メインストリートのうつけもの

ロックンロールにゃ歳だけど、死ぬにはチョイト若過ぎる?

「思い出のマーニー」感想

2015年10月15日 20時55分17秒 | アニメ
面白かった。
確かに良作ではあると思う。
現状の有象無象のアニメの中で
一服の清涼剤のような感触を持った作品だ。

だが!
なんつーか…こう…地味なのだ。
自分は、おそらく好んで見返したりはしないアニメだ。
毒にも薬にもならないとはまさにこの作品に持った感想だ。
いや、ちょっと薬にはなってるかも…?
まっすぐなオーラを発している
まじめなこの作品に対して批判的な事を書くのは
ナンカ申し訳ない気持ちになってしまう。

だが敢えて書こう!
主人公のキャラが立っていないのが
この作品を良くも悪くもホンワカしたものにしていると思う。

自分を”外側”にいる存在ととらえ
周りになじめない主人公。
本当の両親ではない夫婦に育てられているという
アウエイ感はそりゃあ心に影を落とすとは思う。
そしたらそこんところは
もっとキビシイ描写にした方が活きるんじゃないのかな?
やさぐれた主人公を周りの人間は
ハレものにさわるかのように”優しく”接しているのがチョット。
現実は”いじめ”の対象になりそうなものだが。
まあ、外国の原作のようだから
そこんところは軽くスルーしている。
そのへんが現実離れをしていて
ホンワカ(悪く言えばヌルイ)した作風になっている。

展開も怪談話なのか白日夢なのか
単なる妄想癖のある女の子の話なのか
ボカシた演出になっていて、言ってみればそこが肝になっている。

いろいろ書いたが
自分はこの作品、決して嫌いではない。
観終わってウルウルしたしな。
たまには夜風にあたるってのもいいぞ的な
そんなアニメだ。



ケレンミの塊のような宮崎監督が現場を離れてから
良作ではあるが地味な作品を生み落しているジブリ。
そりゃあ自分だって高畑監督の「かぐや姫」の宣伝を見た時には
なんかドエライ作品を期待してしまったものだが
いざTVで観てみると”ああ、かぐや姫だわコレ”以外の
感想は全くなかったしなあ。

だからといって宮崎監督の「風立ちぬ」はあまり評価できないんだよね。
実話とはいえ物語としては尻切れトンボのようだというのが理由。
そういえば「ポニョ」にしたって同じだ。
ラストを迎えて”なんじゃこりゃ?”というトートツさで終わる。
ああいう作品を許さざるを得なかった鈴木プロデューサーも
同じ穴のムジナだと思う。



今挙げた宮崎監督の2作品に比べたら
ちゃんとした物語になっているのが「マーニー」だ。
でも見返すとしたら「ポニョ」だな。
なんといっても主人公(人間のガキ)のお母さんがステキなのと
ポニョが波の上を走り回る場面の素晴らしいこと!

やっぱアニメって
画やアクションでもっていく
見所、名場面があるってのは強い。

エヴァンゲリオン「Air」を久しぶりに観た!

2015年10月11日 20時25分57秒 | アニメ



いやあ、当時の興奮がそのまま蘇るもの凄いアニメだと思うぞ!

2015年秋のアニメ陣を観倒している最中だが
これがまた学園魔道ものというか超能力ものというか
とにかく設定がカブっているものが多く、
そのうえ主人公が女の子と出会うときは必ず
○着替えの最中か、入浴上がりに部屋に侵入してしまう
○動揺して倒れ込んだ勢いで女の子に乗り上げる
○必ず片手は乳を握っており、すぐどけずに揉む
…といった状況が10年1日の如く繰り返されるのだ。

こういった作品群をまとめて視聴していると
とにかくハードなアニメを観たくなる欲求が高まるのだ。
言うまでもなく上記の学園物はヌルい展開だ。
過去の「サイコパス」「東京グール」「進撃の巨人」とかいった
緊張感のある作品が極めて少ないのは嘆かわしい限りだ。
もうさすがに自分もトシなのかもしれない。
あまりに幼稚なアニメには付き合いきれなくなっている。

そこで「ヨルムンガンド」の1話を見て感動し、
その勢いでエヴァの「Air」を見直してみた。

もう状況がイキナリあれだ。
例のシンジくんがアスカをオカズにしている場面だ!
これに驚いていると戦自がネルフ隊員を情け容赦なく虐殺していく展開に。
グダグダのシンジくんと覚醒したアスカのコントラストが良い!
数えながらエヴァシリーズを屠っていく場面は何度見ても鳥肌もので
アスカの鬼気迫る表情にこちらも熱くなる!
そして体内電池が切れた後の残酷な運命。
ココの描写もグロくて凄い!

10数年も前にこんな作品に日本中が熱狂していたというのが
今となっては信じられないぐらいだ。
エヴァ新作の「Q」もぶっ飛んだが、やはりそれ以上のモノだと思う。
あの救われなさがなあ。

アニメ「青春×機関銃」感想

2015年09月26日 17時18分24秒 | アニメ
これは”ヤオイ系”作品なのか?そうだろうなあ。

まあ、主人公は男に見えるが実は女という設定なので
絡む相手が男ならフツーなのだ。
しかし、サバイバルゲームに興じる脇役が1人を除いて全て男で
その関係は「チームメイト」「会社の同僚」「親友」であるのだが
それ以上に「恋愛対象」臭がするのだ。
そう、ミョ~にベタベタとした会話が展開される。
「Free!」という京アニの水泳アニメの感覚に近い。

もちろん、基本こういう系は好まない自分だが
実は大変面白かったのだ!

主人公は女のくせにいつも男の格好をしていたり
(なんと!学校の制服までも!これで正義を語るとは片腹痛いが…)
高い運動能力(特に格闘系)を有していたり
もちろん女言葉は一切使わなかったりと
ほぼ男を演じているので違和感がなかったというのが口当たりの部分だ。

それにもましてサバゲーという世界が非常に面白く描かれていたのが良い!
過去にもサバゲーを扱ったアニメはあったが、
それらは基本的にストーリーが面白くなかったので
せっかくの”サバゲーを扱っている作品”として魅力が無かったのだと思う。
この「青春×~…」にしても
そんなに深くはゲームに立ち入ってはいないのだが
(実際ゲームをしている試合描写時間は短い)
脚本の良さからか、非常にリアルにサバゲーとの付き合い方みたいなものが伝わってきたのだ。

そんなことよりも
主人公の集中力が高まった時のバーサク状態がメチャ痛快で、
いつもこの状態で行けよな!と思わずにはいられない攻撃力のハイパー化が見所になっていた!
でも、少なくとも1クールで終わるストーリー展開の中では「そこ重要じゃないでしょ」扱いなのが惜しい。
やはり「自分が男だと勘違いしている相手に真実を告げるか否か」が焦点だ。
ま、そこも面白かったけどね♪

ああ、強敵のホシシロチームともう一戦交えて勝ってくれたら良かったのに。
勝たないまでも戦いは観たかったなあ。

劇場版「魔法少女まどか☆マギカ<新編>叛逆の物語」感想

2015年09月15日 21時31分01秒 | アニメ
【特記事項】
まず言っておきたいのは、この作品のブルーレイの特典ディスクに収録されている
”ほむら音声・ファーストテイクVer.”で最後まで観ると
付録の解説書にも書いてある通り
ほむらが完全に(または喜んで?)悪魔になりきっている演技になっているので
実際に上映された映画の印象と(もちろんブルーレイのスタンダードVer.とも)かなり異なるという事だ。
敢えて言うならば”もうひとつのエンディング”だな。
セリフは同じなのに、声優さんの演技って凄いんだなあ。
で、このテイクで観ると”続編ありき”ではなく完結している感じになってしまう。
そこでスタッフが協議の末、ほむらのセカンドテイクで作り直したという事だ。

自分はこの新編のストーリーを気に入っているので、
”ほむらファーストテイク”音声でのエンディングを支持する。




さて、TV版はDVDで編集して持っていたのだが
ものはついでで、劇場版の前編・後編のブルーレイ・セットも併せてゲットしたのだ。
やはり劇場版のdts HD Master Audio 5.1ch で見直す醍醐味は格別のものがあった!
ワルプルギスと戦うほむらの火力のすさまじさ(音響的な迫力)たるや
決してTV放映時のステレオ疑似サラウンドでは味わえないものだ!
画もコントラストを上げた感じでメリハリのあるものになっている。
この作品については今更言うまでもないが、最近では稀にみる傑作だと思う。
アニメ史における重要度はエヴァンゲリオンに匹敵するのではあるまいか?

この流れで新編を視聴すると
この作品は”まどかとほむら vs インキュベーター”の物語であることが明確になる。
特にTV版後編はほむらがキー・マンになっていて
絶望のヒロイン像で物語を締めくくっている。
なんと語り部は憎き宿敵であるはずのインキュベーターである。
てめぇ、どのツラ下げてしゃしゃり出てやがる!

さやかもそれなりに辛かった(復活しないし)が、
神となったまどかと折り合いをつけた発言をしているのでそれはそれで、まっいいか。
だがほむらは、相も変わらず(まどかを守ることも叶わず)魔獣と戦い続けているのだ。
これは救われていないんじゃないのかな?

で、新編ではついに自称”悪魔”という存在にまで堕ちて(又は昇格?)しまう。
これも動機を紐解けば、神まどかをインキュベーターの支配から守るためで、
やはりインキュベーターが元凶なのだ。
ただ痛快だったのが、ほむら(又は地球そのもの)を観測していたインキュベーターの
相当数を殺せたシーンがあったのと、ヤツらに「わけがわかんないよ!」とあきらめさせ
地球からの撤退を余儀なくさせたこと、最後にズタボロになったキュウベェの目に
”恐怖”らしきもの(?)、いずれにしても感情みたいなものが芽生えていた点だ。
宿敵インキュベーターをほむらの手で撃退させたので
まあ、これだけが救いかなあ。
結局、復活まどかは、ほむらの思い通りの存在にならなかったしね。
一体どんだけ絶望させるんだ、ほむらに!

これだけTV版の決着と異なるテイスト(皆が期待したハッピーエンドではない)の続編ができたとなると
さぞや世間では賛否両論があるだろうとググってみれば案の定、
もう考察サイトやらなんやらで大変な反響である。
その中で気になったのは「ほむらを嫌いになった」的な人が結構いるという事だ。
みんな、ほむらに情け容赦無さすぎだぜぃ。( ノД`)

ラスト近くで魔法少女全員の敵に鞍替えしそうな態度だったし、
まず神(悪魔)の力を手に入れたことでますます”上から目線”になっている点が
嫌われる表面的な要因と思われる。
が、この薄幸の少女にせめてこのぐらいのわがままを許してあげても良いのじゃないかなあ。
”歪んだ独占愛”と糾弾されているが、
あの”まどかを守るためのタイム・リープ”を繰り返して
やめれば即、絶望→魔女化のデス・レースを耐え抜くあたり
気がふれてないだけでもメンタル強えぇと思わないか?
そりゃあ、そんだけ繰り返していたら、想いや愛だって歪むんとちゃうの?
まあ、自分はほむらに感情移入しちゃうクチだしな。

それにしても前半(ほむらの精神世界)での
魔法少女とナイト・メアとの戦い(と、言えるのか?)で
テーブルを囲んでしりとりをしているくだりは恥ずかしかった!
「あああああ、いつまで続くんだ、早く終わってくれええええええ!」と思ったのは
自分だけだろうか?

いずれにしても
もう続編なんかいらないほど”ある意味決着”しているこの物語、
自分は高く評価したい!
前半のおこちゃま展開を除けば、相変わらずのテンション高い展開で
とても面白かった!

いやあ、マミさんって強かったんですね。



「アブソリュート・デュオ」感想

2015年05月16日 20時44分41秒 | アニメ
とにかく8話以降(ぐらいだったかな)のオープニングにやられた!
自分のツボにはまりまくりで
”活劇アニメはこうでなくちゃいかん!”的な。

まず1カット1カットのシーンが素晴らしい。
色数を抑えた演出も良い。
それに加えて、決して緻密なコマ数は使っていないながらも
ちょっとした揺らぎや溜めを効果的に配することで
人物の動きが本当に生き生きとしている。
特に女性陣の武器を扱っているシーンの迫力は筆舌に尽くしがたい。
後半のフィギュアスケートを模した演出のアイデアにも脱帽だ!
もちろん主題歌も画面にマッチしている。
もうこの作品はコレだけで良いくらいだ!

で、肝心の内容はというと・・・・・・
お世辞にも”素晴らしい”とは言えないが
まあ、こんなものだろうという決着ではあったかな。
最初の数話で”掴み”のつもりか
主人公が女性陣のエロ攻撃にさらされるという
定番のハーレム展開に辟易した。
これ、カミさんと観てるとトホホなんだよね。
ホントに頭悪いアニメって感じ。
また、バニーガールの格好をした教師が火に油を注ぐ事に…。
しかしこの辺で視聴中止にしなくて良かったぜ。
オープニングの後半がバージョン・アップされて
まさに”神”レベルのモノになったからな!

物語は徐々にエロ展開からシリアスに移っていくのだが
いかんせん、アクション・シーンで
あのオープニングの素晴らしさが出てないんだよなあ。
もしも戦闘シーンが全てあのクオリティでやれていたら
ストーリーの質がどうあれ
「最高」の評価をしたんだけどね。

何度でも書くが
この作品の中盤以降のオープニングは必見だぞ!
騙されたと思って観てくだちぃ。


「ユリ熊嵐」の黒い背景

2015年02月01日 14時57分54秒 | アニメ
スマホのグノシー見てたら
“「ユリ熊嵐」の公式ツイッターが凍結”という記事が載っていた。
さらに“アニメの中に「三毛別羆事件」の写真が使われていた“云々と。
はて?「三毛別羆事件」?
なんか気になるな。

…てことで「三毛別羆事件」でググってウィキの記事を読んでみた。

これはもうその記事を読んでもらったほうが早いが
1915年に北海道で起きた人喰い熊の事件で
8人が喰い殺されて
3人が重傷を負ったという
メッチャ凄惨な事件のことであった。
その熊が撃ち殺された時、晴天続きであったその地方を
猛吹雪が見舞ったことから“熊嵐”という言葉が生まれたとも。

で、この件はドキュメンターになったり
小説やドラマになったりと、そこそこ知名度のある事件として
記録に残っている。
それらのタイトルは「熊荒らし」「熊風」「熊嵐」といったものだ。
カミさんがこのアニメの1~2話を見て
「なんか凄く残酷な感じで気持ち悪い」と言っていたのは
正にドンズバだったワケだ!

例えば「八つ墓村」という小説、映画は
実際の事件“津山三十人殺し”をベースにしている。
これなんかはその犠牲者の数をとってみても
「三毛別羆事件」の比ではない。
しかし、その小説や映画、またはドキュメンタリーをみても
“ああ、こんな事が実際に起こったんだ”という感想以外は湧いてこない。
映像は事件の追体験を目的としているから当然と言えば当然だ。

「ユリ熊嵐」はどうだろうか。
自分はその背景を、今朝初めて知ったわけだが
まさかこの奇想天外なアニメに「三毛別羆事件」なるものが関連していたとは…。
これはナンカ気持ち悪い。
アニメにコメディ・フレイバーが効いているだけに余計だ。
“人が熊に喰われる”という惨事が
こういった展開で語られているところに驚かされる!
それに「百合」も上乗せされているし。

幾原監督の暗黒面は、すでに着想から爆発していたのだった。
「三毛別羆事件」を知らないで観るのと
知ってて観るのとではまるで感触が違ってくるな。
しかも“喰う側(クマ)”も主役なのだ。
これを狂気のアニメと言わずして何と言おう。

いやあ
ますます今後の展開が気になるぞ。
つか、この監督
いまにもっとスゲーのを創りそうな気がするが。

「ユリ熊嵐」幾原監督の芸風炸裂!

2015年01月17日 17時33分50秒 | アニメ
先般書いた“2015年冬アニメ”の雑感に追加したい。
「ユリ熊嵐」という破壊力のある作品だ。

2話まで見たところでの夫婦のやり取りを引用しよう。
自分「いやあ、この監督(幾原邦彦)は相変わらずの世界観だなあ」
カミ「見ていて気分が悪くなる」
自分「ユリの描写(ハダカでのレズシーン)が多用されてるから?」
カミ「いや、人を熊が食べるシーンがイヤ」
自分「直接描写がないのに?」
カミ「あの“ガリガリ”“ゴリゴリ”という音(←食べてる当の熊がしゃべっている!)がリアルでイヤ」
  「これに比べれば“東京グール”“寄生獣”の方がよっぽどソフトな感じ」
つまり低レベル(お色気シーンに特化した)ハーレム・アニメなどと同じく
カミさんについては視聴停止作品になってしまったワケだ。

自分はてっきり“あからさまなレズの絡みシーン”が原因かと思ったのだが…。
なんかおチャラけたエロシーンというよりも
“ズバリ行為そのもの”を特に茶化すでもなく描いてしまう
まるで18禁棚に並ぶエロアニメのようなスタンスの覚悟というか。
ただ、乳首とかが描きこまれていないだけでオッパイなんかバンバン出てくるしな。
しかし「輪るピングドラム」のキャラデザのようなキッチュな絵柄に
欲情するかどうかもアレだし、そもそもそういったリビドー直撃の作品とは全く違うのだが。

これに匹敵する“おいおい、TVで大丈夫なの?”と思ったアニメは
過去には「聖痕のクエイサー」「一騎当千」「LOVE STAGE!!!(ホモだけどな)」が記憶にある。
いずれも直接的な“性行為”の描写があったアニメだ。

それらの作品も「ユリ熊嵐」の全体を覆うユリエロ・フレイバーの毒気にはかなわない。
それにカミさんの言う“人喰いのシーン”も言われてみればチョット凄い。
“ムシャムシャ”でも“ベチャベチャ”でもなく
かわいい顔をして“ガリガリ”“ゴリゴリ”である。
それは骨まで噛み砕いて食べる、正に見る側に恐怖を抱かせる
残酷でいて凄惨な擬音だ。

この監督の劇場版「少女革命ウテナ」では
やはりユリなのだが濃密なエロを感じるシーンがあったし、
「輪るピングドラム」では
子供が無慈悲に機械に投げ込まれて大量に処分されるシーンがあった。
にもかかわらず演劇的なあり得ない場面展開で
ややコミカルな方向に引っ張るという力技を披露する。

今、TVアニメでこれほどまでにアクの強い作風をかますのは
幾原監督と新房監督ぐらいじゃないかなあ。

いずれにしても「ユリ熊嵐」の今後が楽しみだ。
このままブッとんだ着地点に向かって突き進んでもらいたいものだ。

2015冬アニメが始まったが!

2015年01月13日 18時19分34秒 | アニメ
いや、なんかもう今期は不作と言うしかないのか…。
前期から続いている作品はさすがに面白いが
有象無象の新作アニメの視聴は“見るに堪えなく”最後まで見届けられないモノが多い。
それはまず “基本的に絵が下手”もしくは
“自分の好みから大きく外れたキャラデザ”なうえに以下の条件が揃っていない
作品なのだ。

自分が思う(期待する)に、アニメの第1話というのは
「次回が期待されるストーリー展開になっている」
「ネタばれにならない程度に世界観が提示されている」
「登場人物に共感できる」

この条件さえあれば、多少難のある絵柄(キャラクター・デザイン)でも
2話目以降も観てみようかとなる。
最近のアニメは“まったり日常系”とでもいうのか
どこに向かっているのか?ナニが言いたいのか?
1~2話観た程度では判らないような作品が多くなってきている。

実はハーレム展開も嫌いなのだが、ソレ言っちゃうと
昨今の殆どの作品が引っかかってしまうので敢えて無視している。
しかし、本当に視聴者はハーレム展開を望んでいるのだろうか?
自分の世代でいえば「うる星やつら」あたりが元祖だろうか。
「ああ!女神さま」あたりか?
女性がメチャ積極的で、男のほうが引いてしまう構造からすると
うる星が近いかもしれない。
でも異星人で電撃をかまし、人前はばかることなくベタつきたがる女ときたら
諸星でなくとも引いちゃうだろう。
こう考えると昨今のハーレムとはやはり違うかな。

最近のは“やや天然気味”で“相手へのアプローチはあからさま”なくせに
実際に手を出すと“嬉しそうに嫌がったり”するパターンと
“いつでも抱いてくれ”的な一直線パターンが同居している。
男の願望としては分かるが、あまりに類型的で
「ああ、またコレか」と本当に辟易してしまう。

連ドラではそんな場合でも男が手を出してしまい
本命の彼女、その他廻りの女子とドロドロの関係になっていくのが常だが
さすがにそうはしたくないのね。
あくまでちやほやされまくりのどっちつかずの状態であるのが重要らしい。

ライト・ノベルがベースとなっているから仕方がないとも言えるが
そのライト・ノベルがハーレム・インフレに陥っているのではあるまいか。
おそらく文章になっていると
まだ読み手の想像力でバリエーションがあるように思えるのだろう。
ところが、やっつけ量産のアニメ演出では
記号的な行動パターンに当てはめてしまうので全部同じになってしまう。

オリジナルな原作でのアニメが少ない中
第1話で“つかみ”をとるには、この辺の設定にスポットを当てるってのが
鉄板と考えているのだろうか。

制作側に緊張感が無いと思われるもう一つの要因は
“TOKYO MX”での放映がメチャクチャ多いということだ。
これはもうゲーム会社(数社)、カドカワをはじめとする出版社(数社)の
持っている放送枠の中でのやりくりと思われる。
従って、普通ならスポンサーを募る、説得するなどといった
アニメ作品の中身までもが揺らいでしまう駆け引きが無いために
ユルイ作品が生まれ続けているのではないだろうか。

無料で見ていて文句垂れるのはいかがなものかとも思うが
アニメの質の低下を黙ってみているのもアレなので。

劇場版「ナルト ROAD TO NINJA」感想

2015年01月03日 19時40分20秒 | アニメ
正月は嫌いだ。
仕事は元旦からあるし、しかもクリスマスが近づくあたりから超がつくほど忙しい。
楽しみに(?)しているTV番組は特番で潰れるし
およそこちらの生活にとってプラスになっているとは言い難い。

さて、2日は休みだったので録画アニメを見渡してみれば
案の定、特番とかでロクに録れていない。
そんな中でカミさんが「NARUTO」の劇場版を録画していた。
合間のCMで盛んに“ナルト映画の最終回”を流していたので、
一種のプロモーション放映だったのだろう。

ウチはアニメで“中忍試験編”が終わり、
放映時間(曜日)が変更になったあたりで観なくなってしまっていたので
時系列が追えなくなっている。
ただ、時々放映される劇場版は観ていたので
ガマ仙人がいなくなった(死んでしまった)事ぐらいは把握していたが。

その劇場版のアニメは“当たり・はずれ”があり
やはり原作以外のストーリーというのは“オマケ”的な感じは否めない。
今回の話もさしたる期待感が無くボンヤリ観ていたのだが
これがなかなかオマケ的な話ながら“泣かせる”展開で面白かったのだ。

ナルトとさくらが敵の術中にはまり
現在とは違うパラレルワールドに飛ばされてしまうといった話で
ナルトは両親が生きている世界(だから火影の子供という設定ではない)
さくらは両親が死んでいる(ナルトの両親死亡の設定と同じ)世界を
まあ、いってみれば逆の境遇を体験することになるのだが、
このまとめ方が映画館で親と子供が一緒に観ることを考えると絶妙なのだ。
いや、まったくいい仕事をする人達はいるものだなあと。

その話の中で、さくらやその他ナルトの同期生達が
親に「上忍に推薦してもらう」というくだりがあったが、
ナルトってまだ下忍だったのでは…?
他のみんなってもう中忍になっていたんだっけ?
と、基本的な事が判っていなかった自分。
ナルトって特殊任務は任されるわ、死闘は繰り返しやってきたわで
かなり“強い”忍者になっているのでは?
性格はちょっとアレだけど。
まあ、この劇場版はソコ重要じゃないからいいけどさ。

子ども向けという性格が強い作品ではあるが
NARUTOのファンであれば楽しめる作品になっていると思う。
エンドロールの音楽がアジアンカンフー・ジェネレーションっていうのも
夢中になってナルトのアニメ観ていた時代を思い起こさせて
また泣かせるわ。
思えば“中忍試験編”は燃えたなあ。

「結城友奈は勇者である」感想

2014年12月30日 14時37分30秒 | アニメ
中間のアニメ感想でも触れたが、最初はまったりとし過ぎていて油断していたぜ。
変身して敵と戦うという勇者としての見せ場が少なくて
やけにのんびりとした日常の描写が続く…。
「視聴やめようかな」と思った瞬間であった。

ところが大掛かりな戦闘に各人がハイパー化(満開?)して
その戦いに勝利した後からメッチャ暗い“鬱”展開になだれ込んでいったのだ。
ハイパー化する度にその代償として“体の機能を失う”という勇者の運命が発覚!
大丈夫か?コレ。放送コード的に…という。
上述した日常生活の描写が丁寧だっただけに効くわ~。
これが狙いの演出だったのか。

昔、「どろろ」という手塚治虫の漫画があったが
アレは“予め失われて生まれてきた体の部分を、妖怪退治して取り戻す”という
希望に向けてのハナシであったので良かったんだよね。
コッチはもう完全に破滅しかなく、
勇者システムの末路の姿をした“経験者(先輩)”が
もう絶望的な格好(片目と口は見えているが、他は包帯でぐるぐる巻き。
両足はなく、手も片方しかない様子?)で語る“それでも死ねない運命”。

自分が記憶する中で、およそ最悪の設定のアニメだと思う。
(そう言えば、「カイジ」も指詰めたり、鼓膜破ったりとヒドかったな)
これって例えば「アカメが斬る!」の“仲間が死んでいく暗さ”とはまた違うんだよな。
「グリザイアの果実」のバス転落サバイバル展開(やはり仲間が死んでいく)の暗さとも違う。
繰り返しになるが、提示された幸せな学園生活の光景を、
自らラミネートチューブを下から絞るように“潰していく”みたいな暗さ…かな。
“明日はどうなるか(死ぬか生きるか)判んない”よりも
“確実に自分の体の一部分が失われていく(先輩の姿のように)”という恐怖。
これ最後どうなっちゃうのお?と
まあ、後半に向けて次回への引きは強烈だったわな。

でも最後は“チカラ技”の設定で、みんな(死んだ先輩を除く)事無きを得るんだよね。
確かに「なんじゃそれ」的な。「なんで?」とも「説明足りねーだろ」とも言える。
けど、登場人物の幸せを願う自分は“それでいいのだ!”と言い切るぞ。

面白いアニメってのは「また観よう!」という気になるものだが
決してつまんなくはなかったこの作品を「また観よう」と思うかどうか…。
それだけ登場人物の“絶望的な気持ち”がストレートに伝わってきた“良作”と言いたいところだが
最終回のまとめ方に問題があるのでチョットな。

でも、こちらを釘づけにした後半の設定には拍手!
おすすめは出来ないけど。

「アカメが斬る!」感想

2014年12月28日 21時29分19秒 | アニメ
原作は知らないので、このアニメがここまで面白くなるとは思わなかった。
最初は“キャラデザが古臭く、しかもありがちなキャラ設定。
展開もコメディだかシリアスだがよく判らない中途半端なアニメ”
という感想を持っていのだが、話数が進むにつれてドンドン引き込まれていった。

思い返せば1クール目は主人公の成長を中心に展開し、
じっくりと他の登場人物と絡めていくといった
後半(2クール目)に向けての下準備をタップリと貯め込んでいたんだな。
もちろんヤバそうな敵の描写も怠りはなく、
「このままバトったら負けそうじゃん?」という
期待感を高めるアオリも非常に良かったと思う。

果たして主人公らと対をなす敵の一味との局地戦では
“大バトル1回につき、双方いずれかの1人が死ぬか大怪我”という事に。
ここでまた死亡フラグが比較的判りやすい感じで立つもんだから
ますます見逃せない展開になるという。
この頃には、敵側のキャラにもそこはかとない感情移入をしちゃってるもんだから
結構やるせなかったりするのだけれど。

ここで効いてくるのは“どちらも自分側が正義と考えて戦っている”という
戦争の兵士としての立ち位置だ。
「俺様が貴様らを倒して天下とったる!」みたいな野望系で動いていないので
“悪役”として認識出来るのは“歪んだ正義感”とか“趣味が異常(キモ!)”とかの
キャラ固有のものだ。そういった性癖めいたものがない場合、
主人公達の討つべき相手は、自分達と“等価”になってしまう故に
決着(死んだり)が着かないという公式が導き出される(←ケッコー無理矢理)。

そこでいうと、まだほんの子供で、大臣に操られていただけの王様が斬首されるというのは
チョイとかわいそうだが、まあ最後に街を壊しまくったんだから仕方ないか。

それにしてもナイトレイドのメンバーが死んでいくのは悲しかった。
特にマインやシェーレな。マジ涙流しちまったぜ。
それだけキャラクターに感情移入させられていたのだろう。
なんだ、やっぱ萌えキャラに弱いのか自分。

これは大変恐縮なのだが、主人公のタツミが最終回の1話前で死んでしまった時は
「あらら、まだ来週があるのに?」とポカーンとしただけで
別に悲しくなかったんだよなあ。
どちらかというと群像劇の色合いが強いこのアニメでは
主人公の存在はステレオタイプで際立つものがなかったからかな。
レオーネさんの片腕が吹っ飛んだ時も気が気ではなかったくせにな。
男にはキビシイ自分。

オープニングも良かった!
2クール目なんかはどことなく暗くてな。
1クール目のイケイケ感がなくなって残念!と思っていたら
これがまたじっくりと効いてくるのよ。
メンバーが少なくなっていく度に…。

面白かった!

「棺姫のチャイカ2」感想

2014年12月23日 20時29分02秒 | アニメ
終わり方は、まあ、あんなものだろうな。
やはりスケール感というか、ダイナミックさというかが足りなかった。
最終話近くはいいところまで盛り上がってきていたのは確かなのだが
いかんせん。
敵が自ら墓穴を掘る行動に出た(サバターをわざわざ要塞に招き入れる)のがきっかけで
手に入れた魔法武器に裏切られてアッサリ消し飛ぶ…という。

少々気になったのが、
魔法武器のエネルギーとして使用者の“記憶で代替する”といった設定だ。
これってサンライズの「革命機ヴァルヴレイヴ」のロボットのエネルギー切れの時と設定が同じだよな?
“よくある設定”なのかしらん?
自分では「ヴァルヴレイヴ」で感心したクチなので
「チャイカ」でこの設定が出て来た時には“あらら”と思ったものだ。
で、都合のいいところでこの設定が活きるのね。
明らかに魔法武器(ガンドという長距離砲?)の無駄撃ちをして魔法弾を枯渇させ、
最後には自分の“ここまで辿り着く過程で知ってしまった忘れてしまいたい事実”を燃料に
ガズ皇帝を撃ち抜き、リセットされたアタマ(しゃべり方まで変わっていた)で
最後はサバターと穏やかに暮らす。
めでたしめでたし。

そりゃあ“本人が計算した行動ではない”とヒトは言うだろう。
事実、その通りだとは思うが
“どこぞの都合のいいイカシた設定を引っ張り出して当てはめた筋立て”という
感想を抱いてしまったのだから仕方がない。
あまりに綺麗に決まったものだから、予定調和過ぎてポカーンな感じだったぞ。
そういった意味では「良い最終回」のクチに入るのかもしれないが。

そうそう、ジレット隊の女の子(ジレットに惚れてるヤツ)がチャイカっぽくなっちゃったが
アレってなんでなの?説明ってされてたっけか?全く覚えがない。
彼女もガズの作った術式?
まあ、なんだかんだ言ってもBDに残すので、見返す時に確認するか。
やれやれ。

このアニメ、嫌いじゃなかったんだよなあ。
「キャプテン・アース」と一緒に応援していたのに。
そうか、自分はBONESのファンなのかもしれないな。
どちらも“みんなが幸せになるなら、それでいいや!”という
非常にストレートな感想で締めくくりたい。

もちろん面白かったに違いないぞ。
が、強くはオススメはできない。
BONESファン向け?

14年秋アニメ 中間での感想

2014年11月30日 13時48分50秒 | アニメ
なんか“量の割には…”的な秋の作品群というのが現状か。
絞って観ないから印象が散漫になり、ロクな感想がもてないというのもあるかもしれん。
録画(視聴)している作品の感想を大雑把に書いていこう。

「寄生獣」 …めずらしく原作既読だが、アニメはかなり展開が早い感じでメチャ面白い。
実写版も面白そうだなあ。
「甘城ブリ~」 …カミさんのウケは悪いが、メチャ面白い。ファンタジー・ネタだが
わりとマトモな展開?
「サイコパス2」 …タツノコは絵が荒いか?内容は前作にも増して謎が多くてメチャ面白い。
茜さんも立派に成長してるぞ。OPは神と言っていいな。
「四月は君の~」 …こういう恋愛物はツライよな。登場人物みんなイイ奴ばっかだから
全員で幸せになって欲しいものだ。メチャ面白い。
「Gのレコンギスタ」 …登場人物がナニ言ってるのか理解できない。富野節炸裂だよなあ。
後々に「あ、コレの事言ってたんだ」と判るあたり…。面白い。
「天体のメソッド」 …展開が疑問。UFOの謎を早く言ってよ。世界観がを有効に使えていない感じ。
カミさんは愛想を尽かしてしまった。イマイチ。
「ガールフレンド(仮)」)…視聴やめようかな。頭に残らないアニメ。
「繰繰れ!~」 …カミさんが主人公に拒否反応。ギャグ一辺倒というわけでもないのが残念。まあ面白い。
「牙狼~」 …このキャラデザが良い。昔の東映アニメみたい。父子2人で旅というシチュエーションがバツ。
またオヤジのチャラいキャラ設定が少々ウザイ。今後の展開が期待できるので面白い。
「デンキ街の~」 …カミさん拒否。登場キャラがみんなユルイ脱力系。もう少し何とかすれば…とも思う。
惰性で観てる。
「テラフォーマーズ」 …やってることは「アカメが斬る!」と同じで殺人トーナメント。
相手が虫だからなー。感情移入ができないんだよなー。それでもまあ面白い。
「セレクター2」 …前シーズンより面白いが、やはり暗い。ここまで暗いとうっとおしいかも。
「チャイカ2」 …キャラはみんな好きなんだけどなー。展開にスケール感がないんだよね。
チャイカのしゃべり口調がハナについてきた。まあ面白い。希望!過激展開。
「トリニティセブン」 …エロよりストーリー展開しろよ。これも見事にハーレムだよな。
カミさんもここに来て視聴中止に。でもまあ酷い出来でもなし。見続けるぞ。
「魔弾の王と~」 …絵が雑な回が出てきてるのが心配。話を詰め込みすぎなのか
主人公の成長物語が上手く表現できていないみたい。だが面白い。
「神撃のバハムート」 …こりゃ絵は劇場クオリティだが、話的にはイマイチかな。
それとアフロヘアはどうなんだ?自分的にはOP曲が神レベル。
「ワールドトリガー」 …バハムートに並んでOPが神!中身も大変面白い。
「グリザイア~」 …思っていたのとチョット違う方向かな。ここ何話か見ていない。
展開は結構エキセントリックに進むと思うんだけどなあ。今後に期待。
「曇天に笑う」 …どんどん話が良くなっていく。最初から飛ばせよ。面白い。
「七つの大罪」 …カミさんイチオシ。原作絵の再現性強し。面白いが自分的に気になるのは
主人公って悟空キャラまんまじゃん?ポークちゃん最高!
「結城友奈は~」 …イマイチ乗らないなあ。面白いんだけど。
「失われた未来」 …完全に惰性。やめてもいいけど。
「クロスアンジュ」 …これからが本筋?サンライズもお色気でGOってか。まだ次週への引きがないが面白い。
完全に2クール以上じゃないと回収しきれない設定…だと思う。
「俺、ツインテール」 …カミさん拒否。ハーレム展開かと思いきや、なんだよギャグだったんかい。
フツーに面白いぞ。
「暁のヨナ」 …ここのところ我が家のウケがいい花ゆめ路線。少々ユルイが面白い。
主人公の存在がまだまだ弱い。弓弾いてメッチャ強くなるんだろうか。
「オオカミ少女」 …そもそも友達つくるのってそんなに大変な時代なのか。最近の少女漫画は
この視点からまず入るのが興味深い。恋愛の展開は想定内だが面白い。
「SHIROBAKO」 …進行さんって大変だな。これ観たらアニメ会社に入ろうってヤツいなくなるんじゃ…?
モヒカンはクビ!自分的には許し難い素行・言動の数々。これもメチャ面白い。

秋の新作とは違うが
「アカメが斬る!」 …完全な消耗戦に突入。前半からは考えられないハードな展開に目が離せない。
クロメのゾンビ召喚はチートじゃん?人数増えるし。
「白銀の意思アルジェ~」 …XEBECもやるようになった!後半の群像劇が面白い。
もうちょっと心理描写が上手ければな。あと時々作画がヤバイ。
「弱虫ペダル」 …1大会で少々引っ張りすぎ。メンバーが何回もスーパーサイヤ人化している。
まあ、このテのお約束だね。御堂筋くんの過去話には笑ったが、お母さん美人。問題は父方か。
「ダイヤのA」 …案外リアルな展開にびっくり。これも目が離せないアニメだ。
闇雲に主人公が目立たないというのも最近のスポーツもののトレンドか。

こんなところだろうか。
な?ハードディスク何テラあっても足りんわ。

「ノーゲーム•ノーライフ」感想

2014年10月26日 19時54分36秒 | アニメ
面白かった!
自分の嫌いな兄妹愛臭が若干漂っていたのがやや気になったが
それを超えるキャラ設定の魅力が勝ったカタチかな。

こういった賭けごとのアニメで秀逸だったのが「カイジ」だったり
「ワンナウツ」だったりしたのだが、両作品はドロ臭く(そこがまたイイのだが)
いかにも”おたく風に”ソフィティフィケイトされたのが本作品と言えそうだ。

そうはいっても賭ける対象は「国」とか「領土」とかで
スケールはやたらとデカイ。
それ故に主人公側は絶対に負けられない。
…という緊張感で引っ張るのかと思いきや
主人公の兄妹は、特に兄のほうだが絶対的な自信に満ちているというスタンスだ。
これじゃあ、賭けごとの見所としてどうよ?…になりそうだが
そこが展開の面白さでそうはならないのが凄い。

原作では、異世界の”神”にまで勝負を挑むらしいのだが
アニメではそこまでいかずに終わってしまった。
「絶対に勝つ」自信しかない者同士の戦いは非常に面白そうだったので残念だ。
もっとも、今回も敵側は策を弄していて
「絶対に勝つ」という自信のもとに主人公側と戦うのだが。

あと作画も良い。つか、好きなキャラデザだな。
人物の輪郭を赤で描いているのも華やかでイイ感じだ。
こげ茶や薄茶はありがちだが、赤となるとそうは多くない。
アニメの作品名はここでピンと浮かばないが
赤の比較的濃い色合いのものなら2~3作品ぐらいは見かけたと記憶している。
が、この「ノーゲーム・ノーライフ」は蛍光っぽい赤ときたもんだ。
ヘタをするとハレーションを起こしかねない派手派手な色遣いなのに
ギリギリのところでうまくまとまってると思う。
う~ん、結構スゴイかもしれない。

とにかく、着想とか展開とか似通った作品が多い2014年秋の新作群に
爪の垢でも飲ませたいぐらいに独創性があって面白かった!
いろんなジャンルのアニメがあっていいはずなのに
どうしてああも固まっちゃうのだろうか。
…みんな狙いすぎなんだろうな。

「ピンポン」感想

2014年10月20日 00時11分22秒 | アニメ
面白かった!大洋テイストも非常に濃厚で
この作家を知らない人がこのアニメを観たら
「変な絵の、やたら古臭いアニメだな」と感じてしまうかもしれない。
そんなヒトでも見続ける好奇心さえあれば
きっと他では味わえない、極上の作品に出会えたことに気づくはずだ!

とにかくフニャフニャの描線とか、いびつなパースとか、独特のデッサンとかが秀逸で
作画陣がおもいっきり大洋に舵を切っているのが素晴らしい。
特徴のあるセリフ回しも、声優陣がよく応えていて「一言」たりとてムダなセリフが無い。
なんと「ピンポン」の原作は読んでいない(!)ので
セリフの割愛の度合いとかはわからないが
もともと短いセンテンスで表現する作家なので
よくエッセンスは抽出できているのでは?と感じる。

OPとEDの曲もイイ!
甲本が歌っていそうな“爆弾ジョニー”というバンドも興味がわく。
(ブルー・ハーツやクロマニヨンズとかに似すぎていなければ良いのだが)
選曲といい、このアニメのスタッフは本当にツボを突いているな!

最初、この物語はスマイルの成長物語だと思っていたが
出演者全ての群像劇だったのね。原作もそうなのだろうか。
この俯瞰した構図がまたいいんだよな~。
それにしても全国を制覇するのはてっきりスマイルだと思ってたぜ。

最後はペコのブレイクで終わるのには意表をつかれた。
まあ、あのまま終わるヤツではないと思っていたにはいたのだが。
その陰には“おババ”という傑出したキャラクターの存在があった。
本当にカッコイイひとで、自分はこのアニメの中で一番好きなのだ。
(女性なのに)男前な人物である。
出番はそう多くはないながらあまりしゃべらず
顔や態度で演技するのもシビレる。
いわゆる鬼コーチという類だが、ナニヤラとても重い人生を感じてしまうぞ。

もうちょっと長く観ていたいアニメだったなあ。
どのくらい原作をはしょったのだろう?
いずれにしても傑作なアニメだ!