打ちがある準優勝をしたと思う」と励ました。 特にキム監督が「国があり、野球がある」という国家観を示し選手と心をひとつにして好成績を収めたことは、優勝に劣らないとした。
………………………………………………………
※追加4_ だれが彼らを敗者だと言えるのか。 ライバル日本との決勝戦で延長戦の末に3対5で惜しくも敗れたが、彼らは敗者ではない。 日本とはこれからもいくらでも対戦の機会がある。
勝敗自体よりもこの18日間に全国民に勇気と楽しさを吹き込んだという点で、われわれは韓国野球代表チームに惜しみない賛辞を贈る。 終わりの見えない景気低迷、高まる一方の失業率、あちこちで発生する権力型不正とスキャンダルの中で、 WBC 野球チームの活躍は一服の新鮮な清涼剤だった。
ドーム球場ひとつない不毛な野球環境、高校チームが55しかない薄い選手層からかき集めた代表チームが、高校チームだけで4100、ドーム球場が6つもある日本との戦いを繰り返した末に優勝と準優勝を分け合ったこと自体が奇跡に違いない。 韓国が撃破したベネズエラのレギュラー選手1人の年俸は韓国代表チームの年俸総額よりも多かった。 日本も代表チームの年俸総額は韓国チームの17倍だ。 やはり金だけで勝敗を予測できないのがスポーツの魅力だ。 特に選手団構成時の雑音をきれいに押さえつけ大会期間中に卓越した用兵術と「信頼の野球」「待ちの野球」の真髄を見せてくれた金寅植 (キム・インシク) 監督のリーダーシップは韓国社会の他の分野の指導者も手本にする価値があるだろう。
3年前の第1回大会に次いで今回もライバルチーム同士が相次いで試合を行う対戦を組んだ主宰側の薄っぺらな商術が欠点といえば欠点だ。 第1回大会でのベスト4進出と昨年の北京オリンピックでの金メダルなど、優れた試合実績のため高まった発言権を行使し、次の大会からは改善策を設ける必要がある。 国内的にはドーム球場建設の推進など、国際的な位置づけに見合った野球環境作りに乗り出す時だ。
われわれは野球チームの底力と闘魂が社会各界に広がっていくことを期待する。 韓国チームは米国の野球解説者の言葉通り、収入が法外に少ない「最もお腹の減ったチーム」だったが、団結力と精神力で決勝にまで上り詰めた。
ある外国新聞は韓国野球チームの活躍を経済と合わせ、「韓国は経済と野球の実力すべてで低評価されてきた」と言及したりもした。 野球をうまくやれれば他の分野もうまくやれる。野球に金寅植がいるなら他の分野でも優れたリーダーがいるのではないか。 WBC で全世界に誇示した韓国人の底力をもう一度発揮し、当面の経済危機克服を進めよう。 韓国野球代表チーム、おつかれさま。 本当によくやった。
………………………………………………………
※追加5_ 日本が連覇を果たした WBC で、韓国の朝鮮日報 (電子版) は日本のショート・中島の2つのプレーを挙げて「国際大会ではあまり見られない非紳士的」なプレーと非難した。
問題にしているのは、日本が併殺で無得点に終わった7回の中島の二塁へのスライディングと、6回裏の日本の守備で、イ・ヨンギュが二盗を試みた際の中島のタッチプレー。
7回の場面では、一死一、三塁で4番城島が三塁ゴロで併殺に倒れた場面で、一塁走者・中島が二塁に滑り込んだ際に、二塁手のコ・ヨンミンに体当たりするようにスライディングしたシーンを「国際大会ではあまり見られない非紳士的な守備妨害動作」と表現した。 この場面は守備妨害の有無に関わらず、併殺が成立していた。
6回裏の日本の守備では、一塁走者のイ・ヨンギュが二盗でヘッドスライディングした際に、中島が「イ・ヨンギュの頭の方向に左足を向けた」と指摘。 同選手が第2ラウンドで内海投手から頭部に死球を受けたこととあわせて紹介し「相手に大きなケガをおわせる危険な守備だった」と非難した。 いずれの場面も、試合中に韓国ベンチが抗議したり、審判が試合を止めて問題視するような場面はなかった。
………………………………………………………
※追加6_ WBC の日本優勝を受けて中央日報 (電子・日本語版) は「イチローを歩かせなかったのが敗因」とする韓国チームの金寅植 (キム・インシク) 監督のインタビューを掲載した。
同電子版によると、金監督は同点で迎えた延長10回表二死二、三塁の場面で、イチロー選手と勝負したことについて、林昌勇 (イム・チャンヨン) 投手と姜● (=王へんに民) 鎬 (カン・ミンホ)
捕手のバッテリーについて「ベンチからサインが出て、それを捕手が理解した。 そして捕手が投手にサインを送ったが、安打を浴びた」と説明。 ベンチはイチローとの勝負を避けるよう指示していたことを明らかにした。
金監督はさらに、「悔やまれるのは、はっきりと敬遠のサインを送っておくべきだったということだ。 捕手が変わり、若い捕手が作戦のサインを投手と十分に疎通できなかった可能性もある。 (中略) それが悔やまれる」とベンチとの意思疎通がうまくいかなかったことが敗因と分析した。
以上
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折角いい決勝ゲームが行われたのに、破れた韓国からウラミ節・負け惜しみのような報道が一部で出てきたのは残念です。
私は試合中継を見なかったので、何ともいえませんが、日本が点を取れば韓国がすかさず追いつくという好ゲームで、最後に韓国を振り切っての日本の勝利で いい試合だったと思います。 韓国チームも日本チームと互角のプレーをしたのではないでしょうか。
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「WBC “世界一の大会” へ課題 日韓戦5回/球数制限/米国中心」(3月26日 産経新聞) _※追加1へ
「韓国紙『イチローは高慢』 “ダーティーサムライ” と批判」(3月25日 産経新聞/ソウル) _ (※追加2へ続く)
「李大統領『韓国の WBC 準優勝、優勝以上の価値』」(3月25日 YONHAP NEWS/ソウル) _ ※追加3へ
「社説 韓国野球、本当によくやった」(3月25日 中央日報/ソウル) _ ※追加4へ
「朝鮮日報、中島の2プレーを “非紳士的” と非難」(3月24日 iza) _ ※追加5へ
「韓国ベンチはイチロー敬遠を指示 金監督が中央日報に語る」(3月24日 iza) _ ※追加6へ
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中央日報紙が、「イチローは試合後の記者会見場でいすのひじ掛けに片方の腕を乗せ、斜めにもたれかかるように座りながら、質問に答えた。 答える途中で一人で笑った。 勝者としての喜びや余裕と見るには見苦しい」と報じたとありますが (※追加2)、これはイチローの個性ですから、それを取り上げて色々と難くせを付けるのはいかがなものでしょうか。
それよりも、イチローは重圧をよく耐えましたね。 打ってヒット量産が当たり前の彼がスランプだったんですから。 でも最後に8球も粘って決勝打を放ったのは見事でした。 また原監督も我慢してイチローをスタメンから外さず、信じて起用し続けたのも褒めてあげたいですね。
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「スシだけを食べて、食あたりした」との見出しで、「韓国が今大会で行った9試合中、5試合が日本と当たった」と書いた東亜日報 (※追加2) も、日本紙が「焼肉だけを食べて、食あたりした」と書いたら、韓国国民はどう感じるのか想像しなかったのでしょうか。
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6回裏の日本の守備で、一塁走者のイ・ヨンギュが二盗でヘッドスライディングした際に、中島が「イ・ヨンギュの頭の方向に左足を向けた」と指摘した朝鮮日報の件 (※追加5) ですが、野球も一種の格闘技というか体を張ってするゲームの一面もあるので、タッチプレーで常に優しくタッチすることはできず、素早く補給してタッチすれば 激しく相手走者にグラブを当てることもあるでしょう。
また 7回の場面で、一死一、三塁で4番城島が三塁ゴロで併殺に倒れた場面で、一塁走者・中島が二塁に滑り込んだ際に、二塁手のコ・ヨンミンに体当たりするようにスライディングしたシーンを「国際大会ではあまり見られない非紳士的な守備妨害動作」と表現した件の朝鮮日報 (※追加5) ですが、写真の角度でそのように写っているのか、また接近した場面でのプレーなので相手選手ともつれてしまうこともあるでしょう。
………………………………………………………
いずれも重箱のスミを突つくような、ヤッカミというかヤジのような類いで、読んで気分がよくはなりませんね。
ゲームなんですから、もっと大らかに余裕を持って観戦、紙面作りをして欲しいものです。 北京五輪では、韓国チームは優勝したほどの強いチームだったじゃないですか。 国別対抗試合ですべて優勝するのは無理ですよ。 どうも東アジア勢は、国別対抗の試合ではカッカと頭に血を昇らせてしまう傾向が強いようですね。
………………………………………………………
李大統領の祝電 (※追加3) や、中央日報社説 (※追加4) はそんな嘆き節などはなく、ねぎらいとはげましに満ちているのはさすがです。
28日・ロサンゼルスでのフィギュアスケート・世界選手権では、ヨナが圧倒的強さで優勝しました。 韓国国民は溜飲が下がった思いでしょう。 良かったですね。
………………………………………………………
そして トーナメント戦でありながら、なぜ9試合中5試合も同じ相手とプレーしなくてはならないのか理解に苦しみます。 また、アジア勢の中で最強の日本・韓国を1次ラウンドで同じグループにするのはおかしいです。
おかしなことはまだあります。 松坂が所属するレッドソックスの指示で調整登板ができなかったのは、まるで日本チームでありながら 米メジャーリーグの手のひらで踊っているようなもので、運営方法も改善が望まれますね。
以上
※追加1_ 日本の連覇で幕を閉じた野球の国・地域別対抗戦、ワールド・ベースボール・クラシック (WBC)。 延べ80万人以上の観衆を動員、主催者側は出場参加チームを今後、現在の16から24に拡大を検討している。
しかし、変則トーナメントの影響で、日本が韓国と決勝を含む5試合を戦ったほか、球数制限などの独自ルールや、各国の中心選手を派遣する米大リーグの各球団による代表選手への干渉もあり、運営にはまだまだ多くの課題が残されている。
「ラウンドごとに (各組1、2位を) クロスさせたり、甲子園みたいに抽選にすればいい。 ルールを変えないとね」。 日本代表のエース松坂投手 (レッドソックス) は大会の運営方式に批判的な見解を示した。
1次ラウンドの同組から勝ち上がった上位2チームが2次ラウンドでも同じ組に入ることに加え、敗者復活を含んだダブルエリミネーション方式が導入されるため、日本は決勝までの全9試合のうち半分以上の5試合が韓国戦に。 決勝は両者の対戦成績が2勝2敗だったために盛り上がったが、カードの新鮮さがすっかり失われてしまっていた。
次のラウンドに進むことが決まっている2チームによる順位決定戦は、代表関係者も「気が抜ける部分もある」と話すように、盛り上がりに欠ける。 日本が韓国を破った19日の1位決定戦も、試合開始当初はほとんど観客が入っていなかった。
さらに、松坂が WBC ルールではなく、所属するレッドソックスの指示で調整登板ができなかったほか、韓国でもひじに故障を抱える秋信守外野手が、所属のインディアンスから試合前の打撃練習のスイング数まで制限された。 金寅植監督は「思うように使えない。 韓国の選手だが、韓国の選手でない」と嘆いた。
一方、開催国の米国での認知度も低いまま。 マイアミで戦った2次ラウンドも観客席は空席が目立ち、対戦国のプエルトリコやベネズエラのファンのほうが多かった。 ジーター内野手 (ヤンキース) が「敵地の感じがした」と打ち明けたほどで、メディアの扱いも小さい。 ボストンのメディアは、原監督に「なぜ、この時期、ダイスケ (松坂) にこんなに必死で投げさせるんだ」と疑問をぶつけていたほどだ。
球場では対戦チームの両国国歌のあとに、必ず米国の国歌が流れたほか、球審はすべて米国人が務めるなど、相変わらず「米国中心主義」が前面に出た。
通常は、試合前日午後9時 (試合のある日は終了30分後) と決められている予告先発もチケットの売れ行きが悪かった準決勝の日本−米国は、急遽、前日から、2日前に早められた。 公正さの面からも「真の世界一」を決める国際大会とは言い難かった。
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※追加2_ 日本が連覇を果たした第2回 WBC について、25日付の「中央日報」は WBC の特集ページで、「勝利したがマナーで負けた "ダーティーサムライ"」との見出しで日本チームを批判した。
同紙は日本について、「韓国との決勝戦で非紳士的なプレーが何回かあり、試合後の記者会見場では一部の選手が高慢な態度をみせまゆをひそめさせた。 優勝チームらしいマナーとはほど遠い」と伝えた。
非紳士的と問題にしたのは、中島遊撃手が6回の守備で二盗を試みた走者の顔にひざが当たったプレーと、7回の攻撃で一塁走者の中島が併殺を避けようと二塁手に体当たりしたプレー。 会見場での「高慢な態度」とはイチローを指し、同紙は「イチローは試合後の記者会見場でいすのひじ掛けに片方の腕を乗せ、斜めにもたれかかるように座りながら、質問に答えた。 答える途中で一人で笑った。 勝者としての喜びや余裕と見るには見苦しい」と報じた。
「中央日報」は社説でも WBC を取り上げ、「韓国野球、本当によくやった」と題して「(韓国代表チームは) 収入が法外に少ない "いちばん腹を空かせたチーム" だったが団結力と精神力で決勝にまで上がった」とし、「WBC で全世界に誇示した韓国人の底力をもう1度発揮して、当面の経済危機を克服しよう」と主張している。
「東亜日報」は「スシだけを食べて、食あたりした」との見出しで、「韓国が今大会で行った9試合中、5試合が日本と当たった」として、今回導入された敗者復活戦がある対戦方法に疑問を投げかけた。 同紙は「残念だが…あなたたちは我らのチャンピオン」と選手の健闘をたたえ、日刊スポーツも「偉大なる2位」と、金寅植監督の采配などをたたえていた。
………………………………………………………
※追加3_ 李明博 (イ・ミョンバク) 大統領は24日、第2回 WBC で準優勝した韓国代表に祝電を送り、 「国を愛する心で最善を尽くしたことをありがたく思う。 大会を通じ選手と国民が得た自信は、優勝より大きな価値がある」とたたえた。
李大統領は決勝戦直後、試合があった米ロサンゼルスにいるキム・インシク監督にも電話をかけた。 ねぎらいの言葉の後、「キム監督と選手が世界の強豪と堂々と戦ってくれ、ありがたく、うれしく考える」と述べた。
キム監督がどうせなら1等のニュースを知らせたかったのに申し訳ないと無念さを伝えると、「わたしは優勝以上の値打ちがある準優勝をしたと思う」と励ました。 特にキム監督が「国があり、野球がある」という国家観を示し選手と心をひとつにして好成績を収めたことは、優勝に劣らないとした。
………………………………………………………
※追加4_ だれが彼らを敗者だと言えるのか。 ライバル日本との決勝戦で延長戦の末に3対5で惜しくも敗れたが、彼らは敗者ではない。 日本とはこれからもいくらでも対戦の機会がある。
勝敗自体よりもこの18日間に全国民に勇気と楽しさを吹き込んだという点で、われわれは韓国野球代表チームに惜しみない賛辞を贈る。 終わりの見えない景気低迷、高まる一方の失業率、あちこちで発生する権力型不正とスキャンダルの中で、 WBC 野球チームの活躍は一服の新鮮な清涼剤だった。
ドーム球場ひとつない不毛な野球環境、高校チームが55しかない薄い選手層からかき集めた代表チームが、高校チームだけで4100、ドーム球場が6つもある日本との戦いを繰り返した末に優勝と準優勝を分け合ったこと自体が奇跡に違いない。 韓国が撃破したベネズエラのレギュラー選手1人の年俸は韓国代表チームの年俸総額よりも多かった。 日本も代表チームの年俸総額は韓国チームの17倍だ。 やはり金だけで勝敗を予測できないのがスポーツの魅力だ。 特に選手団構成時の雑音をきれいに押さえつけ大会期間中に卓越した用兵術と「信頼の野球」「待ちの野球」の真髄を見せてくれた金寅植 (キム・インシク) 監督のリーダーシップは韓国社会の他の分野の指導者も手本にする価値があるだろう。
3年前の第1回大会に次いで今回もライバルチーム同士が相次いで試合を行う対戦を組んだ主宰側の薄っぺらな商術が欠点といえば欠点だ。 第1回大会でのベスト4進出と昨年の北京オリンピックでの金メダルなど、優れた試合実績のため高まった発言権を行使し、次の大会からは改善策を設ける必要がある。 国内的にはドーム球場建設の推進など、国際的な位置づけに見合った野球環境作りに乗り出す時だ。
われわれは野球チームの底力と闘魂が社会各界に広がっていくことを期待する。 韓国チームは米国の野球解説者の言葉通り、収入が法外に少ない「最もお腹の減ったチーム」だったが、団結力と精神力で決勝にまで上り詰めた。
ある外国新聞は韓国野球チームの活躍を経済と合わせ、「韓国は経済と野球の実力すべてで低評価されてきた」と言及したりもした。 野球をうまくやれれば他の分野もうまくやれる。野球に金寅植がいるなら他の分野でも優れたリーダーがいるのではないか。 WBC で全世界に誇示した韓国人の底力をもう一度発揮し、当面の経済危機克服を進めよう。 韓国野球代表チーム、おつかれさま。 本当によくやった。
………………………………………………………
※追加5_ 日本が連覇を果たした WBC で、韓国の朝鮮日報 (電子版) は日本のショート・中島の2つのプレーを挙げて「国際大会ではあまり見られない非紳士的」なプレーと非難した。
問題にしているのは、日本が併殺で無得点に終わった7回の中島の二塁へのスライディングと、6回裏の日本の守備で、イ・ヨンギュが二盗を試みた際の中島のタッチプレー。
7回の場面では、一死一、三塁で4番城島が三塁ゴロで併殺に倒れた場面で、一塁走者・中島が二塁に滑り込んだ際に、二塁手のコ・ヨンミンに体当たりするようにスライディングしたシーンを「国際大会ではあまり見られない非紳士的な守備妨害動作」と表現した。 この場面は守備妨害の有無に関わらず、併殺が成立していた。
6回裏の日本の守備では、一塁走者のイ・ヨンギュが二盗でヘッドスライディングした際に、中島が「イ・ヨンギュの頭の方向に左足を向けた」と指摘。 同選手が第2ラウンドで内海投手から頭部に死球を受けたこととあわせて紹介し「相手に大きなケガをおわせる危険な守備だった」と非難した。 いずれの場面も、試合中に韓国ベンチが抗議したり、審判が試合を止めて問題視するような場面はなかった。
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※追加6_ WBC の日本優勝を受けて中央日報 (電子・日本語版) は「イチローを歩かせなかったのが敗因」とする韓国チームの金寅植 (キム・インシク) 監督のインタビューを掲載した。
同電子版によると、金監督は同点で迎えた延長10回表二死二、三塁の場面で、イチロー選手と勝負したことについて、林昌勇 (イム・チャンヨン) 投手と姜● (=王へんに民) 鎬 (カン・ミンホ)
捕手のバッテリーについて「ベンチからサインが出て、それを捕手が理解した。 そして捕手が投手にサインを送ったが、安打を浴びた」と説明。 ベンチはイチローとの勝負を避けるよう指示していたことを明らかにした。
金監督はさらに、「悔やまれるのは、はっきりと敬遠のサインを送っておくべきだったということだ。 捕手が変わり、若い捕手が作戦のサインを投手と十分に疎通できなかった可能性もある。 (中略) それが悔やまれる」とベンチとの意思疎通がうまくいかなかったことが敗因と分析した。
以上