試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3500形3520F(2両口)+3552F 更新車 2+4編成 現行仕様 PT-7131形パンタグラフ換装編成 ※TOMYTEC製

2018-07-19 21:33:22 | 京成線出場
苦節。

TOMYTEC製京成3500形3520F(2両口)+3552F更新車現行仕様(3520F-4:2+4編成)が出場した。
出場済のTOMYTEC製3532F更新車現行仕様(3532F-2:3532F-1+3544F-1)は4+2編成(3544F-2)を兼ねており2+4編成が新たに加わった。
3520+3519はマイクロエース製3520F中期仕様(3520F-2),3520F現行仕様(3520F-3)が在籍するため三代目の登場に至っている。




京成3500形3520F(2両口)+3552F 更新車 現行仕様 PT-7131形パンタグラフ換装編成。
3520F-4:[3520]-[3519]+[3552]-[3551]-[3550]-[3549]。
※TOMYTEC製。

京成3500形更新車は新3000形の増備に連れ大規模な組成変更が繰り返された。
現在は4+2(2+4)編成:6本,4両編成:4本が基準とされている。
途中で打ち切りになったものの更新修繕での運転台撤去は実施されず4両編成(半ユニット)単位で出場した。
未更新時代からの自由度は残され京成形式では唯一の随時組成変更が行える形式となった。
そのため都度8両編成の代走に充当される機会が多々ある。
2017年末には2+4+2編成の代走運用が数多く見られたが新3000形3036F,3037F,3038Fの登場で落ち着きを取り戻している。
千葉線系統はダイヤ改正毎に4両編成運用が縮小され日中は6両編成運用での統一がなされた。
半数ずつを京成車と新京成車が受け持ち[ちはら台]行と[千葉中央]行が交互に運行される分かり易いダイヤである。
しかしながら千葉線系統には新3000形(3700形)が優先的に充てられ3500形更新車が入線する機会は殆ど無い。
今後京成車はデジタル式列車無線の搭載工事が進められる。
一部にはアンテナ脚台を設置した準備工事編成が登場している。
6両編成の主軸である新3000形は編成数が多い上に列車無線搭載に伴う入場の期間も判らない。
2018年度事業計画では新3000形6両編成2本の投入も告知された。
新編成は年度末に導入される事例が多い。
よって3500形更新車が列車無線搭載入場編成の代走に充当される可能性はあると思う。
同時に6両編成が増加するため1996年3月の更新修繕から時間が経過した3500形は淘汰対象に挙がるかもしれない。


新3000形3010F-2,3002F (現行仕様:3次車,1次車)。

3532F-2に続く2編成目のTOMYTEC製京成3500形更新車も現行仕様を選択した。
組成は3552Fの上野寄に3520+3519(3520F)の半ユニットが増結される2+4編成である。
行先表示類は[B01 普通 上野]に決定した。
千葉線系統の6両編成現行仕様はマイクロエース製新3000形3002F(1次車:3002F),3010F(3次車:3010F-2)の2編成と少数派である。
各々[津田沼],[千葉中央]表示で[ちはら台]と[上野]が候補に残った。
3552の第二次整備入場までどちらを採用するか決めかねていた。


3552F-1。

グリーンマックス製京成3150形用ステッカーの運行番号表示器を転用するため運行番号が限られる。
現行ダイヤを追跡し[B01]が先に定まった。
運行番号を逆引きすると[上野]は当然ながら[ちはら台]も日中運用は存在しなかった。
千葉線から本線へ直通する運用は朝夕に限られる。
迷走した行先表示選定は本線直通の[上野]に落ち着いた。
ちなみに平日:5B00運用,17B00運用,土休日:21B00運用しかない少数運用である。
3552F更新車現行仕様(3552F-1)単独での走行は当初から考慮しておらず6両編成用の運行番号を起用した。
先頭に立つ機会の無い3552は運行番号表示貼付を見送った。
その代わり前面には貫通幌を追設している。


3519+3552 (M1車+M2車)。

3552への施工は3531+3544,3541+3530(3532F-2)への貫通幌追設試験を兼ねていた。
側面見附は向上したと思えるものの前面見附は貫通幌への加工が拙く今一つに終わっている。
前面に貫通幌を持つM2車は3552が最初で最後になると思う。
3532F-2では3531,3530の狭幅貫通路側に貫通幌を追設する方向で2+4+2編成組成時の見附統一が確定的になった。
第二次整備全体では塗装品質に悩まされた。
黒色窓枠の修繕及び補修規模は3532F-2を上回っている。
塗料撥ねも著しく各所で爪楊枝が役立った。
施工時の大きな破綻も無くどうにか出場を迎えられた。
結果的に3532F-2の先発が軟着陸を成功させたと思う。


3520F-3 (現行仕様:マイクロエース製)。

これまでは千葉線系統の優先出場が恒例だった。
但し3520F-3の在籍が引っ掛かり3532F-2を先に入場させた。
希少な現行仕様の3520F-3(4両編成)だが前途の通り3520と3519の車両番号が被ってしまった。
3520F中期仕様を改装した3520F-3が出場した当時に3520F-4との重複を招くとは思わず現行仕様の登場に満足していた。
2両口とは言え3520Fの製品化を知った際には愕然とした。
3532F,3544F更新車と同じくM1車のヒューズボックスは1器のみでPT-43形パンタグラフ搭載には向かない。
製品案内に従い3519,3551,3550にはTOMIX製PT-7131形パンタグラフを搭載した。
3520F-3もTOMIX製PT-7131形パンタグラフに換装しており選択に間違いはなかった。
しかし車両番号重複が3520F-3と3520F-4の離合を微妙な状況へと追い込んでいる。


3532F-2,3520F-4 (現行仕様)。

3520F-4も印刷済の色地[普通]種別幕が流用された。
行先方向幕:富士川車輌工業製,運行番号表示器:グリーンマックス製,種別幕:製品印刷の図式は3532F-2と同様である。
従って醸し出す雰囲気は似通ったものになった。
運行番号はグリーンマックス製ステッカー都合により偶然にも[B01],[A01]と末尾2桁が揃う。
これも差異を薄める一因になっていると思われる。
なお3552の行先方向幕だけはステッカーの節約を狙い製品付属品を貼付した。
TOMYTEC製ステッカーは初採用だったが視認性が極端に劣るため拡大採用予定は無い。
連動式行先方向幕の再現が名目で中間組込車からも印刷済の[うすい]表示が消滅した。
運転台側TNカプラーSP化やスカート台枠取付脚前面の黒色化は3532F-2から踏襲している。
前照灯リフレクター簡易再現も第二次整備に組み込み施工は前面窓セル単体で行った。
出場時差は殆ど無いに等しいが両編成の見附を揃えられたのは収穫だと言えよう。
側面行先表示器は[うすい]幕を消去し基準表示化された。
種別変更を伴わなかった関係で[普通]種別幕が残る。
TOMYTEC製3500形3592F未更新車晩年仕様(6次車:3592F-2)に続き[普通]種別幕を掲げる編成となった。


3520F-4サイドビュー(3549)。


3532F-2サイドビュー(3529)。

回着時の塗装状態に恵まれなかったが3532F-2と大差無い仕上がりには持ち込めたと思う。
むしろ前面窓枠補修は両数を捌いた後の入場が有利に働いた。
3520F-4の窓枠黒色化はモールド断面へのインク進出が最小限に抑えられ状態を上げられた。
最後は補修作業自体に辟易する程だった。
外れを引いた宿命だがTOMYTEC製3500形更新車14両の見附を一定に揃える目標は果たせたと言えよう。

3520F-4の出場で在籍する3500形グループは総勢50両に達した。
未更新車は朱帯色の1次車,3次車と現行色の6次車に区分される。
更新車はPT-43形パンタグラフ搭載編成,PT-7131形パンタグラフ換装編成に芝山籍が加わり変化に富む陣容である。
TOMYTEC製3592F未更新車現行色のリリース時には短期間で勢力を伸ばす形式になるとは思わなかった。
マイクロエース製との競作が良い方向に作用したと思う。
まだプロトタイプには製品化されていない空白が残っており新たな編成の告知に期待している。
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