きょうの教会ごはん 

神様との食卓で、一緒にご飯を食べましょう!

殉教者

2011年02月05日 | 羊の群れ
今から400年前、1597年2月5日、26人のキリスト者が長崎で殉教しました。カトリックでは「聖人」の列に加えられたこの26人ですが、聖人かどうかは別にしても、神様に仕える心とその信仰は真実に違いありません。今週の礼拝では、この2月5日を記念してか、彼らのことを教えられました。

26人の内、24名はもともとクリスチャンで、各地で捕まえられて大阪に集められた後、処刑命令を受けて、厳冬期、長崎へ歩き出しました。途中、彼らを世話していたクリスチャンでなかった2名が、望んで列に加わり、26名になったそうです。一行の中には少年たちもいました。幼い子供が傷つけられ、刑に処されるのを見かねて、信仰を捨てるように何度も勧めたそうですが、最年少では12歳の少年たちはそのまっすぐな信仰を貫き、「自分の十字架はどこ?」と刑場で十字架を求め、賛美を口にしながら天に召されたそうです。

またパウロ三木という方は、長崎への道中ずっと福音を伝えながら歩いていたそうです。手には縄をかけられ、耳をそがれ、重罪人として侮蔑されるよう引き回されながら、彼の口には泣き言や弱音がもれるのではなく、福音が流れ出ていました。そして、到着した長崎の西坂の丘に、刑を見物に来た4000人の人々を前に彼は朗々と説教したのです。

『十字架に付けられたパウロ三木の説教』
ここにおいでになる全ての人々よ、私の言うことをお聴き下さい。私はルソンの者ではなく、れっきとして日本人であってイエズス会のイルマンである。私は何の罪も犯さなかったが、ただ我が主イエス・キリストの教えを説いたから死ぬのである。私はこの理由で死ぬことを喜び、これは神が私に授け給うた大いなる御恵だと思う。今、この時を前にして貴方達を欺こうとは思わないので、人間の救いのためにキリシタンの道以外に他はないと断言し、説明する。キリシタンの教えが敵及び自分に害を加えた人々を赦すように教えている故、私は国王(秀吉)とこの私の死刑に拘わった全ての人々を赦す。王に対して憎しみはなく、むしろ彼と全ての日本人がキリスト信者になることを切望する。


主の十字架教会のパウロ秋元師は、彼に因んで「パウロ」の名前をいただいたそうです。日本にはこのような偉大な殉教者が何万人もいると言われています。今、数多の殉教の魂によってリバイバルが起きているウガンダ、タヒチ、中国同様、日本もまた献げられた彼らの祈りによってリバイバルが起きつつあるのです。すべての人が殉教するわけではありません。しかし、すべての人がひざをかがめ、主を畏れる日は近いのです。パウロ三木師の祈りを私たちひとりひとりの祈りとして、日本の家族、知人、すべての人に伝えていきたいと思います。すべての日本人が神様を知り、愛するようになるために。


ほかのだれによっても、救いは得られません。わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていないのです。(使徒4:12)

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