試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3761[3768F-1] 3次車 元後期仕様 電球色LEDライト基板(直販品)交換施工 (3751[旧3758F] 部品転用)

2018-09-15 21:48:47 | 京成線:3700形
立直。

グリーンマックス製京成3700形3768F中期仕様(3次車:3768F-1)の出場を目指し3761が入場した。
基本工程は3768(3768F-1)とほぼ同一である。
ただ仕掛中に3761の車体で今後へ向けての試験を行ったため黒色窓枠塗装を劣化させてしまった。


京成3700形3761 3次車 元後期仕様(3768F-1)。

中古製品で回着した3768F-1は比較的良好な状態だったと思う。
3767以下6両は側面黒色窓枠縦桟を中心に補修を行ったがこれは勘違いに拠るものだった。
第一次整備当時の記録へ遡っても3768F現行仕様(3次車:3768F-2)に引けを取っていない。
自身の取扱いが状態を悪化させる結果を招いた。
3758F元中期仕様(3次車:旧製品)の改修入場で修復可能と判っていたのがせめてもの救いだった。
電球色LEDライト基板への復旧を考慮し組み立てが保留されたのも3768と同様である。
よって現況は全てがばらばらにされていた。


入工中の3761。

3768は竣工までに3日を要した。
このうち約2日相当がTR-180A床板の台枠直結式スカート化試行に割かれた。
台枠直結式スカート化はTR-180床板装着車との仕様統一が視界に入っている。
工程順を見直し入場期間の短縮を狙う。
但し3761は車体の補修箇所が多く当日ではなく2日間で仕上げる目標を立てた。
3768F-1の回着整備は3758Fの改修出場に重点が置かれた。
最終入場車となった3761は時間に押されたらしく側面黒色窓枠縦桟の色挿しさえ見送ったらしい。
よって自身で剥離させた黒色窓枠を含め側面窓枠モールドの補修から作業再開となる。
側面黒色窓枠の修復は本来不要な工程であった。
しかし試験の実施が状態悪化へと繋がり改修を要する状況に追い込ませている。
塗装剥離は縦桟のみならず前面窓枠にまで及んでいた。
その結果大半の窓枠が補修対象に挙がっている。


3768の規模を上回った3761の車体改修。

前面窓枠は車体断面黒色化を行う際に全てをマッキーで塗り潰されるため側面の修復から着手となった。
当初極細字マッキーと超極細マッキーを併用していたが後者でモールドからの踏み外しを続出させた。
何度もインクの除去を繰り返した影響により最終的に黒色印刷の大半を失ってしまった。
超極細マッキーは使用を見合わせ極細字マッキーのペン先と腹を使い分け対処した。
マッキー再現に変わってしまった黒色窓枠だが銀色塗装が目立つ状態からは脱せている。
続けて前面窓枠車体断面の黒色化に移る。
この際に運転台側車体中心寄で生じていた塗装剥離箇所の塗り潰しが行えた。
全車体断面を塗り終えた後に窓枠モールドへの上塗りを施す。
これら施工により黒色塗装が失われた窓枠は他と同化しその痕跡さえ伺えなくなっている。
但し前面,側面双方ともマッキー再現黒色窓枠が多数を占める結果に至り3761は要注意指定車となった。


横断面を黒色化した電球色LEDライト基板(直販品)。

車体補修に目処が立ち所要部品の整備へ移行する。
窓セルはクロスで曇りを取り除いた。
微細な傷は3751(旧3758F)からの転用品である以上致し方ない。
引きで目立つような状態ではなく現状のまま装着した。
ライトユニットは小細工の他に電球色LEDライト基板(直販品)へ交換を行う。
先ずライトケースに印刷されたフルカラーLED式[特急]種別表示をペイントリムーバーで消去した。
電球色LEDライト基板は3768に起用した直販品の片割れである。
基板横断面の白濁は3761用でも生じておりマッキーで塗り潰した。
ライトユニットの組み立てはライト基板ストッパーを兼ねる車内寄ライトケースを嵌め込むのみである。
注意点は両端からライト基板を支えるだけで然程難しくはない。
3768では後にライトユニットの嵌合不足が判明した。
床板と車体の位置関係を崩す要因にもなる。
そのため装着には十分な注意を払った。
ライトユニット本体の他に前照灯用,尾灯用プリズムまで押し込みを行っている。


確実に嵌合させたライトユニット。

3761用ライトユニットは不都合なく挿入が行えた模様だった。
それでも各方向から圧を加え完全な嵌合を再確認している。
ようやく主要部品が車体に還ってきた。
後は行先表示器部品の取り付けと富士川車輌工業製ステッカーの切り出しを残すだけである。
ところが肝心な運行番号表示ステッカーの切り出しに失敗した。
刃先の角度が悪かったらしく表面印刷を剥離させてしまい白色のラベル面が現れてしまった。
富士川車輌工業製3700形用運行番号表示ステッカーの予備は無く補修か運行番号変更の二択を迫られる。
運行番号変更は3768の再入場を要するため最終手段とし超極細マッキーで隠蔽に取り掛かった。


修正前の[A13 上野]:富士川車輌工業製ステッカー。

剥離部はステッカー下段以外に[A13]の一部まで生じていた。
この状況で完全な修復は絶望的である。
可能な範囲内で超極細マッキーを当てラベル面を埋没させた。
単体では修正痕がはっきりと浮かび上がる有り様で結果は余り期待できない。
構造上行先表示器部品は前面窓セルから引き込まれた箇所に位置するため車体の陰に隠れる可能性に賭けた。
同時に行先表示ステッカーも上段側の塗り潰しを行っている。
最近の失敗は大半が寸法誤りであった。
ここまで激しく印刷面を傷める機会は激減していた。
よもやのステッカー補修と言え種別表示ステッカー切り出しを前にデザインナイフの刃を交換した。


天井側から取り付けた行先表示器部品。

例によって側面窓セル運転台側上部は斜めに切り落とされている。
細工を活かし行先表示器部品の装着は天井側から行った。
本来の取付順も採用出来たが窓セル交換により組み合わされる部品のLOTが変更された。
この余波を確認するため敢えてライトユニットの組み込みを先行させている。
側面窓セルの整形効果は維持され今後のプロトタイプ変更にも対応可能な体制が整えられた。
なお行先表示器部品は流用品であり薄緑色成形品のまま残る。
色温度差が目立つものの外観から見える部位は黒色塗装が成されており一見では判らない。
最後に富士川車輌工業製種別表示ステッカーを貼付する。
刃先の交換は効果絶大で印刷面を傷める事なく切り出せた。
3色LED種別表示は黒色部が広く補修は容易だと言える。
寄りによって派手にラベル面が現れたステッカーが小さな運行番号表示だったのは不運だった。


車体改修が完了した3761。

種別表示器は[]表示へ変更済でステッカー貼付位置を気にしなくても構わない。
たまたま3768F-1は3色LED表示器を採用したがフルカラーLED表示器ではより恩恵に授かれると思う。
なお幕式表示器編成への対応は検討中である。
3708F登場時仕様(1次車:3708F-1),3818F中期仕様(5次車:3818F)では製品印刷の種別幕を使用している。
このうち3818Fはステッカーの切り出しに失敗し3400形3408F前期仕様(3408F-3)とライトユニットを振替えた。
種別表示器モールドはライトユニット装着時に車体前面内側と接触するため白色化が難しい。
幕式表示器編成を登場させる以前の課題と言えよう。
技量向上が伴えば問題解決に至るがその道程は果てしなく遠い。


3761 [A13 特急 上野]:窓セル交換,運行番号・種別・行先表示変更。

不安視された運行番号表示ステッカーの修正は一応成功した。
印刷剥離の激しかった下段は凹凸を持つ前面窓セル成形が味方し俯瞰でも目立たない。
[A13]の修正部も凹面への貼付と屋根板で塞がれた車体が相俟って殆ど判らなくなった。
行先表示も運行番号表示と同様の効果を得られた。
よって運行番号変更は必要無くなり3768の再入場も防がれている。
前面車体裾とスカートの間隔は若干広めである。
台枠直結式スカート化試行時のスペーサー変形代は更なる拡大を要するだろう。




3761中期仕様(車体改修,窓セル交換)。

長らく分解されていた3761は車両へと復帰した。
未竣工車ながら車体改修を伴う矛盾が生じている。
ある程度の時間を要すると考えていたが車体補修で足止めを喰らい想定を越えてしまった。
その代わり3768の入場初日と同形態に持ち込めた。

後は台枠直結式スカート化試行が竣工への鍵を握る。
スカートと車体裾の空間が広く現物合わせを行うスペーサー変形工程に多少不安が残る。
先行して措置を施した後にスカートの取付へ移る方向である。
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