ジャの道はヘビィ日記

ジャニーズ好きな珠美と結糸2人の日記
といいつつ、ジャニーズじゃない日記もチラホラ

レポは基本的にネタバレです。

ぽこぽこクラブVol.6『光垂れーる』

2019-12-11 14:45:00 | 舞台・ライブ・イベント
青森ぶりのぽこぽこクラブの作品に行って来ました。
やっぱ楽しい!泣ける!!


青森で初めて彼らの舞台を見て、ハマってしまった。
とにかく、ストーリーが秀逸♪
今回は“生”と“死”がテーマ。
笑いあり、涙あり、共感ありの素晴らしい作品だったよ~。


26年前…台風の被害によって、多くの死者を出した村があった。
男性には何年も付き合ってる恋人がいるが、どうにも結婚に踏み切れない。
毎晩、夢枕に父親が立ち、でも目が絶対に合わないんだよと恋人に語る。
業を煮やした彼女は、男性の両親のお墓参りに誘う。
お墓参りを済ませた二人の耳に、お祭りのような賑やかな音が聞こえる。
興味を覚えた二人は、村まで様子を見に行く。
そこは、死者と生者が一緒に暮らす不思議な村になっていた。

あー、難しい!
あの難解というか、素晴らしい作品を簡単に説明するなんてムリだ!
という訳で、役者さんを語ろう(笑)

村上論役 柏進さん
はっきりしない、優柔不断で結婚に踏み切れない役。
でも優しい良い人。
柏さんって、ちょっと強面なんだよ。
なのに、めっちゃ可愛いかった!
なんていうか…森田さんちの剛くんみたいな感じ。
やんちゃなおじさん的な(笑)
両親を大事にする(どちらかというとお父さんを)心優しい男性を素敵に演じてた。
東京ラブストーリーのくだりで、状況説明と感情を早口で綴る姿に、まるで“つかさん”の舞台を見ているようだった(笑)
テンション維持するの大変だと思うぞ。
父親と初めてお酒を飲むシーンは感動。

滝沢理沙役 都倉有加さん
論の恋人。結婚したい微妙なお年頃。
論に対する怒りの百面相が面白かった!
感情すべてが顔に出てたな(笑)
突っ込みが大変そう(^_^;)
東京ラブストーリーの突っ込みが大好きだった!
キレイな人なのに、コメディエンヌが似合ってしまう♪

村上富士夫役 高橋玄太さん(ぽこぽこクラブ)
論の死んだ父親。神様によって甦ってくる。
頼りない、何とも言えないダメな感じがすごく上手いのよ。
あのおじさん的な服装が似合う玄太さんって一体…と思う(笑)
“あの世”にいる時と、こっちにいる時の感覚を語ってる時の雰囲気がすごく好き!
感じたままを伝えてる感が、すんごく上手いの。
手探りで語る感じが。
あと、なんやかんやで奥さんにキツく言われても大好きなんだろうなって所が素敵。
絶対イライラするけど、良い旦那なんだよ、きっと。

村上弥生役 小山あずささん
論の母親、富士夫の奥さん。蘇りのひとり。
めっちゃパワフルで、気が強い女性。でも本当は優しい。
ガタイがとても大きく見えるんですよ(^_^;)
だから、この役がピッタリですな。
玄太さんが小柄に見える…いや実際小柄だけど。
この夫婦の見た目で関係性が分かる(笑)
小山さんの話しかたが、とても好き。
聞き取りやすいし、優しいシーンではすごく優しい。
理沙さんを慰めてる時とか、旦那さんに対する本心を語るときの声がじんわり沁みる。

山田司役 杉浦一輝さん(ぽこぽこクラブ)
村長。蘇りのひとり。成仏しようと考えてる。
周りがキャラ濃いので、若干弱めに感じるんだな…。
村長も実は奥が深いんだろうけど…周りがね(-。-;)
黒岩が社にエロ本を奉納しようとするのを、ものすごい勢いで放り投げる所が好き。
あと、悟りを開く為に三点倒立みたいなことするんだけど出来なくて。
黒ちゃんがサラッと出来たのを邪魔する所が可愛い♪

大田原真二役 坂本健(ぽこぽこクラブ)
明美ちゃんの恋人。匂いフェチ。蘇りのひとり。
可愛かったなぁ。
明美ちゃんと一緒のシーンは、ちょっとバカップルな感じで。
でも、明美ちゃん一筋なとこが素敵だった。
しゃべり方がのほほんとしてて、それも柔らかい雰囲気と合ってた。
見た目イケメンとおバカのギャップが良いのよ。
明美ちゃんの将来の為に、別れてきた時のしょんぼり具合にキュンとする。
小声でみんなに話しかけてるシーンは、どうしても笑ってしまう。
よくご本人は笑わずにいられるよ。

篠原明美役 湯浅くららさん
真二の彼女。
めっちゃ好みの顔なんすよ。
なんだろうか?初めて見た時に、すごい知ってる顔な気がして。
調べたけど、初めましてなんだよな。
何であんなに知ってる気がしたのか?
やっぱ恋に落ちたのだろうか?
私が男子だったら、確実に恋してた(笑)
真二とペアルックな服装も可愛いし、海女さんみたいな格好に魚を腰にぶら下げてる姿もキュートです(*´ー`*)
真二と一緒の時は、めちゃくちゃデレだしゃべり方なのに、憤慨した時に気の強さが垣間見えるのが素敵。
真ちゃんと黒ちゃんの対決に割って入って、バシバシ魚で叩きまくる姿が泣ける。
真ちゃんに出会う前に死のうとした過去があるらしいけど、そのあたり詳しく知りたい。
何があったのー?(*゚Д゚*)

三宅耕三役 北村海さん
千加子に気がある(?)優しい男性。潔癖症。
JAEさんなんですって、北村さん。
あの、大好きな高岩さんのいるJAEさんですよ。
アクション出来て、芝居も上手い。
残念ながらこの作品でアクションシーンはなかったけど。
ストレートプレイに客演したりするんだ!って変なところでビックリした。
ババとみやっちのシーンがホンワカして好き。

中島千加子役 内田敦美さん
蘇りのひとり。認知症の母親がいる。
めっちゃツンデレ女子だったなぁ。
みやっちに冷たかったりするのに、アクセサリーもらった時は可愛い表情したり。
クールビューティーだなぁって思ったけど、よく見るとすごく幼いお顔なのよ。
あーベビメタのゆいちゃんだなって思った。
童顔なのに色気もある…。
母親が認知症を治したい気持ちと、意識がハッキリすると、自分の存在がおかしなことになるので悩む。
その苦悩が見ているこちらにも伝わって苦しかった。
死んだ人間が一緒にいるのはおかしいけど、認知症なら不思議に思われない。
薬で進行を遅らせると、死んだ娘が目の前にいるのはおかしいと混乱する。
どーするのが母親の為なのか?
母親の側にいるために甦ったのではないのか?
悩みながらも、しっかり自分の決断を下すのが格好良かった。
本当はみやっちが好きなんだろうな…でも、自分は死んでるから気持ちを抑えてるのかなって思ったぞ。

中島の母(ババ)役 水原睦実さん
千加子の母親で認知症。
水原さんの演技好き!
この人にほとんど泣かされたと言っても過言ではない(笑)
すっごくお若いのに、ババ役が似合う。
似合うってか、ちゃんとババだった。
唯一訛ってる芝居だったんだけど、それが上手いの。
沖縄っぽい訛りな気がしたんだけど、どこなんだろう?
その訛りが余計ババ感出てた。
千加ちゃんの事を、勝手に一緒にいる子だとみやっちに話すところや、みやっちに女難の相が出てるって言う時はすごく可愛いの。
でも、薬を飲むと娘のことが分からなくなるって芝居で、涙が止まらなくなったよ。
せつないんだ…。
思い出してもグッときてしまうくらい。
あんまり、ババは出てこないのが残念だったよ。
もっと芝居が見たい!

神様役 渡辺芳博さん(ぽこぽこクラブ)
神様。死んだ人を甦らせることができるっぽい。
渡辺さんは声が本当に良い!
最初の語りで、グッと惹き付けられる声。
内子座に見に行った友達は、ここの渡辺さんの語りが会場に響いて素晴らしく良かったと絶賛だった。
神様は…白塗りだし変な格好なのに、何とも威厳と言うか存在感があるんだ。
飄々としてたかと思うと、めっちゃ威圧的な態度だったり。
渡辺さんは目で芝居するね。
目だけ違うんだ。
飄々としてても、目が鋭かったり…。
ただ者じゃない感だだもれ。
格好良いわぁ(*´∇`*)

渡辺瑞穂役 磯部茉莉子さん
転校してきてまもなく台風の被害で亡くなった少女。
蘇りのひとり。論の初恋の女の子。
目がクリクリで、すごく可愛いの♪
小悪魔感も出せるし、儚げにもなるし、コメディエンヌにもなる。
論が惚れるのも、理沙が勝てる気がしないのも分かる(笑)


終演後になって陽永さんが出てないことに気付く(笑)
キャストに名前があったのに、出てないじゃん。
でも気付かないくらい引き込まれたから良いか♪

ぽこぽこさんが、愛媛県の内子町って所に1ヶ月弱滞在して作り上げた作品。
初演を内子座で上演して、それを東京版にしたらしい。
だから、内子とキャストが違うの。
内子座版も見たくなるよー!
ただでさえ、感動しまくって、もう一度見に行ったくらい。
出来ればもう何度も見たかったけど、完売しちゃった(^_^;)
それだけたくさんの人が素晴らしいと思った作品。
それがたったの3,500円。
平日で友達と二人で見に行ったので、割り引きされて3,000円。
私が普段見てるのって、万越えたり、一番安い席選んで後方列とか。
でも、ぽこぽこさんは並んだ順なので、席は選べる。
運が良いことに、毎回最前で見させて頂いてます。
いや、私は後方でも良いのよ。
そんな大きな会場じゃないし、後ろでも全然見える。
でも、友達は最前列がお好きなようで…。
今回は最後列からも見たんだけど、見えるには見えるけど、役者さんの熱量を間近で感じられた最前列も良かった。
2回目に引きで見たからか、ストーリーを深く考えてしまった。
瑞穂の衣装が制服だったり、私服だったりと違うのが気になって。
あ、制服の時は時系列が違うんだって。
現在よりも少し前なんだと思う。
神様に一番最初に会ったのが瑞穂で、瑞穂の『みんなとまた暮らしたい』って願いを叶える為に、神様は何人かの住人を甦らせたんだろうな。
だから、論がせっかく理沙と結婚する意思を固めたのに、瑞穂と冥婚式を挙げさせようとするんだ。
冥婚式って、あの世の人とこの世の人の結婚式らしいんだが。
神様の行動は、全て瑞穂の為って所で、神様は瑞穂の父親なんだって分かるんだけど…。
ふと、父親だけど父親じゃないのかも…と思った。
神様が海辺を歩いていて、帽子を見つけて被るシーンがあるんだ。
そこで、実は神様と瑞穂の父親の意識が混在するんじゃないかな?
神様はちゃんと別にいて、帽子の持ち主である父親の願いを叶えていたのかなって。
死に別れた娘の願いを叶えてあげたいって父親の願いを、神様が叶えてあげるんじゃないか?
だから一番最後の、瑞穂が神様に父親と気付いた後に、誰もいなくなった浜辺に帽子だけ残されてるの。
なぜなら、父親の願いが叶ったので、父親もみんなと一緒に成仏したんじゃないだろうか?
まぁ、考えても答えは分からないんだけど…。
本当にこんなストーリー考えられる陽永さんってすごい!
若手演出者コンクールの優秀賞を受賞されたらしいけど、納得だよ。
もっともっと色んな作品が見たい!
そして、こんだけ素晴らしいぽこぽこさんをみんなに知ってもらいたい!!
という訳で、DVD化待ってます!
多くの人が望んでるはず。
そしたら、みんなに見せて回ろっと♪

最新の画像もっと見る

コメントを投稿