源平の史跡を訪ねて

全国いたるところにある源氏と平家の史跡を訪ねています。少しだけ源氏物語の史跡も紹介しています。

布引滝の和歌(在原業平、順徳院)

2005-09-04 01:04:39 | 布引の滝と和歌
                     在原 業平の詠んだ歌 (写真)
ぬきみたる 人こそあるらし 白たまの まなくもちるか そての狭きに

六歌仙時代の代表的歌人で、伊勢物語の作者。業平が父の領地芦屋の里にいた時、友人たちと布引の滝見物に来た時に詠んだ歌。滝の水玉が飛び散る様子を詠った。


                     順 徳院の詠んだ歌
たち縫はぬ 紅葉の衣 そめ出でて 何山姫の ゐの引の滝

父と共に北条氏打倒を企てたが事ならず佐渡島に配流の身となる。たち縫はぬ衣は無縫の天衣であり、山姫は山の女神を意味する。
※無縫の天衣とは、「天衣無縫」 天人の着物には縫い目のあとがないの意。