メインストリートのうつけもの

ロックンロールにゃ歳だけど、死ぬにはチョイト若過ぎる?

「BECK」&「KEITH」感想

2007年03月21日 21時07分37秒 | ロック
アニメにまいったヒトなら必聴のサントラだと思う。

僕はとにかくBECKの「スパイス・オブ・ライフ」に
ぞっこんだったから、カウントから入る「BECK」verは
最高にかっこいい!ベースの音がギターより
目立つのも趣がある!…なぜなら
この時期、なんといってもベースの平くんが
技術的に抜きんでいた頃の楽曲だからだ。
”日本人離れしたファンキーなベース奏者”
というキャラ設定で登場した彼が、
バンドの支えになっていたのを思い出す。

で!もう1枚のサントラ「KEITH」も最高だ!
こっちは、上記の楽曲を違うバンドで録り直したり、
作品にインスパイアされた楽曲を持ち込まれた形の
ちょっと変わったサントラだ。
こっちの「スパイス・オブ・ライフ」は、
音に張りがあって(エコーもちょいかかっている)いかにも
プロデュースされた感じに仕上がっており、
ベースに偏ることなく、むしろギターがパンチを
効かせていたりする。む~んこっちも捨てがたい!

アニメの中で、ダイイング・ブリードが日本で
コンサートをするシーンがあるが、そのオープニングが
アニメのエンディングで流れていた
「マイ・ワールド・ダウン」だったのが衝撃的!
いい曲だと常々思っていただけに、
ここに持ってくるかい!?と、鳥肌モノだった!
コンサート・シーンもスゲェかっこ良いし!
この曲や、「I've got a feeling」も入っている
「BECK」の方が感動度は抜群に高いので、
まずはこっちをオススメ。



「BECK」感想

2007年03月20日 21時38分06秒 | アニメ
DVDのアニメ版。
ちなみに原作は「絵」を見てダメで未読。

しかしアニメ版はキャラが良い上に泣けた!
特に物語最後の野外イベントのエピソード。
予定調和とは判っちゃいるけど、
やっぱり何度観ても泣ける!
"I’ve got a feeling"をコユキから演奏し始めて
ひとり、またひとりと演奏に加わり、
それにつれて会場も大盛り上がりしていく…。
うおお、なんと真直ぐな、正しいカタルシスな事よ!

これと同じテイストの、言うも恥ずかしい言葉だが
実に「青春」の一コマ一コマが活写されている
エピソードがテンコ盛だ。
まさかTVアニメでこんな作品が観れるとは。
DVD購入のポイントは、ズバリ”雰囲気”だった。
キャラデザといい、演出といい、
従来アニメと明らかに肌触りの違うモノを感じたから。

肝心かなめの音楽も良い!
主人公のバンド「BECK」の楽曲はサントラで
それこそ祭り状態で聴きまくったし!
ああ、ホメだしたらキリがないのでこの辺で
やめとくか。

なんか人によってはダメかもしれないけど
傑作!と、敢えて言っとこう!



CD「LOVE」感想

2007年03月17日 14時26分41秒 | ロック
THE CULTのセカンドの紙ジャケ・リマスター。

リマスター前よりも格段に音が良くなっている。
まあ、本来当たり前だが”スレイド?”の例もあるし、
一応触れとこうかと…。

聴き直してみて驚いたが、
案外、次作「エレクトリック」との開きが無いように思った。
僕はこの「ラブ」や1STの湿った感じが好きなので
「エレクトリック」が出た時は”げ!”と、
チョットカルトから離れたりしたクチだ。
(でも発売後、3ヶ月ぐらい経ってからゲットし、
 お気に入りアルバムになってたりして…)

リマスタリングの効果からか、サイド・ギターの
リズムカッティングなどが結構しっかり聴こえていて
(以前は、エコーでマスキングされていた様だ)
これが「エレクトリック」のテイストに近い。
そう、リック・ルービンは乾いた音に録るのが
得意なプロデューサーなだけに、エコーなんてかけないからなあ。
「ラブ」は全体にエコーがガンガンかれられていて、
この辺が70年代ブリティッシュ・ロック匂を醸し出す
要素になっていたりする。

要は音作りの違いが際立っていただけで、
カルトの曲作りの本質はあんまり変わってなかったことだね。
見直したぜ「ラブ」!
でもボーナス・トラックの「レイン」は長いだけで、
オリジナルの方が良かったけどな。




リマスタリングCDに期待する事

2007年03月12日 17時27分46秒 | ロック
紙ジャケ再発が連発されている今日この頃。
先般書いた”スレイド?”のリマスタリングに
失望した裏腹に、期待するコトを書いておこう。

・透明感のアップ
→音の分離が明確になり、楽器個々の音が
  非常に良く判る状態。
・レンジ感の拡大
→高/低音が伸びており、特に低域では音圧が感じられる程
  音が前に出てくるように感じる。
以上が顕著に感じられたのが
ジューダス・プリースト、ブラック・サバス(ライノ盤)、ELOなどだ。

プログレ系は総じて優れたリマスタリングが多いと思うので、
予測の範囲内といったところか…。
ジャンルからして元々音質については意識的だったのが
リマスタリング作業の時に功奏したと思われるが、
ピーター・ハミル(VDGG)の様に、自らリマスタリングに
携わるのも高音質として蘇るポイントだと思う。
(最も、ハードロックでもJ・ペイジが自ら手掛けた
ZEPのリマスター音質は最高の部類だと思うが)

先に例 として挙げたバンドは70年代から活動してるが、
オリジナルの音質が「ここまで良くなるか!(LP対比)」と
びっくりするほどになっていた。特にジューダスの
「背信の門」の生ナマしさといったら!
まるでスタジオをそのまま覗いているようだ。
サバスについても中域に固まっていた音像が見事に分離し、
前者ほど音圧は感じられないものの、
最近のメタル作品と遜色ない音質になっているぞ。

う~ん。この方向で”スレイド?”が聴けたらなあ。



CD”スレイド?”感想

2007年03月10日 13時43分29秒 | ロック
紙ジャケ再発のヤツです。
24ビットデジタルリマスタリングの。

…と、言う割には音質がよくない!
実はリマスタリングされていて、
こちらが期待した音質以下だったのは僕が聴いた中で、
ここまでヒドイのは最近じゃなかったケースだな。
いや、期待が大きかっただけとかそーゆんじゃなくて、
リマスタリングされてない音源と比較しても、
殆ど改善されていない感じだ。

確かに、もともとの録音状態以上には
良くならない訳だから、「元が悪すぎる」故
仕方が無いのかもしれない。
でも、逆にもっとマイナーなバンドの70年代の音源や
場合によっては60年代の音源(特にジャスなど)も、
生ナマしいまでに音が”復刻”されている昨今、
”リマスタリング”の技術が問題なのでは?
…と、考えてしまう。実際、この点は重要だ。

LPの音、ベスト盤CDの音、今回の紙ジャケの音を
聴き比べると、LPに軍配(ややノイジーだが)だ。
アナログ派には最もな結果に映るが、
ちゃんとリマスタリングされたCDは、
当時の音質を絶対上回ってきているという経験上、
少なくともシリーズ中、4作目”スレイド?”は×だ!
スレイドの他の作品はどうなのかなあ。
楽曲的には他の作品に食指は動かないので、
判らずじまいになりそうだ…。

それにしても”スレイド?”のボーナス・トラックは
人気シングル3曲が選ばれてるなど、
中身はサイコーなのに惜しまれる結果だ!