隊員NO.2りかで~す(^^;)/
9月25日(火)の課題研究の時間、狐山古墳を見学した後、「法皇山横穴墓群」に足を運びました。
法皇山は「さえぐさの里・勅使町」にある標高30m程の凝灰岩でできた山です。
1922(大正11)年、石川県の史蹟名勝調査を依頼された上田三平さんにより発掘調査が行われ、
この時はじめて横穴という古代の墓であることが確認されました。
1929(昭和4)年には国の史跡に指定されています。
その後、史跡公園整備のため1967(昭和42)・1968(昭和43)年に発掘調査が行われ、この時までに
77基の横穴が確認されています。そして法皇山をすべて分布調査すれば、300基を下らない横穴が
見つかるのであろうと推定されていて、日本海側で最大規模の横穴群です。
出土品には須恵器を中心として直刀、鉄鏃、金環、銀環などがあり、これらの年代から6世紀後半から
7世紀末にかけてのおよそ150年間にわたって造られた横穴群であったと考えられています。
出土品のほとんどは法皇山の横にある収蔵庫に保管・展示されており、4月1日から11月30日まで
無料で開放されています。収蔵庫には、加賀市のシルバー人材センターから派遣されたお母さんがおいでて、
お話しをしていただきました。
現在は史跡公園として整備されていて、横穴の内部も実際に観察することができますが、中は真っ暗なため
懐中電灯が必要です。わたしたちは残念ながら、懐中電灯を持って行くのを忘れてしまいました。
法皇山はとても静かで、たくさんの人がここに眠っていると思うと、とても怖い感じがしました。
散策路には、しっかりと順路や掲示板が掲げてあるので、とても歩きやすかったです。見学はゆっくり歩いても
1時間ぐらいでできます。地元の歴史を知る上でうってつけの見学コースです。とってもおすすめですよ。