「きつねのるーと」と「じーん・だいばー」のお部屋

HN「きつねのるーと」と「じーん・だいばー」の趣味を語る部屋。守備範囲はテツ、ミリ、ヲタ、アニメ、同人誌、写真等濃い

映画『涼宮ハルヒの消失』を観てきました

2010-03-02 04:00:12 | 京アニ
昨日は映画の日だったので何か映画を見たいなと思い、携帯電話で立川の映画館の上映作品リストと上映時間を見てちょうど良い時間に『ハルヒ』をやっていることに気が付き、急遽観て来ました。
映画の日だったからか、作品自体の人気の高さなのか席はかなり埋まっていて混んでいましたが、ゆったりとした座席の指定席で落ち着いて視聴することが出来て良かったです。

さてさて…
その内容ですが、その前に私は原作未読で観ました。その点を考慮の上、感想をお楽しみくださいませ。なお、当然のごとく、これは感想なのでネタばれは当然のごとくありますのでその点は各自ご留意くださいませ。

切ないよ長門、長門切ないね

一言でこの作品を言い表すとこんな感じでした。
EDの茅原みのりさんの『優しい忘却』を聴きながらエンディングロールが流れ、作品の余韻に浸っていました。キョンへの想いに溢れてしまった長門さんの気持ちが切なく、そんな余韻に浸っていたのでした。

お話の概要を知るにはそれまでのハルヒシリーズをすべて観ていれば判るようにしてあたり、シナリオの巧みさが出ていたと想います。特に、『笹の葉ラプソディー』と、『エンドレスエイト』は重要な役割を果たしていました。その流れを知らないとこの作品の内容への理解が非常に困難だと思われます。
おそらく、この作品を映画館で上映することも計算ずくで第2期シリーズが作られていると思われますが、物凄く精密なつながりで描かれていて感心しました。

話の本筋としては、対ヒューマノイド用インタフェースとしての長門さんがそれまでの任務遂行中に溜まったエラーで暴走し、世界を再構築してしまったと言うことなのですが・・・

長門さんの任務遂行中に溜まったエラーというのがキョンくんへの想いだと言うことに気が付いてしまうと実に切ないんです。何しろキョンくんの想いはハルヒがNo1!これはシリーズを通して揺るがない事です。口ではハルヒに振り回されない毎日が欲しいと言いつつも、その振り回される毎日を楽しんでいるのがキョンなのです。これは作中でキョンくん本人が自覚しました。それは当然です。ハルヒが消えてしまった世界で、ハルヒを取り戻すために動いていたのですから、それは否応無く自覚させられるです。でもって、その元の世界に戻るための手段を用意しているのも、世界を変えてしまった筈の長門さんだと言うのがまた切ないですよね。通常なら、こういった改変をする者と、それに対抗する者は別なのですが、この場合、長門さんは一人で両方をやってのけるのです。これはかなりのジレンマだったのではと推測されますね。

人間的な考え方の場合、ハルヒのいない世界を望んだキョンの望みを叶え、その世界でキョンと一緒にいたいと思った長門さんの切なさが光ります。それでも、キョンに選択肢として、ハルヒのいる世界への戻し方も用意してあたり、キョンの意思を尊重しているとも取れました。自分の押し付けだけでなく、逃げ道も用意してあるのはそれだけ相手のことを考えている証拠でもあるのですが…この場合、そういうオプションも考えないといけなかったのがそもそもの原因だったのかもですね。その仕込みは三年前の『笹の葉ラプソディー』の時から平行して始まっていたのだとすると、夏の『エンドレスエイト』よりも状況は複雑だったはずです。

それで、ハルヒの監視と言う任務から逸脱して、ハルヒの消えた世界を演出して見せるのですが、その世界において、キョンが選んだのはハルヒのいる世界。
その上、長門には長門のままでいて欲しいと言う、ある意味非常に贅沢な望みです。ある意味、キョンくんは長門に「君が好きだ、みくるさんも好きだ。でも、ハルヒはもっと好きなんだ」と言っているようなものです。ある意味、一種のハーレム状況を望んでいるようなものです。でも、このハルヒ世界の女子はそんなキョンを認めているのです。それでも、観ていて不安感や否定感が生じないのはキョンの中での№1がハルヒであることだからでしょう。これが揺らいでいたら…話はどうなっているのか判りません。相手が自分を好きだと言ってくれる、好意も持っていてくれる、でも、自分の想いは添い遂げられない…こんな切ない恋は無いと思いますが…それだからこそ好きでいられると言う恋心も有ることを思うと、かなり切ないです。この揺るぎの無さがキョンの良いところなのです。
その揺るぎの無さで、想いを寄せてしまうだろう三年前の長門さんに救いを求めてしまうと言うのは、よくよく後で考えると無神経にも程があるような気もします。でも、そこまで思う余裕が無かったのも事実。
実際、あの世界で長門さんに対抗できるのは長門さん自身。
でも、自分自身で自分の行動を抑制しつつ、その対抗策を考えないといけないと言うのは、長門さん自身にかなり負荷がかかっていたのじゃないかと思うです。
で、その負荷と、キョンくんからのお願いとか、指示とか、話が原因で分裂暴走したのじゃないかと思うと、暴走しつつも元に戻す手段を講じているのも、新しく構成しなおした世界で能力をなくした自分の代わりに朝倉さんを世界のボディーガード的な役割をさせるのも長門さん自身。このジレンマは長門さんにどんな負担をかけていたのか…幸い、その世界には時間軸を自由に辿れる人材(みくるさん大人ver)がいたので、朝倉さんにキョンくんが刺されてもそれをリカヴァーする用意が容易に出来たので事なきを得てますが、それだけ長門さんはキョンくんと一緒になりたかったのだと思うと、やっぱりとても切なくなります。

それにしても、無口な娘がデレ始めるのって非常に萌えますよね。
ましてそれが眼鏡で本好きならば・・・



と言う訳でこの作品の詳しいことはこの記事にTBをくれた方々のブログと公式HPを参照してくださいませ。ではでは


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (楽観視しないほうがいいです)
2010-03-03 23:15:21
東京都が子供に見えるキャラクター(明確な基準は無しで曖昧)の性的表現のある創作物を条例で規制しようとしています。これが可決されればTo LOVEるを始めとした多くの創作物が規制を食らうことになりさらにコミケにも多大な悪影響を及ぼします。 アグネスチャン理想の世界になってしまいます。これは冗談ではなくマジです。
http://otakurevolution.blog17.fc2.com/blog-entry-785.html

東京都の都議会議員に規制反対のメールを出すことに協力してください。数は力です。
創作物を規制の魔の手から守りましょう。

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・・・・ (きつねのるーと@管理人)
2010-03-06 00:26:47
普通、コピペコメントはスパムとして消すところですが…内容が内容なので、このまま残しておきます。私に出来る範囲で何か動きをして見せたいところですが…何が出来るのか…よく考えてみます。
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