シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

聞き役も大変です

2010年05月02日 | 分からな~い人生
イラストは、日経夕刊記事から。
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父が他界した後、3~4ヵ月おきに帰省し、老母の様子を見てきます、というか (健康状態を) 確認してきます。 電話で時々様子を聞いても、一人暮らしの母はサミシいらしく、「今度はいつ来てくれる?」と催促します。

息子の家に同居することも話したが、母は自分の好きなように出来る独り暮らしを選びまそた。 体が動くうちは独りでやっていくのでしょうが、少し気弱な面があるのは致し方ありません。

実家で座卓で向き合って一緒にテレビを見るなり、それぞれ新聞を読むなりしていると、母の口説きが始まります。
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「遠方でひとり暮らしの親を見守る」(4月28日 日経夕刊) __ 昔話や身近のちょっとしたこと。 8割方、同じことの繰り返しだけど、話しを聞くのが親孝行。
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話しはいつも同じです。 世間話しとうわさ話し、他界した父への恨み辛み話しです。 もう何度も聞いた話しを繰り返します。 こちらも分かっているから、相づちは “大平元首相” のような生返事ばかりになります __「あー うー ふ~ん」

ついに「もう何度も聞いたよ」「でも父は借金は残さなかったし、暴力も振るわなかった、大酒飲みでもなかった、ボロやでも家は残した、息子たちを大学まで出して仕送りもちゃんとした」といっても … 終わりません。

最後まで父の食事 洗濯 フトンの世話 (晩年はベッドだったが) 薬や下の世話まで献身的にやった母なのですが、胸の内には色々とわだかまりが休火山のマグマのように貯まって、時々噴煙が起きるらしい、私がグチ話しを嫌がっているのを知っているのですが …
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既視感 … デジャビュ … そういえば、同じような状況が思い出されます。 10年ほど昔、1~2年年上の同僚と退社後に一緒に飲みに行くと、その人も決まって “暗い話し” になりました。

「今 景気が悪いですね」(私)
「これからもっと悪くなりますよ」(同僚)
「☆○△$♀※!?」 (私)

「もしもの話しですが 私が独身になって、今の女房にまた出会ったとしても、結婚していなかったと思いますよ」(同僚)
「はあ? …」(私)

そんな他人の夫婦間のグチを聞かせてもらっても、何と返事したらいいのだろう。 「そうですね」というべきか、それとも「いや そんなことはないですよ」というべきか __どう応えても「はあ?」と殆ど変わりはありません。

先ず、普通 古来から「夫婦げんかは犬でも食わない」といいます。 マジメに仲裁しても、いつの間にか仲直りしてしまうもので、相談にのった人が拍子抜けするからでしょう。

だから、夫婦間のもめ事やグチには深く立ち入らないことが原則です。 本気になって相談にのっても、当事者間で理屈抜きで物事が展開し、最終的には夫婦以外は "お邪魔虫" 扱いされてしまいます。 そこでお人好しの仲裁者は、骨折り損のくたびれ儲けとなり、「もう金輪際 夫婦げんかには立ち入らないこと」だとやっと分かるのです。

どうやら、私は「あなたのお悩みを聞いてあげますよ」という顔をしているのかと思うと、この友人との飲み付き合いにはウンザリしたものです。
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父母の間の様々な出来事は、家族以外では理解不能な内容が多い。 そんな話しを他人にしたところで、受け付けてもらえないから、息子である私に同じ話しをグチグチと繰り返すのでしょうが、聞かされる方もたまったもんじゃありません。

ついに 声を荒くしてたしなめると、「自分の息子にそんなことをいわれたくない」ときます。 ではどうしたらいいのでしょうか。 母と同室にいるから、愚痴話を聞かされると思い、別室に行って本を読むなり、音楽を聞くなりする羽目になります __ ヤレヤレとため息が出ますが。

グチ話しを聞かされて不満が貯まった私が弟に、「母の繰り返しのグチには ほとほとまいるよ」というと、「老人ですから …」と達観したようにいう。

結局 新聞記事のように、"話しを聞くのが親孝行" なのか。 帰省しても、つかず離れずの距離で接するしかないのかも。 そうしないと、帰省して母のグチ話しで欲求不満を貯め込んで帰ってくることになるから、お互い精神健康上に良くないのです。

人間というのは、こうやっては年を取っては順に死んでいくものか? 逆に生きているから悩みが消えないのかも。 難しいものです。 古人はよくいった __「先に逝くが勝ち」と。 あの世で、父はこれをどう見ているのでしょうか?

今日はここまでです。

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