試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3728F 1次車 後期仕様 旧ROMフルカラーLED表示器編成 (種別・行先表示器変更:中期仕様改装)

2016-04-06 21:12:31 | 京成線出場
牛歩。

グリーンマックス製京成3700形系列の行先表示変更は遅々として進んでいなかった。
たった3枚のステッカーを貼るのに分解が必要で手間が掛かる。
更に3728Fは富士川車輌工業製ステッカーの手配が遅れ[快特 成田]表示のままだった。


京成3700形3728F 1次車 中期仕様。
3728F:3728-3727-3726-3725-3724-3723-3722-3721
※3色LED表示器編成。

3758Fを3色LED表示器仕様としたのは3728FのフルカラーLED表示器編成化を考慮したものである。
3728Fは2010年5月頃にフルカラーLED表示器へ交換された。
新ROM表示に切り替わる2010年7月頃までの間だけ見られた旧ROM表示が再現できる編成である。
フルカラーLED表示器導入当初は彩度が低く独特の色合いを放つのが特徴だった。
ようやく富士川車輌工業製ステッカーを調達したため3728FのフルカラーLED表示器編成化を行う。
長らく[快特]と[快速]が共存したがこれで解消に至る。


3728F,3758F ([快特],[快速])。

ステッカー貼附にはライトユニットを撤去しなければならない。
何度も着脱してきたが面倒なのは確かである。
塗装済キットが出自の製品で点灯化は非常に有り難かったがトレードオフされたのが作業性だった。
分解せずには表示類交換が行えない。
先ず3728から着手した。


入工中の3728。

毎度の爪楊枝でライトユニットを押し出す。
折妻頂点へ楊枝を挿し込むのは車体に負荷が掛かるため慎重さが要求される。
ある程度まで挿入しないと種別表示器モールドが車体に引っ掛かり撤去できない。
分解時に一番気を使う点だと言えよう。


撤去したライトユニットと行先表示器部品。

ライトユニットを撤去した後に行先表示器部品を取り外す。
この部品も側面窓セルで抑えられている。
折損に気を付けながら両側面窓セルを撓ませ行先表示器部品を取り出した。
なおライトユニットは3818Fと入れ替えたため3色LED式[特急]表示になっている。
※製品仕様はフルカラーLED式[特急]表示。


[A17 上野]:富士川車輌工業製ステッカー。

3728Fは運行番号,種別,行先全てを変更する。
運行番号,行先表示部に凹みがあり切り出したステッカーはぴたりと収まってくれる。
そのためステッカー断面の黒色化は行っていない。
種別表示器ステッカーは最後に貼附するため組立に入る。


端部をカットした側面窓セル。

今後行先表示器部品を容易に取り外せるよう試験的に側窓セルを斜めにカットした。
セルを縦に切り落とすと部品押えの役目を果たせなくなるため斜めにしている。
カット部の最下段は行先表示器部品に当たっており余程の衝撃を与えない限り外れないと思う。


フルカラーLED表示器(旧ROM)化した3728。

種別は新ROM表示との色温度差が一番激しかった[快速]表示とした。
ピンク色と言うより紫色に見える。
実車は昼間だと光線角度で非常に見づらかった。
白文字周囲の縁取りも無く旧ROM表示ならではである。


3728 点灯試験[A17 快速 上野]。

グリーンマックス製京成3700形系列は種別表示器が点灯しない。
よって静態時との差異は感じられない。
仮に点灯すると独特の色合いが薄れる可能性が高い。
旧ROM表示に限っては製品仕様で良かったと思う。


入工中の3721。

続けて3721もフルカラーLED表示器化を行った。
ライトユニットがなかなか外れなかったのは計算外だった。
種別表示器モールドは車体から外れているのに撤去できない。
無理矢理引き抜くのは危険なため天井側から押し出して取り外した。
工程は3728と同じで[A17 快速 上野]への変更である。
側窓セル端部のカットも施工した。
行先表示器部品を取け付る際には斜めにカットしたラインに合わせて車体へ滑り込ませる。


部品嵌合中の3721。

側窓セル未切断部に当たったところで行先表示器部品を水平方向に押し込むと確実に固定される。
組込に一癖あるのは確かである。
その代わり今後の行先表示器部品着脱には苦労しなくなるだろう。


3721 点灯試験[A17 快速 上野]。

無事点灯試験を終え3728Fが出場した。
プロトタイプは2箇月弱で短い。
京成の行先表示は幕式時代から小変更が繰り返されてきた。
この中でも旧ROM表示のフルカラーLED表示器は機器交換が重なり完成品では適合する形式,編成が少ない。
グリーンマックス製京成3700形完成品は3708F,3728F,3798F,3818Fがリリースされた。
スカート未装着編成の3708Fは登場時仕様で変更対象外になる。
3798F,3818Fは2012年にフルカラーLED表示器化されたため旧ROM表示には出来ない。
3798Fを改番した3758Fも同時期にフルカラーLED表示器化されており3色LED表示器編成とした。
3728Fが製品化されていなければ3700形の旧ROM表示編成は出現しなかっただろう。




3728F (後期仕様化:フルカラーLED旧ROM表示器編成)。


3818F (後期仕様:フルカラーLED新ROM表示器編成)。
※幕式表示器化済。

隙間仕様の3728F出場で3700形の行先表示変更は一段落する。
しかし運行番号表示交換や3400形3408Fの表示類変更が残っており作業完了はまだ先になると思う。

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