きょうの教会ごはん 

神様との食卓で、一緒にご飯を食べましょう!

ベツレヘムの星

2012年02月28日 | 羊、朝の一声
今週日曜日の礼拝は、何と「クリスマス」、イエス様の生誕についてでした。詳細はまたアプリケーションしますが、なぜ今、クリスマス?と思われる方もいらっしゃるかも?「クリスマス」はクライスト(キリスト)+マス(ミサ=礼拝)ということで、「キリストの礼拝」という意味です。それは年に一度の12月25日のみのことではありません、というところからメッセージがありました。

個人的に私は今この時に「クリスマス」がテーマにされて驚きました。実は最近、ちょっとステキな本を見つけたのです。タイトルは「ベツレヘムの星」。どなたか読んだことがあるでしょうか。ミステリー小説で有名なイギリスの女流作家、アガサ・クリスティの短編集で、聖書を題材とした物語と詩を集めたクリスマスブックです。もちろん、信仰について書いてあったりはしません。彼女の鋭い人間観察力と卓越したプロットが楽しめ、また聖書を読む者には、「あれ?」と心寄せる箇所がところどころに隠されていて、一読してお気に入りになった御本です。ぜひご案内したいなぁ、と思いつつ、シーズンが終わったばかりだし、、、とあきらめようとしていたところに、礼拝メッセージ絡みでご紹介できることにびっくりしたのです。(これも御心?)

この中の「水上バス」という短編がスゴイのです。できたら、皆さんに読んでいただいて、感想をシェアリングしたいので、詳しい内容は控えますが、人間嫌いのご婦人のお話です。人間を好きになろうと一生懸命がんばるけれど徒労に終わり、結局「人を好きな振り」をし続けることしかできず、そんな自分を悲しみ、心に空しさを覚えているミセス・ハーグリーヴズ。彼女に「私」を見てしまいました。そして、そんな彼女に奇跡が起こるのです。内面の心理を細かく見事に描写した完成度の高いショート・ショートです。

クリスティがクリスチャンだったかどうかはわかりません。(たぶん、違うでしょう。)でも、この短編で、「人はイエス・キリストに出会う(触れる)ことで、真の生き方を知る。」ということを彼女は知ってか知らずか、書いているのです。また最後のオチが秀逸!クリスチャンなら、にっこりしてしまいます。ぜひ、機会があったら読んでみてください。


「この方の服に触れさえすれば治してもらえる」と思ったからである。(マタイ9:21)