<紙>さんLOG

「パソコンヲタクの雑記帳」
 PC/Linux系/物理・化学で遊んでいます。
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PCクリニック(2) 時計が狂う

2008年07月22日 | PCクリニック
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それでは、本題に入りましょう。
患者:メーカ製デスクトック。3年くらい使用。
症状:シャットダウン後、2~3日して立ち上げると時計が狂って(遅れて)いた。
   正しい時刻に調整して使っていても、2~3日電源を入れないと同じ症状。

こういう状態になるのは、デスクトップPCだけであるが、軽症の部類である。
重症になると、立ち上げ時にBIOSエラーが表示される。
終末期では電源を入れても、マシンが立ち上がらなくなる。

解説(よく分かる???):
デスクトップPCのメインボード(基本となる基盤)にはボタン電池(CR2032)が
入っていて、RTC(時計)を動かし、メモリ内容(PC設定情報)を保持している。
この電池は約5年持つようだが、当たりハズレがある。

一般的に電池が消耗すると、時計は遅れるものである(例外もある下記)。
メモリ内容保持のためよりも、時計を動かすための方に沢山電気を使う。
なので、先ず時計が止まり、次にメモリ内容が消える。最後には、BIOSが動かなくなる。

この患者の場合には、電池交換を行うことで回復した。

ちなみに、ボタン電池について整理すると、最初の1文字で種類を表している。
また、それによって電圧も決まっている。また、2文字目の「R」は円筒形を表す。
例えば、
CR:二酸化マンガンリチウム電池(3.0V)
SR:酸化銀電池(1.55V)
LR:アルカリ電池(1.5V)
BR:フッ化黒鉛リチウム電池(3.0V)
GR:酸化銅リチウム電池(1.5V)
PR:空気亜鉛電池(1.4V)

CRでは、続く数字でサイズを表す。直径(mm単位)、厚さ(0.1mm単位)。
20:直径20mm、32:厚さ3.2mm である。
なお、ゲーム機で使うLR44等の数字44は規格化された直径、厚さを表している。
詳しくは、IEC 60086(一次電池に関する規格)に載っている。

:<紙>の家には、電池式(単3や単2)のものが幾つもあって、殆どのものは、
 電池が消耗すると遅れるのであるが、1個だけ、進むものがある。
 こいつは場合によって、逆に進む(?)こともある珍しい時計である。

では、お大事に。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まーる さんへ (<紙>)
2008-12-14 09:48:36
「DELLのGX60って機種なんですが他に10台以上有りますがなぜかこれだけ。」
と云うことは、
「タイマーICの物理的不良か設定パラメータの不正」
としか考えられませんよね。
どうでしょうか?
返信する
会社で使っているPCにて (まーる)
2008-12-14 06:20:39
どうしても、毎日時計が狂うって言うか気が付くと止まるパソコンが有ります。
コンピュータシステム会社なので、CR2032を交換するのは勿論の事やってますが、毎日数時間遅れるのはどうしようもない?
DELLのGX60って機種なんですが他に10台以上有りますがなぜかこれだけ。
なぜだか分かります?
返信する
to 梅 (<紙>)
2008-07-23 18:16:52
時刻サーバとの同期ってことではなく、
たまにしか電源を入れないデスクトップPCの問題です。
<紙>の自作PCの中には、
立ち上がらなくなるまでにほっといたものがあります。
返信する
Unknown (<<梅>>)
2008-07-23 15:53:51
ウチのは時刻サーバと同期取ってるので狂いません。
しかし、もう何年も経つのに電池は持ってるなあ~
返信する

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