9/18(土)13:00 東京建物 Brillia HALL
とても良かった。
良かったと言ってしまうと赤シャツが可哀想なんだけど、とりあえず良かった。
原作の『坊っちゃん』、その話を主軸に置いて、絡ませるようにストーリーを描いたこの戯曲。
この話を書いたマキノノゾミさんも原作に納得いかなかったのかな?と思っちゃったよ(^ω^;)
照史が赤シャツ役を演じると聞いて、読んだ坊っちゃん。
まぁイライラした!(笑)
主人公が、人の話を聞かない、文句ばかり言う、思い込みで行動する、思い通りにならないと暴力に訴える、そんな人物で。
『無鉄砲』、その一言で片付けていいのか?
なんでこんなヤツが、こんな話が、名作として受け継がれているんだろうと。
あまりにもイライラしたため、最後のほうは読む気力をなくし、ものすごい斜め読みで終わらせてしまった。
なので、読み飛ばしたところにこれぞ名作!ってところがあったら申し訳ないのだが。
そんなこんなで全くこのストーリーに共感出来ず、見に行くことに。
ま、坊っちゃんは多分出てこないっぽいし、きっと大丈夫でしょ。
実際、坊っちゃんは音声のみで、姿は出てこず。
そんな思いで観た舞台。
とても良かった。
そして坊っちゃんへの怒りが更に増した(笑)。
だからこそ観に行けて良かった、そう強く思えたんだよ。
行き場のなかった怒りに筋道を作ってもらえた感じで。
うん、だから坊っちゃんって人がやっぱりキライだな。
これは派生した物語なんだけれど。そう思った。
原作ではイヤミな人物として描かれている赤シャツ。
てか、登場人物全員キャラが立ちすぎていて、今だったら、それはあまりにも…と編集者からやんわり注意されてしまいそうな気がする(^^;)
そんな彼がこの話の中では、誰よりもこの中学校のことを考え、色んな人物がもっとより良くなるように心を砕く人に。
でも表立ってそれは私がとは言わず。
その心中を悟られないために、独特なキャラで演じている?
心砕きすぎて強く言えないから、それが火種になるところもあるけどな。
だからこそそれを分かろうともせず突っ走る坊っちゃんへのイライラが、更に増したわけだが(笑)。
腰巾着的な野だいこも、わざと横に置いているわけではなく、そばにくるから。
うらなりくんの婚約者マドンナも、奪ったんじゃなくて彼女から言い寄られて。
うらなりくんの赴任は彼たっての希望。
なとなど。
一つひとつのエピソード、原作に全く共感出来なかった私にはめちゃくちゃしっくりきます~!
そこに本来はない彼の家の話も絡めて、物語に更なる深みを。
妾の子という本来は違う立場な、松島聡くん演じる弟の武右衛門。
それを正妻の子という身分を笠に着て、ないがしろにするような人ではなく、ごく普通に接している。
そう、この舞台ではそういう人なんです。
そこは明治という時代もあるから、もちろん現代のような兄弟関係ではないけれど。
ただ、武右衛門が坊っちゃん的な役で、世間の言っていることを信じ、兄に対し反発心をむき出しにするところに、寂しさがあるのよね…。
そして坊っちゃんでいうキヨのような、家のことをしてくれる高橋ひとみさん演じる下女のウシ。
盗み聞きが好きなチャーミング(?)な役柄で、でも誰よりも赤シャツのことを理解している。
つかえている旦那さんをしっかりと支えてくれる人。
だから彼もウシにだけは仮面を外して素顔を見せることが出来る。
原作にはないこの二人が、違和感なく世界に溶け込んでいるから、更に楽しかったんだろうな。
でも話は原作通りに進む。
良かれと思ってした彼の動きは全て逆に受け取られ、赤シャツを襲った坊っちゃんと山嵐は意気揚々と松山から去って行く。
そして残されたのはボロボロになった赤シャツ。
まさに身も心も。
そんな彼を救ってくれた、芸者の小鈴。
嘘をついて彼女を去らせようとしたのは彼の優しさか。
でも彼女は立ち去らなかった。
回りの人たち、弟の武右衛門でさえ彼を理解しようとしなかったのに、彼女はそばにいることを選んでくれた。
だから、彼が打ちのめされるのは変わりなく、辛い終盤なんだけど、そこに希望があるからとても良い終わりかただと思えたんだ。
原作で腑に落ちなかった部分を、素敵に回収してくれた。
この舞台を観られて良かったなー、とすごく思ったよ。
だから坊っちゃんを読んでイライラした人には、この舞台を観て欲しい!
その怒りに光が当てられる感じがしてスッキリする。
そして坊っちゃん好きの人にも観て欲しい!
原作好きな人はきっと赤シャツのことキライだから。
こういう解釈はどうですか?そう思えば彼のことも納得してもらえるはずだから。
うん!この舞台観られて良かった!!ヽ(´▽`)/
小鈴役の桜咲彩花さん。
初めてお会いしたと思うんだけど、とても素敵でした~。
芸者さんな所作が美しくてね。
『検察側の証人』で瀬奈じゅんさんでも思ったけど、やっぱり宝塚で色んなことを学べるって強い。
最後、赤シャツの話を聞きながらポトポトと涙を落とす姿、それを見てこちらももらい泣き。
目を開けたまま、畳に落ちていく涙が美しすぎました。
マドンナ役の北香那さん。
色んなドラマでお見受けしたけれど、そのキャラクターにしか見えないすごい人。
照史が舞台やる、え?北さんも出るの?じゃあ行きたい!そう思わせてくれた人なんです。
陰鬱としそうな損得勘定をカラッとしたキャラクターに乗せて、明るく演じておりました。
もっと見たかったけど一幕にしか出ず…。
まぁ物語上、仕方ないんだけどさ~。
武右衛門役、松島聡さん。
照史が舞台やる、え?聡くんも出るの?じゃあ絶対行きたい!そう思わせてくれた人。
だって彼は可愛すぎるじゃないか。
でも初舞台?こんな難しそうなお芝居大丈夫かな?そんな心配を払拭してくれた。
演技ウマっ!そしてまぁ可愛い。
真っ直ぐな武右衛門をとてもチャーミングに演じ、所狭しと舞台を駆け回っていましたよ。
ただ私の回りが彼の一挙手一投足に反応してしまう人たちで…(-_-;)
いやいや、そこは役柄で観ようよ。彼のために。
舞台上で可愛い仕草をしたとしても、そこで素の聡くんを思ってキャッとなるのは違うと思うんだ。
武右衛門を演じている彼に申し訳ないよ。
ウシ役、高橋ひとみさん。
まぁステキな役柄でしたぞなもし!
彼と武右衛門を大きく包みこむだけじゃなくて、盗み聞きしたりのところに人としての魅力があって。
色んな場所に潜んでいる姿の面白さもあったし。
当初、誰にも理解されない赤シャツも、彼女という分かってくれる人がいるから救われる、そういう安心感が出せるのも大女優である高橋さんならではかなと。
赤シャツに対してちょっと辛い場面が続く時、ウシが出てくるとホッと一息つけた。
さすがでございます、ぞなもし!
赤シャツ役の桐山照史。
しゃべり方、立ち振舞い、笑い方、全て独特な赤シャツ。
キャラが立っているから、逆に演じやすかったんじゃないかと。
だってどこにも自分を入れ込むスキがなさそう。
てかあの笑い声を出せるだけでも、照史スゲー、と思う(笑)。
原作ではただのイヤミな人物を血の通った、ちゃんと筋の通った、そんな役柄にしてくれて、ありがとうと言いたい。
ま、照史だけじゃなくて、戯曲、演出全てがしっかりと合わさった結果だけど。
外で見せるちょっとお高く止まった(ように見える)姿、家の中でウシにだけ見せる素の自分。
この人、外での仮面をなぜあんなものにしてしまったんだろう。
紳士になろうとして明らかに間違った仮面着けましたよね?
これから坊っちゃんのような一本気になるのは難しい。
でも少しずつそっちに寄っていくことはできるはず。
結婚した小鈴さんと、自分の思った道をゆっくりでもいいから歩めますように。彼の未来を祝したい。
そう思えるステキな役柄へと演じてくれた照史に、拍手を送ります。
現代ではあまりしない言葉遣いをちゃんと自分の言葉にする力よ。
ラジオで難しいー!台詞多いー!と言っていたのがフリに聞こえるほど。
もちろんそこには大変な努力があってのことだろうけど。
そこを感じさせないのがプロだよね。
だって言葉もちゃんと意味が伝わったし、台詞量もそんなに多いって感じなかったから。
努力のあとを見せない、簡単にやっているように見える(これが身体を使った技の場合は、見ている私でも出来そう、になる)。
そう思わせたんだから大成功です!
あ、身体がしっかりしているから着物姿がとてもお似合いでした!(笑)
もちろん他の役者さんも素晴らしく。
野だいこの太鼓持ちっぷりには感心し、うらなりくんの弱々しさには大丈夫か~!?と肩を揺さぶりたくなり、タヌキ校長は正にタヌキ!
山嵐の熱血に、こりゃこの学校をまとめるのは大変だわ、と赤シャツの心中をおもんぱかりましたよ…(^^;)
あと、驚いたのは生演奏があったこと。
これまた『検察側の証人』のように、場面展開のようにピンポイントでしか音楽は流れないんだけど。
ステキな四重奏を聞けて嬉しかったな。
何度も言ってしまうが、全くピンとこなかった原作に、こんなステキなスピンオフを作ってくれた。
それがすごくありがたい。
まぁこの舞台がなければ原作を読むこともなく、イライラすることもなかったのだが(笑)。
それはそれで。
でもこういう機会がなければ名作に触れることもなかったわけで。
赤シャツ役に照史を選んでくれた人、そして赤シャツを魅力的な人物として演じてくれた照史に、最高の拍手を送ります。
とても良かった。
良かったと言ってしまうと赤シャツが可哀想なんだけど、とりあえず良かった。
原作の『坊っちゃん』、その話を主軸に置いて、絡ませるようにストーリーを描いたこの戯曲。
この話を書いたマキノノゾミさんも原作に納得いかなかったのかな?と思っちゃったよ(^ω^;)
照史が赤シャツ役を演じると聞いて、読んだ坊っちゃん。
まぁイライラした!(笑)
主人公が、人の話を聞かない、文句ばかり言う、思い込みで行動する、思い通りにならないと暴力に訴える、そんな人物で。
『無鉄砲』、その一言で片付けていいのか?
なんでこんなヤツが、こんな話が、名作として受け継がれているんだろうと。
あまりにもイライラしたため、最後のほうは読む気力をなくし、ものすごい斜め読みで終わらせてしまった。
なので、読み飛ばしたところにこれぞ名作!ってところがあったら申し訳ないのだが。
そんなこんなで全くこのストーリーに共感出来ず、見に行くことに。
ま、坊っちゃんは多分出てこないっぽいし、きっと大丈夫でしょ。
実際、坊っちゃんは音声のみで、姿は出てこず。
そんな思いで観た舞台。
とても良かった。
そして坊っちゃんへの怒りが更に増した(笑)。
だからこそ観に行けて良かった、そう強く思えたんだよ。
行き場のなかった怒りに筋道を作ってもらえた感じで。
うん、だから坊っちゃんって人がやっぱりキライだな。
これは派生した物語なんだけれど。そう思った。
原作ではイヤミな人物として描かれている赤シャツ。
てか、登場人物全員キャラが立ちすぎていて、今だったら、それはあまりにも…と編集者からやんわり注意されてしまいそうな気がする(^^;)
そんな彼がこの話の中では、誰よりもこの中学校のことを考え、色んな人物がもっとより良くなるように心を砕く人に。
でも表立ってそれは私がとは言わず。
その心中を悟られないために、独特なキャラで演じている?
心砕きすぎて強く言えないから、それが火種になるところもあるけどな。
だからこそそれを分かろうともせず突っ走る坊っちゃんへのイライラが、更に増したわけだが(笑)。
腰巾着的な野だいこも、わざと横に置いているわけではなく、そばにくるから。
うらなりくんの婚約者マドンナも、奪ったんじゃなくて彼女から言い寄られて。
うらなりくんの赴任は彼たっての希望。
なとなど。
一つひとつのエピソード、原作に全く共感出来なかった私にはめちゃくちゃしっくりきます~!
そこに本来はない彼の家の話も絡めて、物語に更なる深みを。
妾の子という本来は違う立場な、松島聡くん演じる弟の武右衛門。
それを正妻の子という身分を笠に着て、ないがしろにするような人ではなく、ごく普通に接している。
そう、この舞台ではそういう人なんです。
そこは明治という時代もあるから、もちろん現代のような兄弟関係ではないけれど。
ただ、武右衛門が坊っちゃん的な役で、世間の言っていることを信じ、兄に対し反発心をむき出しにするところに、寂しさがあるのよね…。
そして坊っちゃんでいうキヨのような、家のことをしてくれる高橋ひとみさん演じる下女のウシ。
盗み聞きが好きなチャーミング(?)な役柄で、でも誰よりも赤シャツのことを理解している。
つかえている旦那さんをしっかりと支えてくれる人。
だから彼もウシにだけは仮面を外して素顔を見せることが出来る。
原作にはないこの二人が、違和感なく世界に溶け込んでいるから、更に楽しかったんだろうな。
でも話は原作通りに進む。
良かれと思ってした彼の動きは全て逆に受け取られ、赤シャツを襲った坊っちゃんと山嵐は意気揚々と松山から去って行く。
そして残されたのはボロボロになった赤シャツ。
まさに身も心も。
そんな彼を救ってくれた、芸者の小鈴。
嘘をついて彼女を去らせようとしたのは彼の優しさか。
でも彼女は立ち去らなかった。
回りの人たち、弟の武右衛門でさえ彼を理解しようとしなかったのに、彼女はそばにいることを選んでくれた。
だから、彼が打ちのめされるのは変わりなく、辛い終盤なんだけど、そこに希望があるからとても良い終わりかただと思えたんだ。
原作で腑に落ちなかった部分を、素敵に回収してくれた。
この舞台を観られて良かったなー、とすごく思ったよ。
だから坊っちゃんを読んでイライラした人には、この舞台を観て欲しい!
その怒りに光が当てられる感じがしてスッキリする。
そして坊っちゃん好きの人にも観て欲しい!
原作好きな人はきっと赤シャツのことキライだから。
こういう解釈はどうですか?そう思えば彼のことも納得してもらえるはずだから。
うん!この舞台観られて良かった!!ヽ(´▽`)/
小鈴役の桜咲彩花さん。
初めてお会いしたと思うんだけど、とても素敵でした~。
芸者さんな所作が美しくてね。
『検察側の証人』で瀬奈じゅんさんでも思ったけど、やっぱり宝塚で色んなことを学べるって強い。
最後、赤シャツの話を聞きながらポトポトと涙を落とす姿、それを見てこちらももらい泣き。
目を開けたまま、畳に落ちていく涙が美しすぎました。
マドンナ役の北香那さん。
色んなドラマでお見受けしたけれど、そのキャラクターにしか見えないすごい人。
照史が舞台やる、え?北さんも出るの?じゃあ行きたい!そう思わせてくれた人なんです。
陰鬱としそうな損得勘定をカラッとしたキャラクターに乗せて、明るく演じておりました。
もっと見たかったけど一幕にしか出ず…。
まぁ物語上、仕方ないんだけどさ~。
武右衛門役、松島聡さん。
照史が舞台やる、え?聡くんも出るの?じゃあ絶対行きたい!そう思わせてくれた人。
だって彼は可愛すぎるじゃないか。
でも初舞台?こんな難しそうなお芝居大丈夫かな?そんな心配を払拭してくれた。
演技ウマっ!そしてまぁ可愛い。
真っ直ぐな武右衛門をとてもチャーミングに演じ、所狭しと舞台を駆け回っていましたよ。
ただ私の回りが彼の一挙手一投足に反応してしまう人たちで…(-_-;)
いやいや、そこは役柄で観ようよ。彼のために。
舞台上で可愛い仕草をしたとしても、そこで素の聡くんを思ってキャッとなるのは違うと思うんだ。
武右衛門を演じている彼に申し訳ないよ。
ウシ役、高橋ひとみさん。
まぁステキな役柄でしたぞなもし!
彼と武右衛門を大きく包みこむだけじゃなくて、盗み聞きしたりのところに人としての魅力があって。
色んな場所に潜んでいる姿の面白さもあったし。
当初、誰にも理解されない赤シャツも、彼女という分かってくれる人がいるから救われる、そういう安心感が出せるのも大女優である高橋さんならではかなと。
赤シャツに対してちょっと辛い場面が続く時、ウシが出てくるとホッと一息つけた。
さすがでございます、ぞなもし!
赤シャツ役の桐山照史。
しゃべり方、立ち振舞い、笑い方、全て独特な赤シャツ。
キャラが立っているから、逆に演じやすかったんじゃないかと。
だってどこにも自分を入れ込むスキがなさそう。
てかあの笑い声を出せるだけでも、照史スゲー、と思う(笑)。
原作ではただのイヤミな人物を血の通った、ちゃんと筋の通った、そんな役柄にしてくれて、ありがとうと言いたい。
ま、照史だけじゃなくて、戯曲、演出全てがしっかりと合わさった結果だけど。
外で見せるちょっとお高く止まった(ように見える)姿、家の中でウシにだけ見せる素の自分。
この人、外での仮面をなぜあんなものにしてしまったんだろう。
紳士になろうとして明らかに間違った仮面着けましたよね?
これから坊っちゃんのような一本気になるのは難しい。
でも少しずつそっちに寄っていくことはできるはず。
結婚した小鈴さんと、自分の思った道をゆっくりでもいいから歩めますように。彼の未来を祝したい。
そう思えるステキな役柄へと演じてくれた照史に、拍手を送ります。
現代ではあまりしない言葉遣いをちゃんと自分の言葉にする力よ。
ラジオで難しいー!台詞多いー!と言っていたのがフリに聞こえるほど。
もちろんそこには大変な努力があってのことだろうけど。
そこを感じさせないのがプロだよね。
だって言葉もちゃんと意味が伝わったし、台詞量もそんなに多いって感じなかったから。
努力のあとを見せない、簡単にやっているように見える(これが身体を使った技の場合は、見ている私でも出来そう、になる)。
そう思わせたんだから大成功です!
あ、身体がしっかりしているから着物姿がとてもお似合いでした!(笑)
もちろん他の役者さんも素晴らしく。
野だいこの太鼓持ちっぷりには感心し、うらなりくんの弱々しさには大丈夫か~!?と肩を揺さぶりたくなり、タヌキ校長は正にタヌキ!
山嵐の熱血に、こりゃこの学校をまとめるのは大変だわ、と赤シャツの心中をおもんぱかりましたよ…(^^;)
あと、驚いたのは生演奏があったこと。
これまた『検察側の証人』のように、場面展開のようにピンポイントでしか音楽は流れないんだけど。
ステキな四重奏を聞けて嬉しかったな。
何度も言ってしまうが、全くピンとこなかった原作に、こんなステキなスピンオフを作ってくれた。
それがすごくありがたい。
まぁこの舞台がなければ原作を読むこともなく、イライラすることもなかったのだが(笑)。
それはそれで。
でもこういう機会がなければ名作に触れることもなかったわけで。
赤シャツ役に照史を選んでくれた人、そして赤シャツを魅力的な人物として演じてくれた照史に、最高の拍手を送ります。