メインストリートのうつけもの

ロックンロールにゃ歳だけど、死ぬにはチョイト若過ぎる?

「lain」感想

2008年01月26日 13時38分35秒 | アニメ
「lain」の前に”シリアル~なんちゃら”と
ついているのが正式な作品名。
すんません。覚えてないや。
(調べてからUPしろ!>俺)

いや~DVD・BOXが
やけに安かったのでつい購入。
もう9年ぐらい前のアニメだよね。
当時チョット気になってはいたけれど
なんか難しそうで敬遠してた。
で、今更見てみるとなかなかど~しての鋭い作品。
1回目の視聴では真の理解は出来てないかもしんないが。
それを踏まえても面白い。
でも人を選ぶ作品だと思う。
最近で言うと「エルゴ・プラクシー」とかの静的な雰囲気かな。

日本のネット社会が凄い勢いで拡大している
時代のまさに旬の話だね。
コミックでは先んじて「攻殻機動隊」が
世間を席巻していたけどね。
僕はこっちにハマってたので、
「lain」は亜流に感じていたのかもしれないな。
もう忘れちゃった。

それでも今のネット社会を当時に
ここまで予見していたのは凄いし、
進んでいく人間関係の希薄さに対し
真剣に警鐘を鳴らしている姿勢にも
新鮮にびっくりした。硬派じゃん!
表現も「ノワール」みたいに
”表情で語る”しかも”眼差し”なんだよね。

なんかエンターテイメントとしては
いささかイタイ作品であることは否めない。
が、出会えて良かったよ。
当時見るのと、今見るのでは”価値”が変わりそうな時事性を持つけど
それでも、今、まだまだ輝きを失っていない強力な野心作!







「評価」と「感想」雑感

2008年01月08日 16時53分11秒 | 日記・コラム・つぶやき
僕はアニメとかCDの「感想」をこのブログで書いているが、
突き詰めて考えると
”僕なりの評価”が”感想”というタイトルで
発表(アップロード)されている形だ。
もちろん表現については極力「感想」というコトバに沿った
文面になるよう心がけている。

なぜ「評価」というコトバを使わないのか?
もちろん敢えて避けているワケで、
今からその理由を書こう。

ぶっちゃけ「評価」って
スゲェ上から目線の気がするのよ。
さらに「ギアス」のルルーシュの表現を借りて言うなら
”評価していいのは、評価される覚悟の
あるヤツだけだ!”みたいな。
それだけ重みのある行動だと思う。
例えば雑誌の評価とかも
ちゃんと”仕事として”評論家や編集者が、
覚悟を持って成しているのだ。

そうなってくると、
ファンがその対象と向き合った場合、
僕のように例え中古であっても自腹切って購入しちまったら
「消費者として言わせてもらう」程度の行為は許されるのではと思う。
まあ、TV放映でも「観た時間損するほどヒドイ出来だった」と感じれば
利害関係は生じるのだろうが…。

この文章を書く気になったのは、
あまりにも自分の価値観を押し付けて
作品をミソクソけなす方が多くて、(2ちゃんねるに代表されるような)
「そこはナンカ言っとかなきゃ」と思ったからだ。
確かに言うのは自由だし、
評価と称して作品を断じるのも自由だ。
でも、「そこまで嫌なら観なきゃいいじゃん」と
単純に思うけどな。
批評は大切な事だし、
された側はそれをキッカケに成長できるし。
でも、なんかさ
殺伐とした表現は批判そのもので、
相手を潰す為に使われているように見える。

”叩くのが好き”
”叩かれてるのを眺めるのが好き”
という痛いエンターテイメントが拡大するのは困ったものだ。





「コードギアス」感想

2008年01月06日 19時51分25秒 | アニメ
まさにDVDイッキ観!
これほど続きが気になる作品には
久しぶりに出会えたような気がする。
(昔の「ナルト」とか面白かったかな)
で、超面白かった!
たとえ「エヴァ」「ビッグオー」的に尻切れで
1期が終わっていてもだ!
逆に面白いとこは全部見せちゃった状態なので
これ以上ヘタな続き作っちゃったら…
などと心配しちゃうぞ。

サンライズでロボットも出てくるけど、
「少女革命ウテナ」とかの流れをくむ
いわゆる少女漫画フォーマットで描かれた
作品世界の気がする。
もちろんキャラクター原案がCLAMPというのも
その感覚に荷担する比重は極めて大きい。
「ホリック」まではいかないが、登場人物が少女漫画体型だし。
でもまあ、「ガンダムOO」もキャラデザ高河ゆんだし
観る方も慣れてきてるか。(もちろん僕は全くOK)

キャラデザ・作画・ストーリーは申し分なく、
さらに「あッ」と驚く展開は、一昔前の
トレンディドラマ並みに波乱(唐突?)に満ちているという
テンコ盛りアニメ。よくぞここまでやったよなあ!
主人公が、復讐の為なら人殺しなんか平気だという
アニメではあまりなかった”ピカレス・クロマン”だ。
(ファースト・ガンダムでシャアが主人公になった感じ)
またライバルが正義(こっちもチト歪んでいるが)を振りかざして
お互いに正体を知らない相手として闘うってのも
アイデアの勝利だよな~。
とにかく盛り上がればなんもOKのイケイケ状態。

このゴージャスさに、今は黙って酔っとけ!
今後の事はまた後でな!
(続きがホント心配…)





「ノワール」感想

2008年01月04日 19時00分00秒 | アニメ
当時絶賛されてたので観てみたんだけど。
確かにスタッフの志の高い力作だと思う。
演出面や音楽、背景の美しさなど
現在の中でも優れている方に分類されるだろう。
…だが!
僕にとっては正直ビミョー。
そもそもキャラデザインがあんまし…。
一般的にはキャラ萌えするデザインにはなっているし、
そこに対する批判も今まで聞いた事が無い。
要するに”僕が”ダメなのだな。
できれば誉めたい程の作品なのに。

監督は心理劇が得意なのか
結構「間」を使った演出が多く、
アニメにはめずらしく”行間をよませる”
感じの場面があって面白い。
ここで念を押しとくが、三流アニメによくある
経費稼ぎの止め絵とかじゃないんだよ。
例えば
”向き合った登場人物のアップが交互に数秒写され、
片方の表情が微妙に変化すると
ロングショットになり2人とも黙って歩き出す”
とか。この間、背景音などはあるものの
音楽による押付け的な心理描写効果が無いのだ。
そういったシーンは決まって静かで緊張感がある!
純粋に絵のチカラと演出で訴えようとする試み。
これは凄いと思うぜ。

反面、なんで?と思う演出も。
このアニメはガン・アクションが主体だが、
打たれた側は血を一切流さない。
マシンガンで蜂の巣にされようともだ。
TV側の規制なのか、監督の意向なのか
定かではないが、ここまでくるとチョットな。
不自然極まりないのだ。
別に血しぶきを期待するワケではないが、
服に血がにじむぐらいは描こうよ。
なあ?

非常にまじめな作品なので、僕には敷居が高いと
感じてしまうのかもしれないな。
なんといってもタイトルが「ノワール」なだけに
暗いんだよな~。血が出て無くても。
まさにフランス映画的な。
米英伊といった映画の持つ暗さとは違ったもの。
ちょっと表現に困るが、そこだよ。
僕が好きな作品に挙げられないのは…。

でも、口酸っぱく言うが傑作だと思うよ。
マジで。








「ビッグオー1st」感想

2008年01月03日 19時36分00秒 | アニメ
アニメの感想。
面白い!

最初、脇役のデザインがおざなりで
「なんだこりゃ?近年稀な珍アニメだな」
などと思っていたら、昔のアメリカのギャングアニメの
テイスト(ディック・トレイシー)を追求しているのかな?
と思い至ると、痘痕もえくぼの変わりようで大絶賛。
まさに他のロボットアニメとは一線を画した
作品になっていると思う。

世界観は後のアニメ「エルゴ・プラクシー」と同じで
失われた自分探しが主体となった謎解きだ。
ヒドイことに、最後は見事に尻切れで終わるが。
(セカンドシーズンとして再開され決着)
それでもギャグが挟まれるにしても
絶えず雨が降っているような湿った感じは
この手のロボットものでは珍しく、
この雰囲気を味わうだけでもこの作品に出会えて
良かったと思ってしまう。あとドロシーね!
立場は綾波的だが、アンドロイドなだけに
パワフルで笑える。いや、悲しいのか?
キザなセリフ連発の主人公との立ち位置が
本作品の見所でもある。

最近のガンダム等とは違い
シブさが持ち味の大人に薦めたい傑作!





「バジリスク」感想

2008年01月02日 16時14分00秒 | アニメ
アニメDVDのBOXの感想。
BOXなんだからDVD1枚に4話ぐらいは
入れてもバチは当たらんだろう。
単品販売(2話ずつ収録)されていたものを、
多層デジパックにまとめただけですかい?!
まあ、価格は大幅に下げていたから良いけど。
そうか、制作コストを下げたのね。
でも観るのめんどくさいよ~ん。

原作にメチャ忠実なつくりに感心するが、
キャラデザ含めてあまりに忠実すぎて
逆に面白味に欠けるというジレンマが…。
聴視者なんてかように勝手なものだわい。
そうそう、持ち前のエロさは各所シーンで
乳首みえてないだけ40%減といったところか。
TV放映としては順当なんじゃないかな。
(しかし「エルフェンリート」や「一騎当千」という例外もあるが)
原作読んでない人は楽しめたかな?
こっちはもう表現のディテールをなぞるぐらいしか…。
やっぱ原作と違うってのもアリだわな。

それはそうと、オープニングのヘビと鷹のシーンは
1回でよろしい。さらに、
歌のパートはもうちょっと絵を動かさんかい!
せっかく盛り上がる歌なのに惜しい。
全体としては声優さん含め気合の入った
傑作といえるでしょうな。







「パラダイスキス」感想

2008年01月01日 15時39分00秒 | アニメ
DVDの感想です。
原作未読。
アニメ「BECK」の少女漫画版とでも
言うべき青春チャレンジもの。
面白かった!

なんか恋人同士のSEXの描き方って
少女漫画のほうが自然だし上手いと思う。
TVアニメでもへっちゃらで、処女喪失シーンなんて
キスと同じ流れでふわっと行っちゃう。
しかも「俺のはデカいから(入れるの)大変だぜ」
などというセリフがあったりしてもだ。
これはもう少女漫画のお家芸だな。
照れくさいけどHじゃない感覚。
それにしても鮮やかでお見事!

このハイティーンものあたりは
僕がもはや親の立場だったりするので
感情移入は親になっちゃう場面もしばしば。
ああ、こんな軽薄そうな男に娘が
弄ばれるなんて…!とかね。
でも、本人(主人公)は決してそうは思ってないから。
親の心配とは平行線なんだよなー。
就職ったってモデルだから悩みは尽きないよな。
でも最後は幸せそうだったし。
結果オーライね。
(ネタバレですが、前出のオトコとは数ヶ月で分かれちゃいます)

とにかく絵のクオリティが抜群に高いし、
実在する背景も写真を合成するなどの処理で
非常に上手く描かれていて素晴らしい!
美男、美女しか登場しないが、
少女漫画OKな人なら素直に酔えるのでは。
キャラデザの結城さん、
相変わらずいい仕事してますな~。

これもキラ星のように輝いている傑作。