試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3500形3532F 更新車 現行仕様 PT-7131形パンタグラフ換装編成 (4両編成:暫定出場) ※TOMYTEC製

2018-06-23 21:35:32 | 京成線:3500形
主役。

TOMYTEC製京成3500形3532F更新車現行仕様(3532F-1)を4両編成で暫定出場させた。
行先表示類は[A01 特急 成田空港]で本線系統向けである。
京成線の[特急]運用は4両編成はおろか6両編成でさえ2006年12月のダイヤ改正を以て消滅している。




京成3500形3532F 更新車 現行仕様。
3532F-1:[3532]-[3531]-[3530]-[3529]。
※PT-7131形パンタグラフ換装編成:自走不能。

3532F-1は動力ユニットを搭載させず4Tでの仮出場となった。
自走が出来ず3544F更新車現行仕様(3544F-1)が出場するまで完成線に留置される。
正式組成は3532F-1の両ユニットで3544F-1を挟む2+4+2編成(3532F-2)とする予定である。
従って3532,3529は3544F-1の出場後も3532F-2で両先頭を締める。
編成の顔とも言える存在であり3544F更新車(3544F)より3532F更新車(3532F)の先行入場を選択している。


4両全車で見られた銀色塗装が露出する側面窓枠(3530)。

第二次整備は黒色窓枠及び側面窓車体断面の黒色化が3531の結果を経た後に本工程に格上げされ想定より時間を要した。
3500形3556F朱帯色後期仕様(3次車:3556F),3592F現行色後期仕様(6次車:3592F-1),3592F現行色晩年仕様(6次車:3592F-2)とは勝手が違った。
3500形未更新車は窓セルの撤去こそ手こずったものの車体断面の塗料滓除去を行っただけに等しい。
更新車とは異なりアルミ製窓枠再現のため成形色との差異が表面化せずTOMYTEC製品に於ける標準の整備に近かった。


窓枠との色温度差が少ない未更新車の車体断面(モハ3555:3556F)。

黒色窓枠及び車体断面はステンレス車体の銀色塗装と色温度差が大きく処理の甘さを隠せない。
マイクロエース製3500形更新車も3編成が在籍しており側面見附向上には拘りを持った。
3532F-1で敷居を高くしてしまった代償で3544F更新車の整備遅延は確定的になっている。
試行要素も多く集中力の維持が難しくなり一区切りを設けた。


3529 [A01 特急 成田空港]:運転台側TNカプラーSP取付,通過標識灯擬似点灯化,前面車体断面黒色化施工,運行番号表示器・行先方向幕貼付車。

第一次整備時の分解でM2車の運転台側はTNカプラーSP化に難航すると予想された。
よって整備はM1車を先行させたが前途の通り側面黒色窓枠の補修に加え車体断面の黒色化まで採り入れた。
35303531より塗装状態が悪く同一工程ながら神経を使った。
ユニット単位どころか2両単位での竣工にも繋がらず第一次整備の遅れを取り返せないまま終わった。
M2車の運転台側TNカプラーSP化は3529を試作車に充てている。
スカートは4点支持が幸いしダミーカプラー基部への2脚を撤去しても装着可能と判った。
但し2点支持では安定性が極端に劣るためゴム系接着剤で台枠への直接と固定した。


両立させたスカートとTNカプラーSP(3532)。

車体断面の黒色化は前面窓にも波及した。
入場前より引き締まった見附に改められ施工しただけの効果は得られたと考えている。
当初前面窓セルへの色挿しは予定しておらず急遽追加された工程となった。
M2車のうち3529だけは通過標識灯の擬似点灯化を施し[特急]運用に相当する外観とした。
試作品発表時から不安視していた行先表示類はステッカーの貼付で補えたと思う。
行先表示器は試験貼付を行った[泉岳寺 Sengakuji]幕で富士川車輌工業製ステッカーの採用が決定した。
製品印刷の[成田空港]幕は押し潰されたような見附で継続使用には気乗りしなかった。
そのため[成田空港]印刷の上に[成田空港]ステッカーを貼付する珍しい事例になっている。


止むを得ず表貼りを採用した運行番号表示器(3532)。

運行番号表示器は前面窓セル表面印刷の[■■■]表示が壁であった。
グリーンマックス製3150形用ステッカーの運行番号表示器に再現されている白枠を抜いた切り出しで凌いでいる。
表貼りの運行番号表示器は初採用で窓セルとの段差が心配されたもののフィルムタイプが味方し違和感無く落ち着いてくれた。
また製品仕様の[特急 成田空港]表示を受け継いだため側面種別・行先方向幕の基準幕化を見合わせた。
全車の側面行先表示器に表示がなされている編成も初となった。


3592F-2,3532F-1 (未更新車,更新車:TOMYTEC製)。

同じTOMYTEC製の3556F,3592F-1,3592F-2ではM2車へ車体不等沈下対策を施している。
貫通扉と台枠及びTNカプラーSPカバーが競合してしまい運転台側から連結面側へ向け傾斜が生じた。
支障するTNカプラーSPカバーと台枠を切除し線路方向との角度を平行に近付けた。
施工当時はTOMYTEC製京成3500形更新車がリリースされるとは全く想像できなかった。
先走った細工は裏目に出た可能性が否定できずM2車の全高差確認も3532F-1を仮出場させた一因である。
幸いにして心配は杞憂に終わった。
3592(3592F-2)と3532の車体高差は殆ど無く未更新車への車体不等沈下対策は正解だった。


3525 [A23 快速 宗吾参道]:3520F-2(マイクロエース製)。

在籍する3500形未更新車は前面窓セルの[■■■]印刷を消去し運行番号表示器を内側掲示に改めていた。
3532F-1でも追随したいところだったが前面窓セル上下に黒色印刷が施されている仕様を前に断念した。
そのため内側掲示の3592とは視認性に大きな違いが見られる。
マイクロエース製3500形更新車も点灯式運行番号表示器を最大限に活かすためプリズムケースへの直貼りを採用している。
TOMYTEC製3500形更新車だけの独自表示方式になってしまったが現状では致し方ない。


3532F-1サイドビュー(3529)。


3592F-2サイドビュー(モハ3589)。

3500形の更新修繕は車体改修以外にM2車の台車振替が行われた。
運転台側台車は主電動機付のFS-389に変更され未更新車のFS-089とは印象を異にする。
3連ユニット窓から2連ユニット窓に変更された車体にはFS-389の方が相応しく思える。
但し連結面側は両抱式ブレーキのFS-089でありユニット間はFS-389とFS-089が並ぶ形態となった。
輪心黒色化はTOMYTEC製3500形グループに於ける共通施工項目にしている。
3532F-1には廃車発生品を充当したが光輝面積の縮小により3592F-2との経年差は抑えられたと思う。

第一次整備から躓いた3532F-1は各種施工項目の追加により作業遅延が拡大し続けた。
その代わり第二次整備の工程順は大枠が決定し以後の標準となる。
3544Fの第一次整備は欲張らずに簡略化する。
ただ綱渡りの作業が続くため3500形更新車を連続入場させるべきか考えたい。

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