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自主規制/マック「×××はいけない」 週刊誌中づり広告を黒塗り

2007-12-26 23:41:24 | ニュース
見る権利、知る権利、伝える権利。











マック「×××はいけない」 週刊誌中づり広告を黒塗り(抜粋)
2007年12月22日

「食べてはいけない」の表現はいけない?――。

大手ハンバーガーチェーン、マクドナルドの批判記事を掲載した週刊誌の中づり広告が

「相次いで電車・地下鉄での掲出を断られたり」

「黒塗りや削除されたり」していた。

プライバシーや性にかかわらない見出しを

多数の社が拒否するのは

異例。

「駅のテナントに入っていることとの関連を認める社」もあり

出版社は反発している。


問題となったのは

今月10日発売の「週刊現代」12月22、29日号の広告にあった

「『マクドナルド』を食べてはいけない!」

の見出し。

先月27日に

日本マクドナルドの東京都内のフランチャイズ4店舗で

マックシェイクなどの賞味期限偽装が発覚したことに関連し

「別の店でも期限切れの野菜が使われていた」

などと語る元従業員の声を記事で紹介した。


<出版元の講談社>
①関東、関西、中部のJRや私鉄、地下鉄など15社に広告を出すため
②各社広告部門や系列広告会社に広告の事前審査を依頼したところ
③相次いで認めなかった
④「食べて」の3文字を黒く塗った形で再依頼したが、それでも認めない社があった
⑤最終的に各社の対応は分かれた


JR西日本、阪神、南海、近鉄など
→「食べて」の3文字が黒塗り


<JR西日本の車内広告を扱うジェイアール西日本コミュニケーションズ(大阪市)>
「今回の件は行政処分も受けておらず、あまり悪質ではないのに『食べてはいけない』と断定するのはいかがなものか」


<南海>
「車内の広告を扱った広告会社が、表現があまりに抽象的で直接的だと判断した」


「食べてはいけない」を削除し、「同じ記事の脇の見出しを拡大」
→東京メトロ、東急、西武


<東急、西武>
「通常認めていない意見広告にあたる」


<東京メトロ>
「見出しを見る限り、例示が少なく誇大で事実誤認を招く」


掲出を見合わせた
→京成、小田急


<京成>
「内容が明白な事実と確認できない」


<マクドナルド>
全国のJRや私鉄の駅施設や駅前に約750店を展開

●ほとんどの鉄道会社が「駅で商品が売られていることと関係ない」
●小田急「駅構内のテナントにも入っており、『食べてはいけない』商品を発売している認識はない。表現変更を求めたが拒否されたため、掲出を見合わせた」
●東武「特に問題はなかったが、講談社側が自主的に黒塗りしてきた」「駅構内のテナントにも入っており、『食べてはいけない』商品を発売している認識はない。表現変更を求めたが拒否されたため、掲出を見合わせた」

 
<講談社 高橋容三・雑誌宣伝部長>
「公共交通機関が、取材に基づく事実の報道を抑制するのはおかしい」


<日本マクドナルド>
「当社から鉄道各社に配慮を要請したことはない。各社の判断について、当社が申し上げることはない」


<出版広告>
①関東ではJR東日本と大手私鉄10社
②関西ではJR西日本と大手私鉄5社が
③不正確な表現、露骨な性表現などがないことを掲出条件としたガイドラインを作っている

④各社は独自基準も設け、それぞれの裁量で判断
⑤JR東日本は昨年7月以降、JR東の労働組合を批判する記事を掲載した週刊現代の広告を承認していない

⑥雑誌広告は新聞にも掲載されることが多い
⑦朝日新聞は未成年の犯罪容疑者の顔写真など法に抵触する内容を含むときや
⑧過激な性表現など

「紙面の品位を汚す」

と判断した場合

広告主などと協議の上

一部を削って掲載することがある

⑨問題となった今回の広告はそのまま掲載した


<桂敬一・元東大教授(ジャーナリズム論)>
「広告といえども公の場で一定の表現の自由がある。今回のようなケースは、基本的には広告主の意図通り掲載し、結果責任は広告主が負うのが筋だろう」


<各社対応一覧>
■「食べて」の3文字を黒塗り
→東武、京急、京王、東京都営地下鉄 JR西日本、阪神、南海、近鉄 名鉄、名古屋市営地下鉄

■「食べてはいけない」を削除し、同じ記事の脇の見出しを拡大
→東京メトロ、東急、西武

■掲出見合わせ
→小田急、京成

※JR東日本、JR東海、相鉄、阪急、京阪、大阪市営地下鉄は、以前から「週刊現代」の広告を扱っていない











実際のところ

「駅構内のテナントにも入っており、『食べてはいけない』商品を発売している認識はない。表現変更を求めたが拒否されたため、掲出を見合わせた」

という小田急のハナシが本音でしょうね。



もっと過激なタイトルのものでも

「吊り広告で見かける」し

第一、京成の

「内容が明白な事実と確認できない」

に至っては

「週刊誌記事のほとんど」

がそうなんじゃないの?



それとも

京成さんは探偵かシンクタンクにでも

調査依頼して

「事実確認」

してるわけ?



各社ガイドラインを持ってるらしいけど

本来は

朝日新聞社のように

●未成年の犯罪容疑者の顔写真など法に抵触する内容を含む
●過激な性表現など

「紙面の品位を汚す」場合

広告主などと協議の上

一部を削って掲載することがある

というのが

「正しいガイドライン」

だよね、きっと。



その新聞社が

「問題となった今回の広告はそのまま掲載した」

わけだから

本当は「そんなに問題はなく」

ガクシャセンセイの言うように

「基本的には広告主の意図通り掲載し、結果責任は広告主が負うのが筋」

というのは

極めてマットーですよね。



ただ

掲載を拒否したのは

新聞社のような「報道を旨とする会社」じゃない。



ただの

「交通機関の小遣い稼ぎ」なわけで

そんなところが


そんなリッパな倫理観を持ってる訳がない。



「自分の商売のジャマになるような記事を出すわけがない」



「JR東日本は昨年7月以降、JR東の労働組合を批判する記事を掲載した週刊現代の広告を承認していない」

というのがいい例です。



それにしても

ジェイアール西日本コミュニケーションズの

「あまり悪質ではないのに『食べてはいけない』と断定するのはいかがなものか」

は笑える。



「あまり悪質ではない」

なんて

何で言えるの?



テレビや何やらでやったニュース見ただけで

そんなことが言えるわけ?



講談社は

「取材に基づく事実の報道」

って言ってるわけです。



つまり

「ちゃんと事実確認を行った上での報道で、責任は持つ」

ってこと。



講談社としたら

「いかがなものか?」なんて

「余計なお世話」

でしょ。



表現の自由なんてものは

「報道機関」以外のショーバイやる人間にとっては











二の次なんでしょうね。
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