不憫な馬ってのがいるもので

前回取り上げた「入厩即故障」なんてのと違って、順調にレースに使えているのだが、なんかめぐり合わせが悪い馬ってのがいるものだ。というと聞こえがいいけど、ようするに勝ち身に遅いだけなんですが。

で、目下ウチの現役馬で一番不憫なのが8戦1勝で2着が5回というこの馬。この馬、デビュー戦こそ距離が短く5着に敗れたが、以後逃げて2着、追込んで3着・2着と健闘し、5戦目で武豊を鞍上に中団抜出しで初勝利をあげた。がそこから3戦連続2着が続く。3度目の2着の時は鞍上も再度武豊に戻り、印も(◎◎◎◎◎)と、負ける要素が無いと思ったのだが、出遅から後手後手を踏んで2着。実は早熟馬なので、いい加減とっとと昇級しておかないとヤバイのだが、上手く行かないものです。で、豊に逃げられた次走は蛯名に乗り変わり、今度は一変して逃げてやっと2勝目をあげてくれたのだが、翌週に進むハズの画面が妙に黒くて反応が遅いなぁと思ったら、案の定、脚をやってしまいましただってさ。

で、2歳戦が始まったばかりの来年のクラシック世代にも同様に勝ち身に遅くてアタマが痛くなりそうな馬がいて、しかもそいつがこの世代で一番期待している馬だったりするから更にアタマが痛い。こっちの方はデビュー戦2着、未勝利1着の後、新潟2歳Sを3着、OP特別のカンナSを2着と、これだけ見るとちゃんと期待の2歳馬っぽいのだが、本賞金がまったく上積みできていない。これだとクラシックの出走権はおろか、重賞で普通に除外になりかねない。もちろんお約束の早熟馬。さっきの馬が「早熟」コメントだけだったのと比べると、「早熟」の他に「丈夫 スピード 落ち着き 根性」まで出ているから、さすがにこのまま終わらないとは思うけど、ちょっとだけ心配。

そうそう、ちなみに久々「おまかせ調教馬」にG1を勝たれてしまいましたよ。しかもコメントは「母似」だけで、いろんなイミでノーマークだった馬です。準OPから4連勝でスプリンターズS勝ちとは太島厩舎とは思えないほど見事な仕上げ。実は3歳時に3連勝したときに1回だけ自分で調教して出馬投票したらシンガリ負けでした。それで調子を崩したようでしたが、見事立てなおしての初重賞＆初G1制覇でした。太島センセイには座して謝らねば。