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メインストリートのうつけもの

ロックンロールにゃ歳だけど、死ぬにはチョイト若過ぎる?

「極黒のブリュンヒルデ」感想 すっとこスプラッターSFアニメ

2014年07月11日 02時39分31秒 | アニメ
原作は未読である。
まずタイトルからしてなんか引っかかるカンジだ。
「きょっこくの~」と思っていたが、「ごくこくの~」と読むらしい。
言いたいことは判るが、あまりカッコ良くないじゃんこの語感。これも確信犯だろうか。
さらに“歌”(ボーカル)が入らないオープニングもこのご時世では異質感漂うし。
(もっとも後半はノブナガンのようなパンクが流れていたが)

観始めた当初、カミさんは「ヘタな絵」としてブーブー文句を言っていたな。
確かにキャラの表情は乏しいし、背景もとりわけ凄いというワケでもない。
ウチで視聴を続けているアニメの中では、少なくとも表現の部分では低レベルと言えよう。
だが、1~2話観た中でも簡単に視聴ストップが出来ない筋運びがあった気がする。
アニメを全部観終わっての感想を書くと…“面白かった!”これに尽きる!
自分は“絵”を重要視する方ではあるが、このアニメはそんな物差しを持ち出すのが無意味なほど
内容勝負のアニメであった。
この作品を知ってる方ならツッコミどころが満載であるのはご存知だろう。
いたるところで場当たり的な都合よさで物事が解決しているし、要するに検証や詰めが甘いのだ。
でもそれとても魅力の一部にまで昇華しているのがスゴイところだ。

その魅力とは、おそらく原作の持ち味だとは思うが“オフ・ビート感”だと思う。
緊迫の場面を「あら、そう来たか…(苦笑)」という意外なオチで潜り抜ける主人公たちの行動や、
独特なボケを持ったギャグなどが、スプラッターなゴアシーンを和ませるに十分な破壊力を放っている。
それに「もうダメ(全員殺られる)!」という引きの部分が最近のアニメの中で突出して多く、
次回を見逃せない展開にもっていくのが本当に巧いのだ。
常に自分たちより“格上の”能力者が刺客として放たれる構図が効いているのだろう。

キャラ設定も秀逸だ。
中でも自分のお気に入りは、関西弁を話すツンデレの彼女(カズミだっけか?)だ。
彼女の村上にはせる想いが愛おしくてなあ。
最終回近くで主人公が殆ど絶命状態になった時、「村上が死んでもうたら生きてる意味ないわ!」と
純粋なまでに取り乱して泣く姿に感動したぜ!
村上を好きなのは、ヒロインであるネコと呼ばれる幼馴染もそうなのだが
こっちは記憶をなくしているので村上に対するアピールが控えめなのだ。
村上もネコを好きなので相思相愛をあまり意識させないようなプロットなのだろう。
だからこそ、天文台に寝泊まりする女の子達の日常が
どこかホンワカした修学旅行っぽい雰囲気になっているのではないだろうか。

何回も言っているが、自分はハーレム構造をもったアニメは嫌いである。
この作品は(おそらくは)全員が村上を好き(程度の差はあるが)というハーレム状態にもかかわらず
全くもってハーレムに対する拒否反応が出ないのだ。これには自分でも驚きだが
真に面白い話というのはこういう事なのかもしれないな。
フィジカル的に弱い村上だが、女の子達を全員守るという信念はゆるぎないものがあるというのも
自分の知るハーレムの中心人物像では“意外と”少ないキャラ設定で清々しい。

なにやら大絶賛になったが、アニメがブツ切れで終わったのが辛い。
原作は終わっているのだろうか?
アニメが良かったからといって原作に行かないのが自分なので、実に残念。


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