隊員NO.4にいなで~す(^_-)/
加賀市観光ボランティア大学第11回講座「日本一の富豪村 北前船の里」で、
講師の江沼地方史研究会・見附裕史さんから教えていただいたことをレポートしています。
1916(大正5)年東京博文館から出された月刊誌『生活』に北前船主を輩出した橋立村についての
記事が以下のように掲載されています。
『北陸線大聖寺駅から1里半の海岸に日本一の富豪村がある。乃(すなわ)ち加賀国江沼郡
橋立村である。この村は小塩と橋立の両大字(おおあざ)に分かれて戸数は各百五十位ある。
・・・この村には五十万円以上の資産家が軒を並べ、五万以上の家に至っては村の半分以上
を占めている。・・・日露戦役の国債に同村西出孫左衛門氏が七万五千円、久保彦兵衛氏は
七万円も応募した。西出氏は函館の有力者で八十四銀行取締役、大聖寺川水力電気会社
専務取締役、七、八十万の資産を有する。久保氏は大聖寺川水電社長、大阪肥料問屋として、
一、二の顔である。ついで酒谷長兵衛、酒谷長一郎、泉藤三、増田又右衛門、久保彦助・・・
らが指を折れる。・・・加賀の人は橋立を「金の三昧」という。』
北前船の里”橋立”を訪れると、北前船で巨万の富を築いた北前船主の豪勢な暮らしぶりを
建物を通じてうかがい知ることができます。
【レポートにあたり、『日本海の商船 北前船とそのふる里』(牧野隆信著、加賀市まちづくり課文化振興室発行)
を参照させていただきました。】