傷だらけの天使のスローなブログ
ON THE ROAD
巣立ち (また逢う日まで)
昨日、わりと早く会社から帰れたので7時でもまだ明るい庭を見ていたら、
我が家の庭の木につけた巣箱に巣を作ったシジュウカラが
木の枝の上からこちらを見ている。
いつもならすぐ飛んでいくのに、昨日はいつまでもじっとこちらを見ていた。
やがてだいぶ暗くなったので外にいると虫に刺されるからと
オレは家の中に入った。
一夜明けて今朝、いつもなら朝の4時頃から
シジュウカラの声が聞こえるのに今日は静だ。
オレが起きる6時頃になると、親鳥がせっせとエサ運びを始めているのに
今朝はまったく姿が見えない。
夜家に帰って家族に確認すると今日は一度も巣にきていないという。
でも一度だけ木の上からシジュウカラが何羽かまとまって鳴いていたという。
オレは庭へ出て静にそっと巣箱に近づき注意深く耳をあてる。
なんの音も聞こえない。
思い切って巣箱の屋根をそっと開けてみる。
すると・・・上の写真のように中には木の葉を敷き詰め
その上に獣の毛を敷いた巣があった。
しかしそこには親鳥も雛の姿も無かった・・・からっぽだ!
そうか、巣立っていったんだ!
中に卵の殻は無かった。これは卵から孵化して雛がかえった証拠らしい。
逆に殻が残っていれば残念ながら孵化しなかった証拠だとか。
確認はしていないが鳴き声からして雛は4羽くらいいたのではないだろうか。
一羽残らず無事に巣立っていったようだ。
よかった~・・・そう思う反面、
もう明日からあのかわいい姿が見られないのだと思うと
心の奥に淋しさがこみあげてくる。
巣箱に材料を運び込み巣作りに2週間、卵を抱えて2週間、
雛がかえって巣立つまで17日。
5月の末から約1ヵ月半、この野鳥を見ることがすごく楽しみで
この小鳥たちに心が癒されてきた。
昨日じっとこっちを見ていたのはお別れだったのだろうか、
そして今日は巣によらず上空で鳴き声で最後別れを告げたのか。
淋しいけどどうか元気で青空を飛び続けてほしい。
空家になった巣箱は一旦取り外して中を清掃し熱湯をかけて消毒して保管して
晩秋にまた木に取り付けておけば来春には野鳥が訪れてくれるらしい。
またこの家を気にいってくれる野鳥がいればいいな。
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