試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3500形3544F 更新車 現行仕様 PT-7131形パンタグラフ換装編成 (4両編成:暫定出場) ※TOMYTEC製

2018-06-29 22:41:41 | 京成線:3500形
持越。

第二次整備が完了しTOMYTEC製京成3500形3544F更新車現行仕様(3544F-1)が仮出場した。
3544F-1としては出場を迎えられたがこの後編成を組む3532,3529更新車現行仕様(3532F-1)を再入場させる。
従ってTOMYTEC製3500形更新車は2編成が続けて暫定出場となった。




京成3500形3544F 更新車 現行仕様。
3544F-1:[3544]-[3543]-[3542]-[3541]。
※PT-7131形パンタグラフ換装編成。

4Tで暫定出場した3532F-1ではTM-06R動力ユニット搭載工程が存在しなかった。
基本組成の2+4+2編成(3532F-2)は動力源を専ら3544F-1に頼る。
TOMYTEC製3500形更新車で初施工となった動力ユニット搭載だったが原則的に既存車の仕様に揃えた。
工程そのものは順調に進められたが初歩的な失策をしている。
計画では3542を動力車化するはずだったが誤って3543に動力ユニットを搭載させてしまった。


3543(非動力車化:床板交換施工)。

先発入場は3542での動力ユニット搭載を意図したものである。
しかし3532F-1に釣られたせいか非動力車化してしまった。
誤りに気付いたのは3543が竣工した後である。
3500形M1車は上野寄,成田寄とも床下機器配置が同一で3542との床板交換で対応出来た。
3544の連結試験前に両車で振替えを行い正規位置へ修正している。


3542(動力車化:動力ユニット搭載施工)。

3544F-1は当初から3544,3541の中間組込車充当が内定していた。
作業簡略化を目指し行先表示類は製品印刷の[■■■ 特急 成田空港]を流用する方向だった。
諸事情により3544だけは3532から富士川車輌工業製[成田空港]幕が捻出されたため[A01 特急 成田空港]へと改めた。
一方3541はアンチクライマー3枚目の打痕も響き計画通りの製品印刷を保持している。
そのため3544F-1は編成前後で異なる行先表示類となった。
逆組成を考慮した4+4編成では幾つかの採用事例があり決して珍しい存在ではない。
但し固定編成ではグリーンマックス製京成3150形3174F現行色前期仕様(3174F-1→3174F-2:4+2編成)以来となった。


3150形3174F-1。

第二次整備も3532F-1とは別の原因で遅れが目立った。
当初から3544F更新車(3544F)は3532F-1より塗装状態が劣っているように思えた。
これは残念ながら的中してしまった。
4両全車に付着していた謎の粘着物質が全ての元凶である。
特に3544は車体への付着が見られるほど状態が良くなかった。
振り返ると塗装乱れと思わされたクーラーキセから前兆があった。
車体清掃を行った結果幕板青帯は劣化が進んでしまった。
前面窓枠の黒色塗装も小手先での修正では手に負えない状況へ陥り総剥離に追い込まれている。


塗装剥離を経た窓枠修繕(3544)。

他3両に比べ塗装被膜が厚く粘着物質もろとも除去されてしまい窓枠モールド天面は凹凸が激しくなった。
もう少し耐性が高ければ剥離には至らなかったと思われる。
不運が重なった結果だが返って諦めがついた。
一旦銀色化された前面窓枠だったがマッキーで修繕を行い製品同等の見附まで持ち込めた。
皮肉な事に3532F-1,3544F-1各編成の前面見附は3544が最も引き締まって見える。
早々に印刷剥離へと切り替えたため逆に黒色化が行い易かった。
怪我の功名となったが心境は複雑である。


3544 [A01 特急 成田空港]:前面窓枠修繕施工車。

側面黒色窓枠の補修は無難に終えられている。
度重なるペン先の詰まりは途中から太字側マッキーを用いた事で殆ど気にならなくなった。
仕上がりは従来方式に劣らず編成見附は3532F-1と変わらない。
作業効率の向上にも直結し難航した各種整備の中でも数少ない当たりとなった。
車体断面の黒色化はTOMYTEC製3500形更新車以外でも進行中の項目である。
太字側マッキーは今後他形式への採用も考えている。


太字側マッキーで黒色化した側面窓車体断面(3541)。

基本工程こそ3532F-1に準拠したが個体差には敵わなかった。
側面窓セルの黒色窓中段サッシは粘着物質の影響もあり3541を除いた3両で補修を要した。
1窓だけマッキー再現となった3542まで出現したが幸い大怪我には至っていない。
中段窓サッシは極細字側マッキーでも修正し難い。
モールド断面までインクが進出すると異様に太いサッシに変わってしまうため厄介な施工であった。
取り敢えず3544F-1ではマスキングテープの併用で乗り切った。
ただ勝手の悪さは拭えない。
通用するか不明だが新たに超極細字マッキーを仕入れた。
対策時に早速用いる予定だがこの様な措置が不要となる品質保持に期待したい。


3532F-1,3544F-1 (更新車現行仕様)。

3544に行先表示類貼付を行ったため現時点では3544F-1と3532F-1の上野寄先頭車は同一見附になっている。
僅かな施工時差しかないが目指す方向性は合致したと思う。
この並びも3532,3529への小細工で今回限りになる可能性が高い。
成功した場合には先頭車と中間組込車での差別化が顕著になるはずである。
また3544,3541への貫通幌取付計画も存在しその差は更に拡大するかもしれない。
流動要素か多く含まれる両編成は完成形に辿り着くまで時間を要すると思われる。
推移を見てから3520F(2両口)+3552F更新車の回着整備を開始するのも一手だろう。


3544F-1サイドビュー(3541)。


3532F-1サイドビュー(3529)。

走行部品は廃車発生品の再用だが3532F-1とはLOT差がある。
より経年の高い金属車輪は清掃と輪心黒色化により同等の質感まで持ち込めた。
但し駆動音は大きめで出自の差が現れてしまった。
一方側面黒色窓枠の補修は3544F-1への施工が上回った。
3529の運転台後部側面窓上部にはマッキーがはみ出した跡が残る。
消しゴムで容易に修正出来るため3532F-2の正式出場までには間に合わせたい。

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