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オンデマンド/「観光系大学」看板倒れ 業界就職は卒業生のたった2割

2009-01-12 12:25:12 | ニュース
アダム=スミスが怒ってますよ

「そうじゃないだろう!」って。











「観光系大学」看板倒れ 業界就職は卒業生のたった2割(抜粋)
1月10日 産経新聞

「観光立国」を目指し昨年10月に発足した観光庁が

“旗振り役”

として期待する

「観光系大学」で

「観光業界に就職する卒業生が2割」

にとどまっている。

経営能力を期待する業界に対し

大学のカリキュラムは

「歴史や地理重視」

とギャップがあるのが要因。


<観光庁>
「業界が求める人材を育てられていない」
 →大学のモデルカリキュラム作りに乗り出した


<「観光系」大学>
①昭和42年度に立教大学が初めて観光学科を設置
②比較的新しい分野のため大学間の競争激化に伴い
③ここ数年は学生集めの目玉として観光系の学部・学科を新設する大学が続出
④平成4年度に240人だった観光系学部・学科の入学定員数は
⑤20年度には3900人に増加
⑥21年度は4000人を突破する見込み


<景気悪化の影響で苦戦を強いられている観光業界>
「経営が厳しい中で、一人でも専門性のある人材がほしい」


<観光庁>
「人材ニーズはむしろ高まっている。」


<進路調査>
国土交通省が平成16~18年度に観光系学部・学科を卒業した学生に行った

旅行業 8%
宿泊業 7%
旅客鉄道業 5%

観光業界全体 23%


<観光庁観光資源課>
「まだ新しい分野のため、企業が欲しがる人材像を、大学側がつかみきれていないため」


<観光庁が観光関連企業を対象に「求める人材像」を調査>
多数回答、以下

●管理職・リーダーとしての素質・適性
●どの部門にも対応できる基礎能力
●社会人としての常識・マナー-


<同課>
「経営全般について学んでほしいというニーズが見られる」


しかし、国内の観光系学科・学部のカリキュラムでは

「歴史、政治、地理などの社会科学系分野を重視する傾向」にあり

経営に関しては

「軽く触れる」程度。

「卒業生の約半分が観光業界に就職する」米コーネル大学が

「カリキュラムの66・7%」を

経営分野に割いているのとは対照的だ。


<大手ホテルチェーンで採用にかかわった経験がある琉球大学観光産業科学部 上地恵龍教授>
「学生にはマーケティングを学んできてほしかったが、実際は違った」


ギャップを埋めようと観光庁は昨年11月

ワーキンググループを立ち上げ

今年度末をめどに

観光業界への就職につながるカリキュラム作りに着手した。

業界が求める経営やマーケティング能力育成などを盛り込む予定だ。


<観光庁>
「観光系大学が求められる人材を育てることで業界が活性化すれば」


<観光系大学>
①ホテルでの接客や海外旅行の添乗員など、観光に関連する人材を育成する学部・学科を持つ大学の総称
②平成15年に始まった「ビジット・ジャパン・キャンペーン」など
③政府の「観光立国」推進を背景に
④外国人観光客の増加、観光業界の雇用拡大が見込まれたことから
⑤観光系の学部・学科が相次いで新設された











昨年、こんな記事があったんですね。











【教育】就職有利? 観光系大学の定員急増(抜粋)
2008.8.27

ホテルでの接客や海外旅行の添乗など

「観光」に関連する人材の育成を掲げる大学が増え

来年4月には40校

入学総定員で4000人を突破する見通しだ。

日本を訪れる外国人観光客を

「1000万人まで増やす」と

政府が観光に力を入れ始めたことから

就職に有利との読みも

“観光教育熱”

の背景にありそうだ。


<文部科学省のまとめ>
①今年4月時点で
②「観光」「ツーリズム」「ホスピタリティー(もてなしの心)」などを学部や学科の名前に使ったのは
③37大学40学科
④定員は計3900人と10年前の6倍に急増


来年4月には

亜細亜大(東京都武蔵野市)など

首都圏の3大学が

観光関連学科を開設する計画。

いずれも文科省に届け出るなどしており

実現すれば40大学で計4247人に膨らむ。

急増の背景には

「観光立国」

の実現に向けた政府の取り組みがある。


<政府>
①平成15年4月
②海外に出掛ける日本人に比べ、日本を訪れる外国人が少ないとして
③外国人観光客を「22年には1000万人」にする「ビジット・ジャパン・キャンペーン」を開始
④外国人観光客数は15年の521万人から
⑤19年には835万人と右肩上がりで増えている

⑥さらに19年6月には観光立国推進基本計画を決定
⑦国内の観光旅行消費額を17年度の24兆円から5年間で30兆円に引き上げるなど新たな目標も掲げた
⑧今年10月には観光庁も発足する


<国土交通省>
「これらが実現すれば、観光産業の活性化が見込め、専門的な知識や高い技術を持つ人材への需要が増える」


大学側にとっては

就職の実績が良ければ

受験生の人気は高くなる。


<来年の新設を計画する秀明大(千葉県八千代市)>
「1年間の英国留学で語学力を磨く」


<松蔭大(神奈川県厚木市)>
「観光地を抱える県内の自治体と連携し町おこしを研究する」


ホテルや旅行会社で

「即戦力となる人材の育成」

に力を入れる考えだ。


一方、国交省の調べでは

16~18年度に観光関連学部を卒業した約4200人のうち

旅行業や宿泊施設、旅客鉄道などに就職したのは約23%となっている。

国内の旅行会社と宿泊施設の従業員数は

約18万人。

国交省は

「就職者の数を増やす余地はある」として

学生が旅行業界で就業体験するインターンシップの受け入れを

企業側に求めている。

ただ、企業側からは

「知識は入社後でも身につく。採用は人物本位で出身学部は関係ない」(大手旅行会社)

と冷めた見方もある。











政府の人たちって

「バカ」?



「2008.8.27」



この記事時点で

「知識は入社後でも身につく。採用は人物本位で出身学部は関係ない」(大手旅行会社)

という意見もあり

「観光関連学部を卒業した約4200人のうち、旅行業や宿泊施設、旅客鉄道などに就職したのは約23%」

という調査結果もあるのに

「就職者の数を増やす余地はある」

って

闇雲すぎるだろう。



今回の記事は

半年前の記事と

何にも変わらない。



海外では

「卒業生の約半分が観光業界に就職する米コーネル大学がカリキュラムの66・7%を経営分野に割いている」らしい。



明らかに

「リサーチ不足」だし

そこに需要があるのなら

その内容を十分に確認し

「需要に合った供給をする」

というのが経済原則じゃないんかなあ?



大学も

「ひどい」よねえ。



「ホテルや旅行会社で即戦力となる人材の育成」

というけど

実際に必要とされているのは



●管理職・リーダーとしての素質・適性
●どの部門にも対応できる基礎能力
●社会人としての常識・マナー-



「(専門)知識は入社後でも身につく。」

というのが企業の立場。



大学は

「何も考えずに学部を立ち上げてる」ことになり

「就職に有利」と考えた学生たちこそ

「いい迷惑」だ。



<観光庁観光資源課>
「まだ新しい分野のため、企業が欲しがる人材像を、大学側がつかみきれていないため」



このコメントもいい加減すぎる。



そもそも

「観光立国したいのは政府」なわけで

「企業が欲しがる人材像を、大学側がつかみきれていない」なんて

突き放したことを言うのではなく

「適切な情報を流し」て

修正するのが

「政府の本来の立場」じゃないんですかねえ?



需要と供給の読み違い。



国民の欲しいものが見えていない今の政府では











無理もないことかもしれませんが。
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