メインストリートのうつけもの

ロックンロールにゃ歳だけど、死ぬにはチョイト若過ぎる?

「ノーゲーム•ノーライフ」感想

2014年10月26日 19時54分36秒 | アニメ
面白かった!
自分の嫌いな兄妹愛臭が若干漂っていたのがやや気になったが
それを超えるキャラ設定の魅力が勝ったカタチかな。

こういった賭けごとのアニメで秀逸だったのが「カイジ」だったり
「ワンナウツ」だったりしたのだが、両作品はドロ臭く(そこがまたイイのだが)
いかにも”おたく風に”ソフィティフィケイトされたのが本作品と言えそうだ。

そうはいっても賭ける対象は「国」とか「領土」とかで
スケールはやたらとデカイ。
それ故に主人公側は絶対に負けられない。
…という緊張感で引っ張るのかと思いきや
主人公の兄妹は、特に兄のほうだが絶対的な自信に満ちているというスタンスだ。
これじゃあ、賭けごとの見所としてどうよ?…になりそうだが
そこが展開の面白さでそうはならないのが凄い。

原作では、異世界の”神”にまで勝負を挑むらしいのだが
アニメではそこまでいかずに終わってしまった。
「絶対に勝つ」自信しかない者同士の戦いは非常に面白そうだったので残念だ。
もっとも、今回も敵側は策を弄していて
「絶対に勝つ」という自信のもとに主人公側と戦うのだが。

あと作画も良い。つか、好きなキャラデザだな。
人物の輪郭を赤で描いているのも華やかでイイ感じだ。
こげ茶や薄茶はありがちだが、赤となるとそうは多くない。
アニメの作品名はここでピンと浮かばないが
赤の比較的濃い色合いのものなら2~3作品ぐらいは見かけたと記憶している。
が、この「ノーゲーム・ノーライフ」は蛍光っぽい赤ときたもんだ。
ヘタをするとハレーションを起こしかねない派手派手な色遣いなのに
ギリギリのところでうまくまとまってると思う。
う~ん、結構スゴイかもしれない。

とにかく、着想とか展開とか似通った作品が多い2014年秋の新作群に
爪の垢でも飲ませたいぐらいに独創性があって面白かった!
いろんなジャンルのアニメがあっていいはずなのに
どうしてああも固まっちゃうのだろうか。
…みんな狙いすぎなんだろうな。

「ピンポン」感想

2014年10月20日 00時11分22秒 | アニメ
面白かった!大洋テイストも非常に濃厚で
この作家を知らない人がこのアニメを観たら
「変な絵の、やたら古臭いアニメだな」と感じてしまうかもしれない。
そんなヒトでも見続ける好奇心さえあれば
きっと他では味わえない、極上の作品に出会えたことに気づくはずだ!

とにかくフニャフニャの描線とか、いびつなパースとか、独特のデッサンとかが秀逸で
作画陣がおもいっきり大洋に舵を切っているのが素晴らしい。
特徴のあるセリフ回しも、声優陣がよく応えていて「一言」たりとてムダなセリフが無い。
なんと「ピンポン」の原作は読んでいない(!)ので
セリフの割愛の度合いとかはわからないが
もともと短いセンテンスで表現する作家なので
よくエッセンスは抽出できているのでは?と感じる。

OPとEDの曲もイイ!
甲本が歌っていそうな“爆弾ジョニー”というバンドも興味がわく。
(ブルー・ハーツやクロマニヨンズとかに似すぎていなければ良いのだが)
選曲といい、このアニメのスタッフは本当にツボを突いているな!

最初、この物語はスマイルの成長物語だと思っていたが
出演者全ての群像劇だったのね。原作もそうなのだろうか。
この俯瞰した構図がまたいいんだよな~。
それにしても全国を制覇するのはてっきりスマイルだと思ってたぜ。

最後はペコのブレイクで終わるのには意表をつかれた。
まあ、あのまま終わるヤツではないと思っていたにはいたのだが。
その陰には“おババ”という傑出したキャラクターの存在があった。
本当にカッコイイひとで、自分はこのアニメの中で一番好きなのだ。
(女性なのに)男前な人物である。
出番はそう多くはないながらあまりしゃべらず
顔や態度で演技するのもシビレる。
いわゆる鬼コーチという類だが、ナニヤラとても重い人生を感じてしまうぞ。

もうちょっと長く観ていたいアニメだったなあ。
どのくらい原作をはしょったのだろう?
いずれにしても傑作なアニメだ!

アニメ「ブレイド&ソウル」感想

2014年10月18日 16時46分56秒 | アニメ
惰性で全部観たけど面白くなかった。つか、少々ひどいアニメ。

そもそも主人公は“自分探し”的な方向に陥っていくようなキャラじゃないんじゃないの?
ここはデューク東郷みたいに首尾一貫してクールな立ち回りを望みたいところだったが。

原作がゲームなんだし、あんまり深く考えないでドンパチってほうが
少なくともこのゲーム好きな人は思うんじゃなかろうか?
スタッフとしてはつい、「ゲームに描かれなかったハナシを盛り込んで」と考えてしまい
“ブレイド&ソウル”という作品世界の幅(もしくは深さ)を拡大していくんだ!
…という野望が先行してしまうんだろうなあ。
出来あがったアニメはなんだか煮え切らない、
作画も週によってはかなりアヤシイあまりオススメ出来ない作品になってしまった。

いや、まてよ。
ゲームのプロモーション用にアニメは作らなきゃならないのだが、
ナニを土台にしてストーリー作ったら良いのかわからない。
仕方ないので中国話にありがちな“老師と仇討&その教えを体得する”あたりで進めてみよっか。
…ぐらいのやっつけノリだったのかもしれない。
どうも毎回説教くさかったり人情話に終始して、“格闘もの”の臭いが希薄だった。
自分も“久々のGONZO制作”だったので、まあ惰性で視聴を続けてはいたのだが。

とにかく乳のデカイ姉ちゃんを出しときゃいいって時代は…まだ終わっては無いが
キャラ(のデザイン)だけでなんとかなるって思うのはちと甘いぜよ。
古臭いと言えば、主人公をかくまった盗賊団のトボケた3人組がいたが
ああいった“吉本的な”ベタなギャグ人格はカンベンして欲しい。
話を展開する時に“必要ボケ”としての存在は確かにあるが、
その用途はあくまでコメディ作品ぐらいにして欲しいものだ。
こういう舌打ちしてしまう小さな“残念”が積み重なって
あそこまでの“残念なアニメ”にしてしまった気がするな。

それに、この話は全12話で完全に終わったと思っていたが
蛇足の13話があったのだ!もう内容は本篇と関係ない展開で
「水着回」「温泉回」をいっぺんにやっちまったカッコウだ。
それも作画が最低の出来なので目も当てられないぞ!
この13話をダメ押しとばかりに持ってくるあたり
このアニメが大人の事情そのもので作られていた証を観たような気持ちになったのは
果たして自分だけなのであろうか?

同じ残念でも「キャプテン・アース」に遠く及ばないぞ。


「キャプテン・アース」感想 ハナちゃんだけでいいや

2014年10月16日 18時19分36秒 | アニメ
面白かったのは最後の5話ぐらいかな。
2クールも使ってるのに話の展開が大きく失敗してるとしか言いようがない。
たまに面白いエピソードもあったが、それとてもこの作品信者でなければビミョーだろう。
ボンズでなければ自分も視聴中止にしていたかもしれない。
見続けていたのは“ボンズが作ってるから”と
キャラクターが好きだったからだ。
まあ、これもボンズの作画があったればこそなのだが。

そうそう、これって「バディ・コンプレックス」の中途半端感に近いかな。
あっちもサンライズという大御所で、それなりに作画はもっていってるだけに残念な作品だ。
両作品に言えることは、SFアニメで定評のある制作会社なだけに
“さすがにテコ入れがはいるだろう”みたいな期待感を勝手に持っていた
見る側(自分)の問題もあるだろうな。

もうちょっといじれば面白くなりそうな素材はあったと思う。
●グローブとソルティ・ドッグの確執が激化し、もはや内戦状態になるとか
●テッペイとハナの“デザイナーズ・チャイルド”としての立ち位置
 (人類に対する失望感からか、歯車装置側に寝返るとか)
●マクベスエンタープライゼスのコンピューターが直接グローブの指揮系統を奪うとか
 (ロボット3機も奪われてしまうので、ミッドサマーズナイツも危機に陥る)
…どうだろうか?
手前味噌になるが、ケッコー面白くなりそうなアイデアじゃなかろうか。
とにかく“圧倒的な危機感”が希薄だったのが最大の問題だったと断言しよう。

あと、遊星歯車装置な。
メインの男女のうち、女のほうが人間生活に楽しさを抱いていた振返り発言があったが
男に対する仄かな恋心を匂わせていて、ココはもうちょっとイジるべきだったのでは?
それにキャラクター出し過ぎ。
案の定、面白そうなキャラクターも掘り下げることなく“数”で終わってしまった。
リーダーに“歯車”というところにもっと卑屈さを漂わせて
破天荒な性格付けにし、最初からマクベスエンター~に刃向わせるとかね。
そうした独自な動きが出来るほどキャラは立っていたのに。

あんまり面白くなかったけど
これだけの苦言・提言が書けるほど、この作品は嫌いではなかったのだ。
行間に愛を感じるでしょ?

でもさ、タイトルからしてなんかダサいよな。
スポーツ・アニメじゃないんだから「キャプテン~」はないだろ。

「魔法科高校の劣等生」感想 殺人兵器なお兄様

2014年10月15日 10時05分34秒 | アニメ
「面白かった」か?というとビミョー。
つまんなくはなかったが、どうにも腑に落ちない点が多くてな。

原作があるようだが、たぶんそことの整合性の問題なのだろう。
大体、宣伝文句がアニメ内容と合ってない…というか
タイトルすら内容と合ってないと思う。
“魔法が使えない劣等生の兄と完全無欠の妹が~云々”ってさ、
アニメでいえば、そんなのは最初の2話ぐらいのシチュエーションで
観てる人ならば「兄、つぇえ~!学園でかなうヤツいねんじゃね?」
ぐらいの感想はソッコーでもってしまうと思う。

タイトルだって「魔法科高校の隠密エージェント」
あたりのニュアンスじゃないか?内容からして。
特に2クール目の話は、スパイ戦から局地戦闘にまで拡大して
魔法科の高校生が自衛隊(?)と一緒に他国からの侵略に対抗し、
ビシバシと相手兵士を一遍の良心の呵責や葛藤もなく殺しまくるといった
トンデモな話になっている(限られた生徒だけだけどね)。
もちろんその中心は“劣等生の兄”なのは言うまでもない。
妹に魔法の制限をされており、それを解放したら
回復魔法まで使える“兵器”に変容してしまったカンジなのだ。
ここまでくると、この兄が高校に入学して云々という前提が
もう笑っちゃうぐらいにどーでもよくなってるのね。

ひょっとしてタイトル通りの内容で進んでいたほうが面白かったのかもしれない。
魔法が使えない分、相手の魔法を分析して打ち消す術式で対抗するといった
結構、燃える展開だったんだよな。最初は。
「魔法」では評価されないが、他の能力が規格外に優れているというのも
“劣等生”という言葉で片付けてよいものかどうかは疑問だ。

と、まあ基本的な部分でツッコミどころ満載なのだが
自分が嫌いな“兄妹ラブ”も火に油を注ぐカタチでこの作品の評価を下げている。
“腹違い”とかの説明は無かったように思うので尚更イヤなのだ。
妹の方が「もう、いつでも抱いてくれ!」光線を放ちまくりなのでゲンナリだ。
そうそう、
女子の方から肉体関係を迫ってきていて、それをいなす男子という構図が
このテのアニメでは定石化しているが、これも個人的にはイラつくぜ。
最終的にはベタベタするんだから、ヤることはちゃんとヤっとけよ!ってな事だ。
本当に近親相姦でヤバイと思っているのなら仕方がないが、
そしたら妹の精神構造をどうにかしなきゃマズイだろう。

そこかよ!というトコロに突っ込んでしまったが
まあ、駄作じゃないので。
そこそこは面白いよ。



「ハイキュー!」感想 心洗われる優良アニメ

2014年10月14日 14時05分14秒 | アニメ
原作読んでないが面白かった!つか、毎回感動で泣いてた気がする。
歳とったせいで涙腺がゆるくなったからな。
いやいや、メンタルだけじゃなくて
本当に加齢による涙もろさってのは肉体的にも起因するらしい。
(ナニ言い訳してんだか…。)
とにかく感動もありで面白かったのだ。

スポーツ漫画(アニメ)ってのは
超人的な力を有する主人公やライバルが出てくるのが
もはやお約束になっているが、
このバレーボール・アニメはそこんところがギリギリで
リアル側に踏みとどまっていたように思う。
主人公の尋常でないジャンプ力ってのがそこだ。
あとは天才肌のセッターとかいるが
まあ、黒子のバスケに比べればフツーの領域に思えてしまうな。

ライバル校のメンバーも含めて、みんな“いいやつ”ってのが基本的に気持ちがよい。
黒子~に出てくる奴等のやさぐれ感や、
弱虫ペダル・御堂筋くんのようなキショイ奴が
いないってだけで、こんなにもクリーンになるものなのか。

もちろんそれだけではなくて、
みんな“敗北”から立ち直る過程で
チームの友情とか信頼とかの“まっすぐな力”に後押しされているからだな。
前出のアニメに出てくる奴等の、
初めっから“負けを知らない”圧倒的な力による自惚れが無いワケだ。
いや、…だから悪いとか言ってるんじゃなくて。
面白いんだからそれはそれでいいのだ。
ただ、この「ハイキュー!」は純度の高い青春ものとして
手放しで楽しめるって事さ。

それにIGによる作画のよさが光った!とにかく動きがカッコ良いのだ。
リアルなんだよね。そこにもってきて脚本も良く出来てるし。
全く言うことなしの傑作アニメだと思う。
ちゃんと試合に負けるしな。


「残響のテロル」感想 画面に酔える!

2014年10月12日 18時43分46秒 | アニメ
面白かった!
久々にちゃんと“終わった(決着をつけた)”TVアニメ作品を観た気がするぞ。
好きなアニメーターがキャラデザをやっていたということもあり、
自分の感情移入度はハンパなく高くなって、毎週楽しみに観ていたのだ。

カッコ良かったなあ。この世間を敵に回す大胆不敵な行動!
ルルーシュの大仰なキャラも良いが、抑揚を抑えた「9」の非情なキャラもまた萌えるぞ。
いささか「12」と少女のキャラは類型的で、結末の展開が予想できそうだったのが残念か。

「9」に輪をかけて非情かつ頭の回る「5」が登場してからの追い詰められ感がまたイイ。
主人公側がナゾかけで警察を弄んでいた立場から逆転して
“勝てそうにない敵「5」”に、ソッコーで弱点である少女を拉致されるあたり。
まあ、見方によっちゃそこが残念でもあるのだが…。
もっと世の中を翻弄してほしかった気もする。イケイケ感が完全に無くなったしな。

どんな形であれ、核を爆発させたというのはビックリだ。
この話の流れだと、寸前で阻止されてしまうのかなあと諦めかけていたのだが。
観てる側としちゃあ、やはりそのぐらいはやってくんないとね。…ってか。

こういった物語は“リアル”の中で展開されていくので、
実は観てる以上に重い、あるいは密度のある作品になっているのだ。
たとえその作品が全くウケなくてもだ。
そこがツライよなあ。
超絶・緻密に描き込まれた劇画が、たわいもないエロ4コマ漫画に
人気で劣るなんてのも日常茶飯事なのだ。
ウケるってのは“作る側の努力”なんか知ったことではないのだから。

それでも言いたい。
みんな、もっとこのアニメを評価してやってくれよう…と。
じゃないと、今後、こんなド級の質量をもった作品がTVで観れなくなっちゃうよー。
つか、集まってる制作者のメンツをみると
完全に業界ウケを狙ってる気もするがいかがなものなのだろう。
それならば別にいいか…。大丈夫か…。織り込み済みか…。
君たちの腕前は存分に発揮できてたし…。
またやってね。がんばってね。

僕は応援してます!



それにしてもMAPPAという制作会社はチョー注目だな!

「アルドノア・ゼロ」感想  演習機で勝つあたり・・

2014年10月05日 06時45分28秒 | アニメ
面白かった!
…が、今回のアニメだけを切り取って言えば
主人公格(主要登場人物)が最後にみんな死んでしまう“ミもフタもない”作品だ。
これも「続きは原作を読んでね」的なプロモーション・アニメなのかね。

最近よく思うんだが、終わってもない物語のアニメ化された一部分だけ見て“感想”ってのもなあ。
もちろんそれはソレで意味はあると思うが、物語に対しての感想ってのを書いてみたいじゃないの。
つか、1クールとか2クールでちゃんと完結した物語を創るスタッフの腕前を見たいのかも。
原作者、脚本家、監督など、与えられた枠で完結させるチカラね。
今、オリジナル・アニメって殆ど無いからなあ。
小さなお友達向けの作品はあるけどさ。まあ、ガンダム・シリーズなんかは大きなお友達向けか?
富野監督なんかはまさしく職人芸だと思う。
あれだけ力のある作品を何本も創ってきたからね。

で、アルドノアだが。
最後が唐突過ぎじゃない?これからどうすんのよ、キミ。みんな殺しちゃってさ。
…てな展開で、観てる側もポカーンだよ。
観終わった後の、後味の悪さと言ったらハンパない。
せっかくそれまでは今期で1、2を争う面白いアニメだったのに。
作画も力入ってたよね。キャラデザも新鮮味があって良かったし。
OPもカラフィナ使ってて、マドマギ以来のダークな楽曲でシビレたし。
それだけに残念なんだよなあ。
「原作を変更してラスト創ってみました」でもいいから
“一応のおさまりが良い”カタチにできなかったものなのか。

まあ、「ラストはアレでいいのだ」という感想を抱くヒトが、実は大部分という事もあり得るので
あまり強くは主張できないが、やっぱりあのラストはNGだと思う。

「LOVE STAGE!!!」感想  これホモ開眼アニメだよな

2014年10月04日 21時39分51秒 | アニメ
BLアニメは嫌いだ!
大体、普通に異性が好きな男でこのテのアニメを好きなヤツっているのだろうか?
それに!なぜ自分はこのアニメを最終回まで見続けてしまったのだろうか?
まあ、面白かったからだろうけど。

冷静に自己分析すると
・この話がコメディ(ギャグ寄り?)だったから
・登場人物の身内が、クソあり得ない脳天気な芸能一家という特異な状況だったから
・「女と勘違いしてた」という導入部分が自然だったから
・「男を好きになる」という異質な部分に登場人物の葛藤があったから
という、最初から“同性愛もの”という体裁が緩かったからに他ならない。
それに主人公が“超・ド下手なくせに”漫画家になれるという妄想を抱いている部分が
いかにして破たんするか?に、結構キョーミがいっていたような気もする。

しかし、ノーマルな自分が最終回を見て「おいおいおい」となった部分をゼヒ伝えておきたい!

その壱;女と勘違いされた主人公は暴漢に襲われ、工事中の空き地に追い込まれてしまう。
そこで3人のシブヤ系の暴漢が主人公の上着をめくりあげると、そこには当然男の平たい胸が…。
「なんだ男かよ!」と悪態をつくも、主人公の(男なのに)女っぷりの良い“か弱さ”を見て
「うおー!男でもいいやー♪」「俺もー♪」×2と、こぞってカマ掘りに突進する構図な。
ソレ、あり得ねーだろ!いくら最終回だからって雑過ぎだろ!

その弐;で、主人公は「こんな男達に襲われるなんてヤダ!」と、その場を逃げ切り
自分にご執心の男の家に転がり込み、いきなり「しよ♪」とSEXを持ちかけるのも
オドロキだが、それに応じた相手とベッドシーンになだれこむ怒涛の展開。
んで、コトにおよび、想像以上のケツの痛さにふくれっ面になってハッピーエンド!
というヨモスエな最終回なのだが。

もうさ、雑通り越して投げっぱなしというか。
これってさー、“処女膜破られた痛さにふくれっ面な女の子”だったら放送されてるか?
つか、ネタにもならないよな。
ええ?ちょっと観てみたいぞ!コラ!ってなんかムカツクんだよな。
ノーマルな女性が、男の妄想でエロっぽく脚色された百合ものを観たら
きっとこんな感じなんだろうな。

このアニメ、スルスルと危険領域を渡って「てへ。ペロ」で終わらしてしまう所が凄い。
百合アニメでもTV放送される作品で、ここまでの表現は無かった気がするが、
全部見たわけでもないので何とも言えんな。
とにかく最終回のBパートたるや、ケツに突っ込んでもらいたい主人公と
やっと突っ込めると意気盛んな相手の男のハナシなのだ。
カミさんと観ていたのだが、最後の濡れ場なんかケッコー気まずいじゃんよ。
やれやれだぜ。

そういやタレント(ミュージシャン?)のダイゴが主人公の兄役で声やってて
これがもうイラっとくる役どころでさ、兄弟愛も甚だしく
近親相姦(カマだけどな)かあ?ってな関係であった。

いやあ、これはコレで天晴な作品であった!