ジャの道はヘビィ日記

ジャニーズ好きな珠美と結糸2人の日記
といいつつ、ジャニーズじゃない日記もチラホラ

レポは基本的にネタバレです。

赤シャツ

2021-09-21 11:11:00 | WEST.
9/18(土)13:00 東京建物 Brillia HALL

とても良かった。
良かったと言ってしまうと赤シャツが可哀想なんだけど、とりあえず良かった。
原作の『坊っちゃん』、その話を主軸に置いて、絡ませるようにストーリーを描いたこの戯曲。
この話を書いたマキノノゾミさんも原作に納得いかなかったのかな?と思っちゃったよ(^ω^;)


照史が赤シャツ役を演じると聞いて、読んだ坊っちゃん。
まぁイライラした!(笑)
主人公が、人の話を聞かない、文句ばかり言う、思い込みで行動する、思い通りにならないと暴力に訴える、そんな人物で。
『無鉄砲』、その一言で片付けていいのか?
なんでこんなヤツが、こんな話が、名作として受け継がれているんだろうと。
あまりにもイライラしたため、最後のほうは読む気力をなくし、ものすごい斜め読みで終わらせてしまった。
なので、読み飛ばしたところにこれぞ名作!ってところがあったら申し訳ないのだが。

そんなこんなで全くこのストーリーに共感出来ず、見に行くことに。
ま、坊っちゃんは多分出てこないっぽいし、きっと大丈夫でしょ。
実際、坊っちゃんは音声のみで、姿は出てこず。

そんな思いで観た舞台。
とても良かった。
そして坊っちゃんへの怒りが更に増した(笑)。
だからこそ観に行けて良かった、そう強く思えたんだよ。
行き場のなかった怒りに筋道を作ってもらえた感じで。
うん、だから坊っちゃんって人がやっぱりキライだな。
これは派生した物語なんだけれど。そう思った。


原作ではイヤミな人物として描かれている赤シャツ。
てか、登場人物全員キャラが立ちすぎていて、今だったら、それはあまりにも…と編集者からやんわり注意されてしまいそうな気がする(^^;)
そんな彼がこの話の中では、誰よりもこの中学校のことを考え、色んな人物がもっとより良くなるように心を砕く人に。
でも表立ってそれは私がとは言わず。
その心中を悟られないために、独特なキャラで演じている?
心砕きすぎて強く言えないから、それが火種になるところもあるけどな。
だからこそそれを分かろうともせず突っ走る坊っちゃんへのイライラが、更に増したわけだが(笑)。

腰巾着的な野だいこも、わざと横に置いているわけではなく、そばにくるから。
うらなりくんの婚約者マドンナも、奪ったんじゃなくて彼女から言い寄られて。
うらなりくんの赴任は彼たっての希望。
なとなど。
一つひとつのエピソード、原作に全く共感出来なかった私にはめちゃくちゃしっくりきます~!


そこに本来はない彼の家の話も絡めて、物語に更なる深みを。
妾の子という本来は違う立場な、松島聡くん演じる弟の武右衛門。
それを正妻の子という身分を笠に着て、ないがしろにするような人ではなく、ごく普通に接している。
そう、この舞台ではそういう人なんです。
そこは明治という時代もあるから、もちろん現代のような兄弟関係ではないけれど。
ただ、武右衛門が坊っちゃん的な役で、世間の言っていることを信じ、兄に対し反発心をむき出しにするところに、寂しさがあるのよね…。

そして坊っちゃんでいうキヨのような、家のことをしてくれる高橋ひとみさん演じる下女のウシ。
盗み聞きが好きなチャーミング(?)な役柄で、でも誰よりも赤シャツのことを理解している。
つかえている旦那さんをしっかりと支えてくれる人。
だから彼もウシにだけは仮面を外して素顔を見せることが出来る。

原作にはないこの二人が、違和感なく世界に溶け込んでいるから、更に楽しかったんだろうな。


でも話は原作通りに進む。
良かれと思ってした彼の動きは全て逆に受け取られ、赤シャツを襲った坊っちゃんと山嵐は意気揚々と松山から去って行く。
そして残されたのはボロボロになった赤シャツ。
まさに身も心も。
そんな彼を救ってくれた、芸者の小鈴。
嘘をついて彼女を去らせようとしたのは彼の優しさか。
でも彼女は立ち去らなかった。
回りの人たち、弟の武右衛門でさえ彼を理解しようとしなかったのに、彼女はそばにいることを選んでくれた。
だから、彼が打ちのめされるのは変わりなく、辛い終盤なんだけど、そこに希望があるからとても良い終わりかただと思えたんだ。
原作で腑に落ちなかった部分を、素敵に回収してくれた。
この舞台を観られて良かったなー、とすごく思ったよ。

だから坊っちゃんを読んでイライラした人には、この舞台を観て欲しい!
その怒りに光が当てられる感じがしてスッキリする。
そして坊っちゃん好きの人にも観て欲しい!
原作好きな人はきっと赤シャツのことキライだから。
こういう解釈はどうですか?そう思えば彼のことも納得してもらえるはずだから。
うん!この舞台観られて良かった!!ヽ(´▽`)/



小鈴役の桜咲彩花さん。
初めてお会いしたと思うんだけど、とても素敵でした~。
芸者さんな所作が美しくてね。
『検察側の証人』で瀬奈じゅんさんでも思ったけど、やっぱり宝塚で色んなことを学べるって強い。
最後、赤シャツの話を聞きながらポトポトと涙を落とす姿、それを見てこちらももらい泣き。
目を開けたまま、畳に落ちていく涙が美しすぎました。

マドンナ役の北香那さん。
色んなドラマでお見受けしたけれど、そのキャラクターにしか見えないすごい人。
照史が舞台やる、え?北さんも出るの?じゃあ行きたい!そう思わせてくれた人なんです。
陰鬱としそうな損得勘定をカラッとしたキャラクターに乗せて、明るく演じておりました。
もっと見たかったけど一幕にしか出ず…。
まぁ物語上、仕方ないんだけどさ~。

武右衛門役、松島聡さん。
照史が舞台やる、え?聡くんも出るの?じゃあ絶対行きたい!そう思わせてくれた人。
だって彼は可愛すぎるじゃないか。
でも初舞台?こんな難しそうなお芝居大丈夫かな?そんな心配を払拭してくれた。
演技ウマっ!そしてまぁ可愛い。
真っ直ぐな武右衛門をとてもチャーミングに演じ、所狭しと舞台を駆け回っていましたよ。
ただ私の回りが彼の一挙手一投足に反応してしまう人たちで…(-_-;)
いやいや、そこは役柄で観ようよ。彼のために。
舞台上で可愛い仕草をしたとしても、そこで素の聡くんを思ってキャッとなるのは違うと思うんだ。
武右衛門を演じている彼に申し訳ないよ。

ウシ役、高橋ひとみさん。
まぁステキな役柄でしたぞなもし!
彼と武右衛門を大きく包みこむだけじゃなくて、盗み聞きしたりのところに人としての魅力があって。
色んな場所に潜んでいる姿の面白さもあったし。
当初、誰にも理解されない赤シャツも、彼女という分かってくれる人がいるから救われる、そういう安心感が出せるのも大女優である高橋さんならではかなと。
赤シャツに対してちょっと辛い場面が続く時、ウシが出てくるとホッと一息つけた。
さすがでございます、ぞなもし!


赤シャツ役の桐山照史。
しゃべり方、立ち振舞い、笑い方、全て独特な赤シャツ。
キャラが立っているから、逆に演じやすかったんじゃないかと。
だってどこにも自分を入れ込むスキがなさそう。
てかあの笑い声を出せるだけでも、照史スゲー、と思う(笑)。
原作ではただのイヤミな人物を血の通った、ちゃんと筋の通った、そんな役柄にしてくれて、ありがとうと言いたい。
ま、照史だけじゃなくて、戯曲、演出全てがしっかりと合わさった結果だけど。
外で見せるちょっとお高く止まった(ように見える)姿、家の中でウシにだけ見せる素の自分。
この人、外での仮面をなぜあんなものにしてしまったんだろう。
紳士になろうとして明らかに間違った仮面着けましたよね?
これから坊っちゃんのような一本気になるのは難しい。
でも少しずつそっちに寄っていくことはできるはず。
結婚した小鈴さんと、自分の思った道をゆっくりでもいいから歩めますように。彼の未来を祝したい。
そう思えるステキな役柄へと演じてくれた照史に、拍手を送ります。

現代ではあまりしない言葉遣いをちゃんと自分の言葉にする力よ。
ラジオで難しいー!台詞多いー!と言っていたのがフリに聞こえるほど。
もちろんそこには大変な努力があってのことだろうけど。
そこを感じさせないのがプロだよね。
だって言葉もちゃんと意味が伝わったし、台詞量もそんなに多いって感じなかったから。
努力のあとを見せない、簡単にやっているように見える(これが身体を使った技の場合は、見ている私でも出来そう、になる)。
そう思わせたんだから大成功です!
あ、身体がしっかりしているから着物姿がとてもお似合いでした!(笑)


もちろん他の役者さんも素晴らしく。
野だいこの太鼓持ちっぷりには感心し、うらなりくんの弱々しさには大丈夫か~!?と肩を揺さぶりたくなり、タヌキ校長は正にタヌキ!
山嵐の熱血に、こりゃこの学校をまとめるのは大変だわ、と赤シャツの心中をおもんぱかりましたよ…(^^;)

あと、驚いたのは生演奏があったこと。
これまた『検察側の証人』のように、場面展開のようにピンポイントでしか音楽は流れないんだけど。
ステキな四重奏を聞けて嬉しかったな。



何度も言ってしまうが、全くピンとこなかった原作に、こんなステキなスピンオフを作ってくれた。
それがすごくありがたい。
まぁこの舞台がなければ原作を読むこともなく、イライラすることもなかったのだが(笑)。
それはそれで。
でもこういう機会がなければ名作に触れることもなかったわけで。
赤シャツ役に照史を選んでくれた人、そして赤シャツを魅力的な人物として演じてくれた照史に、最高の拍手を送ります。

検察側の証人

2021-09-09 10:36:00 | WEST.
9/4(土)17:30 世田谷パブリックシアター

楽しかった…!
休憩含め二時間半があっという間。
予習のつもりで小説読んでしまったけれど、これは何も知らない状態で観たかったな~。
望が主役とクレジットされているけど、舞台上の主役は瀬奈じゅんさん演じる、ローマインだったよね。



この舞台を観るにあたって、出来ればしたたほうが良いこと二つ。
話を知らない状態で見に行く。
あと、これは自分ではどうにもならないんだけど、出来れば席は1階で。しかも前のほう。

その場所だと、最初は普通に舞台を観ているつもりだったのに、気が付いたらなぜか自分は出演者になっている!陪審員を演じている!
そんなことある?物語の一員になれるだなんて!しかも台詞は一切言わなくていい(笑)。
望演じるレナードに判決を下したのは私たちだったんじゃないか?そんな気持ちを味わえるとは!

それも成河さん演じるマイアーズが、上手く導いてくれるからなんだなぁ。
ステキな演出と素晴らしい役者さん、観客の想像力、それが揃うと舞台って無限です。

とか言っときながら、ワタクシ1階席ではありませんでした…。
でも上にいても、そう思えたんだもん。
だから近い人はなおさらだろうな、と。
そしてパブリックシアターの上階は客席の角度が急で、高いところが苦手な人にはめっちゃ怖いっぽいです。
涙ぐむ友達を見て、大変だなぁと思っていましたです。
でもこの位置でも大まかな表情が見えるので、パブリックシアターの上は上でアリだな、と思いましたぞ。



会話劇でもあるけれど、法廷では独り語りな部分も多々ある。
そこでガッと集中してしゃべって、他の部分では身振りだけだったり。
そして台詞と台詞の応戦なやり取りももちろん。
メリハリがすごいんだ。

落ち着くのは事務所に帰った時くらいか。
と言ってもこちらの気分だけなんだけれど(^ω^;)

もう法廷シーンは大変!
誰が本当のことを言っていて、嘘をついているの?
嘘ではないにしても、思い込みで話してない?
検察のマイアーズはレナードを訴えている立場だから、あの手この手で追い詰めるし。
家政婦さんもローマイヤーも怪しさMAXなのよ。
本当のことを言っているのか、罪をなすりつけようとしてるのか?
一貫して無罪を訴えるレナードも、状況証拠が怪しすぎるし…。

不穏な空気のなか、進んでいく物語。


そんな中、ほぼ一人で喋っている検察のマイアーズ。
しかも常に興奮しているような口調で早口で。
リーガルハイ、思い出したよ。
その時の堺さんもすごかったけど、成河さんもスゴいのよ!ヽ(´▽`)/
まあ聞き取りやすい。
ちょっと高めの声が良く通る!
素晴らしい演者さんだと聞いていたので、ずっとお会いしたかったんだよ。
噂に違わず…。
独特の声がピリッと空気を引き締めて。
私が戦う立場だったら早々に気圧されて、反論出来ないです(笑)。
ちょっと詰めが甘いところが、また可愛い。


その成河さんと戦う弁護士のウィルフリッド、大滝寛さん。
こちらは落ち着いた感じで、それでも時に声を荒げてレナードを弁護。
あの勢いで来るマイアーズと同等に渡り合い、レナードを守っている。
レナードの無罪は疑ってないようだけど、不利な出来事が多過ぎて、これまた私だったら匙を投げそう(^ω^;)
いや、それじゃ弁護している意味がないんだけれど!


家政婦のジャネットさんはなんであんなにレナードが嫌いなんだろう?
言っていたことは本当なんだろうか?
遺産をもらえる自分の立場が危うくなるから、敵意をむき出しにしていた?
これまたちょっと憎ったらしいほどに、レナードを嫌っていて、それを隠そうともしていないから、怪しさ倍増なんだよね…。


ハーン警部を演じるのは寺西拓人。
どんなことが起きたか述べる公平な立場でありながら、レナードが不利になるような言い方してない?
そんなんでいいのかー!
ウィルフリッドが反対尋問してどうにかなったけれど。
陪審員のコチラは、まっさらな気持ちで裁かなきゃいけないのに、警察が誘導するような意見を言った日にゃあ。
皆さん、どうか落ち着いて!自分の感情を出さずに冷静にー!
そう思う次第です(笑)。
で、演じるテラが出てきたとき、一瞬彼だと気付かず。
舞台役者さんだと思ってしまった。
いや舞台の人ではあるんだけど(^ω^;)
なんか、更にステージ上で映える人になったよね。
彼の舞台も色々見に行きたいんだけど、なんせ先立つものがね…。



そして物語の鍵を握る瀬奈じゅんさん。
レナードの妻役と聞いて、望とは年が離れすぎているんじゃないか?とは思ってしまったけれど(^ω^;)
ストーリー上でも年上のしっかりした奥さんだったから、問題ないのかな?
彼女が夫の弁護側ではなく、検察側についたこと。
それが物語を大きく動かす。
ここで休憩になったのがスゴいよね。
休憩時間が以前と変わらず好きに喋ってOKな状況だったら、めっちゃザワザワしていたことでしょう!
引きがスゴい!!
その状態のまま、あと20分待たなきゃいけないんだもん。
しかも暗転してから明るくなるまで、暗闇の時間がしっかり長かくて、え?これは続くの?どうなるの?という気もそぞろな状態が思ったより続いて。
あ、暗転した時に見えた、舞台上に貼られた蓄光テープが星みたいでキレイでした。

もうローマインが物語を引っ掻き回す回す!
これは彼女がイチから考えたってことでいいのかな?
レナードをどうにかしようと、短時間で色々手はずを整えた?
めっちゃスゴい奥さんじゃん。
なのにレナード…。

最初に彼女を見たとき、なんか幸薄そうな人、と思った。
わざとメイクをそうしていた?
その雰囲気が何を考えているか分からない、そして切れの良さを感じさせる。
だからこそ、もう一人の女が出てきたときの下品な感じが際立つと言うか。
私は話を知っていたから分かったけど、初見だったら気付かなかっただろうな。


そしてレナードよ…。
もうクズ of クズ。King KUZUよ。
最初はそう思わなかったのに~!
奥さんが身を呈したのに、お前ってやつは…!
だからある意味スカッとした終わりかたかも。
ローマインの気持ちを思うとやりきれないが。
これ、小説とラスト違うよね?

レナードを見る限り、彼は全くの無実に思える。
一度でも、自分がやった、とは言わない。
全力で無実を訴える。
悪い状況証拠に取り囲まれているだけ、そういうふうに見える。
ただ、時折激高すること。
情緒が不安定で気持ちのアップダウンが激しいこと。
口汚く罵ること。
そこに一抹の怪しさをチラ見せしてるのかと…。
だから陪審員のコチラも、彼が犯人なの?いやでもこんなピュアな人が殺人する…?そう気持ちが揺れ動く。

だから気になったのは望の演技プラン。
本当に何もしてないとした演技なのか、普通を装いながら根底に殺人した狂気をはらんだ演技なのか。

一途に無実を訴える姿、フレンチさんとの思い出を語るときの楽しそうだったり、突然怒りだしたり。
検察側の一言に全力で否定する姿。
そして最後、人を見下す憎たらしい表情。
小瀧さんがあらゆる気持ちをステキに演じていて、とても見ていて楽しかったです。
だから舞台が終わったら、どういう気持ちで演じたのか、教えてくれたら欲しいなー。


今回もセットがステキだったーヽ(´▽`)/
事務所のサッパリとした部屋から、その壁が取り払われると大がかりな法廷のセットが!
最初の事務所がこぢんまりしてるから、余計大きく広く感じられる。
法廷という圧倒される場所、そう更に感じられたよ。


そして音楽。
音楽は既存のものなんだよね?
パンフレットにクレジットがなかったもので。
ほぼ無音で進む物語に、セットチェンジ辺りで数回くらい流れた音楽。
それがめっちゃ格好良くって!
ちょっとミスマッチにも思える、ジャズの音色に身を委ねておりました。
ここから違う空気です、とパッと分かるのがすごく良かった。



とっても楽しかった舞台!
あ~、なんで小説読んでしまったんだ。
後悔はそれくらい(笑)。
望の舞台ってことで取ったのはもちろんなんだけど、共演者に成河さんがいる、そう分かった時にこりゃ行くしかないな、そう思った。
そして間違いがなかった。
そして瀬奈じゅんさんも最高に素晴らしかった。
小説以上に彼女が主役!
思ったほど出番があるわけではないのに、残した爪痕の大きさよ。

これ、配信がありますように!
絶対にマイアーズはカメラ目線で「陪審員の皆さん」と言ってくれるはず(笑)。
レナードは有罪なのか無罪なのか。
画面の向こうで見ている人、全員が悶々と考えながら、この舞台を楽しんでくれるはずだから。