日本ユーラシア協会広島支部のブログ

本支部は、日本ユーラシア地域(旧ソ連邦)諸国民の相互の理解と親善をはかり、世界平和に寄与することを目的とする。

日本ユーラシア協会広島支部ニュース2012年3月27日

2012-03-28 23:29:57 | 日記

日本ユーラシア協会広島支部ニュース   2012年3月27日
【日本ユーラシア協会全国総会が開催されました】
2012年3月17日(土)18日(日)本会議:石川県立音楽堂「交流ホール」
分科会:国際交流センター
テーマ:「環日本海の平和・友好・共生と3.11の復興をめざして」分科会:1平和条約 2文化・芸術交流 3言語の教育・普及 4青年交流 5学術・経済・姉妹市都市交流 6国際交流・旅行 7核廃絶・脱原発
[写真上:全体会での伊原さんの報告(2頁掲載)]
[写真中:祝賀会でのロシア留学生の挨拶]
[写真下:分科会7の真木さん(左)の報告(次号で紹介)]

[日本ユーラシア協会第53回全国総会宣言(金沢)]
今年は、日本ユーラシア協会創立55周年、日ソ協会から改称して20周年という記念すべき年です。
私たちは、東日本大震災と、人災ともいうべき原発事故の苦難を経た1年後、2012年3月17,18日、ここ石川県金沢市で第53回全国総会を開催し、新しい2012年度から2013年度の活動方針を決定しました。総会には、各界の来賓、代議員、評議員、役員など、155名が参加し、全体会や分科会での熱心な討議と盛大な祝賀会が行われました。
2011年3月11日に東北を襲った東目本大震災が、多くの「人命」と「財産」を奪い、未曽有の大被害をもたらしました。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りいたしますとともに、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
 被災地では、不自由な仮設住宅での生活、失業保険切れ、雇用と産業再建の遅れ、医療・福祉・教育の課題など生活再建や震災復旧・復興の目途が立たず、不安が高まり、震災による自殺者、孤独死が増えてきています。
さらに、地震と津波による東京電力福島第一原子力発電所の事故で、チェルノブイリの原発事故に匹敵する放射能汚染に曝され、多くの被災者をだしました。今なお、その影響は変化しながら多岐にわたり被害を拡大しています。放射能汚染の徹底した測定と除染の取り組み、放射能被害の全面的な賠償、子どもたちを放射能から守ることが急がれます。今後とも、被災者、被災地の想いに寄り添いながら支援活動を進めることが求められています。
私たちを取り巻く世界の情勢は、決して楽観できる状況にはありません。アメリカによる経済、政治、軍事にわたる一国覇権主義支配は崩壊しつつあり、中東、アフリカ、アジア、ラテン・アメリカ地域等世界の各地で民主化運動の高揚が見られます。一方ではパレスチナ・イスラエル間題、イランや北朝鮮の核開発を巡っての軋櫟など局地的な戦争に転化する危険性は否定できない状況にあります。ユーラシア諸国の関係も、自立と連帯と対立、経済発展上の格差などをめぐり複雑です。
近く、日口間の領土間題解決に熱意を示すロシア新政権の発足にあたり、日口両国の政府が真剣で踏み込んだ交渉に臨み、この歴史的懸案の解決にあたるよう強く期待するものです。協会としては、日ロ平和条約締結を促進するため、国民世論をもりあげていくことに力を尽くします。
日本国内の情勢は、経済不況の深刻化、震災復興の遅延、TPPへの参加、沖縄の普天間基地の固定化、消費税大幅引き上げ、原発再稼働の動きなど、国民生活の苦しみは一層深刻さを増しています。
協会は、「原発からの撤退」、「被災地への救援活動の継続」、「憲法9条を守る運動での共同」、「原水爆禁止・核廃絶」、「TPP参加反対」などにも連帯して活動します。
協会は引き続き全国各地でユーラシア諸国民との相互理解、文化・芸術分野の紹介と交流、友好親善のための多彩な取り組みを行い、今年9月6,7日、札幌で開催される第10回日ロフォーラムの成功を目指します。
全国的に協会の会員の高齢者比率が高まっており、次の世代への運動の継承を早急に図らなくてはなりません。国際友好運動を発展させる上でも、若い世代への組織拡大が極めて重要です。
広範な人々と連帯し、絆を強め、全力をあげて新しい方針を実践しましょう!
2012年3月18日日本ユーラシア協会第53回総会 金沢

[⑧平和間題 核兵器のない世界へ 日本ユーラシア協会の平和活動 非核の国際連帯のうねり 広島県連理事長伊原敏子]
日本ユーラシア協会は、2010年5月3日~28日にニューヨークで開催された核拡散防止条約(NPT)再検討会議の成功をめざし「核兵器のない世界」の国際署名をロシア語に訳し、広島平和文化センターの協力による広島・長崎の被爆写真ポスター(1組38枚)と共に、ロシアの平和市長会議加盟15の都市及び姉妹都市と3月全国総会に出席のキルギス代表宛に送り、連帯の行動を呼びかけました。皆様は各県連・支部の署名行動に積極的に参加されたことと思います。また、協会本部からは平和担当の坪井副会長を代表派遣し、日本ユーラシア協会の平和の取組みをアピールしました。
ロシアの諸都市に呼びかけた署名は、札幌と姉妹都市のノボシビルスクをはじめ、オーレンブルグ、ボルゴグラード、ハバロフスク、ウラジオストーク、キルギス国から計269送られてきました。被爆国の日本全国で取り組まれた691万余の署名は、ニューヨーク国連本部で、日本代表がカバクチュランNPT会議議長に直接手渡し、その広場に高く積み上げられました。議長は翌日会議の冒頭で、この700万にのぼる日本国民の心からの叫びである署名の感動と政府代表に向かって核兵器廃絶の努力を呼びかけました。藩基文国連事務総長も「核兵器廃絶がいま、地平線の先に見えている。行動すれぱ世界は変わります。」と発言。私たち一人ひとりの草の根の力が、まさに国際政治を動かしており、協会の皆様の運動がこの一翼を担ったのです。引き続き、次のステップ2015年のNPT再検討会議にむけて、昨年2月からの「核兵器禁止を求めるアピール」新署名の取組に力を注ごうではありませんか。平和への取組をおろそかにすること、手をゆるめることは情勢が許さないでしょう。
さて、毎年広島と長崎で行われている原水爆禁止世界大会に出席のユーラシア諸国からロシア、カザフスタン、リトアニアの各代表を招いて広島と東京で歓迎・交流会を行っています。ロシア・チェリャビンスクの核製造工場での3回の大事故、カザフスタン・セミパラチンスクでの40年聞、4500回以上の核実験の結果、環境・人体に及ぼす重大な被害は二世、三世と今なお劣悪なる医療環境の中で、多くの癌・先天性奇形児の出産、健康破壊のため苦しみ続けている現状を世界に訴えています。広島訪問は13回目というロシア・チェリャビンスクの核被害者のミーリャさんは、「毎年、日本ユーラシア協会の皆さんが温かく迎え激励してくださるので、元気が出るし心から感謝しています。」と語っておられまず。
私自身も毎年この世界大会国際会議に出席し、分科会で当協会の核兵器廃絶・日本国憲法9条の普及取組み等について発言していますが、何と言っても最大核保有国はロシアです。
世界で核爆弾2万3,360発の中、13,000発がロシアで、第2位のアメリカが9,400発です。
そのロシアに対して民間どうしの運動を直接取り組んでいるのが日本ユーラシア協会であり、私たちの役割の重要性を痛感しています。

【問題提起:「日ロ領土問題解決・平和条約締結促進を目指して 事態打開の方途をさぐる」日ユ協会常任理事・京都府連会長長砂實さんより提案。(第5回)次号に掲載。】

【ひろしまフラワーフェスティバル 】5月3、4、5日に参加します。お楽しみに!!

【第59回ロシア語能力検定試験5月27日日曜日実施 会場:袋町市民交流プラザ南棟会議室A】
受け付け期間は4月2日から5月10日です。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする