試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

サハ100-84[カノ18F] (サハ101-108[ツヌ118F] サハ100形0番代編入,電略標記変更施工,サハ100-38[トタ5F] 回着) ※'再生産品

2019-05-14 21:40:47 | 国鉄/JR101系
抑止。

第一次整備を終えた十五代目KATO製国鉄101系ツヌ118F(Mc155:再生産品)は中野区仕様への変更が確定している。
プロトタイプ候補のカノ10F(Mc139),カノ18F(Mc191)ともツヌ118F単独では仕立てられないサハ100形0番代組込編成だった。
サハ100形黄色5号車両は製品化されていないためサハ101-108,サハ101-233(ツヌ118F:1978/3)を形式変更してきた。


国鉄101系ツヌ118F (1978/3)。
[ツヌ118F]:Mc155-M'158-T'c78+Tc75-M215-M'208-T108-T233-M91-M'c108
※再生産品。

この方式は十五代目ツヌ118Fでも踏襲されサハ101-108(ツヌ118F:再生産品)がサハ100形用種車に内定した。
だがサハ100-68,サハ100-227(ツヌ110F:Mc194)への転用等でサハ100形用屋根板は手持ちが尽きた。
従って十五代目ツヌ118Fの第二次整備はサハ100形0番代若しくはサハ100形200番代の導入を要した。
しかしサハ100形は武蔵小金井区仕様,豊田区仕様,日根野区仕様のセットバラし品を待つしかない。
加えて単独投入が厳しくなりつつあり長期戦も覚悟したが運良くサハ100-38(トタ5F:Tc14)と巡り会えた。
但し先方都合で発送が遅れたためサハ100-38の回着まで作業は足止めを喰らっている。


サハ100-38(トタ5F:Tc14)。

前途の通りプロトタイプ候補はサハ100形0番代が組み込まれているカノ10F,カノ18F(1984/10)に絞られた。
予備品に限りがある黄色5号LP411前照灯の所要数はカノ10F,カノ18F双方とも1両分だけで済む。
2019年1月に出場させたツヌ105F(Mc154:再生産品+旧製品+弁天橋区仕様)ではクハ100-54(再生産品)がLP411前照灯車だった。
残念ながらクハ100-54(←クハ100-78:ツヌ118F)は中間組込車であり貴重な黄色5号LP411前照灯を活かしきれなかった。
両編成のLP411前照灯車は各々カノ10F:クハ100-93(3号車),カノ18F:クモハ100-179(10号車)が該当した。
そのため十五代目ツヌ118F投入計画当時から有力視されていたカノ18Fがプロトタイプに正式決定している。


入工中のサハ100-38,サハ101-108 (トタ5F,ツヌ118F)。

中野区仕様改装が主となる第二次整備はクハ101-75,クハ100-78,サハ101-108(ツヌ118F)を先発入場させる。
この3両はクモハ101-155以下7両(ツヌ118F)よりも作業工程が多くなる共通項を有していた。
各々クハ101-75,クハ100-78:1stLOTライト基板振替,サハ101-108:サハ100-38用屋根板取付を行う。
なお1stLOTライト基板振替は未竣工のクモハ101-159,クモハ100-133(ツヌ104F:Mc159)に備えた動きである。
だが肝心なクモハ101-155,クモハ100-108(ツヌ118F:旧製品)が入手出来ておらず現行LOTライト基板更新には進めない。
そこでカノ18Fでは最も特徴的なサハ100-84の竣工を目指しサハ101-108が入場第一陣に決定した。


屋根板を振り替えた元サハ101-108,元サハ100-38 (1エンド側)。

カノ18Fに組み込まれるサハ101形はサハ101-292でありサハ101-233(ツヌ118F)を改番すれば竣工まで持ち込める。
そのためサハ101-233は温存し一択でサハ100-84用種車に決定したサハ101-108(ツヌ118F)とサハ100-38を同時入場させた。
トタ5F(Tc14)以来からサハ100形0番代用床板は専用品ではなくサハ101形0番代用との共用部品に留められてきた。
これまで実施したサハ100形0番代への形式変更はサハ100形用屋根板交換及びサハ101形用床板を方転装着するだけだった。
サハ100-84(カノ18F)でも同一方式が踏襲されサハ101-108,サハ100-38との間で相互に屋根板を振り替えている。
1エンド側の昇降梯子こそ省略されるが電装準備工事屋根板交換のみでサハ100形0番代らしく見えるようになったと思う。


消去した[西カノ 定員144],[(1)]エンド標記(1-3位側)。

サハ101形とサハ100形では[1]エンド標記位置が異なっており点対称位置に変更しなければならない。
津田沼区仕様に於けるサハ100形への形式変更は車両番号標記印刷と[1]エンド標記印刷を消去するだけで構わなかった。
しかしカノ18Fでは全車[西カノ]電略標記への変更が項目に加わったため[千ツヌ]電略標記印刷も消去対象となった。
[ツヌ 定員○○○]標記跡には当然の如くボナファイデプロダクト製[西カノ定員○○○]標記インレタを転写する。
そのため元サハ101-108(ツヌ118Fサハ101-108:ツヌ118F)は[千ツヌ 定員144]標記印刷まで消し去る必要が生じた。
失敗確率が高いペイントリムーバー式で[千ツヌ 定員144]標記印刷を消去する都合から車両番号標記印刷消去と切り離している。




[[西カノ 定員144]]:2-4位側。

直近ではクモハ101-148+モハ100-170,クハ100-34(ツヌ105F:弁天橋区仕様)にて[南テシ]電略標記印刷消去を施した。
[1]エンド標記印刷こそ存置した二代目弁天橋区仕様(Mc170Mc170)だがクモハ101-170のみATS[BS]標記印刷消去が伴った。
ATS[B]標記インレタ転写で誤魔化せたATS[BS]標記跡に対し隠蔽出来ない[1]エンド標記跡は失敗が許されない。
ただクモハ101-170での乗務員室扉把手と近接するATS[BS]標記印刷消去が元サハ101-108(ツヌ118F)に貢献している。
クモハ101-148(ツヌ105F←クモハ101-170)では把手モールド内へのインク侵入防止のためペイントリムーバー塗布量を絞った。
ペイントリムーバーを限定使用する方式とした元サハ101-108でも[ツヌ 定員144]標記跡は伺えない仕上がりに達している。
その結果[ツヌ 定員144]標記跡は覆い隠す必要が無くなり比較的容易に[西カノ 定員144]標記インレタ転写を行えた。




[[サハ100-][8][4]]:1-3位側。

続く[サハ101-108]標記印刷消去は手慣れたラプロス式に戻し即時[サハ101-108]標記跡へと持ち込んでいる。
車両番号標記インレタの組み合わせは温存しておいたサハ100-64用組標記を持ち出し[サハ100-]+[8]+[4]とした。
但し先に転写した[サハ100-64]の間へ[サハ100-84]を追加する差込式であり通常とは異なる。
しかも新インレタは転写後に剥離する事例が多発していたため[サハ100-64]ではバーニッシャーの擦過回数を増やした。
それにも関わらず1-3位側は[サハ100-84]が崩壊してしまい同一台紙から[サハ100-84]を引き当て凌ぎ切った。
一方1-3位側の後を受けた2-4位側だったが狙い通り差込転写で[サハ100-84]標記成立まで辿り着けている。


サハ100-17,サハ100-99,サハ100-84 (カノ13F,ツヌ113F,カノ18F)。
※旧製品,再生産品,再生産品。

流用した元サハ101-108用床板はサハ101-108(ツヌ118F)時代と同様元空気溜が1-3位側へ配置されるよう装着した。
実車のサハ100形はモハ100形に近い元空気溜位置であり齟齬となるが2-4位側に配されるよりはましだと思える。
造り分けられたサハ101形0番代用,サハ101形200番代用床板とは対照的でサハ100形の見切られた箇所になっている。
そしてサハ100-17(カノ13F:Mc59),サハ100-99(ツヌ113F:Tc74)に続く3両目のサハ100形黄色5号車両が登場した。
何れも仕様共通化が図られており竣工したサハ100-84(カノ18F:再生産品)も違和感の少ない仕上がりに至ったと思う。
なおサハ100-38用床板はサハ101形0番代に準じた方向に装着されておりサハ100-36(トタムコ3F:Mc78)とは様相が異なった。
所属するサハ100形0番代は全車床板方転取付を施してしまったためトタ5F(Tc14)の原形が判らなくなっている。




サハ100-84(カノ18F:サハ101-108 サハ100形編入,屋根板交換施工)。
※再生産品。

サハ100形用屋根板供出車がサハ100-38だったためサハ100-84(カノ18F)は旧製品LOT相当屋根板装着車となった。
十五代目ツヌ118F構成車と僅かな色温度差が生じてしまいサハ100-94(ツヌ110F:Mc195)用屋根板への交換を検討した。
しかし電装準備工事撤去車改装に伴い塗装変更済屋根板を取り付けたサハ100-68,サハ100-227(ツヌ110F)が立ちはだかった。
塗装変更済屋根板との色温度差を緩和するには元サハ100-38用屋根板よりも101系800番代LOT屋根板が向いていた。
よってサハ100-84,サハ100-94での屋根板相互振替は中止となり早くもカノ18Fの屋根板色温度統一に暗雲が広がっている。
また屋根板を譲った元サハ100-38(←サハ100-38:トタ5F)には元サハ101-108(ツヌ118F)用屋根板が充てられた。
但し武蔵小金井区,豊田区仕様でもサハ101形,サハ100形朱色1号車両は不足しておらず措置未定の保留車に廻した。


サハ101-233+サハ100-84 (カノ18F:サハ101-233+元サハ101-108)。
※再生産品+再生産品:津田沼区仕様車+中野区仕様車。


サハ101-230+サハ100-17 (カノ13F:元サハ101-264+元サハ101-233)。
※旧製品+旧製品:中野区仕様車+中野区仕様車。

サハ100-84の外観はサハ101-108(ツヌ118F)を元サハ100-38(トタ5F)用屋根板へ振り替えただけに見える。
それだけ電装準備工事屋根板の存在感が大きく他箇所への細工は今ひとつ映えない仕上がりとなった。
実際には[千ツヌ 定員144]標記印刷消去を経た[西カノ 定員144]標記インレタ再現への変更が最難関工程だった。
中野区仕様ではサハ100-17(旧製品←サハ101-233:ツヌ118F)が一足先に竣工しておりサハ100-84と類似の施工を受けていた。
ユニクリーナー式印刷消去が通用しなかったサハ100-17の経緯はサハ100-84を早期竣工させる起点になったと思う。
今後も[千ツヌ 定員○○○]標記印刷消去が続く十五代目ツヌ118Fだがクモハ101-155以下9両(ツヌ118F)への弾みになると期待する。
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