30万の乗用車? PC と変わらない価格ですね。 ただ、日本に持ってくれば、倍になってしまうでしょう。 車輪の大きさを見ると 作業用の手押し一輪トロッコと同じ位ですから、これで 100km/h の速度を出したら、回転数が高くなってウルサそうです__でも面白そう。
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「インドのタタ・モーターズ、超低価格車「ナノ」を発表」(1月10日 ロイター) _ インドのタタ・モーターズは10日、当地で開催中の自動車エキスポで、超低価格の小型車を発表した。 新型車「ナノ」は、年内に発売される。
同社のラタン・タタ会長は観衆に対し、コモデティー価格が上昇しているものの、「ナノ」は5年前に約束した通り10万ルピー ($2,500) で販売すると述べた。
これは、現在市場で出回っている最低価格帯の自動車の半値程度で、タタが買収を交渉している米フォード・モーター傘下の英高級車部門「ジャガー」や「ランド・ローバー」とは対照的。
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「インド Tata 10万ルピーカー nano を発表」(1月10日 Tech-On!/桃田健史=ジャーナリスト/藤堂安人=ニューデリー) _ インド Tata Motors は,1月10日、モーターショー「AUTO EXPO2008」の会場で,かねてから注目されていた10万ルピー (約30万円) カー 「nano」を発表した。 同車と同時に登場した会長兼 CEO の Ratan Tata は、「国民車」(THE PEOPLE’S CAR) であることを強調し、インドの一般的な国民の移動手段が自転車/バイク/3輪車と変遷してきたことをスライドを使って説明し、その延長線上に今回の「nano」があると説明した。 インド国内で生産し、08年中の発売を目指す (※追加1へ続く)。
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名前の「ナノ」はアップルの携帯音楽プレーヤー 「ナノ」から拝借したのは明らかで、発想の貧困さも感じますが、$2,500 で四人乗りの乗用車を造ったこと自体はすごいことですね。
昔、スバル360という軽乗用車に乗ったことが一度ありますが、おもちゃみたいでしたね。 30年以上前でしたから、内装もすごくチャッチクて、これでダンプと正面衝突したらイチコロで天国へ行けそうなんて想像しました。 それに比べたら、写真ですが、「ナノ」内装はよさそうじゃないですか__気になる安全性は不明ですが。
昔読んだ書き物には、日本の100万円の車も直接部材費は20万~30万円くらいで、人件費や設備の減価償却、安全対策、その他モロモロを足すと、100万円になると書いてあったと記憶していますから、日本車だって部材費だけなら「ナノ」並みの価格は打ち出せるでしょう。
でも、商品として製造し、工場設備を使い、人件費を加え、安全対策を施し、販売店のマージンを加えるとやっぱり100万円になってしまうでしょうね。
それでも、Tata氏は日本のスズキ会長である鈴木修氏の「10万ルピーのクルマは非現実的である」を、「Tata社はブレークスルーによって可能にした」と挑戦したのはさすがです。 そういう発想も必要ですね__日本で50万円の軽乗用車を売り出そうという発想はないのでしょうか?
その国その国の事情に合わせて、削るべき機能/性能を削って、その国民が買い易い価格で提供するという発想は日本の経営者には薄いように感じます。 例えば、日本の複雑な高機能携帯電話なんて、世界中の人が使い易いと認めて高い価格でも買ってくれるでしょうか?
以上
以下は興味ある人のみ お読み下さい。
※追加1_ サイズは、全長3100mm 全幅1500mm 全高1600mm で、623cc の2気筒ガソリンエンジンを搭載。 RR (後部エンジン,後輪駆動) である。 最高出力は 24kW (33PS)。 最高速度は 105km/h。 外板はスチール製。 樹脂の使用比率は通常のモデルと同程度という。
また、環境と安全対策に注力していることも強調した。 Tata氏は、欧州の排ガス規制「Euro4」に対応していると明らかにした。 衝突安全技術についても、ある基準を満たしていると発表したが、詳細は発表会場では明らかにしなかった。
種は、スタンダードバージョンとデラックスバージョンの2種類がある。 二つの仕様の違いの詳細はまだ明らかではないが、会場に登場したクルマを見る限り、デラックスバージョンの内装は高級感があり、パワーウインドー、エアコン、ラジオなどが標準装備されているように見える。 一方のスタンダードバージョンには、これらの装備が見当たらない。
肝心の価格については、会場では明言しなかったが、Tata氏はスライドの中で、日本のスズキ会長である鈴木修氏の「10万ルピーのクルマは非現実的である」というコメントを紹介し、「こういうことを言う人がいるが、Tata社はブレークスルーによって可能にした」と語り、10万ルピーまで下げることが大きな目標だったことをうかがわせた。
ただし、エアコンなどの装備を徹底的に省いて、無理やり10万ルピーのグレードを作った感があり、現実的には猛暑のインドではエアコンなしのグレードは厳しいという見方もある。 デラックスバージョンの価格は、20万ルピー以下であることは確かではあるが、10数万ルピーだと見られる。
ボディのサイズ感や質感は、ドイツ Daimler の「スマート」に近い。 Tata は創業時にDaimler Benz (当時) から技術供与を受けていた経緯があることから Daimler の影響を感じさせる外観であった。
いずれにせよ、スズキの独壇場である A セグメント市場に,さらに低価格の新しいカテゴリー (A セグメントマイナスと呼ばれている) の車種を投入することによってどの程度の市場拡大が図れるのか興味深い。 一方のスズキは、1月9日に発表したように「コンセプト A スター」の発表によって A セグメントの高級化 (A セグメントプラス)を図っており、A セグメント巡って,両社のつばぜり合いはますます激化しそうだ。
また、こうした A セグメント小型車を巡る攻防はインド市場に限らず、全世界の自動車メーカーのクルマの低価格化がどこまで進むのかという興味とともに、注目が集まっている。 今回の「nano」の発表会場にはインド国内の報道陣に加え、日米欧のメディア陣も含めて2000人を超す記者が詰め掛け、会場はごった返した。 入りきれない記者が入り口のスタッフともみ合い,騒然とする一幕もあった。
以上
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「インドのタタ・モーターズ、超低価格車「ナノ」を発表」(1月10日 ロイター) _ インドのタタ・モーターズは10日、当地で開催中の自動車エキスポで、超低価格の小型車を発表した。 新型車「ナノ」は、年内に発売される。
同社のラタン・タタ会長は観衆に対し、コモデティー価格が上昇しているものの、「ナノ」は5年前に約束した通り10万ルピー ($2,500) で販売すると述べた。
これは、現在市場で出回っている最低価格帯の自動車の半値程度で、タタが買収を交渉している米フォード・モーター傘下の英高級車部門「ジャガー」や「ランド・ローバー」とは対照的。
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「インド Tata 10万ルピーカー nano を発表」(1月10日 Tech-On!/桃田健史=ジャーナリスト/藤堂安人=ニューデリー) _ インド Tata Motors は,1月10日、モーターショー「AUTO EXPO2008」の会場で,かねてから注目されていた10万ルピー (約30万円) カー 「nano」を発表した。 同車と同時に登場した会長兼 CEO の Ratan Tata は、「国民車」(THE PEOPLE’S CAR) であることを強調し、インドの一般的な国民の移動手段が自転車/バイク/3輪車と変遷してきたことをスライドを使って説明し、その延長線上に今回の「nano」があると説明した。 インド国内で生産し、08年中の発売を目指す (※追加1へ続く)。
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名前の「ナノ」はアップルの携帯音楽プレーヤー 「ナノ」から拝借したのは明らかで、発想の貧困さも感じますが、$2,500 で四人乗りの乗用車を造ったこと自体はすごいことですね。
昔、スバル360という軽乗用車に乗ったことが一度ありますが、おもちゃみたいでしたね。 30年以上前でしたから、内装もすごくチャッチクて、これでダンプと正面衝突したらイチコロで天国へ行けそうなんて想像しました。 それに比べたら、写真ですが、「ナノ」内装はよさそうじゃないですか__気になる安全性は不明ですが。
昔読んだ書き物には、日本の100万円の車も直接部材費は20万~30万円くらいで、人件費や設備の減価償却、安全対策、その他モロモロを足すと、100万円になると書いてあったと記憶していますから、日本車だって部材費だけなら「ナノ」並みの価格は打ち出せるでしょう。
でも、商品として製造し、工場設備を使い、人件費を加え、安全対策を施し、販売店のマージンを加えるとやっぱり100万円になってしまうでしょうね。
それでも、Tata氏は日本のスズキ会長である鈴木修氏の「10万ルピーのクルマは非現実的である」を、「Tata社はブレークスルーによって可能にした」と挑戦したのはさすがです。 そういう発想も必要ですね__日本で50万円の軽乗用車を売り出そうという発想はないのでしょうか?
その国その国の事情に合わせて、削るべき機能/性能を削って、その国民が買い易い価格で提供するという発想は日本の経営者には薄いように感じます。 例えば、日本の複雑な高機能携帯電話なんて、世界中の人が使い易いと認めて高い価格でも買ってくれるでしょうか?
以上
以下は興味ある人のみ お読み下さい。
※追加1_ サイズは、全長3100mm 全幅1500mm 全高1600mm で、623cc の2気筒ガソリンエンジンを搭載。 RR (後部エンジン,後輪駆動) である。 最高出力は 24kW (33PS)。 最高速度は 105km/h。 外板はスチール製。 樹脂の使用比率は通常のモデルと同程度という。
また、環境と安全対策に注力していることも強調した。 Tata氏は、欧州の排ガス規制「Euro4」に対応していると明らかにした。 衝突安全技術についても、ある基準を満たしていると発表したが、詳細は発表会場では明らかにしなかった。
種は、スタンダードバージョンとデラックスバージョンの2種類がある。 二つの仕様の違いの詳細はまだ明らかではないが、会場に登場したクルマを見る限り、デラックスバージョンの内装は高級感があり、パワーウインドー、エアコン、ラジオなどが標準装備されているように見える。 一方のスタンダードバージョンには、これらの装備が見当たらない。
肝心の価格については、会場では明言しなかったが、Tata氏はスライドの中で、日本のスズキ会長である鈴木修氏の「10万ルピーのクルマは非現実的である」というコメントを紹介し、「こういうことを言う人がいるが、Tata社はブレークスルーによって可能にした」と語り、10万ルピーまで下げることが大きな目標だったことをうかがわせた。
ただし、エアコンなどの装備を徹底的に省いて、無理やり10万ルピーのグレードを作った感があり、現実的には猛暑のインドではエアコンなしのグレードは厳しいという見方もある。 デラックスバージョンの価格は、20万ルピー以下であることは確かではあるが、10数万ルピーだと見られる。
ボディのサイズ感や質感は、ドイツ Daimler の「スマート」に近い。 Tata は創業時にDaimler Benz (当時) から技術供与を受けていた経緯があることから Daimler の影響を感じさせる外観であった。
いずれにせよ、スズキの独壇場である A セグメント市場に,さらに低価格の新しいカテゴリー (A セグメントマイナスと呼ばれている) の車種を投入することによってどの程度の市場拡大が図れるのか興味深い。 一方のスズキは、1月9日に発表したように「コンセプト A スター」の発表によって A セグメントの高級化 (A セグメントプラス)を図っており、A セグメント巡って,両社のつばぜり合いはますます激化しそうだ。
また、こうした A セグメント小型車を巡る攻防はインド市場に限らず、全世界の自動車メーカーのクルマの低価格化がどこまで進むのかという興味とともに、注目が集まっている。 今回の「nano」の発表会場にはインド国内の報道陣に加え、日米欧のメディア陣も含めて2000人を超す記者が詰め掛け、会場はごった返した。 入りきれない記者が入り口のスタッフともみ合い,騒然とする一幕もあった。
以上