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【告発!検察「裏ガネ作り」】検察が自らの保身のため、恣意的に人を逮捕、起訴。そんな歴史だけは絶対に繰返してはならない ※75回目の紹介

2017-02-23 22:00:00 | 【告発!検察「裏ガネ作り」】

*『告発!検察「裏ガネ作り」著者 三井 環 を複数回に分け紹介します。75回目の紹介

口封じで逮捕された元大阪高検公安部長の「獄中手記」~

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**『告発!検察「裏ガネ作り」』著書の紹介

14 崩れた検察側のシナリオ P206~

 それにしても、渡眞利はなぜあれほどまでにウソをつくのだろう。渡眞利は完全に検察の操り人形になっていた。検察の主張を代弁しているのみだった。ここまでマインドコントロールするのは不可能だ。私に対する敵意に満ちた態度も、恨みだけだとは思えない。何かほかに実利的な動機があるような気がしてならないのだ。

 その謎を解くカギが、平成14年11月25日に東京駅近くで起きた暴力団員射殺事件にあるようだ。殺されたのは山口組系暴力団の組長で、犯人はなんと、亀谷直人組長だった。

 最近、この射殺事件と私の口封じ逮捕を関連づけて報じるメディアが出始めている。月刊誌「創」(15年3月号)に掲載された元公安調査庁職員の野田敬生氏のリポートをはじめ、「テーミス」(同4月号)、「週刊文春」(同4月17日号)などである。

 これらの記事を総合すると、私の事件以降、亀谷組長が山口組関係者らにさかんに「検察とのパイプ」を吹聴するようになったという。渡眞利が贈収賄事件をでっちあげ、服役してまで検察に”恩を売った”というわけだ。確かに渡眞利と亀谷組長がいなければ、検察は私を逮捕でっきなかったことは間違いない。亀谷組長は、私の事件で築いた「検察とのパイプ」を山口組内での影響力拡大に利用しようとしたのである。

 そして、実際に山口組本家サイドから、ある検察工作を依頼され、多額の工作資金を引き出した。この白昼堂々の射殺事件は、その検察工作に関するトラブルの延長に起きたハプニングだったという。殺された組長は、山口組関連の裁判対策担当責任者だった。

 もしこれが本当ならば、検察は自らの犯罪を隠蔽するため、暴力団を利用して私の事件をでっちあげたが、利用された暴力団が反対に検察に恩を売ったことを利用しようとして、多額の現金を動き、殺人事件にまで発展したことになる。この裏事情についても現在、調査中で真偽のほどは定かでないが、いずれにしても本件事件の「闇」があまりに深く、また申告であるのは確かなようだ。

 亀谷組長は殺人で起訴され、2月12日に東京地裁で初公判があったが、検察は亀谷組長の殺人の動機を明らかにしなかった。そこに「闇」が隠されているからだろう。

 一方、渡眞利は表面上、この殺人事件には異常なほど無関心を装っている、だが、実は第9回公判(2月21日)で弁護人が亀谷組長の殺人事件の骨子を尋問したが、それまで饒舌だった渡眞利が急に無口にうつむき、何度もつばを飲み込み喉ぼとけを動かすようすがはっきり観察できた。渡眞利は、この裏の真相を知っているに違いないのである。

 私は、自分の潔白を証明するのはもちろんだが、公判を通じて「裏の真相」を国民の前に明らかにしたいと考えている。それが容易ではないことは覚悟のうえだが、こうなった以上はやり遂げるのが私の使命である。

 闘いは、これからも続く。しかし検察のでっちあげ逮捕、起訴が少しずつ明らかになっている。検察と指定暴力団との裏の実情も、これから明らかとなるであろう。

 検察は逃げないでほしい。私の逮捕、起訴が公訴権濫用でない正当なものであるというなら真正面から取り組んでもらいたい。それが結局は健全な検察となるための試金石なのである。でっちあげ逮捕、起訴の”原田明夫検事総長は近いうちに退官することになろう。次の検事総長は、検察が何をするところなのかをはっきり理解し、真実の追及のみを使命とすることの大切さをわかる人になってほしい。結局、それが国民のためになるのである。

 そして多くの国民、マスコミはどうか、この事件がどういう事件なのか、その真実は何なのか、逮捕、起訴の真の目的はなんであったか、検察と指定暴力団の裏の実情がどういうものであったのか、しっかりとした目で判断してほしい。客観的に冷静な目で見てほしい。それが検察の暴走を抑制する唯一の方法だからである。

 検察が自らの保身のため、恣意的に人を逮捕、起訴するような、そんな歴史だけは絶対に繰り返してはならないのだ。

 

※続き『告発!検察「裏ガネ作り」』の紹介は今回で終了します。

 

告発! 検察「裏ガネ作り」


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