メインストリートのうつけもの

ロックンロールにゃ歳だけど、死ぬにはチョイト若過ぎる?

アニメ「ブレイド&ソウル」感想

2014年10月18日 16時46分56秒 | アニメ
惰性で全部観たけど面白くなかった。つか、少々ひどいアニメ。

そもそも主人公は“自分探し”的な方向に陥っていくようなキャラじゃないんじゃないの?
ここはデューク東郷みたいに首尾一貫してクールな立ち回りを望みたいところだったが。

原作がゲームなんだし、あんまり深く考えないでドンパチってほうが
少なくともこのゲーム好きな人は思うんじゃなかろうか?
スタッフとしてはつい、「ゲームに描かれなかったハナシを盛り込んで」と考えてしまい
“ブレイド&ソウル”という作品世界の幅(もしくは深さ)を拡大していくんだ!
…という野望が先行してしまうんだろうなあ。
出来あがったアニメはなんだか煮え切らない、
作画も週によってはかなりアヤシイあまりオススメ出来ない作品になってしまった。

いや、まてよ。
ゲームのプロモーション用にアニメは作らなきゃならないのだが、
ナニを土台にしてストーリー作ったら良いのかわからない。
仕方ないので中国話にありがちな“老師と仇討&その教えを体得する”あたりで進めてみよっか。
…ぐらいのやっつけノリだったのかもしれない。
どうも毎回説教くさかったり人情話に終始して、“格闘もの”の臭いが希薄だった。
自分も“久々のGONZO制作”だったので、まあ惰性で視聴を続けてはいたのだが。

とにかく乳のデカイ姉ちゃんを出しときゃいいって時代は…まだ終わっては無いが
キャラ(のデザイン)だけでなんとかなるって思うのはちと甘いぜよ。
古臭いと言えば、主人公をかくまった盗賊団のトボケた3人組がいたが
ああいった“吉本的な”ベタなギャグ人格はカンベンして欲しい。
話を展開する時に“必要ボケ”としての存在は確かにあるが、
その用途はあくまでコメディ作品ぐらいにして欲しいものだ。
こういう舌打ちしてしまう小さな“残念”が積み重なって
あそこまでの“残念なアニメ”にしてしまった気がするな。

それに、この話は全12話で完全に終わったと思っていたが
蛇足の13話があったのだ!もう内容は本篇と関係ない展開で
「水着回」「温泉回」をいっぺんにやっちまったカッコウだ。
それも作画が最低の出来なので目も当てられないぞ!
この13話をダメ押しとばかりに持ってくるあたり
このアニメが大人の事情そのもので作られていた証を観たような気持ちになったのは
果たして自分だけなのであろうか?

同じ残念でも「キャプテン・アース」に遠く及ばないぞ。


「キャプテン・アース」感想 ハナちゃんだけでいいや

2014年10月16日 18時19分36秒 | アニメ
面白かったのは最後の5話ぐらいかな。
2クールも使ってるのに話の展開が大きく失敗してるとしか言いようがない。
たまに面白いエピソードもあったが、それとてもこの作品信者でなければビミョーだろう。
ボンズでなければ自分も視聴中止にしていたかもしれない。
見続けていたのは“ボンズが作ってるから”と
キャラクターが好きだったからだ。
まあ、これもボンズの作画があったればこそなのだが。

そうそう、これって「バディ・コンプレックス」の中途半端感に近いかな。
あっちもサンライズという大御所で、それなりに作画はもっていってるだけに残念な作品だ。
両作品に言えることは、SFアニメで定評のある制作会社なだけに
“さすがにテコ入れがはいるだろう”みたいな期待感を勝手に持っていた
見る側(自分)の問題もあるだろうな。

もうちょっといじれば面白くなりそうな素材はあったと思う。
●グローブとソルティ・ドッグの確執が激化し、もはや内戦状態になるとか
●テッペイとハナの“デザイナーズ・チャイルド”としての立ち位置
 (人類に対する失望感からか、歯車装置側に寝返るとか)
●マクベスエンタープライゼスのコンピューターが直接グローブの指揮系統を奪うとか
 (ロボット3機も奪われてしまうので、ミッドサマーズナイツも危機に陥る)
…どうだろうか?
手前味噌になるが、ケッコー面白くなりそうなアイデアじゃなかろうか。
とにかく“圧倒的な危機感”が希薄だったのが最大の問題だったと断言しよう。

あと、遊星歯車装置な。
メインの男女のうち、女のほうが人間生活に楽しさを抱いていた振返り発言があったが
男に対する仄かな恋心を匂わせていて、ココはもうちょっとイジるべきだったのでは?
それにキャラクター出し過ぎ。
案の定、面白そうなキャラクターも掘り下げることなく“数”で終わってしまった。
リーダーに“歯車”というところにもっと卑屈さを漂わせて
破天荒な性格付けにし、最初からマクベスエンター~に刃向わせるとかね。
そうした独自な動きが出来るほどキャラは立っていたのに。

あんまり面白くなかったけど
これだけの苦言・提言が書けるほど、この作品は嫌いではなかったのだ。
行間に愛を感じるでしょ?

でもさ、タイトルからしてなんかダサいよな。
スポーツ・アニメじゃないんだから「キャプテン~」はないだろ。

「魔法科高校の劣等生」感想 殺人兵器なお兄様

2014年10月15日 10時05分34秒 | アニメ
「面白かった」か?というとビミョー。
つまんなくはなかったが、どうにも腑に落ちない点が多くてな。

原作があるようだが、たぶんそことの整合性の問題なのだろう。
大体、宣伝文句がアニメ内容と合ってない…というか
タイトルすら内容と合ってないと思う。
“魔法が使えない劣等生の兄と完全無欠の妹が~云々”ってさ、
アニメでいえば、そんなのは最初の2話ぐらいのシチュエーションで
観てる人ならば「兄、つぇえ~!学園でかなうヤツいねんじゃね?」
ぐらいの感想はソッコーでもってしまうと思う。

タイトルだって「魔法科高校の隠密エージェント」
あたりのニュアンスじゃないか?内容からして。
特に2クール目の話は、スパイ戦から局地戦闘にまで拡大して
魔法科の高校生が自衛隊(?)と一緒に他国からの侵略に対抗し、
ビシバシと相手兵士を一遍の良心の呵責や葛藤もなく殺しまくるといった
トンデモな話になっている(限られた生徒だけだけどね)。
もちろんその中心は“劣等生の兄”なのは言うまでもない。
妹に魔法の制限をされており、それを解放したら
回復魔法まで使える“兵器”に変容してしまったカンジなのだ。
ここまでくると、この兄が高校に入学して云々という前提が
もう笑っちゃうぐらいにどーでもよくなってるのね。

ひょっとしてタイトル通りの内容で進んでいたほうが面白かったのかもしれない。
魔法が使えない分、相手の魔法を分析して打ち消す術式で対抗するといった
結構、燃える展開だったんだよな。最初は。
「魔法」では評価されないが、他の能力が規格外に優れているというのも
“劣等生”という言葉で片付けてよいものかどうかは疑問だ。

と、まあ基本的な部分でツッコミどころ満載なのだが
自分が嫌いな“兄妹ラブ”も火に油を注ぐカタチでこの作品の評価を下げている。
“腹違い”とかの説明は無かったように思うので尚更イヤなのだ。
妹の方が「もう、いつでも抱いてくれ!」光線を放ちまくりなのでゲンナリだ。
そうそう、
女子の方から肉体関係を迫ってきていて、それをいなす男子という構図が
このテのアニメでは定石化しているが、これも個人的にはイラつくぜ。
最終的にはベタベタするんだから、ヤることはちゃんとヤっとけよ!ってな事だ。
本当に近親相姦でヤバイと思っているのなら仕方がないが、
そしたら妹の精神構造をどうにかしなきゃマズイだろう。

そこかよ!というトコロに突っ込んでしまったが
まあ、駄作じゃないので。
そこそこは面白いよ。



「ハイキュー!」感想 心洗われる優良アニメ

2014年10月14日 14時05分14秒 | アニメ
原作読んでないが面白かった!つか、毎回感動で泣いてた気がする。
歳とったせいで涙腺がゆるくなったからな。
いやいや、メンタルだけじゃなくて
本当に加齢による涙もろさってのは肉体的にも起因するらしい。
(ナニ言い訳してんだか…。)
とにかく感動もありで面白かったのだ。

スポーツ漫画(アニメ)ってのは
超人的な力を有する主人公やライバルが出てくるのが
もはやお約束になっているが、
このバレーボール・アニメはそこんところがギリギリで
リアル側に踏みとどまっていたように思う。
主人公の尋常でないジャンプ力ってのがそこだ。
あとは天才肌のセッターとかいるが
まあ、黒子のバスケに比べればフツーの領域に思えてしまうな。

ライバル校のメンバーも含めて、みんな“いいやつ”ってのが基本的に気持ちがよい。
黒子~に出てくる奴等のやさぐれ感や、
弱虫ペダル・御堂筋くんのようなキショイ奴が
いないってだけで、こんなにもクリーンになるものなのか。

もちろんそれだけではなくて、
みんな“敗北”から立ち直る過程で
チームの友情とか信頼とかの“まっすぐな力”に後押しされているからだな。
前出のアニメに出てくる奴等の、
初めっから“負けを知らない”圧倒的な力による自惚れが無いワケだ。
いや、…だから悪いとか言ってるんじゃなくて。
面白いんだからそれはそれでいいのだ。
ただ、この「ハイキュー!」は純度の高い青春ものとして
手放しで楽しめるって事さ。

それにIGによる作画のよさが光った!とにかく動きがカッコ良いのだ。
リアルなんだよね。そこにもってきて脚本も良く出来てるし。
全く言うことなしの傑作アニメだと思う。
ちゃんと試合に負けるしな。


「残響のテロル」感想 画面に酔える!

2014年10月12日 18時43分46秒 | アニメ
面白かった!
久々にちゃんと“終わった(決着をつけた)”TVアニメ作品を観た気がするぞ。
好きなアニメーターがキャラデザをやっていたということもあり、
自分の感情移入度はハンパなく高くなって、毎週楽しみに観ていたのだ。

カッコ良かったなあ。この世間を敵に回す大胆不敵な行動!
ルルーシュの大仰なキャラも良いが、抑揚を抑えた「9」の非情なキャラもまた萌えるぞ。
いささか「12」と少女のキャラは類型的で、結末の展開が予想できそうだったのが残念か。

「9」に輪をかけて非情かつ頭の回る「5」が登場してからの追い詰められ感がまたイイ。
主人公側がナゾかけで警察を弄んでいた立場から逆転して
“勝てそうにない敵「5」”に、ソッコーで弱点である少女を拉致されるあたり。
まあ、見方によっちゃそこが残念でもあるのだが…。
もっと世の中を翻弄してほしかった気もする。イケイケ感が完全に無くなったしな。

どんな形であれ、核を爆発させたというのはビックリだ。
この話の流れだと、寸前で阻止されてしまうのかなあと諦めかけていたのだが。
観てる側としちゃあ、やはりそのぐらいはやってくんないとね。…ってか。

こういった物語は“リアル”の中で展開されていくので、
実は観てる以上に重い、あるいは密度のある作品になっているのだ。
たとえその作品が全くウケなくてもだ。
そこがツライよなあ。
超絶・緻密に描き込まれた劇画が、たわいもないエロ4コマ漫画に
人気で劣るなんてのも日常茶飯事なのだ。
ウケるってのは“作る側の努力”なんか知ったことではないのだから。

それでも言いたい。
みんな、もっとこのアニメを評価してやってくれよう…と。
じゃないと、今後、こんなド級の質量をもった作品がTVで観れなくなっちゃうよー。
つか、集まってる制作者のメンツをみると
完全に業界ウケを狙ってる気もするがいかがなものなのだろう。
それならば別にいいか…。大丈夫か…。織り込み済みか…。
君たちの腕前は存分に発揮できてたし…。
またやってね。がんばってね。

僕は応援してます!



それにしてもMAPPAという制作会社はチョー注目だな!

「アルドノア・ゼロ」感想  演習機で勝つあたり・・

2014年10月05日 06時45分28秒 | アニメ
面白かった!
…が、今回のアニメだけを切り取って言えば
主人公格(主要登場人物)が最後にみんな死んでしまう“ミもフタもない”作品だ。
これも「続きは原作を読んでね」的なプロモーション・アニメなのかね。

最近よく思うんだが、終わってもない物語のアニメ化された一部分だけ見て“感想”ってのもなあ。
もちろんそれはソレで意味はあると思うが、物語に対しての感想ってのを書いてみたいじゃないの。
つか、1クールとか2クールでちゃんと完結した物語を創るスタッフの腕前を見たいのかも。
原作者、脚本家、監督など、与えられた枠で完結させるチカラね。
今、オリジナル・アニメって殆ど無いからなあ。
小さなお友達向けの作品はあるけどさ。まあ、ガンダム・シリーズなんかは大きなお友達向けか?
富野監督なんかはまさしく職人芸だと思う。
あれだけ力のある作品を何本も創ってきたからね。

で、アルドノアだが。
最後が唐突過ぎじゃない?これからどうすんのよ、キミ。みんな殺しちゃってさ。
…てな展開で、観てる側もポカーンだよ。
観終わった後の、後味の悪さと言ったらハンパない。
せっかくそれまでは今期で1、2を争う面白いアニメだったのに。
作画も力入ってたよね。キャラデザも新鮮味があって良かったし。
OPもカラフィナ使ってて、マドマギ以来のダークな楽曲でシビレたし。
それだけに残念なんだよなあ。
「原作を変更してラスト創ってみました」でもいいから
“一応のおさまりが良い”カタチにできなかったものなのか。

まあ、「ラストはアレでいいのだ」という感想を抱くヒトが、実は大部分という事もあり得るので
あまり強くは主張できないが、やっぱりあのラストはNGだと思う。

「LOVE STAGE!!!」感想  これホモ開眼アニメだよな

2014年10月04日 21時39分51秒 | アニメ
BLアニメは嫌いだ!
大体、普通に異性が好きな男でこのテのアニメを好きなヤツっているのだろうか?
それに!なぜ自分はこのアニメを最終回まで見続けてしまったのだろうか?
まあ、面白かったからだろうけど。

冷静に自己分析すると
・この話がコメディ(ギャグ寄り?)だったから
・登場人物の身内が、クソあり得ない脳天気な芸能一家という特異な状況だったから
・「女と勘違いしてた」という導入部分が自然だったから
・「男を好きになる」という異質な部分に登場人物の葛藤があったから
という、最初から“同性愛もの”という体裁が緩かったからに他ならない。
それに主人公が“超・ド下手なくせに”漫画家になれるという妄想を抱いている部分が
いかにして破たんするか?に、結構キョーミがいっていたような気もする。

しかし、ノーマルな自分が最終回を見て「おいおいおい」となった部分をゼヒ伝えておきたい!

その壱;女と勘違いされた主人公は暴漢に襲われ、工事中の空き地に追い込まれてしまう。
そこで3人のシブヤ系の暴漢が主人公の上着をめくりあげると、そこには当然男の平たい胸が…。
「なんだ男かよ!」と悪態をつくも、主人公の(男なのに)女っぷりの良い“か弱さ”を見て
「うおー!男でもいいやー♪」「俺もー♪」×2と、こぞってカマ掘りに突進する構図な。
ソレ、あり得ねーだろ!いくら最終回だからって雑過ぎだろ!

その弐;で、主人公は「こんな男達に襲われるなんてヤダ!」と、その場を逃げ切り
自分にご執心の男の家に転がり込み、いきなり「しよ♪」とSEXを持ちかけるのも
オドロキだが、それに応じた相手とベッドシーンになだれこむ怒涛の展開。
んで、コトにおよび、想像以上のケツの痛さにふくれっ面になってハッピーエンド!
というヨモスエな最終回なのだが。

もうさ、雑通り越して投げっぱなしというか。
これってさー、“処女膜破られた痛さにふくれっ面な女の子”だったら放送されてるか?
つか、ネタにもならないよな。
ええ?ちょっと観てみたいぞ!コラ!ってなんかムカツクんだよな。
ノーマルな女性が、男の妄想でエロっぽく脚色された百合ものを観たら
きっとこんな感じなんだろうな。

このアニメ、スルスルと危険領域を渡って「てへ。ペロ」で終わらしてしまう所が凄い。
百合アニメでもTV放送される作品で、ここまでの表現は無かった気がするが、
全部見たわけでもないので何とも言えんな。
とにかく最終回のBパートたるや、ケツに突っ込んでもらいたい主人公と
やっと突っ込めると意気盛んな相手の男のハナシなのだ。
カミさんと観ていたのだが、最後の濡れ場なんかケッコー気まずいじゃんよ。
やれやれだぜ。

そういやタレント(ミュージシャン?)のダイゴが主人公の兄役で声やってて
これがもうイラっとくる役どころでさ、兄弟愛も甚だしく
近親相姦(カマだけどな)かあ?ってな関係であった。

いやあ、これはコレで天晴な作品であった!

「009 RE:CYBORG」感想 やはりその後の話なのね

2014年08月23日 09時06分42秒 | アニメ
TVの宣伝でこの作品の劇場公開を知った時、正直「やめときゃイイのに…」と思ったものだ。
原作のテイストをぶち壊すようなマネだけはしてくれるなよというのがそのココロだ。
従って、コワくて積極的に観たい作品でもなかったし、
もっと言えば“知らなかった事にしよう”的な扱いだったため
それ以上内容に踏み込むこともなく、今回のケーブルTVでの視聴となった。
しかもカミさんが放映するのを見つけて録っておいてくれたものだ。

結論から言うと面白かったし、非常にまじめに作られた作品だった。
考えてみりゃあ「攻殻機動隊」も「RE~」みたいなもんだよな。
同じ神山監督だし。

余談だが、映像版「攻殻機動隊」は原作のテイストを踏襲しているのではなく
それこそスッキリと再構築している“別もの”という捉えを自分はしている。
士郎正宗のあの猥雑な世界観とギャグ(明るさ)は完全に損なわれ、
代わりに理路整然としたSF感(ドシリアス)で押し通されている様は
同じ作品タイトルを語って欲しくないのが本音なのだ。
いや、決して映像版が悪いわけでも嫌っているわけでもないのだが。

さて、「RE~」である。
誤解を恐れず敢えて言うと、上記の「攻殻機動隊」の例と同じで
やはり“良くできた009のパラレルワールド”な感じだ。
味付けも神山監督の真骨頂ともいえる「攻殻機動隊」フレイバーが漂っている。

何よりもまず触れておきたいのは
003(フランソワーズ)が、いきなり黒の下着姿で009を挑発し
エッチにもちこんだ(と思われる)という素敵なシーンだ。
これは原作の「天使編」でも描かれていた
009と003がエッチにふける毎日(天使の策で自堕落な生活を送らされていた)を
思い起こさせるエピソードでニャリである。
なぜか003は原作キャラの雰囲気がメッチャ濃く残っていて
しかも胸が強調されている服を着たりしているので
それだけでも神山監督「ナイス!」と言いたいね。
(なにやらスポーツ新聞でやるみたいなレビューになってきたが…)

微妙なのは原作未完の「天使編」を
独自な設定とアイデアでやってみました。…的な今回のストーリーだ。
面白かったのには違いないが、原作者の石ノ森がやり残したテーマを
引き継ぐ…といった感覚みたいなものに、今回のプロジェクトに携わったスタッフが
どこまで意識的だったか分からないが、どうせなら全く違うテーマで展開して欲しかったなあ。
リアルタイムで天使編を“おあずけ”喰らった世代としては
「天使編っちゅーのは、もっともっと壮大な話(になるはず)なんだぜい!」と
激しく言いたい。こんな2時間の枠に収まるドラマではない(ハズ)。
いや、比較は無意味だね。やはり別物だわ。

ラストあたりは「攻殻機動隊」のイレブン~あたりを連想させる“核ミサイル”ネタで
感動を誘うが、いかんせん個人プレーの積み重ねなだけに大団円的な盛り上がりには
正直欠けた感じは否めない。
クドイようだが、これもまた「攻殻機動隊」っぽい。
どうも押井/神山の師弟コンビについては
ことチーム戦を描かせたら、ワンピースやブリーチのようなイケイケ感を
期待しても仕方がないのだな。それこそ作風というヤツだろう。

そういえば007のチート的な変身能力、泳ぐだけしか能がない008といったメンバーは
早々に画面から消えていたのが笑えるね。
なんだかんだで「飛べる」「マッハで動ける」「テレポートできる」が
無難に理想の能力かな。次に「索敵」「バカぢから」といったところか。
ポスターにあったように00ナンバーサイボーグのみんなが
一堂に会して敵に向かっていくというシーンが無かったのが残念だ。
最後のほうにそういったシーンが1場面でもあれば
視聴後の感想はもっと違ったものになったろうになあ。

既存の漫画をベースに作るということは
それだけベースとなる漫画のファンの期待や不安を担うコトなので
それを跳ね返す”技術”や”メンタル”が必要だとも思えるが
概ね今回の作品は納得の方向で着地できたのではなかろうか。
最後にもう一度書いておくが
面白かったよ。

「ブラック ブレット」感想 ちょっと待て!なアニメ

2014年07月19日 17時58分17秒 | アニメ
蟲なんかギンコさんかムシブギョーにでも任せえや。
アンタは“笑い仮面”と戦うことになってたんとちゃうの?ええ?蓮太郎はん!

散々盛り上げといて最終決戦がなんで蟲?
おまけに“笑い仮面”も味方についちゃうし?
アンタもアンタだよ!なんで悪者のアンタが一緒に蟲退治しちゃうワケ?
ワケ分かんないよ、まったく!

これも度々書いているが、自分は“人対人”の対決が好きなのだ。
妖怪でも怨霊でも“人のかたち”をしていればOKである。それ以外は興がそがれてしまうのだ。
…ということで途中まではとても良かったし、面白かった作品だ。
メッチャ強い“笑い仮面”とどう戦うのか?勝機はあるのか?…などなど。
いや、蟲退治でも最後までそれなりに盛り上がってはいたのは認める。が、。

最終回に、主人公(蓮太郎)の所属する会社社長の木更(蓮太郎の恋人?)が
イキナリ兄を切り殺して自分を“悪”と宣言し、将来的に蓮太郎の前に立ち塞がる構図が見えた時には
「キタ------------------!」と興奮してしまった。が、。

面白い要素はてんこ盛りだったハズなのに、なんか残念な作品に終わってしまった。
キャラも世界観も好きだっただけに。あ~まったくもう!
OP曲やED曲も良かったし、楽しみなアニメだったのに。
原作でもそうなっていたのか、TV放送の尺での落としどころが蟲退治だったのかは定かではない。
いや、後半のあの蟲退治が好きな方もいるかもしれないが、自分的には全く評価できない。
さりとて、アニメの感想として触れないのはあまりにも惜しい作品だったので。

…まあ、面白かったに違いはないが…。う~む。

「シドニアの騎士1stシーズン」感想  大規模イデオンなアニメ

2014年07月15日 01時25分11秒 | アニメ
原作未読はいつもの通り。
やれやれ、この作品も「これからなのに!」というタイミングで放送終了とは。
「進撃の巨人」なんかもそうだったし。「ブリュンヒルデ」もだな。漫画のプロモーションか?
まあ、原作を追わないこっちもこっちだが、非常に残念だ。
でも超・面白かったので、目論見通り原作の単行本も売れるんじゃないかな。

この初めてみるアニメ制作会社は“いい仕事”をしたね~!監督や演出家も含めての話だけど。
まず最初に感心したのは戦闘時の映像で、いかにも従軍カメラマンが映してます風に“手ぶれ”感を出していた事だ。
この演出によって臨場感がアップし、それと共に緊張感も跳ね上がっていたと思う。
とにかく敵は強い。動きも早いので、ワケわかんないまま殺られる(撃墜される)って状況が
ガンガン伝わってきて絶望した!(もちろん誉めてるんだよ!)
それに宇宙服などの“傷み度”の表現も徹底していたので、リアル度も増したし。
そうそう、この制作会社は“質感”に拘っていたように思う。それが見事にハマった結果がこの傑作につながったのだろう。

キャラクターもよくたっていた。
沢山出てきた割に余計なキャラがいなくてね。そこがまた見事。
それにアンジェラのオープニング曲がイイ!
「コッペリオン」「ファフナー」同様に、ドラマの内容を色濃く反映している。
日本の軍歌のメロディを引用することにより“特攻”や“玉砕”を匂わせるという…若い視聴者にはピンとこないかもしれないなあ。
このOPで既に絶望下での物語であることが提示されてしまうのも辛いよね。
それも含めて良くできた構成とつくづく感服してしまうぜ。

ストーリーのほうは“話せば長いハナシ~”という感じで全く底が見えない展開だ。
冒頭に書いたように「漫画のプロモーション」の為のアニメというのが最近多くないだろうか?
まあ、深夜枠なので好き勝手は出来るだろうが、完結しない物語を何本も観るハメになるというのもチョットなあ。
ヤなら観ないという選択肢もあるので文句を言うのは筋違いだが
やはりオリジナルアニメとか、完結している原作をアニメにしたとかの、ちゃんと完結するアニメを見たいのも事実だ。
最近「ヘルシング」とか「マルドゥック・スクランブル」とかのOVAを観て感動しただけにそう思うのだ。
 

「マルドゥック・スクランブル 全3巻」感想 巻別タイトルが意味不明のOVA

2014年07月12日 23時50分52秒 | アニメ
OVA「ヘルシング」もゴアシーンのオンパレードだったが、この作品も地味に凄いぞ。
劇場公開したとあるが全く気付かなかった。
なんか、外国の刑事ものをハードSFにしたような感じ。
主人公が、全身人工皮膚にすることによって焼死を免れた15歳の少女で、特殊能力のあるネズミを武器に
戦い(復讐)を続けるという物語。3巻全部見ると4時間弱になる。
自分は大いに気に入った作品であるし面白かった。
絵のテイストでいえば「サイコパス」や「攻殻機動隊」かなあ。

劇場公開用であるためアニメのクオリティはそこそこ高いし、キャラデザも素晴らしい、つか自分好みだ。
頻繁に主人公の裸が出てくるが、そこは15歳なだけにエロ要素は無い。
いや、実は娼婦まがいの事をさせられていたり
父親にレイプされていたりとか、かなりキツイ過去(場面)はあるので
エロ要素満載ではあるのだが、少女の悲しそうな表情で全く欲情しないというか…。
全体的に”暗いトーンで覆われた物語”なのだ。

少女を狙う奴等がまた凄い。
体中に目玉を移植した筋肉男、体中におっぱいを移植した車いすに乗ったデブ(男)、
指を生きたままコレクションしている女、自分の掌に女性器を移植した男とかを
劇画で描ききっているので気持ち悪い。もちろんサイコ野郎なので凶悪である。
そいつらを大口径の銃で撃ち殺すのだから惨状は推して知るべし。
体の部位が飛び交うような地獄絵図が延々と続いたりするのだ。
いやあ、まさかここまでやるとは!
この作品を観る前に、どんな内容なのかサッパリ知らなかっただけにびっくりしたぜ。
”クオリティの高いOVAがある”という前評判だけで北米ブルーレイを購入したのだった。

ただ、全篇が上記のような殺戮シーンばかりではなく、カジノでのポーカーやルーレットで
目的を果たすといったエピソードもあるので安心されたい。
そこはベテラン声優の、まさに人生を感じさせる大人の演技で場を盛り上げる感動的なシーンなのだ。
この物語は緩急が効いていて、カジノでは大仰なBGMもなく、淡々とセリフだけで勝負が進んでいく。
これがまたイイ!

観終わって、改めて”生きているとは”を考えさせられる作品だ。
このアニメに限らず、望まれずに生まれてきてしまった子供の辿る道というのはその多くが”悲惨”な状況だ。
例えば現代○国の貧しい農村における子供の人身売買ビジネスや、○国のギャング道ましぐらとか
その殆どが親の考え方ひとつで決まる。
そんな未来のない子供たちの一人がこの作品の主人公だ。
”犯人を捕まえるための手段(道具)として生かされている”というのは
目的があるだけマシという扱いなのだ。(いや、自分の深読みなのだが…)
いずれにしても”命をもコントロール出来る側”についたものが勝ち組で、それ以外は負け組という
現代の縮図のような要素もさらりと内包してしまっている問題作だ。

万人向けではないが、これも大人向け(エロじゃないよ)アニメの佳作だ。
でも「空の境界」みたくはウケないんだろうなあ。
あーゆー屈折したリクツっぽいアニメって、案外ウケるんだよな。
もちろん自分もハマったクチですが、何か?

「極黒のブリュンヒルデ」感想 すっとこスプラッターSFアニメ

2014年07月11日 02時39分31秒 | アニメ
原作は未読である。
まずタイトルからしてなんか引っかかるカンジだ。
「きょっこくの~」と思っていたが、「ごくこくの~」と読むらしい。
言いたいことは判るが、あまりカッコ良くないじゃんこの語感。これも確信犯だろうか。
さらに“歌”(ボーカル)が入らないオープニングもこのご時世では異質感漂うし。
(もっとも後半はノブナガンのようなパンクが流れていたが)

観始めた当初、カミさんは「ヘタな絵」としてブーブー文句を言っていたな。
確かにキャラの表情は乏しいし、背景もとりわけ凄いというワケでもない。
ウチで視聴を続けているアニメの中では、少なくとも表現の部分では低レベルと言えよう。
だが、1~2話観た中でも簡単に視聴ストップが出来ない筋運びがあった気がする。
アニメを全部観終わっての感想を書くと…“面白かった!”これに尽きる!
自分は“絵”を重要視する方ではあるが、このアニメはそんな物差しを持ち出すのが無意味なほど
内容勝負のアニメであった。
この作品を知ってる方ならツッコミどころが満載であるのはご存知だろう。
いたるところで場当たり的な都合よさで物事が解決しているし、要するに検証や詰めが甘いのだ。
でもそれとても魅力の一部にまで昇華しているのがスゴイところだ。

その魅力とは、おそらく原作の持ち味だとは思うが“オフ・ビート感”だと思う。
緊迫の場面を「あら、そう来たか…(苦笑)」という意外なオチで潜り抜ける主人公たちの行動や、
独特なボケを持ったギャグなどが、スプラッターなゴアシーンを和ませるに十分な破壊力を放っている。
それに「もうダメ(全員殺られる)!」という引きの部分が最近のアニメの中で突出して多く、
次回を見逃せない展開にもっていくのが本当に巧いのだ。
常に自分たちより“格上の”能力者が刺客として放たれる構図が効いているのだろう。

キャラ設定も秀逸だ。
中でも自分のお気に入りは、関西弁を話すツンデレの彼女(カズミだっけか?)だ。
彼女の村上にはせる想いが愛おしくてなあ。
最終回近くで主人公が殆ど絶命状態になった時、「村上が死んでもうたら生きてる意味ないわ!」と
純粋なまでに取り乱して泣く姿に感動したぜ!
村上を好きなのは、ヒロインであるネコと呼ばれる幼馴染もそうなのだが
こっちは記憶をなくしているので村上に対するアピールが控えめなのだ。
村上もネコを好きなので相思相愛をあまり意識させないようなプロットなのだろう。
だからこそ、天文台に寝泊まりする女の子達の日常が
どこかホンワカした修学旅行っぽい雰囲気になっているのではないだろうか。

何回も言っているが、自分はハーレム構造をもったアニメは嫌いである。
この作品は(おそらくは)全員が村上を好き(程度の差はあるが)というハーレム状態にもかかわらず
全くもってハーレムに対する拒否反応が出ないのだ。これには自分でも驚きだが
真に面白い話というのはこういう事なのかもしれないな。
フィジカル的に弱い村上だが、女の子達を全員守るという信念はゆるぎないものがあるというのも
自分の知るハーレムの中心人物像では“意外と”少ないキャラ設定で清々しい。

なにやら大絶賛になったが、アニメがブツ切れで終わったのが辛い。
原作は終わっているのだろうか?
アニメが良かったからといって原作に行かないのが自分なので、実に残念。

OVA「ヘルシング」感想 見敵必殺なアニメ

2014年07月09日 06時06分03秒 | アニメ

濃い!これは平野耕太もしくはこの作品のファンのためにのみ作られたアニメのようだ!
おそろしくクセはあるし、中2感覚満載のナニヤラあまり近づいてはならないような雰囲気を放ってもいる。
原作のエッセンスをそのままアニメに持ち込む為の努力が感じられるところも凄くイイ!
そういった受け手が限定される上で敢えて言うと“傑作”の部類に入ると思う。
(ま、別に自分がそう断言したからといって何の影響もないが)

1巻の発売から10年近く経ったんじゃなかろうか?年に1巻でたかでないかというインターバル…。
だからかもしれないが、演出上の苦言を書かしてもらうと“同じセリフが多い”と思った。
スタッフが前回のを忘れてるんじゃなかろうか?
敵への罵りの言葉も、同じセリフで何回も聞かされてもなあ。
あと、呼びかける時に長ったらしいフルネームを、これも何回も言うんだよな。
「判っているのかね?!インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング!」とか…。
結構コレやられるとクドいのだ。
もっとも、自分が一気観してるのが原因とも言えるが。

原作がそうだから仕方がないが
アーカードが、もはや人のカタチを成さないで戦うってのがどうもな。
“強い”という表現を突き詰めていくと、軍隊とか闇とか異空間とか不死身とかに行きついてしまうのだろう。
この辺がまた激しく中2なのだが、それ故にピュアと言えなくもない。

…だから最終回近くで一番燃えたのは、ヴィクトリアが覚醒して敵を磨り潰すシーンだ。
自分にとってやはり戦いってのは、肉弾戦が燃えるのだ。
アンデルセン神父との2回目の戦いも、そういった意味ではチョット残念だったかな。
そうそう、インテグラが少佐にとどめをさす時に
なにも少佐の“奇跡的な”一撃を喰らうことはなかったのではなかろうか?
銃の腕前はずっと上なのに、ここは納得がいかなかったなあ。

と、この途轍もない残虐非道な伝奇エンタテインメントの前ではそんなグチも瑣末なコトだ。
とにかく原作ファンは観たほうが良いと思うし、平野ファンなら必見だろう。
ぬるいアニメには飽き飽きといった貴兄にもお勧めしちゃうぞ。



改めて書くまでもないが
この作品とTV版「ヘルシング」とは別物だ。
丁度「鋼の錬金術師」の1期と2期の関係と同じだと言ってもいいだろう。
「鋼の~」の1期も原作が終わってないので、物語の着地は原作と同じ2期とは大きく異なる。
しかしながら自分は、この1期と続編(補完?)の劇場版(シャンバラ~)も大いに気に入っている。

同じく!「ヘルシング」のTV版もお気に入りなのだ。
原作原理主義でもない自分にとって、ともに“面白い別の物語”として受け入れられるのだ。
でもTV版って酷評されてるんだよな~。
確かに平野作品と言うには毒気を抜かれた普通のアニメになってるからな。
それだけでも批判の対象にはなっちまうよなあ。
でもウォルターなんてTV版の方が好きなんだよね。

サンライズ学習ドリルの成果

2014年06月26日 12時53分50秒 | アニメ
普段使わない知識、ましてや子供の頃に学校で学んだものなんかはもの凄いスピードで忘れ去ってしまう。
(例えば、√の計算だとか物理の法則式、世界史の年号などだ)
ところが、九九とか簡単な英語なんかは覚えてるよな。
これは、もはや日常の生きる上での基礎知識になっているからだと思う。使うからね。
だが、ファースト「ガンダム」の台詞となるといかがなものだろうか?

今期の深夜アニメ「それでも世界は美しい」(“花とゆめ”に連載されている少女漫画が原作)を観ていたときに
あのシャアの台詞「…認めたくないものだな。若さゆえの~」のアレンジ・バージョンを
脇役の長老が喋っているのにはビックリした!
だってベースが少女漫画で、今、やってる漫画だぜ?そんな古いネタ使って誰が判るよ?
そりゃあ「ケロロ軍曹」なら話は別だが。

果たして原作にそんなシーンがあるかどうかは問題ではなく、
“パロディ”としてファースト・ガンダム(以下、“ファースト”)の台詞を使っても良しとする
監督及びスタッフの意向があったから実現したのだ。いわば確信犯だな。
それとも、意識しないでそういう台詞が自然と出てきてしまい、脚本化されたのか?
若いスタッフなどはそれと気づかずにスルー?

今、現場の制作に関わっている世代の上のほうはファーストを観て育った世代だと思う。
だからといって簡単に“そんな台詞”が出てくるとは。
しかもそれを“受け狙い”で引用しようなどと思うものなのか?
まあ、自分のように判るヤツもいるだろう。そう、いわゆる潜在オタクだ。

ファーストの最初の再放送(17:00台)をしてる時期(ファーストがブレイクするきっかけとなった)に
「月刊OUT」というアニメ誌があったが、その人気の中身はファーストや宇宙戦艦ヤマトなどのパロディだった。
もちろん学校でもそんな“うちわ受け”を狙って頻発させていたし。
そういった環境下で育つと、反復学習のようにその当時の“名セリフ”と言われたフレーズが頭に染み込み
大人になった今でも九九と同じレベルで覚えているのではないだろうか。

しかも、絶えずあらゆるアニメ作品でチョイチョイ引用されているので忘れにくくなっているという…。
その総括が「ガンダム・ビルドファイターズ」とか「ケロロ軍曹」だな。
これも延々と続く反復学習の一種だろう。
考えてみれば恐ろしいサンライズ学習計画である。

もちろん富野監督独特の“芝居がかった台詞まわし”も好んで引用される要因だろう。
あの印象的な脚本、フレーズが無ければこうは流行らなかったのではあるまいか。
同期のファースト・ヤマトの台詞パロディの風化が著しいのは
そうした印象に残る台詞が無かったからに他ならない(敢えて断定しよう!)。

ケロロはもう観てないけどな。時期のビルド~も観ない予定だ。
でも、ファースト珠玉の名セリフ群は忘れる事は無いだろう。…多分。


ちなみに今後、こうした台詞のパロディが予測されるのは「ジョジョ~」だろうな。

アニメの人気ランキングって

2014年06月08日 14時25分51秒 | アニメ
正直言って、このテのランキングには全く興味が無かった。
大体人気度を知ったところで「それが何か?」てなもんで、その後の自分の視聴行動に影響は無い。
そもそもランキングの参加年齢とか、ランキングを主催する団体によって
大きく結果が違うであろうというのは容易に想像できる。

それはさておき、スマホのニュース関連のアプリを見ていると
「2014年春のアニメ人気ランキング」という記事が載っていて自然と読んでしまった。
ええと、どこ調べとかは忘れてしまったが、男と女でそれぞれベスト10を選んでいたな。
以下、自分とカミさんの感想と大きく違った評価で印象的なのを思い出すと
男女どちらも共通1位なのは「魔法科高校の劣等生」。自分ちでは上位はとれない作品だ。
女では2位に「ハイキュー!」。これは納得だが、男ではランク外というのが意外だった。
カミさんは「棺姫のチャイカ」が男女ともランク外というのを意外がっていた。
…と、まあ覚えてるとこではこんなもんか。
この記事を書くに当たり、2~3のランキング・サイトをググってみたが
案の定、こと“順位”となるとやはり各社バラバラである。
まあ、傾向値というか上位を占めるアニメはおおよそ似たり寄ったりだ。
「ジョジョ~」「シドニア~」「蟲師」とかいった鉄板アニメだ。

ここまで春アニメを観て思うのは「今回、やたら暗い作品多くね?」だ。
もちろん視聴を続けているのはこっちなので、明るい作品を切っているというのは事実だ。
(ハーレムものやオレ妹とか恋愛シュミレーとか、アイドル系の萌えキャラ爆発なヤツね)
そうはいっても暗い作品の中にも“痛快”とかいった要素は必要だと思うんだけどなあ。
どうもトコトン“どんより”とした作品が多い。「WIXOSS」とか「M3~ソノ黒き鋼~」とか。
「ノブナガ・ザ・フール」や「シドニア~」も今のところイケイケ要素は無いしな。

そんな中で「ノーゲーム・ノーライフ」、「それでも世界は美しい」なんか見ると
本当にホッとするよ。なんかちょっと泣いちゃったりする場面なんかもあったりして。
こーゆー作品もいいよなあ。それでいて筋運びに期待感がある優れたアニメだと思う。
「一週間フレンズ。」あたりも好きな作品だが、終盤に向けて暗くなりそうだ。

著しく期待ハズレな作品もある。
「キャプテン・アース」とか。主人公メカのいいところ全くなしのロボットものだ。
キャラが良いので視聴を続けているが…。後半の展開に期待だ!
「ブレイド&ソウル」もゲームのヴィジュアルが凄いだけに期待してしまったが
作画は甘いわ、話がなってないわで残念だ。
「ソウル・イーター・ノット!」も作画崩壊も甚だしいし、もっと巻きを入れた展開にしないとな。
「棺姫~」も、もうひとつハジけない。駒は揃ってると思うのだが…。
「魔法科~」は主人公強すぎ。&兄妹恋愛臭が自分的にダメだな。
「メカクシティアクターズ」は新房監督の独自演出が鼻につく。またコレかよ?的な。
物語シリーズでも、セカンドシーズンあたりからチョット飽きていただけに
キャラデザがステキなこの新アニメも同じ色に染めようとしているのが残念!

そうそう、人気アニメ云々のランキングにはサッパリ入ってこない
「ベイビー・ステップ」というテニスのアニメも成長物語としてそこそこ面白いぞ。
「弱虫ペダル」も大好きなアニメだ。まあ、これは鉄板アニメの部類だが。
「ブラック・ブレット」も健闘している。しかし敵が強すぎるのでは…。
「ダイヤのA」も毎回楽しみなアニメだ。

なんだかんだで2TBの外付けハードディスクをつながざるを得なくなるほど
面白いアニメが多いシーズンだったぜ。