カラー写真は、松たか子が登場する銀行の広告。
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某銀行の広告に松たか子が登場して、何ヶ月か経っています。 その表情はうっすらと含み笑いして、口は閉じています。 某銀行の求めるステータスの高さを表すように、大口を開けて大笑いをさせず、落ち着いた雰囲気を漂わせます。
あけすけな表情と、こぼれる白い歯を見せて思いっきり笑っても品が落ちるわけではありません。 ここが難しいところですね。 他行との違いも際立たせるには、薄く口を開けてもだめで、あくまで格調の高さと信頼のおけそうな雰囲気を好む それなりの年代の層に的を絞っているようです。
ですから、この銀行は「大口を開けて大笑いする」研ナオコは起用しないでしょうね。
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週刊誌の表紙を飾る 女性のポートレートを見ると、大概の女性は 口を開けて笑っています。 「大概の女性」はそのほうが奇麗に見えるからです。 逆に考えると、口を閉じても奇麗に見える女性は少ないでしょう。
女性は無意識に、「大概の男性」が好む表情をするようになります。 カメラを向けると、にっこり笑うのはその一端でしょう。 「私ってこんなにカワイイのよ。 私は魅力的でしょ?」と写真がいっているのが聞こえてきそうです。 では 男性にカメラを向けると、どんな表情になるでしょう?
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男性のポートレートは、圧倒的に口を閉じている写真が多いのに気付くでしょう。 いつも口を開けている男性は、鼻が悪いのかと変に想像しちゃいます。
女性は見せる・見られる存在で、男性は見る存在なのです。
「ハーイ、そう その顔 いい表情だよ。 レンズに真っ直ぐ顔を向けないで、少し斜めから見るようにして。 もっとにっこり笑って。 白い歯を見せて。 今度は少し小首を傾けてみようよ。 もっと奇麗に見えるから ... ハーイ、ぐっとよくなってきたよ」と 気分をのせるカメラマンの声も聞こえてきますね。
右下のもう一人のポートレートの女性は誰かわかりますか? この女優も大笑いなどせず、控えめな微笑が特に魅力的でしたね。 真っ赤な口紅を塗った唇で大口で笑うマリリン・モンローなどとは対極的です。
今日はここまでです。