試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3500形3552[3520F-4] 更新車 現行仕様 前面貫通幌追設試行(グリーンマックス製貫通幌取付) ※TOMYTEC製

2018-07-18 22:03:38 | 京成線:3500形
検討要素。

TOMYTEC製京成3500形3520F(2両口)+3552F更新車(3520F)の現行仕様化(3520F-4)を終えた。
3532F更新車現行仕様(3532F-2:3532F-1+3544F-1)も出場直前に抑止が掛けられた。
同時回着した3500形更新車は試行項目の思い付きにより連続して足止めを喰らっている。


京成3500形3552 更新車 現行仕様(3520F-4)。

3532F-2は3532,3529へのアルミテープ式前照灯リフレクター簡易再現が出場に待ったを掛けた。
追加施工は好感触を得られ正式採用へと至る。
3520,3549(3520F-4)では第二次整備中に施工し3532F-2と3520F-4はほぼ同等の外観に達している。
今回の素人発想は3552(3520F-4)への貫通幌取付である。
三平面折妻と切妻の連結面は他に比べ間隔が広がってしまう。
これを貫通幌取付で狭まったように見せる。
物理的に手の施しようが無く単なる錯覚効果への期待でしかない。


入工中の3552。

3520F-4は2+4編成での限定走行が確定していた。
よって3552の前面窓セルも運行番号表示器貼付も見送られ簡易化が図られている。
貫通幌は3519(3520F-4)の狭幅貫通路側に追設する方法も採れた。
2+4+2編成の3532F-2は3544F-2(2+4編成)にも対応させている。
仮に3532F-2へ貫通幌を取り付けるならば先頭に立つ3544(3544F-1)は幌座のまま存置する必要がある。
一方3541+3530(3532F-2)はどちらに貫通幌を取り付けても構わないと思えた。
優劣の判断に悩んだため3552で貫通幌追設の試行が決定した。


幌座幅と合わないグリーンマックス製貫通幌。

TOMYTEC製品で貫通幌を追設した事例は無かった。
京成形式は4両編成が大半を占める上に4+4編成も逆組成の都合で貫通幌を必要としない。
どのメーカーの貫通幌が相応しいか皆目見当が付かなかった。
ひとまず貫通幌は手持ちのグリーンマックス製を起用する。
ところが幌座と仮合わせを行うと各種問題が明らかになった。
先ず貫通幌の幅が成形された幌座に対し広くなる。
中心を揃えるには現物合わせで凌ぐしかない。
次に水切りと貫通幌上部裏面が競合し車体と面一にならない。
これはマイクロエース製京成3300形モハ3333現行色特急成田山号仕様(3344F-4)等への施工例を参照出来ると思われた。
更に天地も不足気味で貫通扉上部を塞いでしまう。
安直に追設出来ると考えていたがそう簡単には行かなかった。


上部一段だけを切除した貫通幌。

取り敢えず水切りとの競合を防ぐ対策から着手した。
モハ3333での貫通幌加工に倣い裏面上部の一部を薄型化する。
何も考えずに一段分を切除した。
ここで見落としたのはマイクロエース製3300形とTOMYTEC製3500形更新車に於ける水切り再現の差異である。
3300形は掘りが深く一段だけの切除が適していた。
しかし水切り長の短い3500形更新車には深過ぎた。
結果的にこの細工は後々まで響く。
車体に合わせると水切りとの競合は解消に至った。
水切りと貫通幌の隙間が気になったが天地拡大対策が残る。
これで全体的に貫通幌は上方向に移動するはずでどうにか誤魔化せると思えた。


傾斜を設けた貫通幌下部断面。

次に貫通幌が貫通扉を覆わない位置まで引き上げる。
車体には一切手を着けず貫通幌だけに手を加えた。
仮装着時に渡り板が貫通幌より張り出すと掴めていた。
渡り板は楔形に成形されている。
従って貫通幌下部断面を削れば取付位置を改められると思えた。
貫通幌全周の幅は原形を守る。
クラフトナイフで徐々に貫通幌断面下部を斜めに整形し理想的な位置を探った。
この間何度も現物合わせを行い貫通扉が全て視認出来る状態に持ち込んでいる。
ようやく適正角度に達した。
ところが貫通幌上部裏面の切除代を大きく取り過ぎたと判った。
設置位置こそ問題無かったが車体との接触部が限られた。
固定はゴム系接着剤での上下2点止めを採用するつもりだったが上部の支点が失われてしまった。


貫通幌取付中の3552。

止むを得ず下1点止めを試行したところ不安定さが拭えない。
保管時にウレタンと触れるだけで外れそうな雰囲気だった。
ここままではせっかく取り付けた貫通幌を無駄にしかねない。
余り気は進まなかったが両貫通扉把手付近にもゴム系接着剤を塗布する3点止めとなった。
固定と同時に貫通幌と車体中心を合わせる作業も並行しなければならない。
上下2点止めであれば調整は垂直方向に限られるため楽だった。
しかし急遽3点止めに変更したため貫通扉把手付近からのゴム系接着剤はみ出しが厄介となった。
手を加えた貫通幌を歪ませてしまった事も重なり妥協点を見出すまでに時間を要している。




3552 [■■■ 普通 上野]:前面貫通幌追設試行。


3300形モハ3333 [A01 () 成田]:3344F-4(前面貫通幌追設車)。


3300形モハ3313 [B29 ]:3316F-2(前面貫通幌追設車)。


1000形モハ1029 [81K 急行 急行 西馬込]:1037F-4(前面貫通幌追設車)。

何とか貫通幌を所定の位置に収め車体を組み立てた。
引きでは3500形M2車に新たな表情が加わったように見える。
水切りとの位置関係も悪くない仕上がりにはなった。
ただ貫通幌上部裏面の削り過ぎが影響し水切り部から漏光を招いてしまった。
漏光は貫通幌を前傾させたように見せる。
実際には垂直に固定しているが違う錯覚効果を呼んでいる。
先に竣工したマイクロエース製京成形式貫通幌追設車では漏光が生じておらず見劣りは否めない。
3552への貫通幌取付は手間の割に弱点が多く感じられた。
この結果で3541への前面貫通幌取付は消滅した。
3532F-2は3531,3530への追設(狭幅貫通路側)が有力になっている。




3519+3552 (3520F-4:M1車+M2車 前面貫通幌追設試行)。


3552+3551 (3520F-4:M2車+M1車)。

前面見附は今一つの手応えに終わった。
しかし側面見附は手を加えたなりの効果が伺える。
M2車の後退角により広く見えた連結面間隔は貫通幌が補っているように思う。
削り過ぎた貫通幌上部裏面も水切りが露出する演出に繋がった。
この状況であればM1車の狭幅貫通路側に貫通幌を取り付けても同様の効果が得られると読む。
前面見附を加えると微妙な結果に終わった。
ただ3532F-2への前座作業としては良い答を得られたと言えよう。
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