きょうの教会ごはん 

神様との食卓で、一緒にご飯を食べましょう!

苦痛の夜、恵みの朝

2014年06月19日 | 羊、朝の一声


先日、突然の歯痛に襲われました。人生初のことです。私がお腹にいる間、母がカルシウムを一生懸命摂ってくれたおかげで、歯と骨は丈夫!でした。しかし、この痛み。。。とうとう、私も虫歯かぁ、と覚悟を決めて歯医者さんへ行くと、虫歯ではありませんでした。ハレルヤ!神様と、神様から預かった私を大切にしてくれた母に、心から感謝した一瞬でした。

とにかくクリーニングだけしてもらい、原因不明のまま、何だったのかなーと思いつつ過ごしていました。最初の時のようなひどい痛さはありませんでしたが、なんとなくシクシク、キリキリと痛む感じが続き、痛いのは歯なのか耳なのか頭なのか、よくわからないすっきりしない気分を過ごしていると、ある夜、それはもうビックリする痛みに突如襲われました。人生初の歯痛より100倍は痛い、それはもうビックリする人生初の激痛。ちょうど少し前に読んだ詩編22章が浮かびました。

口は渇いて素焼きのかけらとなり 舌は上顎にはり付く。(詩編22:6)

これはイエス様が十字架に架かっていらっしゃる時のご様子でもあり、とってもとっても畏れ多いことなのですが、同じような感じに思ったのです。右頬から首筋が痙攣するような痛みで、引きつりこわばって動くことができず、唾液や息をするだけで喉が干乾びて、何かチリチリする痛いものを飲み込むように感じるのです。これが続いたら朝は来ないな、とさえ思いました。ほんとうに信じられない激痛なのですが、その痛みの中で詩編を思い起こしたり、終わりを考えて祈ったり、そんなことをすること自体が終わりの印ようにも思いました。

でも、神様はそんな私を生かし続けてくださり、翌朝、目覚めることができました。夢だったのかと思うくらい、すっきりした目覚めでしたが、かすかに鈍痛が頬に残っていました。そしてその時、神様が痛みから守り切ってくださったことがはっきりと分かったのです。

しばしば、想像を絶する苦難の中、祈ったら天使が周囲を固めて守られた、とか、光が取り巻いて守ってくれた、というお証しを記事や本で読みます。奇跡そのものは信じていても、天使や光が守るなんてなー、と思っていた私でした。でも目覚めと共にわかったのは、私が眠る間、神様が痛みと闘って防いでくださった、ことを確信したのです。言葉に出すこともできなかった痛みの中の祈りに応え、私の横で見守っていてくださったのです。

見よ、イスラエルを見守る方は まどろむことなく、眠ることもない。 (詩編121:4)

確信が更に固まったのは、痛みの原因を調べた時のこと。症状と周囲の状況から神経の痛みだろうと「顔面神経痛」で調査すると、以下の記事がありました。

三叉神経痛(顔面神経痛)の知識 Tic Douloureux チック・ドロロ
フランス語で三叉神経痛のことを Tic Douloureuxといいます。douloureuxというのは,dolorosaというラテン語に語源をもちます。苦しみ,痛み,悲しみという意味です。via dolorosaというのは,via(道)ですから,苦難の道という意味です。キリストがゴルゴダの丘の処刑地までを歩いた道と言われています。フランス人の神経学者は,三叉神経痛がそれほどひどい痛み(キリストが十字架を背負った痛み)であるということを表現したくて Tic Douloureuxと名付けました。Tic Douloureuxは人間が感じられる最も過酷な痛みであるとも言われています。


ここにイエス様の十字架のこと、苦難の道(ヴィア・ドロロサ)を見て、やっぱり、と知ったのです。VIA DOLOROSAは、先日工藤篤子さんが歌ってくださって心に響いていた曲であり、この痛さはイエス様の十字架を思い起こすためのものであり、目覚めは神様の恵みを思い出すものでした。物事に偶然はありません。ひとつひとつのことを通して、神様は「今」知るべきこと、しなければならないことを教えてくださいます。私に教えられたことは、自分の痛みを通して他人の痛みを知ること、そしてそれを祈ること。

何かを心に決めて、歩みを進める時、いつも神様は特別なギフトをくださっていました。今回は、工藤さんから教えられて詩編を毎日黙想するようになって約10日。だからこそ、この痛みを受けとめられ、痛みを通して賛美ができました。神様はいつも側にいて、必ず助け出してくださることを、確かに知った恵みの朝でした。この朝を、あなたも知ることができるよう、痛みの中にある人を覚えて祈ります。イエス様は、呼べば答えてくださる神様です。




ヴィア・ドロロサは「悲しみの道」
ほふられる小羊として来られたキリスト
王、わが主
それは彼ご自身が願ったことだった
あなたへの愛のため、そして私への愛のため
ヴィア・ドロロサを通って
カルバリの丘でその命をささげるために

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