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『エマ 第2幕』 第九章 観ました。

2007-06-17 02:16:49 | エマ
今回はいきなりロンドンのメルダース家の元にミセス・トロロープが訪問してきました。その訳は、ウィリアムとエマの件を心の内に秘めておく事が出来なかったから。
ミセス・ドロテアは、ミセス・トロロープからほんの一言を聞いただけで事情を察してしまったのでした。まぁ、ヒントはたくさんありましたからね。彼女ほどの推察能力があれば当然の事なのでしょうけど…、ある意味、友達甲斐のある良いお方ですね。友人に欲しいタイプです。

まぁね、オーレリアとしては自分の息子の婚約発表の場に、知らぬ事とは言え、いったんは諦めた息子の想い人を付き添いとして連れてきてしまった!と言うのは、かなりの負担だったのですね。こうなってくると、英国貴族界の中では所詮、部外者扱いされる可能性のあるメルダース家がジョーンズ家側に付くこともありうる訳ですね。そうなるとこれは、貴族界での抗争勃発となるのかも知れません。

一方、エレノアさんの方は少しずつ自分の気持ちに整理をつけて気分転換をする余裕まで出てきたようすです。とは言え、思い出すと涙が出て来てしまうのですよね。
また、キャンベル家は正式に離縁状を叩きつけてきて、英国貴族界はちょっとした波乱状態です。とは言え、それはウィリアムとジョーンズ家の対応次第です。
おそらくウィリアムくんは険しい道を選択する模様です。
その選択によってジョーンズ家の命運も変わるものとなるはずです。その事で次男、次女、アーサー、ヴィヴィアンはかなりおかんむりです。ただし、妹で長女のグレイスは自分に降りかかる不利は承知の上で、ウィリアムくんとエマさんの結婚を支援するつもりのようです。これはおそらくミセストロロープことオーレリアの経験を直接受け継いでいるからだと推察します。おそらく、ウィリアムくんは知らないことまで直接母親(オーレリア))から聞いていて想いを貫くことの難易さを知っているのだと想います。ややもすると、彼女はその落ち着いた物腰でウィリアムくんより年上に見えてしまうのですが、実はグレイスは彼の妹なのですよね。次女のヴィヴィアンはオーレリアと暮らしていた時期が短すぎて母親の想いを受け継げないでいるのだと想います。それにしても、グレイスさんは親友の想いや自分のその後の生活もフイにするかも知れないウィリアムくんの決断を受け入れる用意をしているように見えるのは物凄く健気に見えるのです。

一般的には振られてしまったエレノアさんに同情が集まっているようですが…
まぁ彼女の今後が気になるようでしたらば番外編が収録された単行本『エマ 第8巻』を参照してみてください。彼女にも良いジェントリが現れます。

で、今回、一番の台詞はウィリアムくんが隠居しているオーレリアの元にやってきた時に交わされた台詞ですね。

『僕は、母さんが思っていたような良い人物になれたでしょうか?』

『いいえ、私が思っていたよりももっと、良い人物になっていますよ』

この台詞にこの物語の真骨頂が含まれています。
いままで、ヘタレだの罵倒されていたウィリアムくんですが…
見せるときは男を見せるのです。

この話の詳しいことはTBを送ってくれた方々のブログと公式HPを参照してください。


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1 コメント

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暴走するおぼっちゃま (はつゆき)
2007-06-17 20:49:41
ウイリアムは、エマの気持ちも考えないで、暴走していますね。これでは、良い結果になりそうもありません。
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